ヒゲとボイン (アルバム)
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『ヒゲとボイン』 | ||||
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UNICORN の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
サウンド イン スタジオ テイクワン 東急 FUN アバコ スタジオ 河口湖スタジオ リトルバッハ 小淵沢 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ソニー・ミュージックレコーズ | |||
プロデュース | UNICORN | |||
チャート最高順位 | ||||
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UNICORN アルバム 年表 | ||||
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『ヒゲとボイン』収録のシングル | ||||
『ヒゲとボイン』は日本のロックバンド、UNICORNの7枚目のアルバム。1991年9月30日発売。発売元はソニー・ミュージックエンタテインメント。
解説[編集]
- アルバムタイトルは、1974年からビッグコミックオリジナルに連載されていた小島功の漫画作品『ヒゲとボイン』から引用。
- 発売当時、シングル曲が1曲も収録されない全曲新曲のアルバムとなった(「ブルース」は未収録)。後にタイトル曲「ヒゲとボイン」がシングルカットされた。
リリース履歴[編集]
No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
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1 | 1991年9月30日 | ソニー・ミュージックレコーズ | CD・CT | SRCL-2164 (CD)・SRTL-1754 (CT) | 2位 | |
2 | 1995年12月13日 | ソニー・ミュージックレコーズ | CD | SRCL-3416 | - | ユニコーンの逆転満塁ホームランプライスシリーズ(廉価版) |
3 | 2007年12月19日 | エスエムイーレコーズ | CD | SECL-607 | - | 紙ジャケット仕様 |
収録曲[編集]
全編曲: UNICORN。 | |||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | ボーカル | 時間 |
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1. | 「ターボ意味無し」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
2. | 「黒い炎」 | 堀内一史 | 堀内一史 | 堀内一史 | |
3. | 「ニッポンへ行くの巻」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
4. | 「開店休業」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 奥田民生 | |
5. | 「幸福」 | 手島いさむ | 手島いさむ | 手島いさむ | |
6. | 「看護婦ロック」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 阿部義晴 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | ボーカル | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
7. | 「立秋」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 奥田民生 | |
8. | 「ザ・マン・アイ・ラヴ」 | 西川幸一 | 西川幸一 | 奥田民生 | |
9. | 「フリージャズ」 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | 阿部義晴 | |
10. | 「風」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生、阿部義晴 | |
11. | 「家」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
12. | 「Oh,What a Beautiful Morning」 | 西川幸一 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
13. | 「風 II」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生、阿部義晴 | |
14. | 「車も電話もないけれど」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
15. | 「ヒゲとボイン」 | 奥田民生 | 奥田民生 | 奥田民生 | |
合計時間: |
曲解説[編集]
A面[編集]
- ターボ意味無し
- 奥田がソロアルバム『CAR SONGS OF THE YEARS』(2001年)においてアコースティックギターの弾き語りスタイルのアレンジでセルフカバーしている。
- 黒い炎
- 生のブラスセクションを大きく導入した楽曲。ブラスアレンジは阿部が担当している。また、レコーディング時に、ドラムの川西がケガをしていたため、ドラムは奥田が担当している。
- ニッポンへ行くの巻
- シングル曲ではないがPVが制作されている。歌詞にあわせ外国人に扮したメンバーが日本を訪れるという内容。
- 次曲「開店休業」と繋がったトラック仕様のため、アウトロが途中で切れる。
- 「ULTRA SUPER GOLDEN...」では、アウトロが早めにフェードアウトされている。
- リマスター盤ではフルコーラス、1トラックに収録されている。
- 開店休業
- 前述のように「ニッポンへ行くの巻」のアウトロ残り部分から始まっており。再結成後にリリースされたベスト盤、本アルバムのリマスター盤では繋がりがなくなっている。
- ドラムパートが途中から始まるのは阿部がデモテープのドラムトラックを誤って途中まで消してしまい、本番の演奏でもそのままその箇所から演奏を始めたため。
- 2019年現在ユニコーン史上最長のツアーとなっている「舞監なき戦い」ツアーの最終公演で最後に演奏された。
- 阿部がソロアルバム『風花雪月』(1998年)においてセルフカバーしている。
- 幸福
- 手島が初めてメインボーカルをとった曲。
- ヴォーカルパートは真夜中に住宅街の屋上で録音された。
- 看護婦ロック
- タイトルはエルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」(1957年)のパロディー。
- 導入部のギターソロは阿部が奥田の高価なギターを借用し弾いている。
B面[編集]
- 立秋
- 手島のギターパートはベースのチューニングを無理やり上げたうえで、思い切り歪ませて弾いたものが採用されている。
- ザ・マン・アイ・ラヴ
- フリージャズ
- 弦・管のオーケストラのアレンジは阿部が担当している。
- 風
- 家
- 2008年の奥田のソロツアー「okuda tamio FANTASTIC TOUR 08」でも演奏された。
- 鈴木祥子によるカバーが鈴木のライヴアルバム『I WAS THERE, I'M HERE』(2003年)に収録されている。
- Oh,What a Beautiful Morning
- 風 II
- 10曲目「風」の歌詞及び演奏テイクが異なるもの。「風」が真夜中に録音されたのに対し、「風 II」は早朝に録音された。
- 車も電話もないけれど
- ヒゲとボイン
- レコーディングでは、川西と奥田のツインドラムとなっている。
参加ミュージシャン[編集]
- 西川幸一 - ドラムス、コーラス (#12)
- 手島いさむ - ギター、ボーカル(#5)、コーラス (#12)
- 奥田民生 - ボーカル、ギター、ドラムス (#2,#15)
- 堀内一史 - ベース、ボーカル(#2)
- 阿部義晴 - キーボード、ボーカル(#6)
- 笹路正徳ピー - 生ギター (#10)
- 渡辺等 - ウッドベース (#6)
- 仙波清彦 - パーカッション (#3,#5)
- 小林正弘 - トランペット (#2)
- 横山均 - トランペット (#2)
- 管坂雅彦 - トランペット (#2)
- 清岡太郎 - トロンボーン (#2)
- 岡田澄雄 - バストロンボーン (#2)
- 金城寛文 - サックス (#2)
- マイケル鼻血 - ボンゴ (#2)、タンバリン (#10)、コーラス (#12)
- 金子飛鳥ストリングス - 弦 (#9)
- 南浩之 - 金管 (#9)
- 丸山勉 - 金管 (#9)
- 岡本正之 - 木管 (#9)
- 石橋雅一 - 木管 (#9)
- 渡辺尚洋 - 木管 (#9)
- 山内隆義 - 針音 (#9)
- 高橋 "レイラ" 英樹 - 小犬の嗚咽 (#7)
- ルー大池 - 焚火 (#10)、タンバリン (#13)
- ミュージックランド - 焚火 (#10)
- ザ・ブレッスン・フォー - コーラス (#12)
- Jメン - コーラス (#12)
関連項目[編集]
- 『ユニコーン・トリビュート』(「ヒゲとボイン」をTRICERATOPSが、「ニッポンへ行くの巻 」をGRAPEVINEが、「ターボ意味無し」をDOPING PANDAが、「開店休業」をフジファブリックが、それぞれカバーしているアルバム)
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