フリオ・テヘラン

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はテヘラン第二姓(母方の)はピントです。
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  • フリオ・テラン
  • フリオ・テーラン
フリオ・テヘラン
Julio Teheran
ロサンゼルス・エンゼルス #49
Julio Teheran (30105501157) (cropped).jpg
アトランタ・ブレーブス時代
(2018年9月30日)
基本情報
国籍  コロンビア
出身地 ボリーバル県カルタヘナ
生年月日 (1991-01-27) 1991年1月27日(29歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
175 lb =約79.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 アマチュアFA
初出場 2011年5月7日 フィラデルフィア・フィリーズ
年俸 $3,466,666(2016年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム コロンビアの旗 コロンビア代表
WBC 2017年

フリオ・アルベルト・テヘラン・ピント(Julio Alberto Teheran Pinto[注 1], 1991年1月27日 - )は、コロンビアボリーバル県カルタヘナ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。

経歴[編集]

プロ入りとブレーブス時代[編集]

2015年9月4日

2007年に契約金85万ドルでアトランタ・ブレーブスと契約してプロ入り。これは同年にアマチュアFAでメジャー球団と契約した投手の中では最高金額だった[4]

2008年に傘下のアパラチアンリーグのルーキー級ダンビル・ブレーブス英語版でプロデビュー。

2009年はルーキー級ダンビルとA級ローム・ブレーブス英語版の2球団合計で14試合に先発。その素質が高く評価され、シーズンオフには「ベースボール・アメリカ」誌が選ぶ有望株ランキングで51位に入り、MLB.comの有望株ランキングでは34位に入った[5]

2010年はA級ロームでスタートし、最終的にはAA級ミシシッピ・ブレーブスまで昇格。3つの階級で24試合に先発し、142イニングで防御率2.59という好成績を残した。7月にはオールスター・フューチャーズゲームに世界選抜の一員として出場し、最高球速97mphを記録している[6]。オフには、「ベースボール・アメリカ」誌により、カロライナリーグのNo.1プロスペクトに選ばれた[7]

2011年はAAA級グウィネット・ブレーブスで開幕を迎えたが、5月6日にメジャーに昇格し、7日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でメジャーデビュー。翌日にAAA級グウィネットに戻され、18日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に登板して以降はAAA級グウィネットに戻された。マイナーでは25試合に登板し15勝3敗、防御率2.55、WHIP1.18の成績を残し、9月3日にメジャー再昇格した。

2013年、先発ローテーションに空きスポットが出来た為、本格的にローテーションに定着[8]。出だしは調子が上がらなかったが、シーズンが進むにつれて徐々に調子を上げる[8]。最終的には30試合に先発登板して14勝8敗、防御率3.20、WHIP1.17という素晴らしい成績を残した。この活躍ぶりが評価され、シーズン終了後のルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では、リーグ5位にランクインした[9]

2014年2月14日にブレーブスと総額3240万ドルの6年契約(2020年・1200万ドルのオプション付き)で合意した[10][11]。自身初の開幕投手を務めるなど、この年も先発ローテーションで投げ、エース格の存在に飛躍を遂げる[12]。33試合に先発登板し、うち23試合で自責点を2以内に抑える見事なピッチングを披露したが、打線の援護に恵まれずに負け星もかさんだ[12]。それでも、2つの完封勝利を含む2年連続での14勝を挙げたほか、防御率2.89、186奪三振、WHIP1.08という抜群の成績を残した。

2015年はリーグトップタイの33試合に先発し、3年連続二桁勝利となる11勝を挙げたが、投球内容自体はやや低下した。防御率4.04は、先発ローテーション定着後では初めての4.00超であり、被本塁打や与四球も増加した。なお、奪三振は3年連続170以上だった。

2016年は4月はやや不調だったが、5月から調子を上げ、前半戦は防御率2.96の好成績だった。しかし打線の援護に乏しく、3勝止まりだった。オールスターには折り返し時メジャー最低勝率に沈んでいたチームから唯一選出された。最終成績は、30試合の先発登板で防御率3.21、WHIP1.05 (規定投球回に達した直近4年でベスト) と好投したが、チーム事情もあって7勝10敗と負け越しに終わった。オフの12月5日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)コロンビア代表に選出された[13]

2017年はシーズン開幕前の3月に選出されていた第4回WBCに参加。シーズンでは32試合の先発登板で11勝13敗と2年ぶりの二桁勝利を挙げた。しかしその一方、防御率4.49・WHIP1.37は先発ローテーションに定着後ではワーストと、投球内容は前年から再び低下した。特に新本拠地のサントラスト・パークでは3勝10敗、防御率5.89と苦しんだ。

2018年も開幕投手を務め、5年連続はアトランタ移転後のチーム最長記録となった[14]。8月5日のニューヨーク・メッツ戦で初本塁打を放つ[15]。最終的に31先発で9勝9敗、防御率3.94の成績を残した。ホーム成績も防御率3.96と改善が見えた。

2019年は球団史上最長タイとなる6年目の開幕投手に起用された[16]。最終的に33先発で10勝11敗、防御率3.81を記録。ポストシーズンのロースターから漏れたが、負傷したクリス・マーティンに代わり途中加入[17]。リリーフとして2試合に出場した。オフにオプションが破棄され、フリーエージェント(FA)となった[18]

エンゼルス時代[編集]

2019年12月21日にロサンゼルス・エンゼルスと1年900万ドルで結んだ[19]

投球スタイル[編集]

