プライス大尉

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John Price
Call of Dutyのキャラクター
作者 Infinity Ward
ビリー・マレイ (「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」、「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」、「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3」)
デイビット・キンズマン (「Find Makarov: Operation Kingfish」)
忠誠 イギリスの旗 イギリス
詳細情報
愛称 囚人627号 (「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」)
9051210 (「エンドゲーム」ミッションでのシリアルナンバー)
$ (「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3」)
ブラック・バイキング (「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3」)
性別 男性
職業 イギリス陸軍
特殊空挺部隊(SAS)、
タスクフォース141
国籍 イギリス (イングリッシュ)
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ジョン・プライス大尉(Captain John Price) はCall of Dutyシリーズに登場する架空の主要キャラクター。モダン・ウォーフェアシリーズの作品全てに登場する3人の内の1人でもある(他の2人はジョン・「ソープ」・マクタビッシュ(John "Soap" MacTavish)大尉とニコライ(Nikolai)である)。

プライスは最初は中尉として、1996年にマクミラン(MacMillan)大尉の指揮下でウクライナのプリピャチでイムラン・ザカエフ(Imran Zakhaev)を暗殺する任務に就いていた。その後大尉に昇進し、SASのコードネーム「ブラボーチーム(Bravo Team)」部隊(ソープ・マクタビッシュも所属)のリーダーとなったが、「キングフィッシュ作戦」で拘束されロシアの強制収容所に収監された。数年後にタスクフォース141部隊により収容所から救出された後、彼は同部隊に配属されることになるが、彼とマクタビッシュ大尉がシェパード(Shepherd)将軍を殺害した後、戦争犯罪人とみなされるようになった。

その後、彼はロシア大統領とその娘アリョーナ・ワルシャフスキー(Alena Vorshevsky)がウラジミール・マカロフ(Vladimir Makarov)とその部下によって誘拐された後、彼らを救出するデルタフォースのメタルチーム(Team Metal)との共同作戦に参加した。救出作戦後の2017年1月にプライスはホテルでマカロフを殺害した。

キャラクターデザイン[編集]

このキャラクターは駐英イラン大使館占拠事件の解決に関与し、2003年にテレビ番組シリーズ「SAS: Are You Tough Enough?」の共同司会を務めたイギリスのSAS兵士ジョン・マッカリース(John McAleese)が基になっていると考えられている[1] 。彼はまた有名な戦争映画『遠すぎた橋』の登場人物の外見に似ているとも言及されている[2]。プライスのコールサイン「ブラボー・シックス(Bravo Six)」は1986年の戦争映画『プラトーン』に登場するハリス大尉のコールサインと全く同じである。ジョン・プライスの声は俳優のビリー・マレイ(Billy Murray)が担当している。

Infinity WardのキャラクターデザイナーのSami Onurとのインタビューでは、ジョン・プライスは初期のコールオブデューティ作品に登場したプライスの孫であるとの説明がなされたが、これはInfinity Wardのスタッフによってまだ確認されてはいない[3] 。モダン・ウォーフェア2(MW2)の開発の初期段階では、ローチ(Roach)ではなく「ソープ」・マクタビッシュが操作キャラクターとして想定されていたのでプライスがプレイヤーの指揮官になる予定だった。これはMW2のアートブックにおいてさらに説明されている[4]

性格[編集]

プライスは自身の敵に対しては無慈悲であることで知られている。これは入手した装備で何をするのかと尋ねたマクミラン大尉に対し「奴らを皆殺しにする」と伝えた時に見受けられる。しかしながら、プライスは任務中にしばしば軽口をたたく愉快な面も時々みせ、またかなり思いやりのある男でもある。ソープと初めて会ったときは彼に対してかなり敵対的であるようにみえたが、最終的には彼らは親友となり、ソープが死亡したときには酷く取り乱した。

登場[編集]

コール オブ デューティー 4 モダン・ウォーフェア[編集]

