ホンダ・ヴェゼル
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ホンダ・ヴェゼル RU1/2/3/4型 | |
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2018年2月改良型 TOURING・Honda SENSING 2018年2月改良型 HYBRID RS・Honda SENSING インテリア | |
製造国 |
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販売期間 |
2013年12月20日 - (発表:2013年12月19日) |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
エンジン |
ガソリン車:L15B型: 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHC ターボ車:L15B型: 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHCターボ(2019年1月-) ハイブリッド車:LEB型: 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHC |
駆動方式 |
前輪駆動(FF車) 四輪駆動(リアルタイムAWD:4WD車) |
モーター |
ハイブリッド車: H1型:交流同期電動機 |
最高出力 |
ガソリン車: 96kW (131PS)/6,600rpm ターボ車: 127kW (172PS)/5,500rpm (2019年1月-) ハイブリッド車: エンジン: 97kW (132PS)/6,600rpm モーター: 22kW (29.5PS)/1,313-2,000rpm システム最高出力: 112kW (152PS) |
最大トルク |
ガソリン車: 155N·m (15.8kgf·m)/ 4,600rpm ガソリンターボ車: 220N·m (22.4kgf·m)/ 1,700-5,500rpm (2019年1月-) ハイブリッド車: エンジン: 156N·m (15.9kgf·m)/ 4,600rpm モーター: 160N·m (16.3kgf·m)/ 0-1,313rpm |
変速機 |
無段変速オートマチック(CVT) (ガソリン車・ターボ車) 7速DCT(ハイブリッド車) |
サスペンション |
前:マクファーソン式 後:車軸式(FF車) 後:ド・ディオン式(4WD車) |
全長 |
4,295mm (2013年12月-2018年2月) 4,330mm (2018年2月-) 4,305mm[注 1] 4,340mm[注 2] |
全幅 |
1,770mm 1,790mm[注 3] |
全高 | 1,605mm |
ホイールベース | 2,610mm |
車両重量 |
1,180-1,380kg (2013年12月-2016年2月) 1,180-1,390kg (2016年2月-) |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク |
-自動車のスペック表- |
ヴェゼル(VEZEL)は、本田技研工業が製造・販売するコンパクトクラスのSUVである。中国、香港を除く主要海外市場ではHR-Vの車名で販売されている。
概要[編集]
ヴェゼルは、ホンダが進めるグローバルオペレーション改革の一翼を担う車両として、3代目フィットをベースに開発された小型SUVであり[1]、SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバンの使いやすさや燃費性能とジャンルの枠を超えた多面的な価値を高次元で融合させた車種として開発された。
エクステリアは、「Dynamic Cross Solid」をコンセプトに、SUVのような安定感のあるロアボディーとクーペライクなアッパーボディーという、二つの塊を特徴的かつシャープなキャラクターデザインで融合。また、リアアウタードアハンドルはウィンドウグラフィックスに溶け込ませることで2ドアクーペのようなパーソナル感を高めた。
インテリアでは、「Expansible Cockpit」をコンセプトに、広さとパーソナル感の両立を追求。手に触れるほとんどの箇所にやわらかな素材を採用。リア席は、ミニバン並みにゆとりがあるひざ周り空間を確保したほか、上級セダンと同等の座面長としたうえ、シートバック角度を最適化したことでロングドライブでも疲れにくい着座姿勢を実現している[2]。
パワートレインは、ガソリン車、ハイブリッド車ともに直噴技術を採用。ガソリン車に搭載される1.5Lエンジン「L15B」型は、96kW(131PS)の最高出力と155N·m(15.8kgf·m)の最大トルクを発生する。トランスミッションは、無段変速オートマチック(CVT)で、「S」のみ「7スピードモード+パドルシフト」付となる。
ハイブリッド車は、軽量コンパクトな1モーターシステムながら、モーターのみのEV走行が可能な「SPORT HYBRID i-DCD」を採用。エンジンの「LEB」型は、前述の通り直噴技術を採用し、システム最高出力は2.0Lエンジンに匹敵する112kW(152PS)を発生する。また、JC08モードで27.0km/Lの低燃費を実現。トランスミッションは7速DCTを組み合わせ、全タイプにパドルシフトを採用する[3]。
