ベン・アスクレン

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ベン・アスクレン
基本情報
本名 ベン・アスクレン
(Ben Askren)
通称 ファンキー (Funky)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1984-07-18) 1984年7月18日(35歳)[1]
出身地 ウィスコンシン州ハートランド
所属 アメリカン・トップチーム
ルーファスポーツ/Evolve MMA
身長 178 cm
体重 77 kg
リーチ 183 cm
階級 ウェルター級
バックボーン レスリング
総合格闘技戦績
総試合数 22
勝ち 19
KO勝ち 6
一本勝ち 6
判定勝ち 7
敗け 2
無効試合 1
テンプレートを表示
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
男子 レスリング・フリースタイル
レスリングパンアメリカン選手権
2005 グアテマラシティ 84kg級
レスリング全米選手権
2008 ラスベガス 84kg級
男子 グラップリング
グラップリング世界選手権
2009 フォートローダーデール 84kg級

ベン・アスクレンBen Askren1984年7月18日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家レスリング選手。ウィスコンシン州ハートランド出身。ルーファスポーツ/Evolve MMA所属。第2代ONE世界ウェルター級王者。第2代Bellator世界ウェルター級王者。

来歴[編集]

アマチュアレスリング時代[編集]

6歳からレスリングを始め、アローヘッド高校時代に2度ウィスコンシン州王者となった。ミズーリ大学では大学レスリング最優秀選手賞のダニー・ホッジ・トロフィー賞を2度受賞、NCAAディビジョン1で2度王者となり、オールアメリカンに4度選出された。卒業後もレスリングを続け、大学時代までのフォークスタイルからフリースタイルへの移行に苦労するも2008年には北京オリンピックに出場した。

アマチュアレスリング時代はピンフォールを得意とし、NCAAディビジョン1歴代3位のピンフォール記録(91ピンフォール勝利)を保持している。多くのトップレスラーが筋肉質な体格をしているのと対象的に、アスクレンは背が高く細身の体型だが、この体型により他のレスラーができない動きをすることができそれが勝利に繋がった。ニックネームのファンキーも、アマチュアレスリングの試合でヘッドロックを仕掛けようとするなどの型破りなレスリングスタイルや奇抜なアフロヘアをしていることから名付けられた。

2008年12月、アメリカン・トップチーム総合格闘技を学び、2009年2月7日に総合格闘技デビュー。

2009年9月26日、ADCC 2009の77kg未満級に主催者推薦で出場。1回戦でトニ・リンデンと対戦し、肩固めで一本勝ち。2回戦でこの大会で優勝するパブロ・ポポビッチと対戦し、アンクルホールドで一本負け。

Bellator[編集]

2010年4月15日、Bellator初参戦となったシーズン2のウェルター級トーナメント1回戦でライアン・トーマスと対戦し、ギロチンチョークで見込み一本勝ち[要出典]。5月20日、準決勝で欠場したジム・ウォールヘッドの代役ライアン・トーマスと再戦し、3-0の判定勝ち。6月17日、決勝でダン・ホーンバックルと対戦し、3-0の判定勝ちを収め優勝を果たした。

Bellator王座獲得[編集]

2010年10月21日、Bellator 33のBellator世界ウェルター級タイトルマッチで王者のライマン・グッドに挑戦し、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[2]

ルーファスポーツに所属ジムを移籍した。

2011年10月29日、Bellator 56のBellator世界ウェルター級タイトルマッチでジェイ・ヒエロンと対戦し、2-1の判定勝ちを収め初防衛に成功した[3]

2012年4月6日、Bellator 64のBellator世界ウェルター級タイトルマッチでダグラス・リマと対戦。ストライカーのリマ相手に終始グラウンドで優勢に進め、3-0の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2013年1月24日、Bellator 86のBellator世界ウェルター級タイトルマッチでカール・アモーゾと対戦。トップコントロールからパウンド肘打ちでアモーゾを負傷に追い込み、ドクターストップによるTKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した。

2013年7月31日、Bellator 97のBellator世界ウェルター級タイトルマッチでアンドレイ・コレシュコフと対戦し、相手にほぼ何もさせずに4RパウンドでTKO勝ち。4度目の王座防衛に成功した。

