ファイナルステークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファイナルステークス
主催者 日本中央競馬会
競馬場 日本の旗阪神競馬場
距離 芝1200m
格付け 3勝クラス(2019年)
賞金 1着賞金1820万円[1]
出走条件 サラブレッド系3歳以上(混合)(特指)
負担重量 定量
テンプレートを表示

ファイナルステークスFinal Stakes)とは日本の競馬競走のひとつである。毎年12月の中央競馬当該年最終日に、阪神競馬場の最終第12競走として施行されている。

概要[編集]

2000年に「Dream Horses 2000 カウントダウンステークス」という名称で施行された本競走は、翌2001年よりファイナルステークスに変更された。正式名称は「○○○○ファイナルステークス(丸の中には西暦年が入る)」。発走時刻の関係[2]で、中央競馬としては阪神競馬場で行われる本競走が年間を通じて最後の競走となっている(2010年2011年は発走時刻の関係で小倉競馬場で施行された「○○○○アンコールステークス(丸の中には西暦年が入る)」(芝1200m)が、中央競馬の年間最終競走となっていた)。

2001年から2005年と2007年から2011年は桜花賞と同じく芝の外回りコースの1600m(スタートは向正面)で、2006年ダート1800mで、2012年から2016年はダート1400mで、2017年・2018年は芝1400mで施行していたが、2019年は芝1200mで施行された。2003年2012年2013年2017年からは3勝クラス(1600万下)の条件戦として行われているが、それ以外の年はオープンクラスの競走である。2012年・2013年ならびに中央競馬の年間最終開催日が原則12月28日に固定された2017年以降[3]はこの年最後の重勝式投票券「WIN5」対象競走となっている[4]

本馬場入場時にはヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」がBGMとして使用される[5]のが恒例である。近年有馬記念の発走時刻が繰り下がったことに伴い、2016年まで中山競馬場の最終レースである「ハッピーエンドカップ」の発走時刻が遅れることが常態となり、ファイナルステークスの本馬場入場と中山競馬場からのハッピーエンドカップの中継が重なることが多かった。そのためレース実況を優先し、「ファイナル・カウントダウン」が流れることもなく、ひっそりと本馬場入場が行われることが多くなっていたが、中央競馬の年間最終開催日が原則12月28日に固定された2017年以降[3]から中山最終日のメイン競走がホープフルステークスとなって以降は有馬記念ほど最終レースの繰り下げが頻発しなくなった。

2000年の施行について[編集]

1999年まで、その年の中央競馬最終開催日の阪神競馬場における最終競走は長らくサラブレッド系4歳(現3歳)以上の900万円(1000万円(現2勝クラス))以下の条件戦が実施されていた。(1991年から1999年までの同日のメインレースは「六甲ステークス」(サラブレッド系3歳以上オープンの芝2000m)が施行されていた。)

2000年は20世紀最後の年ということで、日本中央競馬会では「Dream Horses 2000」と銘打った競馬ファン参加型のキャンペーンを展開した。その一環として年度の下半期に当たる9月から10月にかけて「20世紀の最終レース名募集」という企画を実施。95238通の応募があり[6]厳正に審査した結果、20世紀を締めくくるにふさわしく、またイベント展開もできるとの理由から[6]5番目に票を集めた「カウントダウンステークス」が採用され、正式名称は「Dream Horses 2000 カウントダウンステークス」と決定した[6]

当日はこのレースに騎乗しなかった武幸四郎カウントダウンをしたほか、国歌斉唱と、かつて有馬記念で使用された旧式のファンファーレ[7]の演奏も行われた。また、当時は重賞競走以外では行われていなかった勝馬投票券への競走名の印字が行われた(後に重賞競走のほか、特別競走・メイクデビューでも印字されるようになった)。

「カウントダウンステークス」は2014年〜2016年に阪神競馬の第5回最終日の第11競走(準メインレース)にサラブレッド系3歳以上の1600万円以下条件の芝2000mで施行されていた。

歴代優勝馬[編集]

