ポセイドンのめざめ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ポセイドンのめざめ
キング・クリムゾンスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル オリジナル盤
イギリスの旗 アイランド
アメリカ合衆国の旗 アトランティック
リイシュー盤
EGDiscipline Global Mobile
プロデュース ロバート・フリップ
ピート・シンフィールド
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 4位(イギリス)
  • 31位(アメリカ)
  • キング・クリムゾン アルバム 年表
    クリムゾン・キングの宮殿
    (1969年)
    ポセイドンのめざめ
    (1970年)
    リザード
    (1970年)
    ミュージックビデオ
    「In The Wake Of Poseidon」 - YouTube
    テンプレートを表示

    ポセイドンのめざめ』(In The Wake Of Poseidon)は、1970年に発表されたキング・クリムゾンのセカンド・アルバム。全英4位[1]・全米31位を記録。

    解説[編集]

    前作『クリムゾン・キングの宮殿』ではバンドの主導権をロバート・フリップと二分していたイアン・マクドナルドをはじめ、グレッグ・レイクマイケル・ジャイルズが脱退。ただし公式にはグレッグ・レイクの脱退は4月にキース・エマーソンと合流するまでマスコミに伏せられていた。レコーディングにおいて譜面を見ながら演奏ができるという理由でベースにピーター・ジャイルズが参加。加入が内定していた新ドラマー、アンドリュー・マカロックも前バンドのスケジュール消化の都合で、マイケル・ジャイルズがレコーディングに再び参加した。3月にはトラフィックとの公演も予定され、半年間の契約でピーター・ジャイルズがベースでツアーへ参加する話し合いが持たれたが、報酬面で折り合いがつかず決裂している。またツアー予定もキャンセルされた。

    アルバムに先立ち、「キャット・フード」(en:Cat Food (song))が先行シングルとして制作/発売されている。この曲で3月にBBCのテレビ番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』にも出演[2]。これが1981年以前におけるキング・クリムゾン唯一の英国テレビ出演である。ちなみにこのシングルのB面の曲「グルーン」はアルバムに収録されなかった[3]

    「デヴィルズ・トライアングル」は、このアルバムの発表前からライブで演奏していた「Mars(火星)」が原曲である。ホルストの組曲『惑星』中の「Mars」の曲名使用許可が、アルバム発表当時ホルストの親族から降りなかったため、改題し構成を一部変更している。なお、グレッグ・レイクが後年在籍したエマーソン・レイク・アンド・パウエルアルバムでは、「火星」であることを明記した上でバンド・アレンジを施した作品が収録された。

    「冷たい街の情景」は、1969年の時点ですでに、前作の収録曲と並んでライブ演奏されていた[4]

    日本盤が出た際の邦題は『ポセイドンのめざめ』であったが、これは名詞「wake(航跡)」と動詞「wake(めざめる)」を取り違えたために生じた誤訳である[5]。本来のアルバムタイトルの意味は「ポセイドンの跡を追って」、「ポセイドンに続いて」などとなる[5]。そのため、CD化以降は原題をそのままタイトルとすることが多くなった。また、日本ではアルバムタイトル曲がANAのCMソングに使用された(出演は甲田益也子)。

    イギリスではアルバム・チャートで第4位まで上がり、前作を上回る成績を記録した。これはキング・クリムゾンの全アルバムの中で最高位となっている[1]

    収録曲[編集]

    サイドA
    1. 平和/序章 - "Peace - A Beginning" - 0:51
    2. 冷たい街の情景(インクルーディング:トレッドミル42番街[6]) - "Pictures Of A City (including "42nd at Treadmill")" - 7:57
    3. ケイデンスとカスケイド  Cadence And Cascade" - 4:35
    4. ポセイドンのめざめ(インクルーディング:リブラのテーマ) - "In The Wake Of Poseidon (including "Libra's Theme")" - 8:24
    サイドB
    1. 平和/テーマ - "Peace - A Theme" - 1:15
    2. キャット・フード - "Cat Food" - 4:52
    3. デヴィルズ・トライアングル - "The Devil's Triangle" - 11:30
      a)マーデイ・モーン - "(a) Merday Morn" - 3:47
      b)ハンド・オブ・セイロン - "(b) Hand Of Sceiron" - 4:01
      c)ガーデン・オブ・ワーム - "(c) Garden Of Worm" - 3:45
    4. 平和/終章 - "Peace - An End" - 1:54

    参加メンバー[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ a b KING CRIMSON | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される
    2. ^ キング・クリムゾン 70年3月英TV番組『Top Of The Pops』から「Cat Food」のパフォーマンス映像がYouTubeに”. amass (2015年1月9日). 2016年9月27日閲覧。
    3. ^ ライブでは演奏されており、『アースバウンド』などで聴くことができる。また、後にベストアルバム『新世代への啓示』(en:A Young Person's Guide to King Crimson)に収録された。
    4. ^ エピタフ -1969年の追憶-』に収録。ただしタイトルは「ア・マン・ア・シティ」となっている。
    5. ^ a b 高岸冬詩 (2012年12月25日). “水面に浮かぶ言葉:プログレアルバム試論『ポセイドンの航跡』 (PDF)”. みやこ鳥 首都大学東京機関リポジトリ. 首都大学東京. 2016年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月6日閲覧。
    6. ^ 最初の日本盤発売時には「トレッドミル42番街」ではなく「踏み車の42番目」とされていた。