パンドラMAXシリーズVOL.1 ドラゴンナイツグロリアス

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パンドラMAXシリーズVOL.1 ドラゴンナイツグロリアス
ジャンル RPG
対応機種 プレイステーション
ゲームアーカイブス
開発元 パンドラボックス
発売元 パンドラボックス
GA版…シャノン
人数 1人
発売日 1999年11月18日
GA版…2009年8月26日
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パンドラMAXシリーズVOL.1ドラゴンナイツグロリアス』は1999年11月18日にパンドラボックスから プレイステーション(PS)用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム

概要[編集]

パンドラボックスが世に出したゲームソフトの自社ブランド「パンドラMAXシリーズ」の第1作。キャッチコピーは同シリーズ共通の「1980円の超大作」。メモリーカード用シールが付属していた。

同社の社長であり、本ソフトのプロデューサーでもある飯島健男が、ゲーム中の全テキストを執筆している。三年の月日を費やしたと公言している通り、その文字数は60~70万に及ぶ。

ゲームは、通常はアドベンチャーゲームの様なパートで進行し、ダンジョンなどに突入すると、一般的なRPGの様なパートに切り替わる。ただし飯島は本作を、同社公式サイトの日記上で「アドベンチャーパートもあるが、あくまでRPGだ」と明言していた。ちなみに説明書に表記されているジャンルは「アドベンチャーRPG」。

当初はダイク達がドラゴンナイツになった後の旅を描くストーリーとなる予定であり、プリルが人間になるという案もあった。しかし、それでは通常の一本道のシナリオのRPGと大差無い内容となってしまうため、前日談のようなストーリー展開となった[1]。本作の正エンディングも意図的に完結させておらず、その先の物語はプレイヤーの想像に委ねると言う形になっている。

ストーリー[編集]

カグランテス王国の誇る無敵の騎士団「ドラゴンナイツ」。竜を駆るこの騎士団に入隊することは、この国に生まれた男性全ての憧れであった。

国の片隅にあるボーヘイム村に住む少年・ダイクは、入隊試験の受験を許される15歳を迎え、王都へと旅立つことになった。試験の合格率は0.3%。果たして彼を待ち受けるものとは…

システム[編集]

基本的にオーソドックスなRPGのスタイルを取るが、前述のようにストーリーそのものはアドベンチャーパートで進行する。

戦闘
フロントビューの戦闘である。特に真新しいシステムは見当たらないが、必殺技は段階を踏む必要がある。例えば、必殺技Aを使用するためには前のターンに必殺技Bを使用しなければならない。必殺技Bを使用するには前のターンで通常攻撃を行わなければならない。そして必殺技Aの次のターンには必殺技CとDが発動可能である。といった具合に必殺技は連鎖して繋げなければならない。魔法やアイテムは即座に発動する。
自由行動
試験の合間には首都を自由に行動出来る。武器屋や道具屋は売買だけではなくアルバイト(ミニゲーム)も可能。3D迷路、カジノと言ったミニゲームも用意されている。また、特定の人物とデートすることも可能であり、好感度を上げることでエンディングにも影響する。エンディングの用意されている女性キャラは五人だが、それ以外の男性キャラともデートが可能である。但し、何れも一定以上の好感度が必要。
エンディング
全部で25種類用意されている。しかし物語を最後まで進め、スタッフロールも流れるエンディングは半分に満たず、ストーリーの途中で終了するいわゆるバッドエンドが大半を占める。このゲームにはゲームオーバーが存在せず、全滅、試験に落ちると言った一般的なゲームで言うゲームオーバー状態となると、その時の状態に応じたバッドエンディングとなる。バッドエンドの内容も多岐に渡り、明らかに破滅的な結末もあればそれなりに良い結末も存在する。

シナリオ[編集]

