プロテクター RWS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
M2重機関銃を搭載したM151 プロテクター

プロテクター RWS(Protector Remote Weapon Station, Protector RWS)は、ノルウェーの防衛・宇宙関連企業であるコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペースによって開発されたRWS(Remote Weapon Station, 遠隔操作式銃塔)である[1]

概要[編集]

プロテクター RWSはコングスベルグ・ディフェンス社によって開発されたRWSである。製造および販売活動はコングスベルグ・ディフェンス社のほか、フランスタレス・グループでも行われている[2]

プロテクター RWSにはいくつかのバリエーションが存在し、12.7mm重機関銃7.62mm汎用機関銃5.56mm軽機関銃40mm グレネードランチャーといった多様な火器を搭載する事が可能である。大型のモデルにはFGM-148 ジャベリン対戦車ミサイルAGM-114 ヘルファイア対戦車ミサイルを搭載可能である。

最初の量産型であるM151 プロテクターストライカー装甲車の標準装備としてアメリカ陸軍に採用された。また、オーストラリア軍ASLAV-PC装甲兵員輸送車カナダ軍RG-31対地雷装甲車にも搭載されている。

発展型のM153 プロテクターはアメリカ軍のRWS調達プログラムであるCROWS(Common Remotely Operated Weapon Station)の要求に応じM151を改良したもので、アメリカ軍にCROWS IIとして採用され、ハンヴィーM1A2 SEPV2、各種MRAP(マックスプロ、RG-31、M-ATVバッファローなど)に搭載されている。

バリエーション[編集]

M151 プロテクター(M151 Protector)
M240汎用機関銃M2重機関銃Mk.19 40mm グレネードランチャー搭載用。重量約135kg(火器含まず)。アメリカ陸軍ストライカー装甲車をはじめ、様々な装甲戦闘車両に装備されている。
M153 プロテクター(M153 Protector)
M249軽機関銃、M240汎用機関銃、M2重機関銃、Mk.19 40mm グレネードランチャー搭載用。重量約172kg(火器含まず)。M151との外見上の相違点として、光学機材両側面への防弾板追加と、弾倉の大型化が挙げられる。アメリカ軍ではCROWS IIとして採用[3]
プロテクター ライト(Protector Lite)
7.62mm汎用機関銃搭載用の小型バージョン[4]。重量約74kg。
プロテクター スーパーライト(Protector Super Lite)
最も小型のバージョンで、兵士によって運搬し、地上設置して使用できる可搬型バージョン[5]。重量約30kg。
プロテクター ミディアムキャリバー(Protector Medium Caliber)
20-50mm機関砲を搭載可能。5.56mmまたは7.62mm口径同軸機銃を搭載可能[6]。重量約2,000kg。
シープロテクター(Sea Protector)
艦載型[7]。重量は約135kgで、外観もM151とほぼ同じである。
プロテクター デュアル(Protector Dual)
同軸で2種類の火器を装着可能な改良型。M153に類似する形状で、左側面に弾倉、空いている右側面に同軸機銃を搭載可能。中央に12.7mm重機関銃または40mm グレネードランチャーなどを装備し、サイドに5.56mmまたは7.62mm機関銃を搭載するといった使用方法が可能である[8]
プロテクター NM221(Protector NM221)
プロテクター デュアルに類似するシステム。右側の同軸機銃の変わりに、対戦車ミサイルなどの火器の装備が可能となっている[9]
プロテクター ノルディック(Protector Nordic)
光学機器を改良したノルウェー軍向けの改良型。外見はM153に類似する[10]
プロテクター 非致死性エフェクター搭載型(Protector with Non Lethal Effectors)
サーチライトLRADなどを組み込んで、暴徒化したデモ隊への対応などの非致死性が要求される任務に使用可能としたRWS[11]

採用国[編集]

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

ストライカー装甲車の標準装備としてM151が採用された。また、CROWS IIとしてM153が採用され、広範に使用されている。

オーストラリアの旗 オーストラリア

ASLAV-PCにM151を搭載している。発煙弾発射機は同国仕様の物に変更されている。

カナダの旗 カナダ

RG-31にM151を搭載している。発煙弾発射機は同国仕様の物に変更されている。

クロアチアの旗 クロアチア

イスラエルラファエル社製RWSであるサムソン RCWSとの比較検討の結果、M151が採用され、パトリアAMVへ搭載された。

 チェコ

イヴェコ LMVへの搭載例がある。

 フィンランド

クロアチアと同様、パトリアAMVへの搭載例がある。

フランスの旗 フランス

VAB装甲車への搭載例がある。

アイルランドの旗 アイルランド

ピラーニャIIIへの搭載例がある。

ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク

ATF ディンゴ2への搭載例がある。

オランダの旗 オランダ

ボクサー装輪装甲車への搭載例がある。

 ノルウェー

CV 90M113装甲兵員輸送車、イヴェコ LMVへの搭載例がある。また、ノルウェー海軍においてフリチョフ・ナンセン級フリゲートおよびシェル級ミサイル艇にシープロテクターが搭載されている。

ポルトガルの旗 ポルトガル

パンデュールIIへの搭載例がある。

スロベニアの旗 スロベニア

クロアチアと同様、パトリアAMVへの搭載例がある。

スイスの旗 スイス

ピラーニャIへの搭載例がある。

 スウェーデン

XA-180装甲兵員輸送車、パトリアAMV、アーチャー自走榴弾砲RG-32への搭載例がある。

イギリスの旗 イギリス

マスティフPPVへの搭載例がある。

画像[編集]

脚注・出典[編集]

関連項目[編集]