走行性能では、上級セダンと同等の吸音材や遮音材の採用による静粛性の向上や、走行シーンに応じて最適な減衰特性を発揮する振幅感応型ダンパーの採用による、乗り心地と操縦安定性の両立を図っている。
4WD車には電子制御により後輪の駆動力を緻密かつ素早くコントロールする「リアルタイムAWD」を採用。コーナー旋回時のリアのトルク配分を強めに設定するヴェゼル専用セッティングが施されている。なお、ホンダのハイブリッド車に4WDが設定されたのは、このヴェゼルが初となる。
また、スイッチを軽く引き上げるだけで作動する電子制御パーキングブレーキ、信号待ちや渋滞などで停止した際、ブレーキペダルを放しても自動的に停車状態を保持するオートブレーキホールド機能を全タイプに標準装備。また、燃費によい運転をアクセルペダルで知らせるリアクティブフォースペダルを、ハイブリッド車の全タイプに標準装備。アクセルの踏み込みすぎをペダルの反力を通じて抑制するとともに、雪道など滑りやすい路面でも同様の抑制をする機能である。
安全性能では、シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)、前席用i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)、サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)をセットにした「あんしんパッケージ」を設定(「G」・「HYBRID」はメーカーオプション。その他のタイプは標準装備)。また、2016年2月の一部改良では、あんしんパッケージに替わって安全運転支援システム「Honda SENSING」を採用し、予防安全性能の機能強化を実施している。
初代 RU1/2/3/4型 (2013年-)[編集]
- 2013年1月15日
- 2013年北米国際自動車ショーで新型コンパクトSUVコンセプト「URBAN SUV CONCEPT」を世界初披露[4]。
- このコンセプトをベースとした新型コンパクトSUVモデルを2013年末に日本で発売し、順次グローバルに展開していくこと、また、米国では、2014年春に稼働予定のメキシコの新工場で生産を行い、2014年中に発売する予定であることを発表した。
- 2013年11月20日
- 「第43回東京モーターショー2013」において、「ヴェゼル」の市販予定車を公開。同時に、12月19日発表、12月20日発売予定というスケジュールを公表するとともに、同日、ホンダのホームページにおいてエクステリアデザインを先行公開した[5]。
- 2013年12月19日
- 「ヴェゼル」を発表[6]。(12月20日発売)
- ラインアップは、ガソリン車に「G」、「X」、「S」の3タイプを、ハイブリッド車は「HYBRID」、「HYBRID X」、「HYBRID X・Lパッケージ」、「HYBRID Z」の4タイプを設定。
- ボディカラーは全8色。ガソリン車には、新色の「モルフォブルー・パール(有料色)」に加え「ホワイトオーキッド・パール(有料色)」、「アラバスターシルバー・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」、「プレミアムディープロッソ・パール(有料色)」の5色を設定。ハイブリッド車はさらに、「ルーセブラック・メタリック(有料色)」、「ミスティグリーン・パール(有料色)」の新色2色と「ティンテッドシルバー・メタリック(有料色)」が加わり、設定される全てのボディカラーから選択できる。
- インテリアカラーは、「G」・「X」・「HYBRID」・「HYBRID X」は、「ブラック(ファブリック)」を、また、「S」と「HYBRID X・Lパッケージ」には「パッションブラック(コンビシート)」が標準設定。[注 4][7]。「HYBRID Z」は、「パッションブラック」に加え、専用設定の「ジャズブラウン」のコンビシートが設定される[注 5]。また、「G」FF車および「HYBRID」以外のタイプには、ブラックレザー(本革シート)がメーカーオプション設定となる。
- 2015年4月6日
- 2014年度(2014年4月-2015年3月)における日本国内での販売台数が100,479台となり、SUV新車登録販売台数第1位を獲得したことを発表。なお、2014年暦年(1-12月)でもSUV新車登録販売台数第1位を獲得した[8]。
- 2015年4月23日
- 一部改良[9]。(4月24日発売)
- IRカット<遮熱>/UVカット機能付フロントウインドウガラス、IRカット<遮熱>/スーパーUVカットフロントドアガラス、プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナーを全タイプに標準装備したほか、メーカーオプションの「ナビ装着用スペシャルパッケージ」にはHDMI入力端子とUSBジャック(1ヵ所)を追加した。また、FF車は振幅感応型ダンパーをフロントに加えリアにも装備し、乗り心地と操縦安定性の両立を図ったほか、「HYBRID X・Lパッケージ」と「HYBRID Z」の本革巻ステアリングホイールに「スムースレザー」採用した。
- ボディカラーは新色「ゴールドブラウン・メタリック(有料色)」(ハイブリッド車のみ)を新設し、全9色を設定。
