ホットバージョン

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ホットバージョン (Hot version) とは、株式会社HVプロジェクトが発行し、講談社より発売されているカー・ビデオマガジン

概要[編集]

国内著名レーシングドライバーによるインプレッションなどを中心とした映像媒体の自動車雑誌2008年現在、DVD80分の収録時間で2,000円(税込み2,100円)。主な収録内容は最新チューニングカー紹介の他に「峠最強伝説」「モータースポーツドキュメント」などが収録されている。なお、商品パッケージには「Hot version」と表記されている。

1991年7月に2&4モータリング社(講談社グループ)より創刊。当初は同社から刊行されていたベストモータリング(以下ベスモ)の番外編的扱いをされており、ビデオ冒頭ではベスモのロゴが表示された後に、ホットバージョンのロゴが表示されていた。

2011年4月25日、ベスモと共に休刊されることが発表された[1]。しかし復刊への要望が多く寄せられたことから、発行元を編集長だった本田俊也が新たに設立した会社・HVプロジェクトに移管して同年8月11日に復刊を果たしている。

事実上のライバル誌である『ビデオオプション』(三栄書房・サンプロス、以下V-OPT)が全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)をプッシュしているのに対し、本誌は対抗イベントであるドリフトマッスルを支援しており、ドリフトマッスルの大会の模様などが収録されることが多い。企画趣旨の違いなどについては後述

2019年7月15日、Vol.158(発売日:2019.6.8)の発売をもってDVDの販売を取りやめること、今後はAmazonPrime及びYoutubeの有料チャンネルとして配信する形態となることがYoutube上でも発表された。 [2]。 なおVol.158のパッケージには、最終号であることが既に明記されていた。


出演者[編集]

ここではメイン企画に出演していたドライバーを中心に並べる。

土屋圭市
メイン司会として初回からほぼすべての回に出演している。「ドリドリ」「魔王」の愛称で親しまれている。
飯田章
土屋圭市と共に番組を盛り上げる。主に、対決企画のドライバーとして出演。
織戸学
「オリダー」、あるいは「MAX」の愛称で親しまれている常連ドライバーの1人だが、かつては走り屋であった旨がよく紹介されている。全日本GT選手権に初参戦した1996年に初出演して以来、レギュラーキャスターとして出演を続けている。
土屋武士
織戸と共にGT300に参戦していた1990年代後半から出演を重ねる。出演初期については、MCとしての出演よりも、対決ドライバーとしてのインプレッションを主に任されていた。
伊藤大輔
織戸や脇阪らと並ぶ常連ドライバーとして2000年代半ばから多く出演。特に土屋が現役引退後は監督やアドバイザーとして現在も所属しているARTAとの関連もあり、出演を重ねていくこととなった。
脇阪寿一
現在は、SUPER GTで活躍中。土屋から「ジュイ坊」と呼ばれていた時期がある。
服部尚貴
常連ドライバーであったほか、ホットバージョンから独立した「VTEC CLUB」にも出演していた。HV創刊当時のベスモキャスター陣が、HVへの並行出演をした後にベスモへの出演に絞る中で、唯一並行出演を続けたドライバー。
谷口信輝
現在となってはプロドライバーとして活躍する谷口だが、初期のホットバージョンで読者企画のサーキットドライブに参加し、土屋から太鼓判を押されていた。その後キャリア初期は土屋率いる「ドリテク軍団」の一人としてレーススキルの向上を目指す企画が組まれた。
ピストン西沢
2000年代に入り、出演を重ねるようになる。本業のラジオパーソナリティの腕も活かし、イベントや対決企画での司会進行も勤めた。
市嶋樹
ホンダ車専門チューニングメーカーSPOON代表取締役。ホンダやVTECにまつわる企画に多く出演し、ドライバーとしても出演する他、後に独立した「VTEC CLUB」では「相談役」としてレギュラー出演している。
稲田大二郎
ホットバージョンとはライバル関係にあった「Option」創立者。土屋のD1グランプリとそれに伴うV-OPTからの離脱、ドリフトマッスル立ち上げに同調し、ドリフトマッスルがホットバージョンの1コーナーになったため、同大会審査員として出演している。

この他、土屋の現在における所属チームであるARTAとの関連や、VTEC CLUBなど、ホンダとの関わりが強く、小暮卓史山本尚貴と言ったホンダ系ドライバーも、上記メンバーほどのペースでは無いが出演をしている。