全四章で構成され、それぞれ取るべき行動や一部のシステムが変わる。

プロローグ
妖精プリルから多くの質問をされ、その返答によって主人公の初期パラメーターが決定する。中には「泳ぎ」「崖登り」など、プレイヤーが見ることが出来ないマスクデータも存在する。
ストーリーは牢屋の中から始まり、第一章と第二章はそこから回想しているという設定。そのため、第二章の最後に牢屋に入れられる以前に迎えるバッドエンドは、形は違えど全て牢屋の中に繋がる(犯罪を犯して投獄された、気が付いたら牢屋の中にいた、など)。
第一章
主人公ダイクの旅立ちの章。サハギンの洞窟と言うダンジョンの探索がメインとなるが、必ずしも行くとは限らない。多くの分岐点が存在する。
第二章
試験前の首都ハルキリアス。試験の登録、宿探し、アルバイトと、全てアドベンチャーパートで進行し、戦闘(一部例外在り)もダンジョンも無い。
第三章
ドラゴンナイツ試験が展開される、本編のメインとなる章。筆記試験→実地試験→休日のサイクルを繰り返す。筆記、実地への参加の有無、及び参加メンバーは自分で選択出来る(ただし、両方とも固定メンバーが一人いる)。どちらにも参加しないことも可能だが、印象は悪くなる。無論、一つでも不合格となればそこで落第となる。
最終章
最終試験。ラストダンジョン〜最終イベントと言う流れとなるが、最終ボスは存在せず、一応ラストダンジョンの入口にボスがいる程度である。
外伝「ビリーの青春」
正エンディング(二種類のいずれか)を迎えることで解禁される。本編の登場人物、ビリー・シュワンツのその後を描く短いシナリオ。エンディングは五種類でグッドエンドは一つ。

登場人物[編集]

パーティキャラ[編集]

ダイク・トンプソン
主人公。ボーヘイム村出身の15歳。ドラゴンナイツを夢見る平凡な少年。プレイヤー次第で様々な人生を歩む。
800年前のホルス王子と同様、カイザードラゴンの言葉を理解する能力を持つ。最終章では聖地にてプリルとの対面を果たし、バムルと相棒になった事でドラゴンナイツへの入隊を果たす。女性もドラゴンナイツになれる選択をしたトゥルーエンドルートでは、その特異な立場からしばらく宿舎で待機状態となるも、ワイバーンの襲撃によって瀕死の傷を負ったバムルに赤子を託され、その最期を看取る。その後、仲間達と共にカグランテスを離れ、迫り来る敵「ドラゴンスレイヤー」との戦いの旅に出る場面で物語は終わる。
チコ・ナバント
スラムの暴れん坊。30人を病院送りにした罪で投獄されるはずだったが、ドラゴンナイツになれば免罪となると聞き、試験を受けに来た。荒っぽく口は悪いが仲間思い。関西弁で話す。頭を使うのは苦手なので筆記試験を受けさせることは出来ない。
実は喧嘩は強い訳ではなく、30人を病院送りにした件も不良グループの抗争の身代わりにされただけである。この事実はチコと出掛けてあるイベントを起こした時に判明する。
空竜隊志望だったが、最終的に地竜隊に入隊する。トゥルーエンドルートでは他の仲間達同様、相棒のドラゴンを伴ってダイクの旅に同行した。
パット・デュケン
バルセンテス国出身。冷静で頭脳明晰だが他人をあまり信用しない。しかしダイク達と試験を乗り越えていくうちに信頼を育んでいく。筆記試験には強制参加。
実は女性であり、本名は「パトリシア」。どうしてもドラゴンナイツになりたかったために男装して試験に潜り込んだ。怪しまれないように他国の人間を装っているが、生粋のカグランテス人で、移動劇団で育った。そのため、演技は巧みで、男装中は本来の清楚な性格を全く表に出さず、周囲に悟られることなくクールな少年を演じていた。正体が明かされるのは終盤だが、それ以前にパットと出掛けてあるイベントを起こすことでも判明し、本来の姿でデートに連れ出すことが可能。ヒロイン候補の一人。
最終試験の際、試験官を担当したシグナスと戦う。実力と根性は認められるも、そこで性別がばれてしまった事であやうく不合格になりかけたが、ダイク達の必死の懇願により試験の続行を認められる。しかしやはりドラゴンに選ばれる事はなく、遂には心が折れかけてしまう。その後、バムルや大勢のドラゴンが現れた事で、それを見れただけで満足だと潔く諦めようとするが、ダイクの選択次第では海竜隊に入隊する。
ボーボ・ゲンタツ
36歳だが、息子の遺志を継いでドラゴンナイツ入隊目指す元漁師。お調子者だが情熱的。年齢の割には思慮が浅い面もあるが、勉強は得意。そのためパット以外に筆記試験を受けさせることが出来る唯一のメンバーである。妻子がいたが、すでに亡くしている。「うん」が口癖。
元漁師という事で海竜隊志望であり、逆に高所恐怖症の為に空竜隊は考えていなかった。しかし結果的にウイングドラゴン(ビリーを選んだスカイドラゴンよりも上位種)に選ばれ、空竜隊への入隊を果たす。ドラゴンには息子の名前を付けた。
リリス・ランバルディ
15歳の少女だが、男性だけが受験資格のあるドラゴンナイツ試験に無理矢理潜り込んだ、無差別級大武闘大会前年度覇者。自分勝手で大飯喰らい。当人曰く「生まれた時から強かった」。実地試験には強制的に参加する。試験中は戦闘力を抑制するために鉄球を装着させられるが、素早さがダウンするだけで、むしろ鉄球が武器になって攻撃力が上がる(鉄球以外の武器は装備不能)。初期レベルが40と高いがパラメーターにはムラがあり、試験中はパーティーを外れる事もある為、その強さが活かされる事は少ない。あるイベントで戦うことが出来るがその強さはゲーム中最強。撃破出来れば特殊なエンディングが発生する。ヒロイン候補の一人。
しかしいくら強くとも最終試験では女性故にどのドラゴンに選ばれる事も無く、強引に乗ろうとしても振り落とされ、やがてグリッケン達に諦めるように諭される。その後、ダイクが「女性もドラゴンナイツになれる」という選択をした場合は地竜隊に入隊する。
プリル
ダイクの旅立ちの日に夢に現れた妖精(ドラゴンフェアリー)。勝気で男勝りな性格。普通の人には姿が見えず、ダイクが「ホンモノ」の男にならないと会えないと言う。ストーリーの節目にダイクの夢に現れる他、バッドエンディングを迎える度にダイク(プレイヤー)に労いの言葉を掛けて次のプレイを促す。
最終試験においてダイクと対面を果たし、以降は彼の傍に付き従うようになる。トゥルーエンドルートではバムルの決意を初めから知っていたが、ダイクには断片的にしか知らせず、バムルの遺志通りにダイクが赤子を受け取り旅立つように促していた。その後、ダイクと共に旅立つ。
ラビッシュ・ブレイズン』では時期は不明だが、ダイクとの旅の途中にある事情で一時彼と別れ、カーレイル国にあるケイレーズの森を訪れていた。その際に、ただ通り掛っただけのアルフレッド達に姿を晒すことになるが、本人曰く、気を緩めれば普通の人にも見えるためらしい。
初期案ではストーリー中に人間になる予定だった[1]

