ピースオブワールド

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ピースオブワールド[1]
欧字表記 Peace of World[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2000年2月18日(19歳)[1]
死没 -
サンデーサイレンス[1]
ビバムール[1]
母の父 Caerleon[1]
生国 日本の旗 日本北海道静内町[1]
生産 千代田牧場[1]
馬主 飯田正[1]
調教師 坂口正大栗東[1]
競走成績
生涯成績 10戦4勝[1]
獲得賞金 1億4600万0000円[1]
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ピースオブワールド2000年2月18日 - )は日本競走馬繁殖牝馬。2002年に中央競馬でデビューし、同年には阪神ジュベナイルフィリーズファンタジーステークスを含む4戦4勝の成績を挙げてJRA賞最優秀2歳牝馬に選ばれた。しかし、その後は故障の影響もあり、引退まで未勝利に終わった。馬名は英語で「世界の平和」。これは馬主の飯田正がセリで渡米していた時に、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件を経験したことによる命名で、管理した坂口正大調教師の人柄にも掛け合わされている[2]

戦績[編集]

2歳時[編集]

デビュー戦は2002年10月5日タイキシャトルの近親という血統背景もあり京都ダートの新馬戦で圧倒的1番人気に推され、人気どおりに逃げ切り圧勝した[2]。中1週で出走したかえで賞はエースインザレースと人気を分け合ったものの1番人気は譲らず、レースも2馬身差で快勝し連勝[2]。重賞初挑戦となったファンタジーステークスもまた前走と同じく中1週での出走となったが3戦連続で圧倒的1番人気に推されシーイズトウショウ以下に完勝[2]。無敗で迎えた阪神ジュベナイルフィリーズ。ここでも単勝1.5倍という圧倒的1番人気に推された[2]。これまでと違い中団からの競馬という展開になったものの、外々を回りながらも先行勢をまとめて差し切った上に突き放して4連勝でGIを制覇[2]。文句無しの満票でJRA賞最優秀2歳牝馬に選ばれた。

3歳時[編集]

明け3歳。桜花賞の大本命といわれていたが2月の調教中に骨折。桜花賞には間に合わず、骨折明けで出走した優駿牝馬では2歳時の強さを信じたファンの後押しもあり良血アドマイヤグルーヴ、桜花賞馬スティルインラブに続く3番人気に推されたものの、13着に終わる。

休養を挟んで迎えた秋、ローズステークスでは再びアドマイヤグルーヴ、スティルインラブと直接対決し、スティルインラブにこそ先着したが4着に終わる。本番秋華賞でもローズステークス同様アドマイヤグルーヴ、スティルインラブに続く3番人気。小差の4着には敗れはしたものの能力の高さは示すことができた。その後は距離的な問題からエリザベス女王杯を回避し、阪神牝馬ステークスに出走したがファインモーションとハッピーパスを捕らえきれず3着に終わった。

4歳時[編集]

京都牝馬ステークス中山牝馬ステークスに出走するも両レースとも1番人気で惨敗。母ビバムールが急逝したこともあり、中山牝馬ステークス翌日に引退した。

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
(kg)
距離馬場 タイム
上り3F
着差 勝ち馬/(2着馬)
2002. 10. 5 京都 3歳新馬 13 1 1 1.2(1人) 1着 福永祐一 53 ダ1400m(良) 1:27.7 (38.8) -1.0 (ピサノボニータ)
10. 20 京都 かえで賞 500万 10 1 1 2.0(1人) 1着 福永祐一 53 芝1400m(良) 1:21.5 (34.3) -0.3 (エースインザレース)
11 3 京都 ファンタジーS GIII 12 8 11 1.4(1人) 1着 福永祐一 54 芝1400m(良) 1:22.2 (34.5) -0.2 シーイズトウショウ
12. 1 阪神 阪神JF GI 18 3 5 1.5(1人) 1着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:34.7 (35.2) -0.2 (ヤマカツリリー)
2003 5. 25 東京 優駿牝馬 GI 17 2 4 10.1(3人) 13着 福永祐一 55 芝2400m(良) 2:28.6 (34.3) 1.1 スティルインラブ
9. 21 阪神 ローズS GII 12 6 8 7.0(3人) 4着 福永祐一 55 芝2000m(良) 2:02.0 (34.9) 0.5 アドマイヤグルーヴ
10. 19 京都 秋華賞 GI 18 1 2 11.8(3人) 4着 福永祐一 55 芝2000m(良) 1:59.3 (35.2) 0.2 スティルインラブ
12. 21 阪神 阪神牝馬S GII 16 3 6 5.7(2人) 3着 福永祐一 54 芝1600m(良) 1:33.6 (33.6) 0.2 ファインモーション
2004 2. 1 京都 京都牝馬S GIII 16 2 3 2.0(1人) 6着 福永祐一 55 芝1600m(良) 1:34.5 (35.2) 0.4 チアズメッセージ
3. 13 中山 中山牝馬S GIII 16 4 8 3.3(1人) 12着 福永祐一 54 芝1800m(良) 1:47.3 (35.3) 1.2 オースミコスモ