2013年11月14日、契約試合を消化したBellatorと再契約の交渉をするが締結に至らず、Bellatorがアスクレンをリリースしたことを発表した[4][5]

2013年12月9日、ONE FCと2年6試合の契約を交わした事が発表され、シンガポールのEvolve MMA所属となった[6]

ONE[編集]

2014年5月30日、ONE FC初参戦となったONE FC 16でバフチヤル・アバソフと対戦し、肩固めで一本勝ちを収めた。

ONE王座獲得[編集]

2014年8月29日、ONE FC 19の世界ウェルター級タイトルマッチで王者鈴木信達に挑戦、序盤から鈴木を圧倒し1Rパウンドの連打でTKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2015年4月24日、ONE Championship 26のONE世界ウェルター級タイトルマッチでルイス・サッポと対戦。アイポークでサッポが試合続行不可能になりノーコンテストとなった。

2015年11月13日、ONE Championship 33のONE世界ウェルター級タイトルマッチでルイス・サッポと再戦予定だったがサッポの体重超過によりノンタイトル戦に変更された上、サッポが試合を拒否したため中止された。

2017年5月26日、ONE Championship 55のONE世界ウェルター級(83.9kg)タイトルマッチでアギラン・タニと対戦し、肩固めで一本勝ちを収め初防衛に成功した。

2017年9月2日、ONE Championship 59のONE世界ウェルター級(83.9kg)タイトルマッチでゼバスチャン・カデスタムと対戦し、パウンドでTKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2017年11月25日、ONE championship 65のONE世界ウェルター級(83.9kg)タイトルマッチで一階級下の元ライト級王者青木真也と対戦。寝技に引き込んだ青木に対し、パウンドで開始57秒でTKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した。

UFC[編集]

2018年11月3日、UFCとONE FCとの間で交渉が成立しデメトリアス・ジョンソンとトレードという形でアスクレンがUFCと契約したことが発表された[7]

2019年3月2日、UFC初参戦となったUFC 235でウェルター級ランキング6位のロビー・ローラーと対戦。試合序盤にパウンドでTKO寸前まで追い込まれるも、すぐに立て直して1R終盤にブルドッグチョークで見込み一本勝ち[要出典][8]。試合後、レフェリーのストップを巡って論争が起きたが、ネバダ州アスレチック・コミッション・エグゼクティブ・ディレクターのボブ・バーネットがレフェリーの見込み一本[要出典]の判断は間違っていなかったとのコミッションとしての見解を出した[9]

2019年7月6日、UFC 239でウェルター級ランキング4位のホルヘ・マスヴィダルと対戦し、タックルを仕掛けようとした際に、カウンターの飛び膝蹴りでUFC史上最短となる開始5秒の失神KO負け。キャリア21戦目で初黒星を喫した。

2019年10月26日、UFC Fight Night: Maia vs. Askrenでウェルター級ランキング10位のデミアン・マイアと対戦。スタンドでは互角だったが寝技の攻防で劣勢となり、3Rにリアネイキドチョークで見込み一本負け[要出典]。敗れはしたもののファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

現役引退[編集]

2019年11月18日、総合格闘技からの引退を発表し「以前から股関節に問題を抱えていて、医者と話し合ったら左股関節の置換術が必要だと言われた。最後まで自分の道を全うできなかったが、こんなに素晴らしいキャリアを歩むことができて感謝の気持ちでいっぱいだ」「UFCでの敗因が、股関節の怪我によるものだったとは思われたくない」と語った[10]

人物・エピソード[編集]

  • 大学時代のレスリング戦績は87連勝を含む153勝8敗だが、8敗は同じ2名の選手にのみ敗れたもの。2007年にはESPY賞の最優秀大学男子アスリートにノミネートされている。
  • 兄マックスと共に2011年に「アスクレン・レスリングアカデミー」を開き、現在ハートランド、メクォン、グリーンベイで主宰している。
  • ディスクゴルフの選手としても活動しており、2009年にはアマチュア世界選手権で9位の成績を収めている[11]
  • 以前はUFC代表のダナ・ホワイトとは犬猿の仲と言える程険悪な関係で、Twitter上で舌戦を繰り広げる事もあったが[12]、UFCと契約後は良好な関係を築いている。
  • 自身の堅実なファイトスタイルについて「多くの人が間違っている。『タフなファイターなら打撃で打ち合えるはずだ』って、下らない。俺はタフガイである事を証明するために金網に入っているんじゃない。俺はテイクダウンをして、イージーに勝ちたいんだ」と語っている[13]