- インテリアカラーでは、「HYBRID Z」のみの設定だった「ジャズブラウン(本革×プライムスムース コンビシート)」[注 6]を「HYBRID X・Lパッケージ」にも設定を拡大。一方、「G」 4WD車と「X」 FF車へのブラックレザー(本革シート)のメーカーオプション設定を廃止した。
- ガソリン車の「X」に4WDを追加設定した。
- 2015年7月6日
- 2015年上半期(1月-6月)における日本国内での販売台数が38,218台となり、SUV新車登録販売台数で第1位を獲得したことを発表[10]。
- 2015年9月17日
- 特別仕様車「スタイルエディション」を設定[11]。(9月18日発売)
- 「HYBRID X」の4WD車と「HYBRID Z」をベースとした、「HYBRID X 特別仕様車 スタイルエディション」、「HYBRID Z 特別仕様車 スタイルエディション」の2タイプをラインアップした。
- 「コンビシート(本革×プライムスムース)&専用インテリア(クールアイボリー)を特別装備。ブルーとブラックのコンビシートに、アイボリーのソフトパッド、ダークグレールーフライニング、ダーククロームメッキ加飾を採用するとともに、専用ステッチカラーを施した本革巻ステアリングホイール(スムースレザー)[注 7]を組み合わせるほか、メーカーオプションとして、アイボリーレザーの専用本革シートを設定した。加えて、Honda純正ナビ「Gathers」対応ナビ装着用スペシャルパッケージとETC車載器を特別装備とした。
- 「HYBRID X スタイルエディション」にはさらに、17インチアルミホイール、エキパイフィニッシャー、トノカバー、アクセサリーソケット(DC12V ラゲッジルーム内)が追加される。
- ボディカラーには、新色「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色)」を専用色として設定するほか、「ホワイトオーキッド・パール(有料色)」、「クリスタルブラック・パール」、「モルフォブルー・パール(有料色)」の全4色から選択可能。
- 2015年10月6日
- 2015年度上半期(2015年4月-9月)における日本国内での販売台数が31,843台となり、SUV新車登録販売台数で第1位を獲得したことを発表[12]。
- 2016年1月8日
- 2015年暦年(2015年1月-12月)における日本国内での販売台数が71,021台となり、同期間のSUV新車登録販売台数第1位を獲得したことを発表[13]。
- 2016年2月5日
- 2016年2月下旬に発売を予定している新タイプ「RS」に関する情報を、ホームページ上に先行公開した、と発表[14]。
- 2016年2月25日
- 一部改良。同時に新タイプ「RS」を追加[15]。(2月26日発売)
- 新たに安全運転支援システム「Honda SENSING」を新採用し、「X」・「HYBRID X」・「HYBRID Z」に標準装備(これに伴ってタイプ名称を「X・Honda SENSING」・「HYBRID X・ Honda SENSING」・「HYBRID Z・Honda SENSING」に改称。なお、「Honda SENSING」を装備しない仕様も設定される)、「G」と「HYBRID」にメーカーオプション設定した。Honda SENSINGは、衝突軽減ブレーキ(CMBS)、歩行者事故低減ステアリング、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、LKAS(車線維持支援システム)、路外逸脱抑制機能、誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能の8つの機能で構成される。衝突軽減ブレーキ(CMBS)はミリ波レーダー+単眼カメラ方式を採用し、従来設定されていた「シティブレーキアクティブシステム」(赤外線レーザーレーダー方式)に対し、歩行者検知機能を加える等の機能強化を実施している。
- 新タイプの「RS・Honda SENSING」と「HYBRID RS・Honda SENSING」(いずれもFF車のみ)を追加。走行時の安定性に寄与するパフォーマンスダンパー、可変ステアリングギアレシオを採用したほか、ガソリン車の「RS・Honda SENSING」には、ホンダ独自のCVT制御「G・Design Shift」を専用設定した。エクステリアでは、RS専用フロントグリル、クリスタルブラック塗装を施したボディーロアガーニッシュ・ドアミラー、225/50R18 95VタイヤとRS専用18インチアルミホイールを採用。インテリアでは、RS専用スウェード調表皮「ウルトラスエード」を採用している。なお、ガソリン車の「S」とハイブリッド車の「HYBRID X・Lパッケージ」は廃止されている。
- 「HYBRID Z・Honda SENSING」は、パフォーマンスダンパーを標準装備したほか、運転席8ウェイパワーシート+助手席4ウェイパワーシートを本革シートとセットでメーカーオプション設定とした。また、本革シートは従来までの「ブラックレザー」に加え、「ブラックレザー(ブラック×アイボリー)」を新設。また、新たに4WD車を新設定した。
