ホアキン・ベノワ

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はベノワ第二姓(母方の)はペーニャです。
ホアキン・ベノワ
Joaquín Benoit
Joaquín Benoit 2016.jpg
トロント・ブルージェイズ時代
(2016年8月29日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サンティアゴ州サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス
生年月日 (1977-07-26) 1977年7月26日(42歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1996年 アマチュアFA
初出場 2001年8月8日 デトロイト・タイガース
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ホアキン・アントニオ・ベノワ・ペーニャJoaquín Antonio Benoit Pena, 1977年7月26日 - )は、ドミニカ共和国サンティアゴ州サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。

経歴[編集]

プロ入りとレンジャーズ時代[編集]

1996年にドラフト外でテキサス・レンジャーズと契約。

2001年にメジャーデビュー。同年は1試合に先発登板しただけであり、5.0イニングを8安打6失点と打ち込まれた。翌2002年も先発格で投げ、17試合中13試合にスターターとして登板した。だが、防御率5.31と打ち込まれたほか、与四球率も6.2と制球力に課題を残した。前述の通り、中心的な役割は先発だったが、1セーブを挙げた。このセーブは9月3日の対ボルチモア・オリオールズ戦で3回裏からリリーフし7イニングを投げ切って挙げたものである。2003年は、25試合中17試合に先発登板して8勝5敗と勝ち越したが、防御率は5.49と悪化の一途をたどった。また、QSを決めたのが3試合に留まり、スタミナ面での課題が浮かび上がった[1]2004年、前年とほぼ同水準の成績であり、28試合の登板で防御率5.68・3勝5敗だった。スタミナ不足で、イニングが進むほど打ち込まれたり、QSが少ないままであるのも同様だった[2]

2005年、先発で投げたのは32試合中9試合であり、リリーバーとしての比重が増えた。結果的に防御率3.72・WHIP1.23で自己ベスト (当時) の数値をマークし、リリーフ転向は成功した。翌2006年は全56試合にリリーフ登板したが、制球難で不安定なピッチングが続いた為、敗戦処理で投げる機会が多かった[3]

2007年、自己2位(2016年時点)の70試合にリリーフ登板し、防御率2.85・7勝4敗6セーブ・WHIP1.17という好成績で大ブレークした。この活躍ぶりが評価され、オフに2年総額600万ドルで契約更改した[4]

2008年、シーズン通して肩の状態が思わしくなかった[5]為、44試合のリリーフ登板で防御率5.00と不調だった。2009年シーズン開幕前に肩の手術を受け[5]、その影響で全休した。

レイズ時代[編集]

タンパベイ・レイズ時代
(2010年2月21日)

2010年は、タンパベイ・レイズとマイナー契約。故障明けながら、速球のスピードが上がった[6]影響もあって、63試合のリリーフ登板で防御率1.34・WHIP0.68・奪三振率11.19と、自己最高級の成績を残した。オフにFAとなった。

タイガース時代[編集]

デトロイト・タイガース時代
(2011年6月22日)

2010年11月19日にデトロイト・タイガースと3年1650万ドルで契約。1年ごとに最大100万ドルの出来高がつく[7]

2011年は、クローザーホセ・バルベルデに繋ぐセットアッパーとして起用された。序盤は調子が悪く、5月終了時点での防御率が5.85だった[8]が、その後は調子を上げ、最終的には66試合の登板で防御率2.95・WHIP1.05と2年連続で好成績を残した。

2012年はチーム最多、リーグでも7位タイの73試合に登板した。しかし、肩や腕の不調に悩まされた事[9]もあり、71.0イニングでホームランを14本も被弾したが、要所を締めるピッチングで防御率3.68にまとめ上げた。

2013年は、バルベルデがいなくなった為、クローザーに抜擢された。4年連続60試合以上となる66試合に登板し、防御率2.01、24セーブ、WHIP1.03という好成績で役割を全うした。10月31日にFAとなった[10]

パドレス時代[編集]

2013年12月18日にサンディエゴ・パドレスと2年総額1550万ドルで契約に合意したことを報道され[11]、28日に球団が発表した[12]