ドラゴンナイツ隊員[編集]

ルーベンガルツ・ハッサウェイ
空竜隊隊長。甘いマスクがご自慢のフェミニスト。髪の手入れには毎日3時間掛ける。「全ての女性のために戦う」ことをモットーとしており、その容姿で劇中ではファンが多い。しかしバムルの今際の際でも空気を読まず高笑いするなど、人間的に問題のある部分も見受けられる。トゥルーエンドルートでは誰も立ち会った事の無いドラゴンの出産の瞬間を見たいあまり傲慢且つ苛烈な本性を表し、ダイクと対峙する。その場はグリッケンに阻まれた事で退くも、ダイクを自分の部隊に引き入れる事は最後まで諦めなかった。
グリッケン・バックファイア
地竜隊隊長。義理人情に厚い、千の傷を持つ隻眼の無頼漢。モットーは「男は喋る前に動け」。三人の隊長の中では一番の人格者である。事実、国民に最も慕われているドラゴンナイツであるが、人気ランキングを作るファンクラブのメンバーは女性が大半なので、ルーベンガルツらよりも常にランクが下である(それでも4位をキープしている)。
バムルの死と出産に際にはルーベンガルツを叱責し、ダイク達の味方の立場を取る。その後、バムルの子を連れて街を去ろうとしたダイクの前の現れ、その旅立ちを見送った。
ごちゃちる』ではクイズ出題者として登場する。
ギルティ・ジャド
海竜隊隊長。冷静沈着にして完全無欠の現実主義者。感情をほとんど表に出さず、口数も少ない。三人の隊長で唯一他国の出身。初陣では17歳でありながら、それまでドラゴンナイツすら苦戦していた海賊を撃破した。そのため「ゴッド・ボーイ」の異名を持つ。
三隊それぞれの隊長は尊敬を込めて「暁の三竜士」と呼ばれる。
バムルの出産の際は当初はルーベンガルツに賛同していたが、グリッケンに「ドラゴンを裏切る事になる」と諭され、潔く諦めた。
マイケル・シュワンツ
空竜隊のエース。生粋のエリートであるため非常にプライドが高く、当初はダイクを見下していた。最終試験ではダイクの試験官としてガベロ、ラムゼイと共に立ちはだかるも、戦いを経てダイクを認めることになる。身内だからと甘やかすような事はせず、弟のビリーが大きな過ちをした際には突き放すなどの厳しい一面を見せ、ダイクをかばう。ラストダンジョンの入り口で戦う事になるが、以降はボスキャラクターが存在しない為、本作の実質的なラストボスとなる。
シグナス
地竜隊のエース。無類の酒好きだが、いざ戦いとなると完璧な仕事をこなす。最終試験においてパットの試験官を務めるが、その実力を認めながらも性別を知ってしまった事で不合格にしようとした。しかしダイク達の必死の頼みを聞き入れ、最後まで試験を受ける事を認める。
海竜隊のエース
最終試験にてチコの試験官を務めた人物。名前や容姿は不明だが、チコ曰く全く歯が立たないほど強かったらしい。何度でも立ち上がり向かってくるチコの根性と実力を認め、合格とした。
バーナード
地竜隊の隊員。強く優しい。
ガベロ
マイケルの取り巻き。怪力自慢。スラム出身者で、不良の一人と指相撲で勝負をするイベントがある。
ラムゼイ
同じくマイケルの取り巻き。強きを助け、弱きを挫く小心者で、なぜドラゴンナイツになれたのか疑問なほど。しかし彼の兄は公園を歩く恋人達に石を投げつけようとするなど、ラムゼイ以上に問題のある人物なので苦労している。