- その他の装備面では、ドアの施錠・解錠に連動してドアミラーが自動開閉するオートリトラミラーを全タイプに、また、ナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器を「HYBRID X・Honda SENSING」・「HYBRID Z・Honda SENSING」・「HYBRID RS・Honda SENSING」にそれぞれ標準装備。さらに、左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナーをハイブリッド車全タイプに拡大採用した。
- 走行性能では、4WDのリアサスペンションにも「振幅感応型ダンパー」を標準装備し、乗り心地を向上させた。
- ボディカラーは、全タイプ共通設定の「アラバスターシルバー・メタリック」、ハイブリッド車専用色の「ティンテッドシルバー・メタリック(有料色)」、「ゴールドブラウン・メタリック(有料色)」に替わり、「ルナシルバー・メタリック」、「シナモンブロンズ・メタリック」の新色2色を追加。また、特別仕様車「スタイルエディション」専用色であった「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色)」が新たに全タイプで選択できるようになったほか、従来はハイブリッド車専用色であった「ルーセブラック・メタリック(有料色)」、「ミスティグリーン・パール(有料色)」も全タイプに設定され全8色構成となった。なお、「RS・Honda SENSING」と「HYBRID RS・Honda SENSING」は「ホワイトオーキッド・パール(有料色)」、「クリスタルブラック・パール」、「プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色)」、「モルフォブルー・パール(有料色)」の4色の設定となる。
- 2016年4月6日
- 2015年度(2015年4月-2016年3月)における日本国内での販売台数が69,018台となり、2015年度SUV新車登録販売台数で第1位を獲得したことを発表[16]。
- 2017年1月11日
- 2016年暦年(2016年1月-12月)における日本国内での販売台数が73,889台となり、3年連続でSUV新車登録販売台数第1位を獲得したことを発表[17]。
- 2017年4月6日
- 2016年度(2016年4月-2017年3月)における日本国内での販売台数が73,583台となり、暦年に続き年度でも3年連続でSUV新車登録販売台数第1位を獲得したことを発表[18]。
- 2017年7月7日
- 特別仕様車「HYBRID X・Honda SENSING BRILLIANT STYLE EDITION」を発売[19]。
- 「HYBRID X・Honda SENSING」をベースに、特別装備としてLEDフォグライト、17インチアルミホイール(スポーツタイプ)、ルーフレール、専用サイドシルガーニッシュ(プラチナクロームメッキ加飾)、ラゲッジルームハーフボードを追加している。
- ボディカラーは、「ホワイトオーキッド・パール(有料色)」、「クリスタルブラック・パール」に加え、特別仕様車専用色の「ルージュアメジスト・メタリック」、「プレミアムイエロー・パールII(有料色)」、「ミッドナイトブルービーム・メタリック(有料色)」を加えた5色を設定する。
- 2017年12月
- ボディカラーの設定を変更。「ミスティグリーン・パール(有料色)」と「モルフォブルー・パール(有料色)」の2色が廃止された。
- 2018年1月25日
- 2月中旬にマイナーモデルチェンジ予定の改良モデルに関する情報を、ホームページ上に先行公開したことを発表[20]。
- 2018年2月15日
- マイナーモデルチェンジ[21]。(2月16日発売)
- キャッチフレーズは「次の世界ヴェゼルへ。」でCMソングはSuchmosの「808」が起用された。
- フロントバンパー、フロントグリル、ヘッドライトのデザインを変更。LEDヘッドライトはインラインタイプとなり、ハイビームにもLEDを採用した。
- ボディカラーは「ホワイトオーキッド・パール(有料色)」に替わり、「プラチナホワイト・パール(有料色)」を新設定。また、「シナモンブロンズ・メタリック」を廃止し、「シルバーミストグリーン・メタリック」、「オーロラアメジスト・メタリック(有料色)」の新開発色2色と、特別仕様車「HYBRID X・Honda SENSING BRILLIANT STYLE EDITION」専用色であった「ミッドナイトブルービーム・メタリック(有料色)」追加し、全8色となった。なお、「RS・Honda SENSING」と「HYBRID RS・Honda SENSING」は、「ルナシルバー・メタリック」、「ルーセブラック・メタリック(有料色)」、「シルバーミストグリーン・メタリック」を除く5色が設定される。
- インテリアでは、フロントシートの形状を刷新するとともにステッチが変更され、ホールド性と質感を向上させた。また、一部タイプはスマートフォンをUSBで接続し、音楽再生や通話、マップアプリケーションの操作などを、ナビ画面や音声で行えるApple CarPlayやAndroid Autoに対応した。
- インテリアカラーは「HYBRID Z・Honda SENSING」の設定を変更。コンビシート(パッションブラック)はメーカーオプション設定に変更となり、標準設定はコンビシート(ジャズブラウン)となった。また、メーカーオプションの本革シートは「ブラック」のみに変更された。
