ピアノ協奏曲 (プーランク)

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Piano Concerto by Francis Poulenc - Ioannis IliadisのP独奏、Johannes Müller-Stosch指揮The Cole Conservatory Symphonyによる演奏。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校ボブ・コール音楽学校公式YouTube。
F.Poulenc – Piano Concerto FP.146 - Yuri NovikovのP独奏、Dmitry Logvin指揮による演奏《管弦楽団名称無記載》。ドニプロペトロウシク・グリンカ音楽院《ウクライナ;当該公演主催者》公式YouTube。

ピアノ協奏曲 FP.146は、フランシス・プーランクが作曲したピアノ協奏曲

楽器編成[編集]

独奏ピアノフルート2、オーボエ2、クラリネットファゴット2、ホルン2、トランペットトロンボーン2、テューバティンパニ弦楽五部

作曲の経緯[編集]

このピアノ協奏曲は、1949年に作曲された。この前年にプーランクは歌手のピエール・ベルナックと共にアメリカに演奏旅行に出かけ、その時にボストン交響楽団から作曲を委嘱された。

初演は1950年1月にプーランク自身のピアノ、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団で行なわれた。彼自身の日記によると、「巧く行なった。5回ほど呼び出されたが、純粋の熱狂というよりは、聴衆側の友情というものだった。熟考を施した寄せ集めである「ロンド・ア・ラ・フランセーズ」はいささかショックであったらしい。弾いているうちに、聴衆の間に興味が停滞して行くのに私は気づいた。このパリの音楽画、パシーのパリというよりは、ラ・バスティーユのパリの音楽画が、彼らを喜ばせるものであってほしいと私は望んでいた。しかし実際には、失望したのだと思う」と、かなり自己に厳しい感想が記されている。だがアンリ・エルの批評は、「ピアノはロマン派の協奏曲のような仰々しさを帯びていないし、また主題が伝統的な方法で展開されることもない。それは主題というよりは、旋律の協奏曲であり、それがこの曲の特質の一つなのである。」と、頗る好意的であった。

楽曲の構成[編集]

全3楽章構成で、演奏時間は約19分から20分である

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第1楽章 アレグレット
第2楽章 アンダンテ・コン・モート
第3楽章 ロンド・ア・ラ・フランセーズ プレスト・ジョコーソ
高田裕子のP独奏、大井剛史指揮奈良フィルハーモニー管弦楽団による演奏。当該P独奏者自身の公式YouTube。
第1楽章 アレグレット

嬰ハ短調。古典的な形式によらず、多くの旋律をつなげて楽章を構成している。ピアノの主題は嬰ハ短調で、極めて優雅なものである。接続曲風に音楽は進められ、曲中にはビゼーの歌劇『カルメン』の「花の歌」からとられた、応答旋律まであらわれる。

第2楽章 アンダンテ・コン・モート

変ホ長調。3部形式で、典型的な緩徐楽章。

第3楽章 ロンド・ア・ラ・フランセーズ プレスト・ジョコーソ

嬰ヘ短調。ごった煮風のロンドで、フォスターの「故郷の人々」やオッフェンバックの曲の断片が現れる。