その一方で、飯田、織戸、服部と、出演の多かった当時はトヨタのワークスドライバーも目立つが、反面ニッサン系ドライバーは、初期から2000年代前半まで殆ど出演が無かった。それ以降でも当時の荒聖治本山哲などが散発的に出演しているのみで、それもニッサン車にまつわる企画では無いなど(例:レース企画で本山がランボルギーニ・ムルシエラゴを駆る)、依然としてペースは圧倒的に少ない。

母体となったベスモの休刊後は、荒のように末期ベスモのキャスター陣も出演をしている。

また、その時々にレースクイーンやキャンペーンガールを務めている女性タレントがアシスタントとして起用され「お色気担当」とされていた一方で、水着姿でサーキットドライブに同乗走行させられるなど、体も張っていた。彼女らの中にはドライバー陣たちと同様にライバル誌であるVideo Optionに並行出演していた者もいる(近藤和美など)。

過去の出演者[編集]

後述する大井貴之を始めとして、初期のホットバージョンではベスモのキャスター陣が並行して出演していた。しかし、企画趣旨が徐々に走り屋路線に進むに従って、出演者の棲み分けが進むようになった。

大井貴之
ホットバージョンの母体となったベストモータリングの副編集長を務めていた初期に多く出演。土屋との2枚看板でコメンテーターや対決ドライバーを担当していた。
川崎俊英
初期から2000年代前半まで出演。仙台ハイランドを拠点に東北のレースで活躍していたドライバーで、土屋圭市の弟子でもある。「ハイランド」をもじった「ランダー」の愛称で親しまれる。その後、織戸と共に参戦していた「ミラージュカップ」のシリーズ戦で織戸を破って逆転チャンピオンを獲得した時は一時「チャッピー」とも呼ばれた。ドライビングの腕も年々上達し、ハンデ戦を組まれてこそいたものの、徐々にそのハンデは小さくなり、土屋を始めとしたプロドライバー達にも対等に渡り合うようになる他、マイカーチャレンジで対決ドライバーに指名されるほどになった。また特別企画「AE86 CLUB」では、参加ショップの雇われドライバーとしてもレースに出走した。ドライバーとしての出演の他、出演当時「オートランド山形」という中古車店兼チューニングショップを経営していた腕を買われ、中古車や読者所有車を用いた企画にも頻繁に登場していた。一時、「言い訳がましい」との理由で「断髪式」が催され、丸刈り頭で出演していた時期もある。

隠岐武嗣

N1耐久シリーズ(現:スーパー耐久シリーズ)のエンジニアとして出演し、読者に向けてのチューニングアドバイスやメンテナンス方法、さらにデータロガー「Piシステム」を使用してのドライビングの違いを分析し解説していた。2000年代を最後に出演してなかったが、Vol.126にて2005年頃からフィリピンへ移住をして暮らしている事が判明した。

ナレーション[編集]

平野義和

大森章督

窪田等(主に密着ドキュメントを担当)

荻島正己(Vol.7までのメインコーナーを担当)

キートン山田(Vol.8に出演)

概要[編集]

1991年に創刊され、主に四輪自動車の改造・チューニングを中心に取り扱っている。

主なコーナー[編集]

「峠最強伝説」
群馬サイクルスポーツセンター(グンサイ)でレースを行っている。当初は、ドライバーの技量を競っていたが、いつの間にかチューニングショップからチューニングカーを出し合いそれを競い合うようになった。土屋圭市はその中でAE86を愛用しており、漫画「頭文字D」とのつながりもあり、ハチロクと呼びその車を愛している。
「マイカーチャレンジ」
読者の愛車にプロドライバーが乗り、数周のラップタイムで勝敗を争う。不慣れな車にプロドライバーがいかに適応できるかが勝負の要となる。
「AE86 N2決戦」
N2仕様に改造されたハチロクで勝敗を競う。当初は筑波サーキットを舞台とした企画で、これを中心として「AE86 CLUB」が発刊されたが、現在は本誌の1コーナーへと戻っている。
「モータースポーツドキュメント」
ホットバージョンキャスターのモータースポーツ活動を追ったドキュメント。主にSUPER GT・GT500クラスにスポットがあてられる。土屋を扱ったドキュメントに関しては、ジャパン・スーパースポーツ・セダンレースグループAJTCCル・マン24時間耐久レースと、殆どのカテゴリーを網羅していた。
〜Vol.66:土屋圭市
〜Vol.75:織戸学・脇阪寿一
〜Vol.90:脇阪寿一・伊藤大輔
〜Vol.99:伊藤大輔