- 「G」と「HYBRID」は従来メーカーオプション設定だった「Honda SENSING」が標準装備化され、それぞれ「G・Honda SENSING」・「HYBRID・Honda SENSING」に改称。(非装備仕様も設定される)。
- 走行性能では、ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」にチューニングに施すとともに、ブレーキペダルにリンク機構を新採用し、加速フィール、ブレーキフィールの向上を図った。また、ボディに制振材を追加し最適配置することで、走行時の静粛性をさらに向上させたほか、エンジン内の高圧燃料ポンプの構造を見直すことで、エンジン音を低減した。さらに、カムチェーンの摩擦低減などにより、ガソリン車の燃費が0.6km/L向上しFF車は21.2km/L、4WD車は19.6km/Lとなった(「RS・Honda SENSING」は0.4km/L向上し20.2km/L、いずれもJC08モード)。「リアルタイムAWD」は改良され、雪上での旋回や登坂発進時に、より安心かつ上質な乗り味を実現した。
- 2018年12月14日
- 2019年1月31日発売予定の1.5L VTEC TURBOエンジン搭載モデル「TOURING・Honda SENSING」に関する情報を、ホームページ上に先行公開したことを発表[22]。
- 2018年12月
- ボディカラーの設定を変更[23]
- 「RS」系を除くタイプ設定されていた「ルナシルバー・メタリック」に替わり、全タイプに「スーパープラチナグレー・メタリック(有料色)」を設定[24]
- 2019年1月31日
- ターボエンジン搭載タイプ「TOURING・Honda SENSING」を追加[25]。
- エンジンに、ヴェゼルでは初採用となる吸排気デュアルVTCを備えた直噴ターボ仕様のL15B型が採用されたほか、ボディー剛性が向上され、専用仕様のパフォーマンスダンパーやヴェゼルでは初採用となるアジャイルハンドリングアシストも採用された。
- 外観はフロントグリルをクロームメッキ、ボディーロアーガーニッシュはRS仕様のグレーメタリック、エキパイフィニッシャーを左右2本出しタイプとしたほか、ブラック塗装のヘッドライトガーニッシュ、フロントバンパーロアーグリル、TOURINGエンブレムの専用エクステリアとルーフレールが装備された。
- 内装はダークグレー(「ウルトラスエード」使用)&ブラウンの専用コンビシートや専用のブラウンインテリアが採用され、運転席&助手席シートヒーターが装備された。
- ボディカラーは新色の「プレミアムクリスタルブルー・メタリック(有料色)」や2018年12月の仕様変更で追加された「スーパープラチナグレー・メタリック(有料色)」を含む6色が設定される。なお、「プレミアムクリスタルブルー・メタリック(有料色)」は「RS」系タイプにも設定された。
- 2019年7月4日
- 2019年上半期(2019年1月~6月)における販売台数が33,445台を記録し、2019年上半期SUV新車販売台数で第1位を獲得したことが発表された[26]。暦年上半期でのSUV新車販売台数第1位獲得は2016年以来3年ぶりとなり、発売開始から2019年6月までの累計販売台数が40万台を突破した。
- 2019年11月28日
- コンプリートカーブランド「Modulo X(モデューロ エックス)」の新ラインナップとして、「TOURING Modulo X Honda SENSING」・「HYBRID Modulo X Honda SENSING」の追加が発表された(11月29日発売)[27]。
- 「Modulo X」で初のSUVモデルで且つ、4WDの設定は初となる。「TOURING・Honda SENSING」、「HYBRID RS・Honda SENSING(FF)」、「HYBRID Z・Honda SENSING(4WD)」をベースに、外観はブラックを基調としたフロントグリル、エアロバンパー(フロント・リア)、エアロロアーガーニッシュ(フロント・リア)、LEDフォグライト、アルミホイール(FF車は18インチ、4WD車は17インチ)を装着。内装は「Modulo X」シリーズで初採用となるサイドや座面を専用形状とした専用フロントスポーツシート(専用フレーム/プライムスムース×ラックス スエード/Modulo Xロゴ入り、シートヒーター機能付)をはじめ、ブラックインテリア、専用リアシート(ウルトラスエード×合成皮革)、専用フロアカーペット(プレミアムタイプ/Modulo Xアルミ製エンブレム付)を採用。走行性能では専用サスペンションが装備された。
- なお、ディーラーオプションのギャザズナビの装着が可能な「ナビ装着用スペシャルパッケージ」が標準装備される。また、持ち込み検査が必要となる。
- 2020年1月9日
- 2019年暦年(1月~12月)における販売数が55,866台となり、2019年SUV新車販売台数で第1位を獲得したことが発表された[28]。暦年でのSUV新車販売台数第1位獲得は2016年以来3年ぶりとなった。
2代目 (2021年 -)[編集]
2021年春の発表・発売を予定している。2月18日 12:30 (JST) から YouTube Live でデザインを初公開する予定である。1月18日より、ティーザーサイトを公開するとともに、TwitterとInstagramの広報アカウントを開設した[29]。
海外仕様車[編集]
年表[編集]
