ファミ拳リュウ

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ファミ拳リュウ』(ファミけんリュウ)は、ほしの竜一による日本漫画作品。『コミックボンボン』(講談社)にて連載された。単行本は全5巻。

概要[編集]

1980年代中盤頃のファミコンブームを背景に、ファミリーコンピュータなどのゲームを凄腕のプレイヤーがプレイし、高得点を得たりして物語を進めていくといった漫画作品がいくつか連載された。

そういった漫画の代表的なものに、『月刊コロコロコミック』(小学館)で連載されていた『ファミコンロッキー』が挙げられる。『コミックボンボン』においてもそうした風潮を受け、『ファミ拳リュウ』が連載されるに至った。

連載開始前の予告では、『ファミ拳ウォーズ』という仮タイトルであり、リュウのデザインも若干異なっていた。同時期には同誌において池原しげとの『ファミコン風雲児』(全7巻)も連載されており、『ファミコン風雲児 対 ファミ拳リュウ』のタイトルで合作漫画も執筆、全2巻。

本作品の大まかなあらすじは、“「竜拳法」を操る天才カンフー少年・竜が、持ち前のカンフー技を駆使してファミコンゲームを攻略し、敵対する組織を倒す”といったものである。

単行本は全5巻がボンボンKCとして刊行されたが、既に絶版のため入手は困難になっている上、5巻は「三種の竜神衣」をめぐる戦いの冒頭の所で終わっており、物語終盤が未収録となっている。

また、リュウが「ファミレーション」という仕掛けによりゲーム世界に入り込んで攻略する必勝まんが『ファミ拳リュウの○○必勝法(攻略法)』(○の部分はゲームタイトル)を『スーパーボンボン』の休刊まで連載しており、こちらも単行本には未収録である。

登場人物[編集]

大神 竜(おがみ りゅう)
主人公。竜拳法を操る天才カンフー少年。持ち前のカンフー技でファミコンゲームを攻略し、ファミ拳リュウと呼ばれて敵対する組織と戦っていく。
当初は拳法以外は興味がなく、ファミコンという存在すら知らなかった。
勇太
竜の親友。ファミコンの知識が少ない竜に対してゲームのアドバイスをする。
虎海 狂児(とらみ きょうじ)
番長グループ番虎会のリーダー。ファミコン仲間では有名なあばき技使い。
真田 大童(さなだ たいどう)
ファミコンスクール"蛇の穴"でゲームの特訓を受けさせられていた。妹のメッセージを見たリュウにより助け出される。
真田 南夢子(さなだ なむこ)
大童の妹。兄を"蛇の穴"から助けるために潜入したが、逆に捕まりそうになっているところをリュウに助けられる。
鬼首(おにこべ)
ファミコンスクール"蛇の穴"副理事。スクールの生徒たちに対して、ゲームの催眠学習などを行っていた。
コブラ
ファミコンスクール"蛇の穴"理事長であるビッグコンピュータ。ハッカー組織"蛇の穴"の総統でもある。ファミ拳を操るリュウの体を欲しがり、世界最強のファミコンハッカーにしようとする。
熊井
リュウに勝とうとタケシにゲームを持ってこさせるが失敗し、八つ当たりをする。ドクター魔道たちに捕まって、リュウのおびき出しに利用される。
タケシ
おちこぼれゲーマーと呼ばれ熊井たちにいじめられていた。常人より強い生物電気のためゲームにバグを引き起こす特異体質があり、ファミコン兵士として蛇の穴魔道衆に利用される。
傀儡 丈(くぐつ じょう)
ゲーム鬼人拳の使い手。リュウと同じ竜拳道場の拳士だったが、残忍すぎる性格のため破門された。竜拳破門の恨みから、リュウのファミ拳を倒すために魔道衆として蛇の穴に入る。
邪鬼(ジャッキー)
ドクター魔道のバイオテクノロジーにより生み出された"魔道人類"のプロトタイプ。クモと合体している。
ドクター魔道
コブラのために、リュウの捕獲とバイオテクノロジーによるリュウのクローンを作り上げようする。
クローン=リュウ
コブラを中心とした、ファミ拳ハッカー軍団実現のためにドクター魔道に作られた。リュウのファミ拳データがインプットされており、魔道ファミ拳を使う。
さやか
物語のヒロイン。不思議な潜在能力を持っている。
エッシャー
バイオコンピューターコブラの遺志と野望を継ぐ、特殊能力を持った超人類グループ「コブラの息子たち」の一員。自ら作ったロボット「マグリット」を操り、さやかを連れ去る。ガラスのように透明となる能力を持つ。
サターンジャッキー 
「コブラの息子たち」の一員。メカを思いのままに操るエレクトリックインターフェーステレキネシスを持つ。
チャミー
「コブラの息子たち」の一員。
ユンク
「コブラの息子たち」の一員。物質を移動するテレポーテーション能力を持つ。
二木名人(ふたつぎめいじん)
『ファミコン風雲児 対 ファミ拳リュウ』に登場したファミコンの名人。さやかを助けるため、勇太の呼びかけにより集まった。魔道遺伝子工学研究所の扉にかけられたプロテクトのゲーム『リンクの冒険』攻略を手伝う。
青竜
三種の竜神衣の一つ、竜神手環衣を守る竜拳の一派「青竜派」の青竜道場道主。「竜拳の虎」と言われていた。
武空
青竜の息子。青竜道場が魔凶拳により潰されたことをリュウに知らせる。
大神 童海(おがみ どうかい)
竜の祖父。三種の竜神衣の一つ、竜神冠衣を守る「竜拳宗家」の竜拳法道場道主。
颱砲鬼(たいほうき)
三種の竜神衣を狙う魔凶拳の一員。奪った竜神手環衣を使い、リュウを苦しめる。

未収録部分に登場[編集]

響ミキ
三種の竜神衣の一つ、竜神胴衣を守る竜拳の一派「紅竜派」の紅竜道場の三姉妹の長女。まむしに咬まれた勇太を助けた。
響ミカ
紅竜道場三姉妹の次女。
響ミト
紅竜道場三姉妹の三女。
幻児(げんじ)
魔凶拳の一員。幻の世界を作り出す幻妖拳を操り、リュウの竜神衣を奪おうとする。
陣戒(じんかい)
魔凶拳の一員。武器の扱いを得意とし、竜神冠衣を奪おうとする。
幽閻(ゆうえん)
魔凶拳の総帥。紅竜道場より奪った竜神胴衣を身に付け、高めた陰気によって生者と死者を操り、竜拳を滅ぼそうとする。
大神 竜童(おがみ りゅうどう)
竜の父。竜拳秘伝八書を授けられており、竜神と呼ばれた。