ペット (漫画)

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ペット
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ジャンル SFサスペンス
漫画
作者 三宅乱丈
出版社 小学館
KADOKAWA(リマスター)
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
ビームコミックス(リマスター)
巻数 全5巻
話数 全55話
アニメ
原作 三宅乱丈
監督 大森貴弘
シリーズ構成 村井さだゆき
キャラクターデザイン 羽山淳一(設計)
工藤昌史
音楽 堤博明
アニメーション制作 ジェノスタジオ
製作 ツインエンジン
放送局
放送期間 2019年予定 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画・アニメ

ペット』は、三宅乱丈による日本漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2003年より連載が開始され、2009年に改稿による完全版「ペット リマスター・エディション」がビームコミックスより単行本として刊行された[1]

メディアミックスとして、リマスター版を原作とする2本の舞台公演と、テレビアニメの放送が決定している[1][2]

あらすじ[編集]

中国マフィア「会社」に属する主人公・ヒロキは、「イメージ」という特殊能力を使い、人の記憶を「会社」にとって都合のいいように変更することを仕事としてきた。だが、この改竄に失敗し、記憶の辻褄がうまく合わなくなってしまった場合、人は「潰れ」て廃人と化してしまう。「会社」のやり口に強い不満を抱えながらも、ヒロキは相棒であり自分のヤマ親である司と、ただ一緒にいることだけを望みに日々を過ごしていた。

一方、悟はヤマ親である林ともう2年も離れ離れになっていた。司に守られ無垢なまま育ったヒロキは、悟と深く関わるうち、司が自分に様々な隠しごとをしていることに気が付いてしまう。

用語[編集]

場所
記憶を改竄する能力者たちが人の記憶が詰まっている部分を、「場所」と呼んだ。「場所」の中でも「ヤマ」と「タニ」の2つは、人格形成において特別な意味を持ち、それを書き換えたり壊したりすることで記憶の改変や廃人化が起こる。
ヤマ
「ヤマ」とはその人の心を支え続ける、最も尊く大切な記憶の「場所」のこと。その場所を書き換えたり壊したりすることで記憶の改変や廃人化が起こる。記憶操作能力者にとってはヤマ親から分けられたことになる場所。
タニ
「タニ」とはその人の心を痛め続ける、最も忌むべき記憶によって作り上げられた「場所」である。「ヤマ」と同じくその人物の根幹に関わるため、書き換えや破壊により記憶の改変や廃人化が起こる。記憶操作能力者はヤマ親から分けられた「ヤマ」を守るための防壁としても使う。
潰し屋
ターゲットになった人間の記憶を改変したり、時に「ヤマ」や「タニ」を破壊して廃人に追い込むこともある。イメージを持たないため、人格破壊による廃人化のみを行う。
会社
謎の中国マフィアの呼称。記憶操作能力者を抱え、人の記憶の改変や人格破壊を利用することで利益を得ている。
社員
会社に所属する者たちのこと。親族から記憶操作能力者まで多岐に渡り、「ペット」から出世する場合もある。
イメージ
記憶操作能力者がその能力を使用する際に用いる疑似記憶。個人によって疑似記憶の形は異なる。ヒロキは「金魚」、司は「水」、悟は「ドア」、林は「風」、メイリンは「蝶」のイメージを使う。
ベビー
記憶操作能力者になりうる感応力の高い子供に「ヤマ」のみを分け与え、鍵の作り方を教えないまま能力のみを使えるようにしたもの。自らの記憶と外部との区別がつかないため、周囲とのコミュニケーションが取れない。分け与えられた「ヤマ」を意識しているときのみ、「ヤマ」の中で自我を保っていることができる。
人の記憶に感応しすぎるせいで自らの記憶を形作れない記憶操作能力者が「ヤマ親」からもらった「ヤマ」を「タニ」を使って覆い隠し、感応を鈍くすること。また、「ヤマ」に勝手に入られて記憶を操作されたり、潰されたりしないようにするための防壁。そのため鍵を作ることができないと他人の記憶に感応しすぎ、記憶と外部の区別がつかず、周囲とのコミュニケーションが取れない状態となる。

登場人物[編集]