- 2014年4月17日 - ホンダの米国法人がニューヨークモーターショー2014で米国仕様をの概要を発表。車名は「HR-V」となり、2014年2月に操業を開始したホンダのメキシコ新工場で同年後半に生産開始されることもあわせて発表された[30]。
- 2014年10月25日 - 広汽ホンダがヴェゼルを発売開始[34]。エンジンは1.5L(2015年第一四半期発売予定)と1.8Lでそれぞれに6速MTとCVTが設定される。また、1.8L CVT車のみAWDの設定が用意される。
- 2014年10月29日 - サンパウロ国際モーターショー2014でブラジル仕様の市販予定車を公開することを発表。ブラジル仕様は1.8L SOHC i-VTEC フレックスフューエルエンジンとCVTの組み合わせとなり、車種名は米国仕様と同じ「HR-V」となる。発売は2015年第1四半期の予定とされた[35]。
- 2014年11月18日 - ロサンゼルスモーターショーで米国仕様を正式発表[37]。
- 2015年2月18日 - ジュネーヴモーターショーで欧州仕様を正式発表[38]。1.5Lと1.6Lディーゼルのエンジンに6速MTとCVTの組み合わせとなる。
- 2015年4月14日 - アルゼンチン・カンパーニャ工場でHR-Vの生産が開始。同月28日からブラジルへの輸出が開始[39]。南米仕様車は1.8L SOHC i-VTECエンジンとCVTまたは6速MTの組み合わせとなる。
搭載エンジン[編集]
- L15B型
- LEB型
- エンジン種類:水冷直列4気筒横置き
- 弁機構:DOHC チェーン駆動 吸気2 排気2 i-VTEC
- 排気量:1,496cc
- 内径×行程:73.0mm×89.4mm
- 圧縮比:11.5
- 最高出力:97kW(132PS)/6,600rpm
- 最大トルク:156N·m(15.9kgf·m)/4,600rpm
- 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
- 使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン
- 燃料タンク容量:初代L15B型を参照
- H1型
プロモーション[編集]
- 現在のキャッチフレーズは「そのクルマ、世界ヴェゼル。」で、過去には「明日に、あたらしい輝きを。」や、「次の世界ヴェゼルへ。」が使用されていた。
- CMソングは、2016年9月からはSuchmosの「STAY TUNE」、2018年2月のマイナーチェンジ時のCMからは、Suchmosの「808」に変更、2019年1月のツーリング追加時に放映されていたCMからは、SIRUPの「Do Well」、2019年11月のModulo X追加時からはKing Gnuの「小さな惑星」、Friday Night Plansの「HONDA」が起用された。ナレーションは眞島秀和が担当。
- 2016年放送の「世界ヴェゼル」編は放送後大きな反響を呼び、CM曲「STAY TUNE」がヒット。その後もヴェゼルのCMソングは放映時に話題になることが多い。
- 2019年11月からは、スペースシャワーネットワークとのコラボレーションネット番組「VEZEL LIVE」を展開している。
車名の由来[編集]
カットした宝石の小さな面 (Bezel) とクルマ (Vehicle) を組み合わせた造語で、「角度によって表情を変える宝石のように、多面的な魅力と価値を持つクルマ」を意味する[42]。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ RS Honda SENSING、HYBRID RS Honda SENSING:2016年2月-2018年2月
- ^ RS Honda SENSING、HYBRID RS Honda SENSING:2018年2月-、TOURING Honda SENSING:2019年1月-
- ^ RS Honda SENSING、HYBRID RS Honda SENSING:2016年2月-、TOURING Honda SENSING:2019年1月-
- ^ コンビシート:フロントシートの座面・背もたれのサイド部分、ヘッドレスト前面に本革を使用。リアシートのサイド部分、各シートの側面、フロントシートの背面、シートバックポケットなどにはプライムスムースを使用。
- ^ 「ジャズブラウン」は、「アラバスターシルバー・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」以外のボディカラーを選択時に設定。
- ^ 「ジャズブラウン」は、「アラバスターシルバー・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」以外のボディカラーを選択時に設定。
- ^ ステッチカラーは、ボディカラーがプレミアムクリスタルレッド・メタリックの場合は「レッド」、モルフォブルー・パールは「ブルー」、ホワイトオーキッド・パールとクリスタルブラック・パールは「グレー」となる。
出典[編集]
- ^ “2012年9月 社長会見 骨子” (プレスリリース), 本田技研工業, (2012年9月21日)
- ^ “新型乗用車「VEZEL(ヴェゼル)」を発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2013年12月19日)
