ペルーサー
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ペルーサー(古希: Φέρουσα, ラテン語: Pherusa)は、ギリシア神話に登場する2人の女性の名前である。名前は「実り多き者」を意味する。日本語では長母音記号を省略してペルサとも表記される。
ネーレーイデスの1人[編集]
海神ネーレウスとドーリスの間に生まれた50人の娘たち、ネーレーイデスの1人である[1][2]。
ホーライの1人[編集]
ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスの『ギリシア神話集(Fabulae)』によると、ゼウスとテミスの娘で、アウクソー、エウノミアー、カルポー、ディケー、エウポリアー、エイレーネー、オルトシアー、タローと姉妹。大地の豊饒を司り、季節の秩序と人間社会の秩序を司る女神を加えた9柱のホーラの1柱である[3]。
脚注[編集]
- ^ ヘーシオドス、48行。
- ^ 『イーリアス』18巻43行。
- ^ ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス、183話。
参考文献[編集]
- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年)
- ヘシオドス『神統記』廣川洋一訳、岩波文庫(1984年)
- 『ヘシオドス 全作品』中務哲郎訳、京都大学学術出版会(2013年)
- ホメロス『イーリアス(下)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年)
- 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)
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