ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (アルバム)

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『ハード・デイズ・ナイト』A Hard Day's Night 旧日本語題『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』)は、イギリス1964年7月10日に発売されたビートルズの3作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバムである。彼らにとっては初主演作となる映画『ア・ハード・デイズ・ナイト(旧日本語題は同じく『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! 』)のサントラ盤でもある。

『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、307位にランクイン[1]

英国EMIパーロフォン・オリジナル盤[編集]

ハード・デイズ・ナイト
ビートルズスタジオ・アルバム
リリース
録音 Abbey Road, Pathé Marconi
1964年1月29日6月2日[2]
ジャンル ロック[3]
ポップ・ロック[4]
時間
レーベル パーロフォン
PMC 1230 (monaural LP)
PCS 3058 (stereo LP)
CDP 7 46437 2 (monaural CD)
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[5]
  • 1位(日本、ミュージック・マンスリー洋楽チャート、1964年当時[6]
  • 6位(オリコン1987年盤)
  • ビートルズ U.K. 年表
    The Beatles' First
    (1964年)
    ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
    (1964年)
    ビートルズ・
    フォー・セール
    (ビートルズ '65)

    (1964年)
    ビートルズ 日本 年表
    ザ・ビートルズ・ファースト・アルバム
    (1964年)
    ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
    (1964年)
    ビートルズ・
    フォー・セール
    (ビートルズ '65)

    (1965年)
    『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』収録のシングル
    テンプレートを表示

    解説[編集]

    A面は初主演映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』の収録曲7曲、B面には新しくレコーディングされたナンバー6曲が収録されている。ビートルズのオリジナルアルバムとして初の全曲オリジナル、かつ唯一の「全曲レノン=マッカートニーによるオリジナル曲で構成されたアルバム」である[7]。そのため楽曲ごとの作詞作曲者の表記はなく、裏ジャケットのA面B面に記載された収録曲末尾に「WORDS AND MUSIC BY JOHN LENNON AND PAUL McCARTNEY」とクレジットされている。

    "A Hard Day's Night" というタイトルは、リンゴ・スターが長い映画の撮影を終えて、"It was a hard day"と言ったところで夜だったことに気づいて、"…'s night"と付け加えたのをジョン・レノンポール・マッカートニーが聞いており、その言葉がそのまま採用された[8][9]

    発売当時からアナログLP時代を通じて、ステレオ盤とモノラル盤の両方がリリースされていた。日本ではこのアルバムからイギリスと同内容での発売が行われるようになった[注釈 1]が、アルバムジャケットは日本独自のデザインが使われ、イギリス盤と同じデザインでリリースされたのは1976年の再発時だった。1987年の初CD化の際には一旦モノラル盤のみに統一されたが、2009年9月9日のリマスター再発の際にステレオ盤もCD化され、現在ではステレオモノラル両方とも公式に流通している。

    なお、ビートルズのオリジナルアルバムとしては初めてリンゴ・スターがヴォーカルを務めた楽曲が存在しない作品でなる。

    日本語題の改称[編集]

    『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』という日本語題は、映画評論家の水野晴郎が、ユナイト映画社員時代に名付けたもの(詳細についてはビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! (映画)#タイトルの由来を参照)。ただ、あまりにもオリジナル・タイトル(忙しい日の夜)とはかけ離れた日本語題であったため、リアルタイムでビートルズに接した世代以外には違和感のほうが目立つと感じられるようになり、近年のレコード雑誌などでも原題で紹介されることも多かったが、2000年の映画再上映の際には、『ハード・デイズ・ナイト』の名で公開され、続いて日本盤アルバム、同タイトル曲の正式日本語題も『ハード・デイズ・ナイト』に改められた。ただしこの日本語題には冠詞の"A"が削られており、正確なタイトルのカタカナへの翻訳とは言えない。

    収録曲(英国盤)[編集]

    アナログA面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.ア・ハード・デイズ・ナイト(旧日本語題:ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)
    A Hard Day's Night
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン(主部)
    ポール・マッカートニー(中間部)
    2.恋する二人
    I Should Have Known Better
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    3.恋におちたら
    If I Fell
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    4.すてきなダンス
    I'm Happy Just to Dance with You
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョージ・ハリスン
    5.アンド・アイ・ラヴ・ハー
    And I Love Her
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニーポール・マッカートニー
    6.テル・ミー・ホワイ
    Tell Me Why
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    7.キャント・バイ・ミー・ラヴ
    Can't Buy Me Love
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニーポール・マッカートニー
    合計時間:
    アナログB面
    全作詞・作曲: レノン=マッカートニー
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.エニイ・タイム・アット・オール
    Any Time at All
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    2.ぼくが泣く
    I'll Cry Instead
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    3.今日の誓い
    Things We Said Today
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニーポール・マッカートニー
    4.家に帰れば
    When I Get Home
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    5.ユー・キャント・ドゥ・ザット
    You Can't Do That
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    6.アイル・ビー・バック
    I'll Be Back
    レノン=マッカートニーレノン=マッカートニージョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    合計時間:

    米ユナイテッド・アーティスツ・レコード編集盤[編集]

    A Hard Day's Night (United Artists)
    ビートルズサウンドトラック
    リリース
    録音

    アビー・ロード・スタジオ
    1964年1月29日2月25日 - 27日,

    3月1日6月1日 - 4日
    ジャンル ロック
    インストゥルメンタル
    時間
    レーベル ユナイテッド・アーティスツ
    UAL 3366 (mono)
    UAS 6366 (stereo)
    プロデュース ジョージ・マーティン
    チャート最高順位
    ビートルズU.S. 年表
    ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム
    (1964年)
    A Hard Day's Night
    (United Artists)
    (1964年)
    サムシング・ニュー
    (1964年)
    『A Hard Day's Night (United Artists)』収録のシングル
    テンプレートを表示

    アメリカのユナイテッド・アーティスツ編集による『A Hard Day's Night』は、1964年6月にアメリカでリリースされた(アメリカにおける同グループ4作目)。のちにキャピトル・レコードからも再発売された。アメリカ編集盤『A Hard Day's Night』は2014年1月21日にリリースされたボックス・セット『THE U.S. BOX』に収録されCD化され、同時に分売でもリリースされた。

    ビートルズのオリジナル・ナンバー以外はジョージ・マーティンのスコアによるオーケストラ演奏である。ビルボード誌アルバム・チャートでは14週連続第1位を獲得[10]。同1964年度年間ランキングでは37位、続く1965年度年間ランキングでも36位を記録している。キャッシュボックス誌でも14週連続第1位を獲得しており、こちらも1964年度年間ランキング32位、1965年度年間ランキング39位と両誌で年をまたいで年間ランク入りを果たしている。アメリカだけで400万枚以上のセールスを記録した。

    収録曲(米国盤)[編集]

    アナログA面
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.ア・ハード・デイズ・ナイト(旧日本語題:ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)
    A Hard Day's Night
      ジョン・レノン(主部)
    ポール・マッカートニー(中間部)
    2.テル・ミー・ホワイ
    Tell Me Why
      ジョン・レノン
    3.ぼくが泣く
    I'll Cry Instead
      ジョン・レノン
    4.恋する二人
    I Should Have Known Better
      インストゥルメンタル
    5.すてきなダンス
    I'm Happy Just to Dance with You
      ジョージ・ハリスン
    6.アンド・アイ・ラヴ・ハー
    And I Love Her
      インストゥルメンタル
    合計時間:
    アナログB面
    #タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
    1.恋する二人
    I Should Have Known Better
      ジョン・レノン
    2.恋におちたら
    If I Fell
      ジョン・レノン
    ポール・マッカートニー
    3.アンド・アイ・ラヴ・ハー
    And I Love Her
      ポール・マッカートニー
    4.リンゴのテーマ
    Ringo's Theme (This Boy)
      ポール・マッカートニー
    5.キャント・バイ・ミー・ラヴ
    Can't Buy Me Love
      ポール・マッカートニー
    6.ア・ハード・デイズ・ナイト(旧日本語題:ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)
    A Hard Day's Night
      インストゥルメンタル
    合計時間:

    パーソネル[編集]

    ビートルズ

    外部ミュージシャン・スタッフ

    関連文献[編集]

    脚注[編集]

    [ヘルプ]

    注釈[編集]

    1. ^ 但し、当時発売されたのはステレオ盤のみで、モノラル盤は1982年と1986年にそれぞれ限定盤と言う形で発売された。

    出典[編集]

    1. ^ 500 Greatest Albums of All Time:The Beatles, 'A Hard Day's Night'|Rolling Stone
    2. ^ A Hard Day's Night. beatlesbible.com Retrieved 22 January 2015.
    3. ^ World – Volume 2 – Page 61, 1973. "[on Help! and A Hard Day's Night], the soundtrack – gone – rock album is a marketing ideal that is passed off on the buying public with objectionable regularity and has already begun to backfire."
    4. ^ Spignesi, Stephen J.; Lewis, Michael (2004). Here, There, and Everywhere: The 100 Best Beatles Songs. New York: Black Dog. p. 140. ISBN 978-1-57912-369-7. "...after the unabashed more-or-less traditional pop rock of A Hard Day's Night and Help!..." 
    5. ^ ChartArchive - The Beatles - A Hard Day's Night
    6. ^ 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP社、2015年、97頁。ISBN 978-4-8222-7834-2
    7. ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 47. ISBN 978-0-517-57066-1. 
    8. ^ Badman, Keith (2001). The Beatles Off the Record. Omnibus Press. 
    9. ^ Sheff, David (2000). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. New York: St. Martin's Press. p. 174-175. ISBN 978-0-312-25464-3. 
    10. ^ Whitburn, Joel (2001). Top Pop Albums 1955–2001. Menomonee Falls, WI: Record Research. p. 1178. 
    11. ^ Everett, Walter (2001). The Beatles as Musicians: The Quarry Men Through Rubber Soul. New York, NY: Oxford University Press. ISBN 0-19-514105-9.