ヒロイン候補[編集]

条件を満たすと恋愛関係になれるキャラ。この三人の他にリリスとパトリシアも含まれる。いずれも恋愛関係になった後、最終試験で「男性だけがドラゴンナイツになれる」選択をした場合に個別のエンディングを迎える事ができる。

ポーチェ
酒場「ブルーグラス」のウエイトレス。大人しく御淑やかだが、少々夢見がちな女の子。実はウエイトレスであると同時に店のオーナーである。第二章では彼女の酒場に泊り込んで働くことになる。日中に仕事を手伝ったりミニゲームを上手くこなせば好感度が上がるが、仲良くしたくない場合はイベントをスキップすることが可能。
実は伝説で語られる大魔女の血を引いており、彼女自身もその魔力を受け継いでいる。ポーチェと恋人になった状態でトゥルーエンドルートに進み、あるイベントを起こすと、仲間達ではなく彼女と共に旅立つ結末となる。
ティナ
酒場「レッドシャーク」の看板娘。お高くとまったお嬢様で、庶民を見下す。我が儘なので、デートに連れ出しても通常喜ばれるようなスポットでは怒る。金持ちにある種のコンプレックスを抱いており、庶民を見下す態度もそれに起因する。
ごちゃちる』のミニゲームでは店に回転寿司を設置するも、変なネタばかり流して集団食中毒を出してしまった。
マリアン
海鮮問屋のボーイッシュな娘。失恋の反動で、初対面のダイクに大胆な頼みごとをする。

その他[編集]