演の項は舞台版の俳優、声の項はテレビアニメ版の声優

ヒロキ
演・声 - 植田圭輔[3][4]
「ヤマ親」は司。イメージは金魚。天真爛漫な性格。悟とも仲が良い。司のことが何よりも大事で、いつか彼と一緒にまともな生活をすることを夢見ている。自分が「ペット」と呼ばれていることを知らない。
演 - 桑野晃輔[3] / 声 - 谷山紀章[4]
ヒロキの「ヤマ親」。イメージは水。元は林を「ヤマ親」に持つペットだが、林が悟を引き取る際に代わりに引き離された。その時言われた林の言いつけを守り続けるため、会社で尽力している。
演 - 谷佳樹[3] / 声 - 小野友樹[4]
「ヤマ親」は林。イメージはドア。林がヤマを分けたペット。子どものころ、林に引き取られ育てられたが、彼とは2年前から連絡が取れておらず、帰りを待ち続けている。イメージがドアであることから、開ければ目的の場所に着くことができる。しかし「タニ」の前ではドアが開かなくなることもある。
演 - 萩野崇[3] / 声 - 加瀬康之[4]
元「社員」で、司と悟の「ヤマ親」。イメージは風を使っており、記憶に入る速度も速く小さい隙間からでも侵入可能。現在はとある理由で会社から逃亡している。
桂木
演 - 君沢ユウキ[3]
「社員」で、イメージを持たない潰し屋。以前は司をペットとして使っていたが、現在は司の部下。 感情が欠落したような性格をしているが、それは林も関わる彼の過去に理由がある。
社長
会社と呼称される中国マフィアの首領。
ロン
演 - 伊勢大貴[3]
社長の甥であり、イメージを持たない潰し屋。メイリンを使うことで、他人の記憶を改変することができる。司たち精神操作能力者を警戒しており、完全に忠実なペットを生み出すべく行動している。
ジン
演 - あまりかなり
社長の姪で、イメージを持たない潰し屋。悟を社員に勧誘するために接触、徐々に悟の心を開いていく。親の記憶がなく、母親のことを知っている誰かの記憶に入ることで母親に会いたいと考えている。
メイリン
林に「ヤマ」を分けられたものの、鍵の作り方を教えられなかったため外部とまともなコミュニケーションが取れない状態になっている。会社の言うことを聞く良い子という意味で「ベビー」と呼称されている。イメージを持たない潰し屋が、彼女の「イメージ」を利用してターゲットの記憶操作を行うことが可能。

書誌情報[編集]

単行本[編集]

  • 三宅乱丈 『ペット』 小学館ビッグコミックス〉 全5巻
    1. 2003年1月30日発売、ISBN 4-09-186651-4
    2. 2003年1月30日発売、ISBN 4-09-186652-2
    3. 2003年5月30日発売、ISBN 4-09-186653-0
    4. 2003年9月30日発売、ISBN 4-09-186654-9
    5. 2003年12月25日発売、ISBN 4-09-186655-7

完全版[編集]

  • 三宅乱丈 『ペット リマスター・エディション』 KADOKAWAビームコミックス〉 全5巻
    1. 2009年10月26日発売、ISBN 978-4-04-726088-7
    2. 2009年10月26日発売、ISBN 978-4-04-726089-4
    3. 2009年11月26日発売、ISBN 978-4-04-726126-6
    4. 2009年12月25日発売、ISBN 978-4-04-726210-2
    5. 2010年1月29日発売、ISBN 978-4-04-726278-2

舞台[編集]

2018年12月5日から9日まで草月ホールにて『舞台「pet」-壊れた水槽-』が公演され、2019年7月29日から8月4日まで神田明神ホールにて『舞台「pet」-虹のある場所-』が公演予定。

スタッフ[編集]

テレビアニメ[編集]

2019年放映予定[5]

スタッフ(テレビアニメ)[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b “TVアニメ・舞台『pet』プロジェクト始動!アニメ・舞台共に主演は植田圭輔!”. シアターテイメントnews. (2018年9月24日). https://theatertainment.jp/japanese-play/14104/ 2018年9月24日閲覧。 
  2. ^ TVアニメ『pet』は2019年放送開始。舞台化も決定し、アニメ・舞台で植田圭輔が主人公キャストを担当 - mocaニュース(2018年9月24日)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l STAGE STAFF/CAST”. TVアニメ・舞台「pet」公式サイト. 2019年5月4日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k ANIME STAFF/CAST”. TVアニメ・舞台「pet」公式サイト. 2019年5月4日閲覧。
  5. ^ TVアニメ・舞台「pet」公式サイト”. 2019年5月4日閲覧。