ホンダ・エディックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホンダ・エディックス BE1/2/3/4/8型 | |
---|---|
2004年7月販売型 2004年7月販売型リア 2006年11月改良型 | |
製造国 |
![]() |
販売期間 | 2004年 - 2009年 |
乗車定員 | 6人 |
ボディタイプ |
5ドア トールワゴン (2列シートミニバン) |
エンジン |
D17A型:1.7L SOHC VTEC 130PS(MC前) K20A型:2.0L DOHC i-VTEC 156PS K24A型:2.4L DOHC i-VTEC 170PS(MC後) |
駆動方式 | FF/4WD |
変速機 | 4速AT/5速AT |
サスペンション |
前:マクファーソンストラット 後:ダブルウイッシュボーン |
全長 | 4,285-4,300mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,600-1,635mm |
ホイールベース | 2,680mm |
車両重量 | 1,360-1,480kg |
販売期間中の新車登録台数の累計 | 4万5518台[1] |
別名 | 欧州名:FR-V |
後継 | フリードに統合 |
-自動車のスペック表- |
エディックス(Edix)は、本田技研工業がかつて生産・販売していたトールワゴン型の乗用車である。
概要[編集]
7代目シビック(EU型)をベースにした6人乗りの2列シートミニバンである。「3by2」という3席2列の全座席独立シート[2]となっており、シートは6席とも独立していて、全席リクライニングでき[3]、前3席と後席中央はスライドできる。前席中央・後席中央は大きく後退できるようになっていて、それぞれを実質1.5列目、2.5列目といえる位置に配置することによって前後それぞれの左右席との乗員の体の干渉を防いでいる。 さらに、前中央席を最大限後方にスライドさせることによって助手席・中央席両用の大型エアバッグの干渉を回避し、前中央席にほとんどすべてのチャイルドシートを安全に取り付けることを可能にしている。 他にも、ルームミラーの位置を運転席寄りにするなど前席に3人乗った状態でも運転しやすいように工夫がされている。シートの配置からすると、5ドアトールワゴンともいえる。
スタイルは、同クラスのストリーム(初代)と比べ、全長は200mm以上短い4,285mm(ベースとなったシビックと同じ)で、車幅は1,795mmと広く、3ナンバーとなる。
エンジンは、発売当初はD17A型 1.7L SOHC VTEC (130PS) とK20A型 2.0L DOHC i-VTEC (156PS) の2種類で、後にK24A型 2.4L DOHC i-VTEC (162PS) が追加(同時にD17A型は廃止)された。トランスミッションは全車ATのみの設定、2.0LのFF車と2.4Lが5速で、2.0L 4WD車及び1.7Lモデルは4速となっている。
斬新な発想によって、小さな子供を持つヤングなファミリー層を中心に支持を獲得したが。メジャーな存在にはなりえなかった[4]。
欧州向けには「Honda FR-V」という名称で日本から輸出され、本革シートの設定もある。また、欧州市場の需要にあわせて日本国内仕様にはない6速MTや、N22A 2.2L i-CTDi ディーゼルエンジンを積んだモデルが用意され、マイナーチェンジによって、R18A 1.8L i-VTEC を積んだモデルも用意されていた。
2004年以降箱根駅伝の運営車両協力にホンダが名を連ねており、2005年は運営管理車に使用された。
初代 BE1/2/3/4/8型(2004-2009年)[編集]
- 2004年7月7日 発表される(発売は翌7月8日)。
- 2005年9月1日 特別仕様車「HDDナビ エディション」が発売される。
- 2005年12月8日 マイナーチェンジが行なわれる。ディスチャージヘッドライト(HID)、フォグライト、カラードテールゲートスポイラーおよび本革巻ステアリングホイールを装備した「Sパッケージ」が追加設定され、特別仕様車の「HDDナビ エディション」を継続販売される。
- 2006年11月30日 マイナーチェンジが行なわれる。エンジンラインナップはD17Aが廃止され、K20AとK24Aとなった。ローダウンサスペンションを採用する2.4Lモデルを筆頭に、全般的にスポーティ色が強められた。
- 2007年12月6日 20X/20X 4WDに、特別仕様車「スタイル エディション」が発売される。
- 2009年8月 日本国内での販売が終了された。
販売[編集]
前期型では17Xが1.7Lという異例の中途半端な排気量であったこと、3by2というコンセプトが日本人の生活スタイルには合わなかったこと、さらに後期型では2.0L、2.4Lと重量税、自動車税が割高になってしまうこともあり、ユーザーには受け入れられず、販売は低迷し結果的に1代限りのモデルとなった。
車名の由来[編集]
「EDIT」(編集)、「SIX」(6)からの造語。6人乗りで様々なスタイルを編集して楽しめる車との願いを込めて名付けられた。
脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
|
|