ヘンリー (きかんしゃトーマス)

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ヘンリー
汽車のえほん』及び
きかんしゃトーマス』のキャラクター
登場(最初) 原作
3だいの機関車
『なさけないヘンリー』
人形劇
第1期 3話
『でてこいヘンリー』
作者 ウィルバート・オードリー
声優 堀川りょう(第1期~第8期)
金丸淳一(長編第2作~)
プロフィール
性別
車軸 4-6-0
車体番号 3
車体色 緑 原作(緑→青→緑)
形態 テンダー蒸気機関車
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ヘンリー英語: Henry the Green Engine)は、イギリスの幼児向け絵本『汽車のえほん』、またその映像化作品『きかんしゃトーマス』に登場するテンダー式蒸気機関車。

概要[編集]

ウィルバート・オードリー原作の絵本『汽車のえほん』とその映像化作品『きかんしゃトーマス』に登場する蒸気機関車。色は黄緑、車体番号は3。一人称は「僕」で、二人称は主に「君」だが、映像化作品においてはトーマスやジェームスに対して「お前」と呼ぶ場面がある。テレビシリーズ第1シリーズから第21シリーズではレギュラー扱いであった。第22シリーズから準レギュラーとなる。

性格[編集]

『汽車のえほん』では仲間であるゴードンやジェームスのように主に傲慢でわがままな性格だが、テレビシリーズでは動物達が好きな優しい性格が強調されている。好きな木は森の外れにある「願いの叶う木」と、ロッホ城近くの森にある背の高い松の木。

近年の作品では気弱で繊細な所や臆病な面も度々見られる。車体が汚れるのを極端に嫌った時期があり、雨に濡れるのを嫌がって雨天時に列車を牽引したままトンネルから出るのを拒否し、問題を起こしたこともある[1]。また、複数台の炭水車を牽くことに憧れた時期があり、ダックに騙されて廃車状態の炭水車を6台牽いたことがあった[2]

その他の設定[編集]

『汽車のえほん』、『きかんしゃトーマス』共通で石炭に関する話題が多い機関車でもある。元々は設計上の問題で火室が小さく、質の悪い石炭では力が出なかった為、燃焼時の発熱量が多く特別高価なウェールズ[3]を特別に支給された。その後フライング・キッパー号を牽引中に脱線事故を起こした際、英国本土のクルー工場で修理と同時にベルペヤ式火室に改造され、通常の石炭でも十分な出力を得られるようになった。

しかし、なぜかテレビシリーズではその後も特別な石炭が必要な設定が継承され、長編第1作『きかんしゃトーマス 魔法の線路』では特別な石炭がないため不調を起こしている。また、第10シリーズでは通常の石炭だと真っ黒い煙が出やすいため[4]、特別な石炭を使用していることが語られ、長編第4作『きかんしゃトーマス 伝説の英雄』でも同様の言及がある。しかし、長編第8作『きかんしゃトーマス キング・オブ・ザ・レイルウェイ トーマスと失われた王冠』では、石炭による不調を疑われた際トビーに「それはもう昔の話」と言及され、ようやく特別な石炭が必要である設定が終止符を打つこととなった。第17シーズンでは、質の悪い石炭を使用したため、煙が黒くなって動作不良になる事態に見舞われた[5]

運用[編集]

ノース・ウェスタン鉄道本線で普段はナップフォードからビッカースタウン間の本線で貨物列車牽引が多いが、旅客列車も担当する。一時期は客から苦情が来るほどに客車の牽引技術が鈍ってしまったが、その設定が扱われたのはテレビ版第8シリーズのエピソード「ヘンリーとねがいのかなうき」のみで、その後のシリーズではその設定は無かったことにされ第20シリーズの「ヘンリーか?ゴードンか?」ではその性格のやさしさも相まって高い評判を得ている。『汽車のえほん』において臨時の魚介類専用夜間急行貨物列車「フライング・キッパー」の牽引を担当するエピソードが複数あるが、近年のテレビシリーズでは通常運航の貨物列車として主な仕事となっている。また、ヒロほどではないがメインランドに貨物列車を届ける仕事を担当することもある。

モデル[編集]

