パンドラMAXシリーズVOL.2 死者の呼ぶ館

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パンドラMAXシリーズVOL.2
死者の呼ぶ館
ジャンル サウンドノベル
対応機種 PlayStation
開発元 パンドラボックス
発売元 パンドラボックス
プロデューサー 飯島健男
ディレクター 和田慶子
入間川竜哉
福田順子
宍倉尚子
藤野香織
デザイナー 會田健二
シナリオ 大池叙子
プログラマー 大内崇
小早川大
内野裕介
音楽 三垣敦史
橋本泰弘
根本一朗
渡米亜人
美術 K2商会(佐藤圭子)
シリーズ パンドラMAXシリーズ
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日 日本 200001202000年1月20日
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
コンテンツ
アイコン
暴力
言葉・その他
恐怖
犯罪
その他 型式:SLPS-02551
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パンドラMAXシリーズVOL.2 死者の呼ぶ館』(パンドラマックスシリーズ - ししゃのよぶやかた)は、2000年1月20日パンドラボックスから PlayStation用ソフトとして発売されたサウンドノベル

概要[編集]

パンドラボックスが世に出したゲームソフトの自社ブランド「パンドラMAXシリーズ」の第2作。キャッチコピーは同シリーズ共通の「1980円の超大作」。メモリーカード用シールが付属していた。

シナリオは同社の社員であった大池叙子が執筆。また同社の社長である飯島健男の執筆によるおまけシナリオも収録されている。

2009年8月26日にシャノンよりPlayStation 3PlayStation Portable対応として、ゲームアーカイブスにて配信が開始された。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

メッセージを読み進めるオーソドックスなアドベンチャーゲームである。選択によってストーリーが分岐、多数のエンディングが用意されている。また、各キャラクターに好感度が設定されており、イベントフラグにもなっている。その為、単純にどの選択肢を選んだからどのルートに進む、とは一概には言い切れない。ストーリー中にミニゲームが発生する事もある。

本作及び本シリーズ特有の主なシステムは、以下の通り。

コンバート[編集]

本シリーズの全ソフト共通のシステム。

シリーズの第1作『ドラゴンナイツグロリアス』のセーブデータを読み込ませることで、隠しシナリオやミニゲームなどを出現させることができる。

百物語[編集]

本作の「おまけ」メニューの1つ。短い怪談シナリオ(分岐なし。実話・創作など様々)が99本収録されており、ランダムに再生される。全話とも読むと、好きなシナリオを選んで読めるようになる。但し、選択画面では番号しか表示されないのでどれがどの話なのか判りづらい。

達成率[編集]

シナリオの達成率が表示される。しかし、パーセンテージで映るだけなので今までどのエンディングを見たのか、と言った情報は判らない。後発作の『ごちゃちる』で一応エンディングの達成率を見る事は可能。

不具合[編集]

初期出荷版の商品には、特定のエンディングを迎えようとすると画面がフリーズし、セーブができなくなるという不具合が存在した。この事は後に同シリーズで発売された各ソフト内でも告知が行われ、「そのエンディングをセーブしたことにするよう、セーブデータを改変する」という修正パッチも収録された。また同バージョンのソフトには、PlayStation 2では起動しないという不具合もある。

後に上記の不具合を解消した修正版のソフトも販売された。

設定[編集]

ストーリー[編集]

不動産会社「グロリアス」の新入社員・秋山圭介は、6人の客が参加する「別荘見学ツアー」の案内役を命ぜられた。このツアーには取引先の社長の御曹司も参加するため、失敗は許されない。

憂鬱な気分になりながらも案内を行おうとした秋山だが、一行は「迷いの森」と呼ばれる場所に迷い込んでしまう。そして彼等の目の前に突然、謎の洋館が姿を現した…。

おまけシナリオ[編集]

「死者の呼ぶ森」「館であった怖い話」
特定の条件を満たす事で発生するおまけシナリオ(後者は前作のデータコンバートで出現)。執筆は飯島健男。アナウンスなどは特に無いのでおまけシナリオとは気付き難い。一旦このルートに入ってしまうとクリアしない限り本編には戻れない。舞台となる館とは全く関係無い流れに進み、どちらも本編とはまた違った恐怖感を醸し出している。
また、これらのシナリオでは主人公が秋山ではなく『学校であった怖い話』(1996年)の主人公・坂上修一となる場合もある。シナリオ名は「館であった怖い話」となっている。

登場人物[編集]

秋山圭介(あきやま けいすけ)
主人公。23歳。名前は変更可能。
不動産会社「グロリアス」の新入社員。上司から「別荘見学ツアー」の案内人を任せられる。普段はグラフィックは表示されない為容姿を見る事は出来ない。しかし、あるイベントでは目が隠れる形で表示され、『ONI零〜復活〜』では彼の前世が登場し、素顔を確認する事が出来る。
熱中しているゲームは『ドラゴンナイツグロリアス』(1999年)。

ツアー参加者[編集]