グーリコ・ドバキントン
ボーヘイムのガキ大将。強きを助け、弱きを挫くタイプで、常に取り巻きを連れている。ボキャブラリーが独特。ドラゴンナイツ入隊試験に失敗している。ダイクの最初の障害となり、彼への対応で第一章の内容が大きく変わる。展開によっては改心してダイクと親友になったり、サハギンの洞窟のモンスターを従える怪獣王になる事もある。
外伝ではビリーと戦う事になるが、あっさり彼を負かしてしまう。
ビリー・シュワンツ
マイケルの弟でダイク達と同期。家柄を鼻に掛けている。弱い者に容赦しない、口を開けば嫌味と悪口という、典型的な嫌な奴でダイク達と何度も衝突する。命知らずにもリリスに言い寄っているが、リリスには「歩くサイフ」としか思われていない。
最終試験ではいち早くスカイドラゴンに選ばれ、空竜隊への入隊を果たす(しかしボーボがより上位のウイングドラゴンに選ばれた事で悔しがる)。その後、ワイバーン襲撃の際にマイケルが撃墜されたと訴えてバムルを貸すようにダイクに懇願する。しかしダイクが返答に困っている間に勝手にバムルを駆り、飛び立って行った末にバムルに致命傷を負わせてしまう。実はマイケルが撃墜されたというのは嘘であり、ただ自分が手柄を立てたかっただけだった。結果としてバムルは命を落とし、相棒のドラゴンにも見限られ、激怒したマイケルに屋敷に軟禁されてしまう。
外伝ではその後のビリーが描かれる。軟禁後も自分が悪かったなどと夢にも思わず、ダイクやマイケルを恨みながら過ごしていた。選択次第でその後の人生が決まるが、グッドエンドを除いていずれも惨めな一生を送る。グッドエンドルートでは屋敷を脱走した後にボーヘイム村に辿り着くも、グーリコに叩きのめされてしまい、倒れていたところをクリフに助けられ、旅支度を整えてもらった後にカグランテスを旅立って行った。
クリフ
ダイクの育ての親。親友の息子であるダイクを預かり、男手ひとつで育て上げた。かつてはかなりの猛者であった。
実は元ドラゴンナイツであり、先代の地竜隊隊長という過去を持つ。この事はダイクにも話しておらず、リリスに勝利した場合のエンディングでのみ明かされる。
ノース
ティナの父。「レッドシャーク」の経営者。貧乏人を叩き出すのが得意なナイスミドル。試験が始まってからレッドシャークを訪れると、試験に生き残っているダイクを見込んでアルバイトに雇う(ブルーグラスのアルバイトよりも難易度が高い)。
マディガン
スラムの帝王。ミニゲーム100人抜きで99人倒すと最後に戦うことになる。いくつかのエンディングに関わっているが、いずれも救いの無い結末ばかりである。
不良三人組
スラムの不良。今作のみならず、シリーズに毎回登場することになる。
詩人館の三人
シンシア・ファルセット、ジョセフ・ロートレック、ゴンザレス・コメダワラの三人。払った料金や見せたアイテムによって様々な詩を聞かせてくれる。誰かとデート中に街中で遭遇することもある。特にシンシアは詩人館にいる時とは全く違うサバサバした素の性格を見る事が出来る。
タートス
ドラゴンナイツ研修生の鬼教官で、元空竜隊隊員。常に無表情で、研修生を「クズ共」「腰抜け」と呼ぶなど鬼教官らしい厳しい人物だが、最終試験時には激励を以って研修生を送り出した。お茶目な一面も持つ。あるイベントで戦うことが出来る。
バムル
800年前、ドラゴンナイツ誕生の契機となった伝説のカイザードラゴン。最終試験にて、800年ぶりに人間の前に姿を表す。その言葉はダイクのみが理解できる。聖地を訪れたダイクにドラゴンナイツの真実を明かし、今後のドラゴンナイツのあり方を問う。その返答を聞くと共にダイクをホルスの後継者として相棒とする。
トゥルーエンドルートではワイバーンの襲撃の際に、嘘を吐いたビリーを何故か乗せて飛び立ってしまう。実は死期を悟っており、全て承知の上で戦いに向かっていた。ワイバーン撃退後は既に虫の息で、新たなカイザードラゴンの赤子を産み落とし、ダイクに託して消滅する。
チャランポ・ラ・アン
ドラゴンナイツファンクラブ「ソウルラバーズ」の会長。外見や言動のせいで幼く見えるが、実は18歳。研修生の人気ランキングで一位になるとあるアイテムをくれる。それを所持した状態でティナとのデートである場所に行くとチャランポと遭遇し、ダイクの評判を聞く事が出来る。
ホルス
800年前のカグランテス王子。ドラゴンナイツの創始者であり、バムルの言葉を理解出来た唯一の人間。突如として現れたバムルに騎士団を率いて挑み、7日に渡る戦いを繰り広げるも敵わず、しかしバムルが対話を求めてきた事で剣を収める。その後、バムルの申し出を受け入れ、ドラゴンナイツを創設した。
王女
カグランテスの王女。リリスに勝利した場合のエンディングにのみ登場する。台詞は無い。

ドラゴンナイツ[編集]

カグランテス国が誇る最強の竜騎士団。隊員一人一人が相棒のドラゴンを駆り、カグランテス国を襲うあらゆる脅威と戦う。その力は「守るため」のみに行使され、いかなる理由でも攻め込む目的で出動する事はない。空中戦に長けた空竜隊。地上では無類の強さを発揮する地竜隊。海上戦に長け、海中でも戦える海竜隊の三部隊で構成される。男性のみが入隊を許されるが、その理由は誰も知らない。元々は800年前にカイザードラゴンの「バムル」と時の王子「ホルス」によって組織されたものである。カグランテス国の男性全ての憧れの的であるが、入隊の為には年に一度開催される試験に合格しなければならない。引退は早く、凡そ40代を迎える頃には相棒のドラゴンとの別れを経て退役する(相棒の人間と別れたドラゴンは「聖地」へと帰る)。