- ^ “新型乗用車「VEZEL(ヴェゼル)」を発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2013年12月19日)
- ^ “2013年北米国際自動車ショーで新型コンパクトSUVコンセプト「URBAN SUV CONCEPT」を世界初披露” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2013年1月15日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」市販予定車を「第43回東京モーターショー2013」で公開” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2013年11月20日)
- ^ “新型乗用車「VEZEL(ヴェゼル)」を発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2013年12月19日)
- ^ 「ホンダヴェゼル カタログ」、2013年12月発行。13CVZ・K・1312
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」が2014年度 SUV新車販売台数で第1位を獲得” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2015年4月6日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」を一部改良し発売 〜快適装備と4WD車の設定を拡充〜” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2015年4月23日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」が2015年上半期SUV新車販売台数で第1位を獲得” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2015年7月6日)
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- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」が2015年度上半期 SUV新車販売台数で第1位を獲得” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2015年10月6日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」が2015年 SUV新車販売台数で第1位を獲得” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2016年1月8日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」の新タイプRS(アールエス)をホームページで先行公開” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2016年2月5日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」を一部変更し発売 〜Honda SENSING(ホンダ センシング)と新タイプ「RS(アールエス)」を設定〜” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2016年2月25日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」が2015年度 SUV新車販売台数で第1位を獲得” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2016年4月6日)
- ^ “「VEZEL(ヴェゼル)」が、2016年暦年 SUV新車登録販売台数 第1位を獲得〜3年連続でSUVベストセラーに〜” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2017年1月11日)
- ^ “VEZEL(ヴェゼル)」が2016年度 SUV新車販売台数 第1位を獲得~年度においても3年連続SUVベストセラーに~” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2017年4月6日)
- ^ “「VEZEL」に特別仕様車「HYBRID X・Honda SENSING BRILLIANT STYLE EDITION」を設定し発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2017年7月7日)
- ^ “「「VEZEL」の改良モデルをホームページで先行公開” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2018年1月25日)
- ^ “「VEZEL」をマイナーモデルチェンジして発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2018年2月15日)