一条省吾(いちじょう しょうご)
有名大学に通う若者。21歳。秋山が勤める会社の取引先の御曹司。今回のツアーには怖いもの見たさで参加。
植田舞子(うえだ まいこ)
19歳。省吾のガールフレンドと称してツアーに参加した女子大生。霊感が強い事を自慢にしている。
緒方浩二(おがた こうじ)
人形師を生業とする男。46歳。娘の可奈と二人暮らしで、今回のツアーは親子で暮らす家を捜すために参加した。過去に娘を一人事故で失っている。また、家庭の質問をすると怒り出す。
緒方可奈(おがた かな)
緒方浩二の娘。10歳。常に大きな日本人形を抱えている。無口で感情表現が乏しい。今時珍しいおかっぱ頭。基本的に口を開くのは一部のエンディングのみだが、後述のおまけシナリオに入ると途端におしゃべりになる。
ラビッシュブレイズン』(2000年)では幽霊のように扱われていた。
遠藤直樹(えんどう なおき)
文系大学で研究室の助手を務める。28歳。婚約者の神田美沙との新居を探す為にツアーに参加。
神田美沙(かんだ みさ)
出版事務所のOL。28歳。内向的性格。被害妄想が強く、悲劇に酔う傾向がある。常に右手に包帯を巻いている。『ごちゃちる』に収録された本作関連のミニゲームでは主役となる。

館の住人[編集]

佐倉聡(さくら さとし)
館に住む不気味な老人。食事の支度や掃除など、館における仕事は全て彼が行う。火に対しては過剰なまでに反応する。年齢不詳だが、実は高齢ではない事が外伝(全てのエンディングを見ると解禁)で明かされる。
決して物の怪の類ではないが、他作品では何かと化け物扱いされる。
佐倉葵(さくら あおい)
佐倉老人の妻である美女。年齢不詳。身体が弱く、寝ている事が多い。神秘的な雰囲気を漂わせており、秋山は一目で心を奪われる。ほとんどのルートにおいて秋山の前世の恋人で、桜と一体化してずっと彼を待ちわびていた。

その他[編集]

不良三人組
『ドラゴンナイツグロリアス』のスラム街にいた不良達。本作以外にも、シリーズを通して出演する。普通はその作品の主人公と対立する事が多いが、今作における彼等は意外にも「気のいい奴ら」である。
一条すみれ
おまけシナリオにのみ登場。苗字の通り、省吾と同じ一条家の人間だが彼との関係は不明。『ドラゴンナイツグロリアス』のヒロインの一人である「ポーチェ」と同じ容姿だが、全くの別人。口調こそ似ているものの性格はポーチェとは正反対で、非常に冷酷で残忍。
彼女関連のイベントで登場する、主人公の会社の社長は『ドラゴンナイツグロリアス』に登場した「ノース」と同じ外見(別人)。
フォルキュアス
『ラビッシュブレイズン』のメインキャラ。おまけシナリオにのみ登場し、同作の宣伝をする。なぜいるのかは不明。

他機種版[編集]

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1PMS Vol.2 死者の呼ぶ館
ゲームアーカイブス
日本 200908262009年8月26日
PlayStation 3
PlayStation Portable
(PlayStation Network)
パンドラボックスシャノンダウンロード--

スタッフ[編集]

  • メインプログラム:大内崇
  • プログラム:小早川大、内野裕介
  • ゲームデザイン:會田健二
  • グラフィック:飯田静可、伊藤幸子、上野かおり、小川まゆみ、奥友孝充、田中瑞穂、中島まゆみ、鳴上晶、八巻祐樹
  • サウンド:三垣敦史、橋本泰弘、根本一朗、渡米亜人
  • シナリオ:大池叙子
  • キャラクターデザイン:K2商会(佐藤圭子)
  • イベントデータ:榊田真一、高木真、石山博貴、西沢暁、武藤雅幸
  • デバッガー:山田雅一、古賀三朗、徳永公人、北吉健太郎、飯塚敬太
  • スペシャルサンクス:飯塚貞子、小池等、長郷衣子、大楽桂子、竹内文子、石川都也子
  • ディレクション:和田慶子、入間川竜哉、福田順子、宍倉尚子、藤野香織
  • プロデュース:飯島健男

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通25/40点[1]

ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」での評価は、7・5・6・7の合計で25点(満40点)となっており[2][1]、レビュアーからの肯定的な意見としては、「時空を超えた、愛と狂気と怨念が渦巻くストーリーと、オカルト的な恐怖が十分に楽しめる」、「選択済みの選択肢を色分けできるのは〇」、「外伝など、クリアーしたあとに楽しめるモードもあるのはうれしい」、「1980円という値段を考えれば、十二分にお釣りが来るはず」などと評されているが、否定的な意見としては、「人物のグラフィックパターンはもう少し欲しい」、「物語の根本がおとぎ話風なせいか、どうにも恐怖感が伝わってこない。ゲームの雰囲気とそぐわない登場人物のグラフィックも原因のひとつ」、「選択肢を選ばないでいると、別のルートになるんだけど、その時間が少し短い気がする」などと評されている[2]

脚注[編集]

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  1. ^ a b ファミ通.com PANDORA MAX SERIES Vol.2 死者の呼ぶ館” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年1月2日閲覧。
  2. ^ a b 「新作ゲームクロスレビュー」『ファミ通』第15巻第4号、アスキー、2000年1月28日、 29頁、 ISBN 雑誌26254-1/28{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。

関連項目[編集]