パンドラMAXシリーズVOL.3 ラビッシュブレイズン

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パンドラMAXシリーズVOL.3 ラビッシュブレイズン
ジャンル RPG
対応機種 プレイステーション
ゲームアーカイブス
開発元 パンドラボックス
発売元 パンドラボックス
GA版…シャノン
人数 1人
発売日 2000年4月27日
GA版…2009年9月24日
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パンドラMAXシリーズVOL.3 ラビッシュブレイズン』は2000年4月27日にパンドラボックスから プレイステーション(PS)用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム

概要[編集]

パンドラボックスが世に出したゲームソフトの自社ブランド「パンドラMAXシリーズ」の第3作。キャッチコピーは同シリーズ共通の「1980円の超大作」。メモリーカード用シールが付属していた。

同シリーズのソフトに収録されている予告映像では「パンドラが総力を結集したRPG」と銘打たれていた。

シリーズ第1作であるドラゴンナイツグロリアス(以下「ドラグロ」と略す)の舞台である「カグランテス王国」の隣国が舞台という設定で、ドラグロの登場人物やダンジョン、敵キャラクターなども登場する(ただしストーリー的な続編ではない)。ストーリーも前作とは打って変わってギャグテイストである。

シナリオは同社の社員であった和田慶子が執筆。キャラクターデザインは珠梨やすゆき(女性)が担当している。

パッケージには「勇者になってモテモテだぜ!」「主人公はいま、勇者を目指す!」と書かれているが、実際は勇者を目指すという目的は物語の序盤で早々と忘れ去られ、以後シナリオはかなり行き当たりばったりな展開をするようになる(ソフト内におまけとして収録されたインタビューで、和田自身もこの点に触れている)。

また、それまでまったく触れられなかった設定や人物が突然当たり前のように登場することも少なくない。

ストーリー[編集]

カグランテス王国の隣国・カーレイル王国。この国では「勇者」が職業として認められており、あちこちの村に国から認定された勇者が存在していた。

ルックス以外に取り得がない少年・アルフレッドは、村長からこの村の勇者になるよう命ぜられ、溜息をつきながら仲間達と共に城へと旅立つ。しかし、その途中で起こった出来事により、一行は国中を右往左往させられ…。

システム[編集]

本作はドラグロと違い、ジャンルは完全なRPGである。エンディングは1つのみ。 本作及び本シリーズ特有の主なシステムは、以下の通り。

アドベンチャーパート[編集]

ドラグロ同様、イベントシーンはアベンチャーゲームのように進行する。 多数の選択肢が存在し、展開が多少変わる事はあるが、ストーリーそのものは一本道である。この状態ではいつでもセーブが可能であり、ロードの際は最後に通過したセーブポイント(その都度画面に表示される)から再開する事になる。また、常にメニューを開けるので、イベントを挟む連戦の場合はこれを利用して回復する事が出来る。

コンバート[編集]

本シリーズの全ソフト共通のシステム。

ドラグロ及び死者の呼ぶ館のセーブデータを読み込ませることで、隠しアイテムやイベントなどを出現させることができる。特に死者の呼ぶ館のミニゲーム「百物語」をクリアした状態をコンバートすると、隠しダンジョンが出現する。

また、ドラグロに関しては同じ世界が舞台でジャンルも同じRPGである為、多くのアイテムを引き継ぐ事が出来る。それらのアイテムはコンバート時のデータで必ずしも所持している必要は無く、それまでの周回で一度でも手に入れた事があれば引き継がれる。しかし一部重要アイテムは引き継がれない。

生成・合成[編集]

ゲーム中に登場する修道院で、アイテムの生成が行える。プレイヤーの手持ちの音楽CDやCD-ROMを読み込ませることによって、そのCDに応じたアイテムを出現させるというシステムである。

また、2つの武器を組み合わせることで別の武器を作り出す「合成」というシステムもある。

どちらも有料である。また、前者はレアなアイテムを生成すると以降の料金が上がってしまう。

辞典システム[編集]

入手したアイテム、戦った敵キャラなどが記録されていくというシステム。達成度はパーセンテージで表され、全項目をコンプリートすると100%となる。コンバートで入手できる隠し要素も揃えると、107%となる。ただし、コンプリートしても特に何も起こらない。

ナンパ[編集]