時系列でのプライスの初登場は第22SAS連隊に所属する中尉として当時の彼の指揮官のマクミラン大尉と共に登場するミッション「オールギリードアップ(All Ghillied Up)」であり、ウクライナのプリピャチにいるイムラン・ザカエフを暗殺する任務に着手した。彼はその後SAS部隊「ブラボーチーム」の指揮官として再び登場し、当時軍曹だった「ソープ」・マクタビッシュとの初顔合わせ時には大尉の地位にあった。彼と部隊はベーリング海峡にいる核兵器を搭載したエストニアの貨物船を襲撃し、その後情報提供者のニコライを救出するためにロシアへと向かった。ニコライの救出に成功したチームは彼からの情報を得た後アゼルバイジャンに移動し、倉庫でカレド・アル=アサド(Khaled Al-Asad)を拷問し、その途中にアサドの携帯電話にかけられてきた電話を取ったプライスは無言でアサドを殺し、その後電話の相手はイムラン・ザカエフだと隊員に明かした。アサド奪還のために向かってくる敵軍と交戦しつつ海兵隊武装偵察部隊によって救出された後、彼はSAS、アメリカ海兵隊と政権支持派の間でのイムラン・ザカエフの息子ヴィクトル・ザカエフ(Victor Zakhaev)を拘束する共同作戦を率いるもヴィクトルは拘束寸前に自殺した。これがイムランを激怒させ、アメリカへ向けて核ミサイルを発射すると脅迫した。プライスはその後自身の部隊と海兵隊と共に発射施設で戦いミサイルを自爆させることに成功した。彼はその後施設から逃走したが、敵のハインドが渡っていた橋を破壊した後に重傷を負った。しかし、彼は意識を失う前に傍にいたソープにM1911ピストルを滑らせて渡し、ソープはそれを用いてザカエフを射殺した。ソープはロシアの政権支持派に空輸のために吊り上げられている時に兵士がプライスを生き返らせようとしているが無駄に終わっている光景を目にした。

コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2[編集]

プライスは生き延びキングフィッシュ作戦に参加したが、敵軍から逃げるメンバーを回収するヘリを守るためにしんがりを務めていた時に捕らえられロシアの収容所に収監された。数年後、大尉に昇進したマクタビッシュが率いる新部隊タスクフォース141が収容所を襲撃しプライスを救出した。ソープもタスクフォースにいると認識する前のプライスはライフルでサンダーソン軍曹を狙っており救出部隊を敵と思っていた。

プライスはタスクフォース141に参加したが、部隊の主要目的であるマカロフの抹殺に集中する前にアメリカの戦争を終わらせなければならないと主張した。彼はその後アメリカへ向けて核ミサイルを発射したが、実際には高高度核爆発による生じる電磁パルスをアメリカの東海岸で使うことが目的だった。これにより無数の命を救うことになったが、ワシントンD.C.の戦いの範囲内のすべての電気設備にダメージを与えることになった。彼はその後アフガニスタン南西部での武器取引を調査している間にシェパードの部下が自分とソープへ攻撃したことでシェパードの裏切りに気付いた。その後ローチとゴーストにシェパードの真の姿を伝えようとしたが間に合わず、シェパードはローチとゴーストを殺した。プライスはその後マカロフにシェパードの居場所についての情報を尋ねマカロフは不承不承にプライスにアフガニスタンに存在する秘密の山岳基地「ホテル・ブラボー」にシェパードがいると伝えた。プライスとソープは基地でシェパードの部隊と戦い、シェパードの命令による空爆も生き延びた後、彼らはシェパードを追跡し川をゾディアック(ボート)で進んでいった。プライスはシェパードが乗っていたMH-53 ペイブロウの撃墜に成功したが、プライスが乗っていたゾディアックが滝に落ちていった。ヘリの撃墜後ソープはシェパードをナイフで殺そうとしたが、シェパードに反撃されナイフを自分の胸に突き立てられた。その後銃でソープを殺そうとしたシェパードにプライスが突進し、そのままプライスとシェパードの殴り合いになったがプライスは圧倒されていった。2人の殴り合いの最中ソープは自分の胸に刺さったナイフを取り出すことに成功し、それをシェパードへと投げつけ、彼の目に突き刺さりシェパードは死亡した。

コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア3[編集]

シェパードはその後戦争の英雄とみなされプライスとソープは戦争犯罪人とみなされた。タスクフォース141は否定され、プライスとソープの逮捕状が発行された。2人はニコライによって救出されニコライは彼らをインドの倉庫へと移送した。ソープは一時危篤状態に陥ったが生き延び、プライスと新たな仲間の元スペツナズ隊員でマカロフの右腕的存在だったユーリ(Yuri)と共に再び任務に参加した。 彼らはマカロフがロシアによる侵攻に率先する先制攻撃としてヨーロッパ諸国全ての首都に化学兵器を送る意図を発見した。プライスは差し迫った化学兵器攻撃についての警告をロンドンへと送ったが、間に合わずGIGNを含む多くの人々が攻撃により影響を受けた。プライスがマクミランに「プリピャチの」個人的好意として彼らを助けるように説得して情報を得た後、地元の武装勢力リーダーのワラーベ(Waraabe)を尋問するためにソマリアへ向かった。ワラーベはプライスによって処刑される前にマカロフの爆弾製造者であるヴォルク(Volk)についての情報を教え、これがデルタフォースのメタルチームによるヴォルクの逮捕につながった。

