ヒデコトブキ

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ヒデコトブキ
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1966年3月26日
死没 1985年4月7日
(19歳没・旧20歳)
コダマ
ミスケイコ
母の父 ライジングフレーム
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産 鎌田牧場
馬主 伊藤英夫
調教師 伊藤修司栗東
競走成績
生涯成績 12戦5勝
獲得賞金 3919万6200円
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ヒデコトブキ日本競走馬繁殖牝馬1969年の第29回桜花賞に優勝した。

経歴[編集]

1966年、北海道の名門・鎌田牧場で生産される。父コダマは競走馬時代に「超特急」と称され、後に顕彰馬に選出される名馬。母ミスケイコも重賞2勝を挙げた実力馬で、いずれも鎌田牧場の生産馬であった。

競走年齢に達し、栗東トレーニングセンター伊藤修司厩舎に入る。8月の函館開催でデビューを迎え、保田隆芳を鞍上に初戦勝利を収めた。続いて札幌に移ったが、ダートコースでの競走に手間取り、開催中2戦は2、3着と勝ち切れなかった。しかし地元関西に戻り、緒戦の牝馬限定戦で2勝目を挙げると、迎えた関西の3歳王者戦・阪神3歳ステークスでは、12頭立ての10番人気ながら後方からの鋭い追い込みを見せ、リキエイカンから半馬身差の2着となった。これで翌年の牝馬クラシックに向けての有力候補に挙げられるようになった。

翌1969年から久保敏文を鞍上に迎え、初戦の条件戦に勝利。桜花賞トライアル阪神4歳牝馬特別も、逃げた1番人気馬ファインハピーを差し切り、重賞初勝利を挙げた。

迎えた桜花賞では、ここまで8戦5勝・2着2回という成績のトウメイが1番人気に支持され、次いでファインハピー、3番人気にヒデコトブキが入り、この3頭の「3強対決」と目された。レースはダッシュウェーとファインハピーが競り合い、トウメイが5、6番手、直後にヒデコトブキが付けた。レースは前半4ハロンが46秒8と、当時としては非常に速いペースで展開し、第4コーナーで先行勢が失速。代わってトウメイが先頭に立ったが、これに外からヒデコトブキが馬体を接し、直線では両馬の競り合いとなった。残り100m地点でヒデコトブキが前に出ると、ゴール前で再び差し返してきたトウメイを半馬身抑え、1着でゴールした。半馬身差ながら写真判定となったレースで、優勝タイム1分36秒6は、従来のレースレコードを一挙に1秒短縮するものだった。鞍上の久保は、これが八大競走初優勝であった。

続いては優駿牝馬(オークス)を目指して東上したが、この調教中、かねてより不安のあった右前脚を傷めてオークスを回避。以降は長期の休養を余儀なくされた。翌年2月に復帰し、緒戦の5着を経て、2戦目のオープン戦でトウメイと再戦したが、3着と敗れる。続く大阪杯では1番人気に支持されたが2戦連続の3着に終わり、再度の療養を経てのオープン戦2着を最後に競走馬を引退した。

その後は故郷鎌田牧場で繁殖牝馬となったが、産駒の競走成績は芳しくなく、目立った産駒を残せないまま1985年春に死亡した。その死後、牡駒サンキョーショウリ(父リィフォー)が良血を買われて種牡馬となり、障害重賞で2勝を挙げたヒサコーボンバーを出した。ほか曾孫に2004年のオールカマーに優勝したトーセンダンディがいる。

競走成績[編集]

年月日 レース名 頭数 人気 着順 距離(状態 タイム 着差 騎手 斤量 勝ち馬/(2着馬)
1968 7. 14 函館 新馬 7 1 1着 芝1000m(重) 1:01.3 -1.1秒 保田隆芳 50 (ダイヤバーサ)
8. 16 札幌 3歳特別 5 1 2着 D1000m(良) 59.0 0.0秒 加賀武見 50 シャダイターキン
8. 25 札幌 3歳S 4 2 3着 D1200m(重) 1:14.6 1.7秒 加賀武見 52 メジロアサマ
11. 24 京都 3歳牝馬特別 14 3 1着 芝1500m(良) 1:32.6 -0.2秒 栗田勝 51.5 (キヨスピード)
12. 15 阪神 阪神3歳S 12 10 2着 芝1600m(重) 1:39.5 0.1秒 松本善登 51 リキエイカン
1969 1. 4 京都 紅梅賞 6 2 1着 芝1500m(良) 1:32.6 -0.4秒 久保敏文 52 (セブンダブル)
3. 23 阪神 阪神4歳牝馬特別 12 2 1着 芝1400m(良) 1:24.5 -0.2秒 久保敏文 53 (ファインハピー)
4. 13 阪神 桜花賞 18 3 1着 芝1600m(良) 1:36.6 -0.1秒 久保敏文 55 トウメイ
1970 2. 28 京都 オープン 6 2 5着 芝1600m(不) 1:47.7 3.8秒 久保敏文 54 ハツライニセイ
3. 15 阪神 オープン 14 5 3着 芝1600m(良) 1:37.4 0.2秒 久保敏文 55 トウメイ
3. 29 阪神 大阪杯 11 1 3着 芝1900m(良) 1:56.1 0.3秒 久保敏文 54 シュンサクオー
7. 25 札幌 オープン 7 1 2着 D1800m(良) 1:49.5 0.1秒 吉永良人 50 ダイイチオー

血統表[編集]

ヒデコトブキ血統プリンスローズ系 / シアンモア5×5=6.25%、フロリスト5×5=6.25%、Blandford5×5=9.38%・父内) (血統表の出典)

コダマ 1957
栗毛 日本
父の父
*ブッフラー
Bouffleur 1952
栗毛 イギリス
Prince Chevalier Prince Rose
Chevalerie
Monsoon Umidwar
Heavenly Wind
父の母
シラオキ 1946
栗毛 日本
*プリメロ
Primero
Blandford
Athasi
第弐スターカツプ *ダイオライト
スターカップ

ミスケイコ 1958
青毛 日本
*ライジングフレーム
Rising Flame 1947
黒鹿毛 イギリス
The Phoenix Chateau Bouscaut
Fille de Poete
Admirable Nearco
Silvia
母の母
ミネノタケ 1949
栗毛 日本
マルタケ ハクリユウ
第弐サブスチチユート
鵬翼 トキノチカラ
フオーラン F-No.7-c

父についての詳細は同馬の項を参照のこと。母の全妹アシヤケイコの曾孫にNHK杯優勝馬ナリタタイセイ、桜花賞優勝馬ファイトガリバー兄妹がいる。母系はアストニシメント系と呼ばれる牝系だが、牧場では父の母であるシラオキの後継牝馬と考えられていた。

参考文献[編集]

  • 中央競馬ピーアール・センター編『日本の名馬・名勝負物語』(中央競馬ピーアール・センター、1980年)
  • 『書斎の競馬(第4号)』(飛鳥新社、1999年)