ダンジョンの宝箱を全て回収するとそのダンジョンに応じた女の子(大人含む)が出現する。話し掛けるとアイテムをプレゼントするイベントが発生し、正しいアイテムをあげれば喜ばれてキスなどのお礼をしてくれるが、間違ったり何もあげなかったりすると酷い目に遭わされる。成功した場合はメニュー画面でその女の子の立ち絵が鑑賞できるが、失敗した場合は立ち絵が塗り潰されて見えなくなる。プレゼントするアイテムは大抵そのダンジョン内で見つかるが、中には予め用意しなければならないものもある。結果に関係無く全ての女の子をナンパすると最強の隠しボスが出現する。

主な登場人物[編集]

パーティキャラ[編集]

本作のパーティキャラには、それぞれ「スキル」と呼ばれる特殊能力が設定されている。ランダムまたは特定の条件下で発揮されるもので、プレイヤーが任意に使用することはできない。

アルフレッド・カタルーシ
主人公。18歳。愛称は「アル」。名前及び愛称は変更可能。
幼い頃、両親が「ちょっと旅に出てくる」と言って行方不明となったため、親戚であるミルスター家に居候させてもらっている。兄は国一番の勇者であったが、やはり行方不明となっており、叔父であるターレス村長から代わりの勇者役を押し付けられた。
乗馬も魔法も戦闘もまったくダメで、ルックスだけは良いが度を越した女好きの性格故に村中の女性達から顰蹙を買っている。性格に問題はあるものの、周囲がボケキャラだらけであるため、結果的にツッコミ役にまわることが多い(シリアスな場面になるとオチャラケはしないなど常識はある)。本人はその重大さに気付いていないが、幼少時代にイリーシャの魔法でカグランテス国の「ドラゴンの聖地」(ドラグロの最終試験の場所)に飛ばされ、在ろう事かカイザードラゴンのバムルに遭遇している。
当初はザコモンスターにすら「奇跡的に勝てた」と言う程のダメっぷりだったが、理不尽な旅を経て成長(?)し、強化版ローズ三兄弟戦では「当然の如く楽勝だった」と言える程の自信と実力を得る(しかしストーリー中の役目は然程変わらず)。
戦闘時の性能としては、設定通り魔法は使えず、抜きん出た能力も無い。ただし、殆どの武器・防具を装備できる為、技に関しては優秀な戦士となる。
「調子が良いと戦闘中に1度だけクリティカルヒットを出す」というスキルを持つが、本作は元々クリティカル率が高いのであまり意味は無い。また「ランダムで不意打ちできる」というスキルもあるが、不意打ちできるかどうかは元々ランダムな上に、本作では元々不意打ち率が高いので、やはりあまり意味は無い。
イリーシャ・ミルスター
ヒロイン。ターレス村長の娘で、アルの従姉妹。「ですわ」口調。アルを心から愛しているが、彼からは心底迷惑がられている。しかし、尋常ではないほどの天然ボケゆえに、そのことに気付いていない(仮にアルが迷惑であることを説明しても本人は聞く耳を持たない)。アルの「勇者になる為の旅」を脇道に逸らす元凶でもある。
魔力が高く、ことあるごとに魔法で様々なものを爆破し、破壊する。テレポートも身に付けている。
戦闘時の性能としては、数多くの魔法を覚えるが攻撃力とHPが低い。また、装備できるものも限られている。ストーリー上で描かれる強烈な魔力は戦闘中では、アルが戦闘不能に陥った際に魔法が強化されると言う形で現れている(但し、味方もダメージを受ける)。
フォルキュアス・デ・モルロー
アルと同じイフレー村の住人。頭が良く、剣の腕も立つ青年だが、非常に太っており、ルックスを求められる勇者にはなれないことに不満を抱いていた。公式には「顔以外は完全無欠」と称された。
基本的に冷静な常識人だが、イリーシャに恋しており、彼女が絡むと平静を失う(常識が欠けてしまう)。アル一筋の上に天然ボケの彼女にはその恋心を気付いてすらもらえず、ことあるごとに嘆いている。「ブタ」と呼ばれるとブチ切れて、戦闘力が桁外れとなる。
戦闘時の性能としては、アルに次ぐ数の武具を装備できる。HPが高く、直接攻撃が得意。また、ある程度魔法も使えるというバランスタイプである。また、最も長くアルの旅に同行するメンバーであり、本作の半分以上は彼との二人旅である。
ステイン・エンデミオン
冒険中に出会うことになる、眼鏡をかけた細身の青年。口調は丁寧で礼儀正しい。魔術師の大会で優勝したほどの魔力を持っている。
アルをかつて自分を助けた恩人(アルの兄)と間違え、彼に弟子入りを志願する。後に誤解に気付くが、「1度弟子入りしたら一生弟子でいなければならない」という故郷の掟に従い、彼を「お師匠様」と呼び続けた。
戦闘時の性能としては、イリーシャと別系統の魔法を得意としている。装備可能な武具は、彼女よりは多い。また、防御系のスキルを複数身に付ける。更に、ある強烈なサブイベントを起こす事によって強力な技を習得出来る。

