ブルドッグ

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ブルドッグ
ブルドッグ
別名 English Bulldog
British Bulldog
原産地 イングランドの旗 イングランド
特徴
体重 オス 23–25 キログラム (50–55 ポンド)
メス 18.23 キログラム (40-50 ポンド)
体高 30-61センチメートル (1-2 フィート)
外被 短く、まっすぐ、細かく滑らか
毛色 ブリンドル; 白、赤、子鹿または黄色の固体; まだら。
出産数 3-7-12
寿命 8–12 年
イヌ (Canis lupus familiaris)

ブルドッグ(Bulldog)は、18世紀ごろの英国雄牛(ブル)と犬を戦わせる牛いじめ(bullbaiting)という見世物が流行し、牛に対抗できる犬として開発されたの品種の一つ[1]

特徴[編集]

1790年のPhilip Reinagleによるオールド・イングリッシュ・ブルドッグ

1835年にイギリスで動物虐待法(Cruelty to Animals Act)が成立し、牛いじめを含めたブラッド・スポーツが禁止されると、ブルドッグは番犬愛玩犬となった。闘争に必要だった獰猛な性格も取り去られ、現在では強面とは裏腹に、温厚且つおとなしい[1]。漫画に出てくる“棘状スタッドの付いた革首輪をはめ、誰にでも唸りかかったり噛み付いたりする”という描写はカリカチュアである。

頭部

ブルドッグの特徴のある顔つきと体型について、「しわしわの顔はけがをしにくいように皮膚が伸びたためであり、低い鼻はに噛みつきながら呼吸ができるためである」と説明されてきたが、今ではこれらは事実ではないことが分かっている。牛いじめに使われた当時の絵に出てくるブルドッグは、少し筋肉質で、体格も少し強そうな普通の犬でしかない。これらは現代のブルドッグと区別するためにオールド・イングリッシュ・ブルドッグと呼ばれている。今のような形になったのは、1800年代後半から大きく人間による選択が始まったからである。

このように人の手が加わったために、頭が非常に大きくなり、胎児の頭部や肩幅の大きさに比べ雌の骨盤が小さいため分娩はほぼ不可能で、人の手による帝王切開での出産がほとんどである。また、本来の役割であった牛と戦う事などは全くできない犬に変わっている。俊敏な動きができない後ろ足では、牛の攻撃を逃れることはできない。また、下あごが出っ張りすぎて、噛む事自体が苦手である。健康面でも問題があり、皮膚炎などにならないよう、しわの間を清潔に保つことも必要である。鼻が短いため、体温調節が苦手であり、いびきよだれが多く、涼しい場所で飼わなければならない。そのため夏季は冷房をした部屋から出さない飼い主も多い。また、その暑さに弱い性質のため日本航空は2007年7月にブルドッグ及びフレンチ・ブルドッグの、航空機への積み込みを断る決定をしている。などは貨物室に乗せて輸送することができるが、専用輸送かごの滑走路上などでの待機時に、場合により高温となり、暑さに弱いブルドッグが衰弱するためである。全日空は2007年5月から国際線の貨物便に限って、ブルドッグの受け入れを中止、2014年は6月から9月まで国内線・国際線全便で受け入れを中止した[2]

子犬

ブルドッグやフレンチ・ブルドッグ、パグのように他の犬に比べて頭部と鼻が近い犬種を短頭種または短吻種と呼ぶ。この短吻種の難点は前述した点の他に眼窩が浅く目が飛び出している為、目の疾患や怪我が多く、後頭部に激しい衝撃を加えられると眼球が飛び出してしまうケースも起こるので充分注意が必要である。

2008年に英国放送協会が、純血種の健康問題を描いたドキュメンタリーen:Pedigree Dogs Exposedを放送した。これにより、純血種の扱いに対して広範囲の批判が起き、ザ・ケネルクラブに批判が集中した。批判を受け、ザ・ケネルクラブは2009年に不健康の原因となる近親交配への反対を表明した[3]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 福山英也『世界の犬図鑑』新星出版社、2004年、108-109頁。ISBN 4-405-10518-9。
  2. ^ ブルドッグなどの短頭犬種のお預かり中止期間の変更について”. 全日空 (2014年2月14日). 2015年2月22日閲覧。
  3. ^ すっきりスリムな“ブルドッグ”に賛成? Archived 2009年1月29日, at the Wayback Machine.

関連項目[編集]