スリークォーターから、平均92mph(約148km/h)のフォーシームを中心に、平均89mph(約143km/h)のツーシーム、決め球である平均81mph(約130km/h)のスライダー、平均73mph(約117km/h)のカーブ、平均82mph(約132km/h)のチェンジアップを使用する[4][20][21]
メジャー通算対右被OPSは.563であるのに対し、対左被OPSは.755と左打者を苦手としている[21]
細身の体型から、しばしばペドロ・マルティネスと比較される[22][5]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2011 ATL 5 3 0 0 0 1 1 0 0 .500 87 19.2 21 4 8 0 0 10 1 0 11 11 5.03 1.48
2012 2 1 0 0 0 0 0 0 1 ---- 24 6.1 5 0 1 0 0 5 0 0 4 4 5.68 0.95
2013 30 30 0 0 0 14 8 0 0 .636 774 185.2 173 22 45 4 13 170 2 0 69 66 3.20 1.17
2014 33 33 4 2 0 14 13 0 0 .519 884 221.0 188 22 51 4 4 186 1 1 82 71 2.89 1.08
2015 33 33 0 0 0 11 8 0 0 .579 774 200.2 189 27 73 3 9 171 2 0 99 90 4.04 1.31
2016 30 30 1 1 1 7 10 0 0 .412 758 188.0 157 22 41 2 9 167 7 1 70 67 3.21 1.05
2017 32 32 0 0 0 11 13 0 0 .458 812 188.1 186 31 72 3 7 151 6 0 103 94 4.49 1.37
2018 31 31 0 0 0 9 9 0 0 .500 724 175.2 122 26 84 3 9 162 2 3 80 77 3.94 1.17
2019 33 33 0 0 0 10 11 0 0 .476 754 174.2 148 22 83 3 14 162 5 1 81 74 3.81 1.32
MLB:9年 229 226 5 3 1 77 73 0 1 .513 5660 1360.0 1189 176 458 22 65 1184 26 6 599 554 3.67 1.21
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2011 ATL 5 4 2 0 1 1.000
2012 2 1 1 0 0 1.000
2013 30 12 25 0 0 1.000
2014 33 16 32 0 2 1.000
2015 33 16 30 1 5 .979
2016 30 11 28 1 2 .975
2017 32 10 40 3 6 .943
2018 31 9 33 0 2 1.000
2019 33 4 25 0 0 1.000
MLB 229 83 216 5 18 .984
  • 2019年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録[編集]

背番号[編集]

  • 43(2011年 - 同年途中)
  • 57(2011年途中 - 同年終了)
  • 56(2012年)
  • 49(2013年 - 2019年)

代表歴[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スペイン語発音: [ˈxu.ljo al.ˈβɛɾ.to te.ˈɾãm ˈpĩn.to][2]英語発音: [ˈhulioʊ ælˈbɝtoʊ ˌtɛˈrɑn ˈpɪnˌtoʊ][3], 英語発音:\tey-RON\, スペイン語・英語読みともにTeheranのheは黙字

出典[編集]

  1. ^ Julio Teheran Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2016年7月2日閲覧。
  2. ^ スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2019年10月6日閲覧。
  3. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2019年10月6日閲覧。
  4. ^ a b Matt Eddy(2009-09-25), Appalachian League Top 20 Prospects With Scouting Reports, BaseballAmerica.com(英語), 2010年10月6日閲覧
  5. ^ a b 2010 Top 50 Prospects | Top 50 Prospects: No. 34 - Julio Teheran, RHP, ATL, MLB.com(英語), 2010年10月6日閲覧
  6. ^ Carroll Rogers(2010-09-12), Teheran, Beachy minor leaguers to watch among Braves honorees, Atlanta Journal Constitutio(英語), 2010年10月6日閲覧
  7. ^ Lacy Lusk(2010-10-04), Carolina League Top 20 Prospects, BaseballAmerica.com(英語), 2010年10月6日閲覧
  8. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、266頁。ISBN 978-4-331-51809-0。
  9. ^ 2013 Awards Voting - NL Rookie of the Year Voting - Baseball-Reference.com (英語) . 2015年12月9日閲覧。
  10. ^ Braves and pitcher Julio Teheran agree to terms on six-year contract”. MLB.com Braves Press Release (2014年2月14日). 2014年2月15日閲覧。
  11. ^ Mark Bowman (2014年2月14日). “Braves make six-year deal with Teheran”. MLB.com. 2014年2月15日閲覧。
  12. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、274頁。ISBN 978-4-331-51921-9。
  13. ^ 24 All-Stars among initial confirmed players for 2017 World Baseball Classic MLB.com Press Release (英語) (2016年12月5日) 2017年5月1日閲覧
  14. ^ Teheran to make 5th straight Opening Day start”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
  15. ^ Teheran jump-starts offense with 1st career HR”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
  16. ^ Teheran ties team mark with 6th straight opener”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
  17. ^ ブレーブス・マーティン、負傷で地区シリーズ欠場”. nikkansports.com. 2019年12月16日閲覧。
  18. ^ Markakis, Flowers return on one-year contracts”. MLB.com. 2019年12月16日閲覧。
  19. ^ Teheran, Angels finalize 1-year contract” (英語). MLB.com (2019年12月21日). 2019年12月24日閲覧。
  20. ^ 城之井道人・出野哲也, 「2010 MLB ROOKIES PROSPECT 100 本誌激選 2010注目のメジャーリーガー100人」『月刊スラッガー』2010年8月号、日本スポーツ企画出版社、2010年、雑誌15509-08、45頁。
  21. ^ a b FanGraphs
  22. ^ Mark Bowman(2010-01-21), Highly touted Teheran set for Braves camp, MLB.com(英語), 2011年1月24日閲覧

関連項目[編集]