主要人物[編集]

ターレス
イフレー村の村長でイリーシャの父(アルの叔父にあたる)。怪力と肉体美が自慢で、やたらと肉体を強調する(家のテーブルには鉄アレイが置かれている)。恐妻家で妻はおろか、娘にも頭が上がらない。しかし鍛え抜かれた肉体は本物で、洞窟の壁を己が肉体のみで粉砕したり、更にはモンスターを召喚したりと多才な人物である(但し、召喚したモンスターの制御は出来ない模様)。アルを勇者を目指す旅に送り出した張本人。
ジレーネ
ターレスの妻。普段は優しいが、一旦起こらせると物凄く怖い。イリーシャの強烈な魔力は母親譲り。
プリル
ドラグロから引き続き登場のドラゴンフェアリー。前作の正エンディングでダイクと共に旅立った後である。彼女との出会い(正確にはその前のイリーシャの独断)によってアルの旅はどんどん脇道に逸れて行く。
シュミナール
カーレイル国内で唯一自治権が認められているタータ王国の女王。しかし実は呪いで性別を逆転させられていた為、実際は少年の国王。少年ながら、自治権を持つタータをうまく切り盛りしている。
ルカ・ヒューク・ベルニーチェ
シュミナールの側近。四角い顔のブ男で、性格も厳つい。フォルキュアスといい勝負かと思われたが、実は呪いで不細工になっていただけで、素顔は美男子。更に本来の性格は穏やか。しかもタータの勇者であり、フォルキュアスに多大な精神的ダメージを与えた。
シルフィー
セティマ修道院で神に仕える修道女。11歳。天使のようにあどけなく純真だが、意外と行動力がある。彼女の行動は今回の騒動にも繋がっている。アル達に同行するが、戦闘に参加する事はない。また、本編中に初登場する以前にサブイベントで面識を持つ事が出来る。イケメン等に弱く、ミーハーなところがある。
黒騎士
黒尽くめ装束を身に纏った謎の剣士で、アル以上の女たらし。その正体は仮面によって人格が変わったテリュースであり、過去にも同じような事があったらしく、アルとイリーシャにすぐに正体を見破られる。
本編中は一度倒した後に復活する。しかし痩せ我慢なので勝手に倒れる。
アリエル
セティマ修道院の修道女。しかしその正体は名の知れた女盗賊。テリュースに仮面を被せた張本人。アル曰く「セクシーダイナマイツ」。サブイベントで一度だけ共闘する。
テリュース
イフレー村の勇者でアルの兄。勇者の名に違わず有能で腕も立つが、天然。仮面を被る事によって人格が変わり、黒騎士と化す。また、全ての女の子のナンパを終えたアルの前に「白騎士」を名乗って何故か現れるが、その強さはゲーム中最強である。倒すと「アルフレッドさん江」と書かれた、あまり嬉しくないサイン色紙をくれる。
長老
セティマの長老。断崖絶壁の上と言う、見晴らしのいい(良過ぎる)一軒家で悠々自適の生活を送っている。長老としか呼ばれないので先入観で間違えやすいが、爺さんではなく婆さん。
ヴィクトール
セティマの南西に二つの館を構える伯爵。黒騎士が勝手に別邸を使っている事を容認しているが、その意図は・・・。

その他[編集]