施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
2000年12月24日 トッププロテクター 牡3 1:34.3 池添謙一 岩元市三
2001年12月23日 サイキョウサンデー 牡6 1:34.1 四位洋文 坂口正大
2002年12月22日 エイシンエーケン 牡6 1:34.8 野元昭嘉 野元昭
2003年12月28日 チアズメッセージ 牝3 1:35.2 本田優 領家政蔵
2004年12月26日 エリモピクシー 牝6 1:33.1 福永祐一 沖芳夫
2005年12月25日 ニューベリー 牡7 1:35.8 四位洋文 音無秀孝
2006年12月24日 エンシェントヒル 牝5 1:51.7 生野賢一 松元茂樹
2007年12月23日 アンブロワーズ 牝5 1:34.6 秋山真一郎 平田修
2008年12月28日 フィールドベアー 牡5 1:34.7 秋山真一郎 野村彰彦
2009年12月27日 エーシンフォワード 牡4 1:33.3 小牧太 西園正都
2010年12月26日 シルポート 牡5 1:34.1 小牧太 西園正都
2011年12月25日 コスモセンサー 牡4 1:34.2 幸英明 西園正都
2012年12月24日 アルゴリズム 牡4 1:22.7 横山典弘 安田隆行
2013年12月23日 ネオザウイナー 牡5 1:23.8 C.ルメール 小崎憲
2014年12月28日 コーリンベリー 牝3 1:22.9 松山弘平 柴田政見
2015年12月27日 タールタン 牡7 1:22.9 松田大作 吉村圭司
2016年12月25日 タガノエスプレッソ 牡4 1:22.6 北村友一 五十嵐忠男
2017年12月28日 スマートカルロス 牡5 1:21.3 松山弘平 浅見秀一
2018年12月28日 フィアーノロマーノ 牡4 1:21.4 川田将雅 高野友和
2019年12月28日[8] エイティーンガール 牝3 1:09.5 武豊 飯田祐史

他の競馬場の年末最終競走[編集]

以下は2019年の事例。

  • 中山競馬場 「ベストウィッシュカップ」(芝1600m、2勝クラス・第12競走)[9]
  • 中京競馬場 「尾張特別」(芝2200m、2勝クラス・第12競走)[10]
    • 中京競馬場のある愛知県の旧国名「尾張」とその年の「終わり」をかけており、同年の中京競馬(かつその年の中央競馬第3場開催)における最終日・最終競走である。なお、例年第3場開催は有馬記念の前週に終了することが通例であり、2019年は12月15日である。

なお、2009年7月より高知競馬場は通年ナイター開催を実施しているため、同年以降、中央・地方を合わせて日本国内の競馬における年間最終競走は当競馬場の12月31日大晦日)実施分の「ファイナルレース」である。高知競馬は1日の最後のレースは全てファイナルレースと冠している。

脚注[編集]

  1. ^ 2009年までは2300万円、2011年までは2200万円、2013年までは1700万円、2016年までは2000万円
  2. ^ 特に東日本は日没の時間が早いため、11月 - 1月はメイン・最終は関東主場→ローカル→関西主場の順番を原則として発走する
  3. ^ a b 12月28日が月曜日になる場合は例外となり、これに該当する2020年は12月27日が年間最終開催日となる。
  4. ^ 通常、WIN5の対象競走は第11競走までの競走が指定されるのが通例であり、2019年の場合、第12競走がWIN5の対象競走とされたのはこの12月28日の開催時のみであった。
  5. ^ 小塚歩アナ「入場曲に“遊び”を!」ラジオNIKKEI競馬実況Web、2009年5月26日)
  6. ^ a b c 日本中央競馬会『優駿』2001年1月号、p.154
  7. ^ このファンファーレは2007年3月25日までばんえい競馬の重賞競走でも使用されていた
  8. ^ 2019年ファイナルステークス”. スポーツナビ (2019年12月28日). 2019年12月28日閲覧。
  9. ^ 競走自体は2017年に創設。(創設時は芝1800m)それまでは、1987年まではダート1800mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の1400万円(1600万円(現3勝クラス))以下の条件戦1988年から2000年はダート1800mのサラブレッド系4歳(現3歳)以上の500万円(現1勝クラス)以下の条件戦(1991年から1993年1996年から1999年はダート1200m)が、2001年から2016年は「ハッピーエンドカップ」(芝1200m、1000万下(現2勝クラス))(2010年2011年は「ハッピーエンドプレミアム」)が中山競馬場の年末最終競走であった
  10. ^ それまでの中京競馬(かつその年の中央競馬第3場開催)における最終日・最終競走は、2001年まではサラブレッド系3歳(旧4歳)以上の500万円(現1勝クラス)以下の条件戦(1999年小倉競馬場が改修工事している間の代替開催を中京競馬場で実施していたため、その開催時期の交換として小倉競馬場で開催)、2002年から2009年までは「尾張特別」が(2006年から2009年は「尾張ステークス」)、2010年2011年は本文中の通り、小倉競馬場で芝1200mの「○○○○アンコールステークス(丸の中には西暦年が入る)」が(この競走は、発走時刻の関係で中央競馬の年間最終競走となっていた)、2012年は「桑名特別」が、2013年2014年は「大須特別」が、2015年は「豊川特別」が最終競走として施行していた

各回競走結果の出典[編集]