- ^ “1.5L VTEC TURBOエンジン搭載の「VEZEL TOURING・Honda SENSING」をホームページで先行公開” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2018年12月14日) 2018年12月14日閲覧。
- ^ “ヴェゼル デザイン・カラー”. 本田技研工業株式会社 (2018年12月14日). 2018年12月23日閲覧。
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- ^ “1.5L VTEC TURBOエンジン搭載の「VEZEL TOURING・Honda SENSING」を発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2019年1月31日)
- ^ “「VEZEL」が2019年上半期 SUV新車販売台数 第1位を獲得” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2019年7月4日) 2019年8月10日閲覧。
- ^ “「VEZEL TOURING Modulo X/VEZEL HYBRID Modulo X」を発売” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2019年11月28日) 2019年11月28日閲覧。
- ^ “「VEZEL」が2019年暦年 SUV新車販売台数 第1位を獲得” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2020年1月9日) 2020年1月9日閲覧。
- ^ “先行情報サイト|ヴェゼル|Honda公式サイト”. 2021年1月18日閲覧。
- ^ “【ニューヨークモーターショー14】ホンダ ヴェゼル、米国デビュー…車名は「HR-V」に”. Response. (イード). (2014年4月18日)
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- ^ “东风Honda成都车展双剑出鞘 ——全新思铂睿量产车亮相 紧凑型SUV XR-V首发” (中国語). 東風本田汽車 (2014年8月29日). 2016年3月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年1月14日閲覧。
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- ^ “广汽本田首款SUV缤智(VEZEL)炫彩上市” (中国語). 広汽本田汽車 (2014年10月25日). 2016年3月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年1月14日閲覧。
- ^ “サンパウロ国際モーターショー2014出展概要 〜新型「HR-V」市販予定車を公開〜” (プレスリリース), 本田技研工業株式会社, (2014年10月29日)
- ^ “东风Honda全新思铂睿和XR-V双车震撼发布” (中国語). 東風本田汽車 (2014年11月19日). 2015年1月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年1月14日閲覧。
- ^ “【ロサンゼルスモーターショー14】ホンダ HR-V、北米向け ヴェゼル 初公開…1.8リットルエンジン搭載”. Response. (イード). (2014年11月20日)
- ^ “【ジュネーブモーターショー15】ホンダ ヴェゼル 欧州仕様、「HR-V」を初公開…1.6ディーゼル搭載”. Response. (イード). (2015年2月19日) 2018年8月16日閲覧。
- ^ “HONDA INICIA LA PRODUCCIÓN DE LA HR-V Y SU EXPORTACIÓN A BRASIL” (スペイン語). Honda Motor de Argentina (2015年4月14日). 2015年4月17日閲覧。
- ^ “ホンダ HR-V、最新の先進運転支援とコネクト搭載…米2019年モデル”. Response. (イード). (2018年6月29日)
- ^ “ホンダ HR-V、欧州仕様に1.5ターボ搭載…ヴェゼル は?”. Response. (イード). (2018年8月14日)
- ^ “ヴェゼルの名前の由来を教えて。”. お客様相談センター. 本田技研工業. 2013年12月19日閲覧。
関連項目[編集]
- 本田技研工業
- ホンダ・フィット - ベース車
- ホンダ・フィットハイブリッド
- ホンダ・CR-V - 上級車種
- ホンダ・HR-V - かつて販売されていたコンパクトSUV。2014年以降はヴェゼルの海外向けの車名。
- ホンダ・BR-V - 新興国向けの3列シートを備えるコンパクトSUV。
- アキュラ・CDX - アキュラの中国向け姉妹車。
外部リンク[編集]
- ヴェゼル | Honda
- Honda | 今まで販売したクルマ | ヴェゼル
- Honda | 四輪製品アーカイブ | ヴェゼル
- Honda HR-V(米国)
- Honda HR-V(ドイツ)
- Honda Vezel (中国語)
- Honda XR-V (中国語)
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