戦績[編集]

総合格闘技[編集]

総合格闘技 戦績
22 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
19 6 6 7 0 0 1
2 1 1 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× デミアン・マイア 3R 3:54 TKO(リアネイキドチョーク) UFC Fight Night: Maia vs. Askren 2019年10月26日
× ホルヘ・マスヴィダル 1R 0:05 KO(右飛び膝蹴り→パウンド) UFC 239: Jones vs. Santos 2019年7月6日
ロビー・ローラー 1R 4:20 ブルドッグチョーク UFC 235: Jones vs. Smith 2019年3月2日
青木真也 1R 0:57 TKO(パウンド) ONE Championship 65: Immoral Pursuit
【ONE世界ウェルター級タイトルマッチ】
2017年11月25日
ゼバスチャン・カデスタム 2R 4:09 TKO(パウンド) ONE Championship 59: Shanghai
【ONE世界ウェルター級タイトルマッチ】
2017年9月2日
アギラン・タニ 1R 2:20 肩固め ONE Championship 55: Dynasty of Heroes
【ONE世界ウェルター級タイトルマッチ】
2017年5月26日
ニコライ・アレクサヒン 5分5R終了 判定3-0 ONE Championship 40: Global Rivals 2016年4月15日
ルイス・サッポ 1R 2:19 ノーコンテスト(アイポーク) ONE Championship 26: Valor of Champions
【ONE世界ウェルター級タイトルマッチ】
2015年4月24日
鈴木信達 1R 1:24 TKO(パウンド) ONE FC 19: Reign of Champions
【ONE FC世界ウェルター級タイトルマッチ】
2014年8月29日
バフチヤル・アバソフ 1R 4:11 肩固め ONE FC 16: Honor and Glory 2014年5月30日
アンドレイ・コレシュコフ 4R 2:59 TKO(パウンド) Bellator 97
【Bellator世界ウェルター級タイトルマッチ】
2013年7月31日
カール・アモーゾ 3R終了時 TKO(ドクターストップ) Bellator 86
【Bellator世界ウェルター級タイトルマッチ】
2013年1月24日
ダグラス・リマ 5分5R終了 判定3-0 Bellator 64
【Bellator世界ウェルター級タイトルマッチ】
2012年4月6日
ジェイ・ヒエロン 5分5R終了 判定2-1 Bellator 56
【Bellator世界ウェルター級タイトルマッチ】
2011年10月29日
ニック・トンプソン 5分3R終了 判定3-0 Bellator 40 2011年4月9日
ライマン・グッド 5分5R終了 判定3-0 Bellator 33
【Bellator世界ウェルター級タイトルマッチ】
2010年10月21日
ダン・ホーンバックル 5分3R終了 判定3-0 Bellator 22
【ウェルター級トーナメント 決勝】
2010年6月17日
ライアン・トーマス 5分3R終了 判定3-0 Bellator 19
【ウェルター級トーナメント 準決勝】
2010年5月20日
ライアン・トーマス 1R 2:40 ギロチンチョーク Bellator 14
【ウェルター級トーナメント 1回戦】
2010年4月15日
マット・デラノイ 1R 1:15 ノースサウスチョーク MFDM: Ballroom Brawl 2 2009年8月28日
ミッチェル・ハリス 1R 1:27 肩固め HP: The Patriot Act 2 2009年4月25日
ジョシュ・フラワーズ 1R 1:25 TKO(パンチ連打) HP: The Patriot Act 2009年2月7日

グラップリング[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× パブロ・ポポビッチ アンクルホールド ADCC 2009
【77kg未満級 2回戦】
2009年9月26日
トニ・リンデン 肩固め ADCC 2009
【77kg未満級 1回戦】
2009年9月26日

獲得タイトル[編集]

表彰[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

前王者
ライマン・グッド
第2代Bellator世界ウェルター級王者

2010年10月21日 - 2013年11月14日

空位
次タイトル獲得者
ドゥグラス・リマ
前王者
鈴木信達
第2代ONE世界ウェルター級王者

2014年8月29日 - 現在

次王者
N/A