単一カテゴリー、単一ドライバーを扱うコーナーとしてはVol.99で一度終了を迎えたが、Vol.101では土屋圭市の耐久レース参加を、Vol.103では再びSUPER GTを扱った。また、Vol.97のレーシングドキュメントでは、伊藤の負傷から復帰までを描いたものとなっている。

峠最強伝説[編集]

Vol.60で初登場したホットバージョンを代表するコーナー。 ストリートチューンNo1の称号「魔王」を獲得するべく集結したチューニングカーの性能を、峠ステージを舞台に比較し優劣を決定する。 エントリーカーは3クラス(後述)に分かれて予選を行い、各クラス上位によるトーナメントバトルで「魔王」が決定される。

2008年度は参加ドライバーであった伊藤がセッティング作業中のクラッシュにより重傷を負ったことで大会その物が中止となる。2009年に企画も復活を果たしたが、それ以降は青天井だった馬力に一定の制限がかかるようになった。

レギュレーション
ストリートチューニングカーNo1を決定するという目的のために、車両レギュレーションが定められている
・エアコン・オーディオ・内張り有りを基本とし、内装どんがらなどはNG
・タイヤはストリートラジアル(純正でSタイヤの車両は特例が認められる)
クラス分け
  • '06年度 峠最強伝説 グランプリ2006(Vol.81〜84)
峠200:200馬力以下
峠300:300馬力以下
峠MAX:馬力制限無し
  • '07年度 峠最強伝説 グランプリ2007(Vol.89〜91,93)
峠200:250馬力以下
峠300:350馬力以下
峠MAX:馬力制限無し
  • '08年度
(開催されず)
  • '09年度 峠最強伝説 ROAD TO GUNSAI(Vol.99〜102)
峠コンパクト:1600ccクラスのコンパクトカーが中心
峠NA:300馬力前後のNAスポーツが中心
峠MAX:500馬力クラスのターボスポーツが中心

今まで登場したチューニングカー[編集]

ドリキン☆号
土屋圭市が愛用するAE86のこと。
峠の魔王
峠最強伝説シリーズを勝ち抜いたチューニングカーに与えられる称号
峠最強伝説 グランプリ2007においてはJ's Racing・S2000がトーナメントを勝ち抜いて「魔王」の称号を獲た。
過去にはMCR・R34アミューズ・S2000やRE雨宮・RX-7など。
RE雨宮RX-7は2007年に魔王の座をJ's Racing S2000に奪われたが、2009年にニューマシンを投入し魔王の座を奪還した。

姉妹誌[編集]

VTEC CLUB
本誌内の1コーナーであったが、独立し単独誌として創刊される。1年に1本のペースで発売されており2009年11月現在Vol.7が最新刊となる。
AE86 CLUB
AE86のみを扱う。内容はチューニング・メンテナンス・筑波N2決戦など。VHSでの発売であったが、現在は内容の復刻版DVDが発売されている。

Video Optionとの関係[編集]

代表的な出演者として土屋、織戸、谷口、飯田など、共通点が存在していた一方で、V-OPTでは「いかす走り屋チーム天国」発祥のD1グランプリや筑波スーパーラップなど、コンテストを中心とした企画が催される一方で、ホットバージョンは母体となったベストモータリングの影響もあり、レースを中心とした企画が組まれていた。また、ホットバージョンではドリフトマッスルがコーナーとなる以前に、ドリフトを扱った企画が組まれることがあったものの、D1のコンテスト系ドリフトとは違う、あくまでコースを速く駆け抜けるための「レーシングドリフト」としての企画が組まれていた。この企画に岡村和義やバン・ギットンJRなど、D1ドライバーも出演したことがあったが、その趣旨が変わることは無かった。

現在はD1を離脱した土屋が立ち上げたドリフトマッスルをコーナーとして扱うようになったため、ホットバージョンとしては珍しく、コンテスト系企画となっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ お知らせ”. ベストモータリング&ホットバージョン - BestMOTORing.JP. 講談社/2&4モータリング社 (2014年4月). 2011年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月26日閲覧。2011年4月25日付け NEWS & TOPICS
  2. ^ https://www.youtube.com/channel/UCrmsruqPgCIs4PImiZs0t9w/community?lb=UgwdKE4dYtOtUFInmpd4AaABCQ