繁殖生活[編集]

引退後は、故郷の千代田牧場で繁殖入り、初年度は流産だったが、2006年キングカメハメハの牝馬を出産した。8番仔はカタールレーシングに購買されてプロミスオブピース(Promise of Peace)と命名されドイツで走り、2017年のドイチェスダービーでは12番人気ながら5着に入線している[4][5]。9番仔も2015年のセレクトセールでゲイ・ウォーターハウス・レーシングに3300万円で落札された[6]

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 主な勝利競走 供用 出典
初仔 2006年 ラブアンドピース 黒鹿毛 キングカメハメハ 飯田正剛 栗東・坂口正大 1戦0勝 繁殖牝馬 [7]
2番仔 2007年 オッドアイビーナス 芦毛 クロフネ 不出走 繁殖牝馬 [8]
3番仔 2008年 サトノピースピース 青鹿毛 ブライアンズタイム 里見治
→和田博美
美浦・国枝栄
→名古屋・荒巻透
14戦2勝(うち地方3戦0勝) [9]
4番仔 2009年 サトノフロンティア 栗毛 里見治
→飯田正剛
美浦・国枝栄
→大井・井上弘之
3戦0勝(地方不出走) [10]
5番仔 2010年 モーニングコール 鹿毛 飯田正剛 栗東・角田晃一 29戦3勝 繁殖牝馬 [11]
6番仔 2011年 ビバワールド 牡→騸 鹿毛 キングカメハメハ 窪田康志 栗東・浜田多実雄 12戦1勝 [12]
7番仔 2013年 ビバパーチェ 黒鹿毛 エンパイアメーカー 飯田政子 栗東・角居勝彦 3戦0勝 繁殖牝馬 [13]
8番仔 2014年 Promise of Peace 栗毛 キングカメハメハ Qatar Racing Limited
→Mr T. G. Leslie
ドイツ・Andreas Wohler
→ドイツ・Donald McCain
12戦2勝(現役・うち障害2戦0勝) [14][4]
9番仔 2015年 Wolfe 栗毛 ノヴェリスト [15][6]
10番仔 2016年 (ピースオブワールドの2016) 黒鹿毛 [16]
11番仔 2017年 (ピースオブワールドの2017) 鹿毛 ルーラーシップ [17]
  • 2018年9月29日現在

血統表[編集]

ピースオブワールド血統サンデーサイレンス系(ヘイルトゥリーズン系) / (Hail to Reason3×5=15.62%) (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヘイロー系サンデーサイレンス系
[§ 2]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
父の父
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*ビバムール
Vivante Meule
1992 栗毛
Caerleon
1980 鹿毛
Nijinsky Northern Dancer
Flaming Page
Foreseer Round Table
Regal Gleam
母の母
Muffitys
1982 鹿毛
Thatch Forli
Thong
Contrail Roan Rocket
Azurine F-No.4-d
母系(F-No.) 4号族(FN:4-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason3×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ ピースオブワールド 5代血統表2017年5月24日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com ピースオブワールド 5代血統表2017年5月24日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ ピースオブワールド 5代血統表2017年5月24日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ ピースオブワールド 5代血統表2017年5月24日閲覧。

母のビバムールは、タイキシャトルの母ウェルシュマフィン全妹である。中央競馬で走り、通算12戦2勝。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ピースオブワールド”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 【阪神JF】断然人気に応え続けたピースオブワールド/2歳女王列伝” (日本語). netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2018年12月10日閲覧。
  3. ^ ピースオブワールド”. netkeiba.com. 2018年10月2日閲覧。
  4. ^ a b Horse Form - Promise of Peace(JPN)”. Racing UK. Racing UK. 2018年9月29日閲覧。
  5. ^ 【独GI】ウインド、ドイツダービーVでGI初制覇”. サンスポ ズバッと!競馬. 産経新聞社. 2018年9月29日閲覧。
  6. ^ a b ピースオブワールドの仔が3300万円で落札/セレクトセール速報” (日本語). netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2018年9月29日閲覧。
  7. ^ ラブアンドピース”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  8. ^ オッドアイビーナス”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  9. ^ サトノピースピース”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  10. ^ サトノフロンティア”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  11. ^ モーニングコール”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  12. ^ ビバワールド”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  13. ^ ビバパーチェ”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  14. ^ Promise of Peace”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  15. ^ Wolfe”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  16. ^ (ピースオブワールドの2016)”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。
  17. ^ (ピースオブワールドの2017)”. JBISサーチ. 2018年9月29日閲覧。