2014年は、セットアッパーとしてもクローザーとしても投げ、53試合に登板して4勝2敗11セーブをマーク。防御率1.49・WHIP0.77はいずれも2010年に次ぐ高水準の数値だった。2015年はセットアッパーに戻り、67試合のリリーフ登板で防御率2.34、6勝5敗2セーブ、WHIP0.90という相変わらずの安定感を発揮した。

マリナーズ時代[編集]

2015年11月12日にエニエル・デロスサントス、ネルソン・ウォードとのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[13]

2016年、マリナーズでは26試合に登板したが、24.1イニングで15四球を出したほか、防御率5.18と久々に炎上した。

ブルージェイズ時代[編集]

2016年7月26日にドリュー・ストーレン+金銭とのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した[14]。ブルージェイズ加入後は25試合に登板。移籍前とは別人のように躍動し、2勝無敗、防御率0.38とチームのプレーオフ進出に貢献した。また、通算700試合登板をクリアした。シーズントータルでは、全休のシーズン復帰から7年連続50試合以上となる51試合に登板し、3勝1敗1セーブ、防御率2.81、WHIP1.27、奪三振率9.8という成績を残した。

フィリーズ時代[編集]

2016年12月6日にフィラデルフィア・フィリーズと1年750万ドルで契約を結んだ[15]

パイレーツ時代[編集]

2017年7月31日にセス・マクガリーとのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[16]。オフの11月2日にFAとなった[17]

ナショナルズ傘下時代[編集]

2018年2月21日にワシントン・ナショナルズと1年契約を結んだ[18]。この年は右腕を痛めて全休し、オフの10月29日にFAとなった[19]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2001 TEX 1 1 0 0 0 0 0 0 0 .000 26 5.0 8 3 3 0 0 4 0 0 6 6 10.80 2.20
2002 17 13 0 0 0 4 5 1 0 .444 405 84.2 91 6 58 2 5 59 7 0 51 50 5.31 1.76
2003 25 17 0 0 0 8 5 0 0 .615 462 105.0 99 23 51 0 3 87 3 1 67 64 5.49 1.43
2004 28 15 0 0 0 3 5 0 0 .375 456 103.0 113 19 31 0 8 95 3 0 67 65 5.68 1.40
2005 32 9 0 0 0 4 4 0 5 .500 369 87.0 69 9 38 0 2 78 1 0 39 36 3.72 1.23
2006 56 0 0 0 0 1 1 0 7 .500 347 79.2 68 5 38 4 3 85 3 0 49 43 4.86 1.33
2007 70 0 0 0 0 7 4 6 19 .636 337 82.0 68 6 28 2 2 87 3 0 28 26 2.85 1.17
2008 44 0 0 0 0 3 2 1 13 .600 209 45.0 40 6 35 2 0 43 3 0 28 25 5.00 1.67
2010 TB 63 0 0 0 0 1 2 1 25 .333 217 60.1 30 6 11 1 0 75 1 0 10 9 1.34 0.68
2011 DET 66 0 0 0 0 4 3 2 29 .571 241 61.0 47 5 17 1 2 63 3 0 22 20 2.95 1.05
2012 73 0 0 0 0 5 3 2 30 .625 288 71.0 59 14 22 2 1 84 2 0 31 29 3.68 1.14
2013 66 0 0 0 0 4 1 24 9 .800 265 67.0 47 5 22 2 1 73 2 0 15 15 2.01 1.03
2014 SD 53 0 0 0 0 4 2 11 16 .667 205 54.1 28 3 14 2 1 64 3 1 10 9 1.49 0.77
2015 67 0 0 0 0 6 5 2 28 .545 254 65.1 36 7 23 1 2 63 2 0 17 17 2.34 0.90
2016 SEA 26 0 0 0 0 1 1 0 8 .500 111 24.1 20 4 15 1 1 28 1 0 16 14 5.18 1.44
TOR 25 0 0 0 0 2 0 1 10 1.000 93 23.2 17 1 9 0 0 24 0 0 1 1 0.38 1.10
'16計 51 0 0 0 0 3 1 1 18 .750 204 48.0 37 5 24 1 1 52 1 0 17 15 2.81 1.27
2017 PHI 44 0 0 0 0 1 4 2 13 .200 171 42.0 32 5 16 1 0 43 0 0 19 19 4.07 1.14
PIT 8 0 0 0 0 0 2 0 0 .000 42 8.1 11 2 6 0 1 3 1 0 9 7 7.56 2.04
'17計 52 0 0 0 0 1 6 2 13 .143 213 50.1 43 7 22 1 1 46 1 0 28 26 4.65 1.29
MLB:16年 764 55 0 0 0 58 49 53 211 .542 4498 1068.2 883 129 437 21 32 1058 38 2 485 455 3.83 1.24
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2001 TEX 1 0 0 0 0 ----
2002 17 4 4 0 1 1.000
2003 25 8 15 1 0 .958
2004 28 6 6 1 1 .923
2005 32 2 7 0 0 1.000
2006 56 4 4 0 0 1.000
2007 70 5 7 0 2 1.000
2008 44 3 4 0 0 1.000
2010 TB 63 0 4 0 0 1.000
2011 DET 66 1 4 0 1 1.000
2012 73 4 8 0 0 1.000
2013 66 6 8 0 0 1.000
2014 SD 53 0 5 0 0 1.000
2015 67 3 8 0 0 1.000
2016 SEA 26 1 2 1 0 .750
TOR 25 0 2 1 0 .667
'16計 51 1 4 2 0 .714
2017 PHI 44 0 1 0 0 1.000
PIT 8 1 4 0 0 1.000
'17計 52 1 5 0 0 1.000
MLB 764 48 93 4 5 .972
  • 2018年度シーズン終了時