ローズ三兄弟
ブザイクな三つ子の盗賊。長男はオカマ。戦闘力は皆無だが、断崖絶壁で遭遇した時には薬による強化で襲い掛かって来る。
スパイラル
イフレーの隣村・タニアの村長ガイラルの息子。アル達に弱みを握られて利用される。雪だるまに似ており、困ると溶ける。『ごちゃちる』収録の本作関連のミニゲームでは主役であり、ゲームオーバーの際は完全に溶けてしまう。
もあ~い
ブレーマ山の守護神三姉妹・長女。外見はモアイそのものだが、縦ロールと唇が特徴。愛称は「もあもあ」。怒ると超怖い。
ドグー
ブレーマ山の守護神三姉妹・次女。土偶UFOを合わせたようなSFチックな外見。
ハニー
ブレーマ山の守護神三姉妹・末女。埴輪の外見で、馬に乗っている。乗馬をたしなむアウトドアタイプ。三姉妹とも、戦闘力は限り無く高い。
女版フォルキュアス
カンウー峠の近くに住む、その名の通りの人物。あまりに似ている為、アルは「フォルキュアスの生き別れの妹」と言うが、実際は赤の他人。女装の為の服を盗みに入った際に追われる羽目になるが、以降はセティマの公園をうろついていると再び遭遇してしまう。
ポーチェ
ドラグロのヒロインの一人。何故か今作ではセティマのレストランで働いている。不良に絡まれるサブイベントが存在し、助けた場合はお礼にオルゴールかお弁当をくれる。このイベントの発生時期を逃した後でも初対面では別の会話が起こる。どちらの場合でも、以降はレストランに寄る度に彼女をアルが口説く(しかも口説き文句は毎回変わる)。
むさい男
ドラグロに登場した不良三人組で、今作でも登場。ポーチェに絡んでいた所をアリエルとアル達に退治される(加勢しなかった場合はアリエル一人に倒される)。
佐倉聡
『死者の呼ぶ館』から登場。今作ではセティマの宿屋の主人であり、ゾッとするような事を平然と言う(本人曰く冗談)。隠しダンジョンである「館」についての情報を教えてくれる。

ナンパ対象[編集]

リリス
迷いの洞窟に出現。ドラグロのパーティキャラにしてヒロインの一人だった。アルに食べ物をねだって来る。
ティアラ
ケイレーズの森に出現。プリルの友達のドラゴンフェアリー。プリルと同行中に話すと彼女も会話に絡んでくる。
ポピ
カンウー峠に出現。ドラグロの第五試験に登場した、将来は(王様の)お嫁さんになりたい女の子。
キカ
呪われた水路に出現。ドラグロでは魔法屋の店員だった。美人だが、魔法で若返っているだけの老婆。
もあもあ
ブレーマ山に出現。本編に登場したものと同一。プレゼント用アイテムはある消費アイテムを除いて、予めコンバートかサブイベントで用意する必要がある。本編中に渡した物を渡す事は出来ない。
ミスティーナ
断崖絶壁に出現。イフレー村三人娘の一人で、元々アルのナンパ対象だった(二人の友達含む)。
酔払い女
伯爵別邸に出現。ドラグロの酒場で飲んだ暮れていた女。元々カーレイル国の人であり、当時から「ドラゴンナイツよりも勇者が上」と豪語していた。
アリエル
ラストダンジョンに出現。本編と同一。
みどり
隠しダンジョンに出現。『死者の呼ぶ館』の緒方可奈が持っていた人形。緒方可奈も登場するが、あくまでナンパ対象は人形である。そして、本作ではどちらも幽霊のような扱いを受けているが『死者の呼ぶ館』本編ではそのような事はない。

その後の展開[編集]

ドラゴンナイツグロリアスVSラビッシュブレイズン[編集]

同シリーズの第5作『ごちゃちる』に収録されたおまけシナリオで、本作とドラグロのキャラクターが共演する。パンドラMAXシリーズVOL.Extraと言う位置付け。各キャラクターの視点から体験するザッピングアドベンチャーであり、シナリオは本作同様、和田が執筆。その為、作風や雰囲気はドラグロよりも本作に近い。

ラビッシュブレイズン2[編集]

本作のストーリー上の続編として予定されていたソフト。 本作同様、キャラデザは珠梨やすゆきが担当する予定であった。予告編では新キャラである女性の線画が紹介されたが、メーカーの凍結によって世には出なかった。

関連項目[編集]