『汽車のえほん』において、最初の挿絵画家ウィリアム・ミドルトンはGNR Class C1をヘンリーのモデルとして描いたが、2代目の挿絵画家レジナルド・ダルビーの描くヘンリーは具体的なモデルがなかったため、挿絵では度々異なるデザインで描かれてしまった。第1巻終盤で「雨も平気になるように」という理由で緑色の塗装からトーマスやゴードンと同じ青+赤ラインに塗装されたが、これによりゴードンとの区別が付かなくなってしまい、実際に絵本の読者から指摘の手紙も作者ウィルバート・オードリーのもとに届いた[6]。そこで、ウィルバートは物語の中でヘンリーに脱線事故を起こさせ修理に出す展開を作り[7]、修理後の姿をロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道(LMS)の5形(通称「ブラック・ファイブ」)をモデルに描き、車体の色を元の緑色に戻す事で先述の問題を解消することとした[8]

作者による設定[編集]

1987年刊行の書籍「Island of Sodor: Its People, History and Railways」において、ウィルバートは先述の脱線事故前と事故後で登場するヘンリーは別の個体であり、2台のヘンリーが存在すると述べた。しかし、『汽車のえほん』では事故後のヘンリーは事故前の記憶も持っているなど矛盾が多いため、2台のヘンリー説はウィルバートによる後付け設定だと考えられている。また、同じ書籍において、ヘンリーはナイジェル・グレズリーの設計図を盗んで製造された紛い物であり、トップハム・ハット卿が騙されて購入した機関車であるとウィルバートは述べている。

但し、これらの設定は他の『汽車のえほん』関連の文献では確認できず都市伝説的な扱いとなっており、『汽車のえほん』やテレビシリーズではこれらの設定に関する言及等は登場しない。

テレビシリーズでの扱い[編集]

『汽車のえほん』では第1巻から登場するためテレビシリーズにおいてはレギュラーキャラクターとしての扱いを受け、主役エピソードも多数製作されたが、第22シリーズ以降はジェンダーバランスの調整のため、2台の女性機関車をレギュラーに導入する為ヘンリーとエドワードが準レギュラー扱いとなる。

映像作品での主な主役回[編集]

シーズン 話数 サブタイトル 備考
第1期 第3話 でてこいヘンリー 初登場回にして初主役回。雨に濡れるのを嫌がりトンネルに籠る。
第4話 ヘンリーだいかつやく 前回トンネルに閉じ込められたヘンリーの後日談。原作ではこの回からしばらくの間青いボディで登場。
第16話 きかんこのもめごと ゴードンやジェームスと共にストライキを起こす。
第18話 ヘンリーのせきたん 不調のため初めてウェールズの石炭を使う。
第19話 フライング・キッパー 初めてフライング・キッパーを牽引。事故を起こした後、工場で「ブラック・ファイブ」に大改造を施される。
第20話 きてきとクシャミ 第19話の後日談。新しいスタイルで戻ってきたことをゴードンに嫉妬される。後半は橋の上で悪戯をする子供達を懲らしめる。
第3期 第61話 ヘンリーのもり
第72話 たんすいしゃがほしい ダックにだまされ、汚い炭水車を牽引する。
第4期 第79話 トンネルのなかのかいぶつ トンネルの中にいる怪物を怖がる。
第5期 第115話 きりのなかのできごと
第119話 みどりのくじら フライング・キッパーを牽引したが、主任のミスで崩れた線路を走り、海に落ちる。
第7期 第161話 どうしたのヘンリー

声優[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 原作第1巻、テレビシリーズ第1期3話
  2. ^ 原作23巻、テレビシリーズ第3期20話
  3. ^ 一般的な石炭の発熱量12,700BTU/Ibに対しウェールズ炭は13,900BTU/Ibである。
  4. ^ ゴードンの手違いで積まれてしまったことがある。
  5. ^ 「ヘンリーとヒロ」。
  6. ^ 「The Thomas The Tank Engine Man」by Brian Sibley, ISBN 0-434-96909-5
  7. ^ 原作第6巻
  8. ^ 「Island of Sodor: Its People, History and Railways」ISBN 0434927627