表彰[編集]

背番号[編集]

  • 53(2001年 - 2008年、2010年 - 2013年、2015年 - 2017年)
  • 56(2014年)

脚注[編集]

  1. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004』廣済堂出版、2004年、208頁。ISBN 4-331-51040-9。
  2. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、193頁。ISBN 4-331-51093-X。
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』廣済堂出版、2007年、216頁。ISBN 978-4-331-51213-5。
  4. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』廣済堂出版、2008年、237頁。ISBN 978-4-331-51300-2。
  5. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』廣済堂出版、2009年、209頁。ISBN 978-4-331-51370-5。
  6. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』廣済堂出版、2011年、145頁。ISBN 978-4-331-51518-1。
  7. ^ Cot's Baseball Contracts: Detroit Tigers
  8. ^ Joaquin Benoit 2011 Pitching Gamelogs - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年10月4日閲覧。
  9. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、113頁。ISBN 978-4-331-51711-6。
  10. ^ Joaquin Benoit Statistics and History - Transactions - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年10月4日閲覧。
  11. ^ Padres, Joaquin Benoit have two-year contract agreement CBS Sports
  12. ^ “Padres officially sign RHP Joaquin Benoit to two-year contract through 2015 season with vesting option for 2016” (英語) (プレスリリース), MLB.com (San Diego Padres), (2013年12月28日), http://m.padres.mlb.com/news/article/66222890/padres-officially-sign-joaquin-benoit/ 2017年8月3日閲覧。 
  13. ^ Ryan Divish (2015年11月12日). “Seattle Mariners acquire reliever Joaquin Benoit from San Diego Padres for two minor-leaguers” (英語). Seattle Times. http://www.seattletimes.com/sports/mariners/mariners-acquire-reliever-joaquin-benoit-from-the-padres-for-two-minor-leaguers/ 2015年11月13日閲覧。 
  14. ^ Shi Davidi (2016年7月26日). “Blue Jays trade Drew Storen to Mariners for RHP Joaquin Benoit”. Sportsnet. 2016年8月7日閲覧。
  15. ^ Todd Zolecki (2016年12月6日). “Benoit joins Phils, likely to pitch in eighth” (英語). MLB.com. 2016年12月7日閲覧。
  16. ^ Adam Berry (2017年7月31日). “Bucs balance present, future needs at Deadline” (英語). MLB.com. 2017年8月3日閲覧。
  17. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月27日閲覧
  18. ^ Jamal Collier (2018年2月21日). “Benoit, Nationals complete one-year deal” (英語). MLB.com. 2018年3月6日閲覧。
  19. ^ MLB公式プロフィール参照。2019年3月19日閲覧。

関連項目[編集]