男性しか入隊出来ない理由は、800年前にバムルがホルスと交わした約束にある。ドラゴンナイツの理念は「愛する者を守る為に戦う」であり、「戦う者=男性」と「守るべき愛する者=女性」を明確に線引きする事で、その理念を確固たるものにする為である。この約束の為、全てのドラゴンは決して女性を乗せる事が無い。終盤、ダイクは方針を変えて女性も守る側に立てるようにするか、愛する女性の為に男性が全力を尽くせる現状を維持するかの選択を迫られる。

この世界におけるドラゴンは動物ではなく霊体であり、「平和」そのものを糧としている。ドラゴンナイツという完全なる平和目的の組織に協力しているのも、平和を保つ事によって種族を繁栄させる為である。しかし平和を望まない者達も存在し、それらはドラゴンにとっても天敵となる。トゥルーエンディングでは平和を乱し、ドラゴンを脅かす「ドラゴンスレイヤー」と呼ばれる者達の存在が語られ、カイザードラゴンの赤子を託されたダイクの新たな敵となる事が示唆されている。

ドラゴンナイツ入隊試験
年に一度、カグランテスの首都・ハルキリアスで開催される試験。参加資格は「15歳以上の健康な男子である事」のみで、あとは受験料を払えば身分に関係なく誰でも受けられる。但し、一人につき受けられる機会は一度だけで、落第した者は再挑戦は出来ない。試験中は部屋ごとに5人の班を組む事になる。班は運命共同体であり、一人が脱落すれば全員が不合格となる連帯責任となっている。合格率は僅か0.3%の狭き門だが、毎年多くの志望者が詰めかけている。
試験中は宿舎が貸し出される為、住居や食事の心配は無い。試験期間は公表されず、実際に受けるまで分からない。最初の数週間は研修のみだが、毎日重い岩を持たせられたり崖をよじ登ったりなど生傷の絶えない訓練をさせられ、その苛酷さからこの時点で脱落する者も多い。休日の日曜日以外は朝から晩まで研修を行う。ある時期から試験が本格的に始まり、月曜日から木曜日までは今まで通りの研修、金曜日は筆記試験、土曜日は実地試験、日曜日は通常通り休日というサイクルを繰り返すようになる。
筆記試験は班の代表者2名が参加するが、2人とも合格ライン以上の点数を取れなければ不合格となる。実地試験はダンジョンに赴いて課題をこなすもので、班の4人が参加し、不参加の1人は部屋で結果を待つ事になる。試験参加者は木曜日の夜のうちに班で相談して決める。
ある時期になると突如として最終試験の実施が告知され、残っている班は試験地に向かう事になる。試験地や試験内容に関しては一切公にされておらず、参加者のみが知る事となる。最終試験が始まると班の連帯責任は無くなり、以降は試験の合否は受験者一人一人に下される。
最終試験の実態とは、ドラゴン達が生息する「ドラゴンの聖地」に赴いて相棒のドラゴンを見つける事である(但し、その前に受験者毎に個別の試験がある)。相棒を選ぶのはドラゴンの方であり、受験者はただ自分を選んでくれるドラゴンを探して聖地を歩き回るしかない。これがドラゴンナイツ入隊試験の合格率が異様に低い一番の理由であり、例え研修や試験をどんなにいい成績で突破しても、ここでドラゴンに選ばれなければ入隊する事は出来ないのである。今までも性別を偽るなどで最終試験まで残った女性受験者もいたが、前述の理由によりドラゴンは絶対に女性を乗せない為、誰一人として隊員になる事は無かった。

その後の展開[編集]

パンドラMAXシリーズの各ソフトに、本作の登場人物がさまざまな形で出演している。

同一人物として登場する例もあれば、同じ顔の別人(いわゆるスターシステム)として登場する場合もある。

特にシリーズ第5作『ごちゃちる』には、本作とシリーズ第3作『ラビッシュブレイズン』の登場人物が共演するおまけシナリオ「ドラゴンナイツグロリアスVSラビッシュブレイズン」が収録されている。ただしシナリオ執筆者は飯島ではなく、『ラビッシュブレイズン』同様に和田慶子が担当しており、ストーリーの雰囲気も同作に近いコメディ調になっている。また、女性もドラゴンナイツになれる展開に進んでいながらダイク達が旅立たずにドラゴンナイツを続けていたり、バムルが生存していたりと、本作のどのエンディングの続きでもないパラレルな内容となっている。

脚注[編集]

  1. ^ a b [パンドラボックス公式サイト(現在は閉鎖)「飯島健男の駄文日記」より

関連項目[編集]