メタルチームから得た情報をもとにプライスとソープ、ユーリはマカロフの居場所のチェコ共和国のプラハに向かった。カマロフ軍曹の助けを借り、チェコの地元レジスタンスの騒ぎを利用してマカロフも参加する会合が行われるホテル・ルスティグへと到達した。 しかしながら、マカロフは暗殺計画の阻止に成功し(主にホテル・ルスティグに彼が最初に到着した時車列の中からソープを直視したことで)ユーリとソープが監視をしていた教会とカマロフに爆弾を取り付けた。爆発でソープの傷口が再び開き、教会に到着したプライスはユーリが援護射撃をする中安全な場所へソープを連れて行った。プライスはソープの出血を止めようとするが、ソープは「マカロフは…ユーリを…知っていた…」と言い残し死亡した。プライスはソープの死に明らかに悲しんでおり、「No」と数回叫んだ後、数年前にイムラン・ザカエフを殺すためにソープにスライドさせて渡し、ロシアの収容所でプライスと再会したソープが彼に返したのと同じ銃のM1911をソープの胸に置いた。 マカロフの部隊からの銃撃でユーリとプライスは逃走を余儀なくされた。しかし、プライスはその後ユーリを階段から殴り落とし、彼を処刑すると脅した。その後、ユーリはプライスに自分は過去に側近の中でもマカロフの右腕的存在だったとし、プライス中尉がイムラン・ザカエフを殺害しようと発砲したがザカエフの左腕を切断するに留まったプリピャチでの会合にいたと伝えた。彼は首都を攻撃しカレド・アル=アサドを確保するために中東に送られたアメリカの侵攻軍全体を壊滅させた核兵器をマカロフが起爆するよう命じた時にも傍にいた。彼はまた2016年のザカエフ国際空港での虐殺を止めようと試みたが、ユーリが自分を裏切ったと知っていたマカロフにより撃たれた。

プライスは不承不承にユーリとの関係を保ち、2人はマカロフの現在の居場所に関して更に知るためにカルルシュテイン城へと向かった。しかしながら、プライスはこれを復讐の機会として用いており、マクミランとの会話で「奴らを皆殺しにする」つもりだと伝えた。マカロフ達はまたアリョーナ・ワルシャフスキーの居場所を発見しており、彼女の父親は核ミサイルの発射コードを求めるマカロフによって拷問を受けていた。プラハの要塞へと向かったプライスはマカロフの部下がベルリンにいるアリョーナを発見したという情報を得た。プライス達はメタルチームへメッセージを伝え、メタルチームは誘拐される前にアリョーナを救出しようと試みたが間に合わず彼女はシベリアの鉱山に連れ去られた。デルタフォースのメタルチームと2人とのワルシャフスキーを救出する別の共同作戦が再び行われ、作戦は成功したがユーリが負傷しデルタフォースの隊員(サンドマン(Sandman)、グリンチ(Grinch)、トラック(Truck))はワルシャフスキーの安全を確保するために自分達を犠牲にし死亡した。

モスクワへ戻りながらプライスはボリス・ワルシャフスキーに2人の窮状について伝え、納得したボリスは彼らの汚名をそそぎ彼らがマカロフを追跡する手助けをすると誓った。ワルシャフスキーはアメリカと平和条約を結び、ヨーロッパに対する全ての攻撃行為を停止するよう命じ、プライスとユーリにマカロフを再び探し続ける機会を与えた。戦争終結後にマカロフがアラビア半島にあるホテル・オアシスのシェルターに潜んでいることを突き止めた2人は強力な装甲を着用しホテルへ大規模な攻撃を行いマカロフを護衛する多くの傭兵を殺しつつマカロフのいるホテル上階へと上がっていくも敵ヘリが乗っていたエレベーターに追突した影響で装甲が使えなくなった。彼らはその後別のエレベーターで最上階へと向かったが、別の敵ヘリが2人を殺そうとホテルの最上階に向けてミサイルを発射した。

重傷を負いながらも2人は生き延びるが、ユーリは金属の棒に貫かれ動けなくなっていた。マカロフを再び逃げさせないように自分を置いていくようにとのユーリの説得を受けた後、プライスは一人でマカロフを追跡した。マカロフはヘリコプターで逃げようとしたが、プライスはパイロットを殺しヘリのコントロールを破壊したことでホテルの屋上への墜落を余儀なくさせた。 墜落の衝撃で両者は負傷するも、落ちていたIMIデザートイーグルを取ろうと試みプライスは先に銃を掴んだが直後にマカロフが彼の手を踏みつけ銃を手放させた。手に入れた銃でプライス大尉を狙ったマカロフは突如現れたユーリによる発砲で負傷するもユーリの頭を撃ち即死させた。マカロフがユーリに気を取られている貴重な機会を逃さなかったプライスはマカロフに殴りかかった後彼の首にスチールケーブルを巻き付け、その頭をガラスの屋根に叩きつけて屋根を割り2人は落下していった。プライスはアトリウムフロアに落ちたが、マカロフはケーブルによって天井に吊るされ死亡した。プライスはその後かすかに警察のサイレンが聞こえる中で葉巻に火をつけ一服した。

他の登場[編集]

プライス大尉をベースにしたXbox 360のアバターが購入可能になっている[5] 。MachinimaはYouTubeに「プライス大尉がHalo 3をプレイ」と題した動画を投稿した[6] 。プライス大尉はまたモバイルゲーム『Call of Duty: Heroes』にアンロックされる最初のヒーローとして登場し250 Celeriumでアンロック可能なスタチュースキンを持っている。『コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア』ではファントムリグ用のプライス大尉の服も存在する

評価[編集]

このキャラクターはビデオゲーム出版メディアやファンから評判が高い。Game Informerの「10年を特徴づけた30のキャラクター(30 Characters Who Defined a Decade)」リストでプライス大尉は8位にランクインし[7] 、2011年ギネス世界記録・ ゲーマーズエディション( Guinness World Records 2011 Gamers' Edition)で史上最高のビデオゲームのキャラクターの17位に選ばれた[8] 。彼はまたGameSpotの「史上最高の相棒(All-Time Greatest Sidekick)」投票で選ばれた64のキャラクターの1人でもあり[9] 、Game Informerの読者投票で2000年代の8位のキャラクターとして選ばれ[10] 、2013年にComplexはビデオゲームで26番目に優れた兵士としてプライスを位置づけた[11] 。2008年にはジ・エイジはプライスを史上8番目に優れたXboxのキャラクターとして位置づけ、プライスを「コールオブデューティーの最もよく知られている支援キャラクターであり、本当に優秀な軍人(the most familiar of the Call of Duty supporting cast and a damn fine army man indeed" and saying)」と呼び、「なんて男だ、なんて口ひげだ(What a guy; what a [mous]'tache)」と述べた[12]。GamesRadarの記事では「コールオブデューティー4(CoD4)の最高の対話はプライス大尉からのもの」で、同じくCoD4の「最高のミッションはプライス大尉としてプレイするミッション」であることを理由として、「ゲーム全体で」プライス大尉を独占的に主役とするように求めた[13] 。GamesRadarのスタッフは更に世代の最高のゲームキャラクター50のリストの41番目に彼を位置づけ、「間違いなくゲーム史上でジョン・プライス大尉より激しくなっていったキャラクターはいない・・・本当にこの男はタフガイだ」とコメントした[14] 。彼はまたビデオゲーム史上「最も思い出深く、影響力があり、タフガイ」な主人公の48位にランクインした[15]

脚注[編集]

  1. ^ John McAleese”. 2007年6月21日閲覧。
  2. ^ Price in A Bridge Too Far”. Jpgdump.com. 2013年7月21日閲覧。
  3. ^ Samin Onur interview (トルコ語)
  4. ^ Behind the Lines: The Art of MW2
  5. ^ Captain Price Xbox 360 avatar”. Marketplace.xbox.com. 2013年7月21日閲覧。
  6. ^ Price plays Halo 3”. Youtube.com (2010年1月10日). 2013年7月21日閲覧。
  7. ^ Price character”. 2007年6月21日閲覧。
  8. ^ Guinness World Records 2011 Gamers' Edition”. 2007年6月21日閲覧。
  9. ^ All-Time Sidekick”. 2012年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月21日閲覧。
  10. ^ Bryan Vore (2010年12月3日). “Readers' Top 30 Characters Results Revealed”. Game Informer. 2014年5月18日閲覧。
  11. ^ Chad Hunter, Michael Rougeau, The 50 Greatest Soldiers In Video Games, Complex.com, May 25, 2013.
  12. ^ The Top 50 Xbox Characters of All Time”. The Age (2008年9月30日). 2010年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月8日閲覧。
  13. ^ Game Radar's Top 7 games needing a Prequel”. 2007年6月21日閲覧。
  14. ^ Best game characters of the generation”. GamesRadar. 2014年5月19日閲覧。
  15. ^ 100 best heroes in video games”. GamesRadar. 2013年4月20日閲覧。