マイケル・ゴーヴ

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マイケル・ゴーヴ
Michael Andrew Gove
Official portrait of Michael Gove crop 2.jpg
生年月日 (1967-08-26) 1967年8月26日(51歳)
出生地 イギリスの旗 イギリススコットランドの旗 スコットランドエディンバラ
出身校 オックスフォード大学
前職 ジャーナリスト
所属政党 保守党

内閣 ジョンソン内閣
在任期間 2019年7月24日 -

内閣 第2次メイ内閣
在任期間 2017年6月11日 - 2019年7月24日

イギリスの旗 大法官、司法大臣
内閣 第2次キャメロン内閣
在任期間 2015年5月9日 - 2016年7月13日

イギリスの旗 教育大臣
内閣 第1次キャメロン内閣
在任期間 2010年5月12日 - 2014年7月15日

選挙区 サリー・ヒース選挙区
在任期間 2005年5月5日 -
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マイケル・ゴーヴ英語: Michael Andrew Gove1967年8月26日 - )は、イギリス政治家。現在、ボリス・ジョンソン内閣にてランカスター公領大臣保守党に所属する。

日本語表記にはマイケル・ゴーブも。

略歴[編集]

エディンバラで生まれ、アバディーンで育つ。父は魚肉加工業を営み、母はアバディーン大学で実験助手として働いていた[1]。両親は労働党支持だったという。ゴーヴはアバディーンにあるインディペンデント・スクールで教育をうけ、オックスフォード大学に進学する[2]。大学卒業後『タイムズ』にてジャーナリストとして働く。2005年に庶民院議員となる[1]。2007年には影の教育大臣(子供・学校・家族大臣、Shadow Secretary of State for Children, Schools and Families)に任命される[3]

2010年の国政選挙後に第1次キャメロン内閣の教育大臣に就任[4]。2014年には庶民院院内幹事長に任命される[3]第2次キャメロン内閣において大法官、司法大臣に就任する。

2016年イギリス保守党党首選挙に出馬したが、第2回投票で敗退した。2019年イギリス保守党党首選挙に出馬する直前に過去のコカイン使用歴を告白し[5]、議員投票は最後まで残ったが、5回目投票にてジェレミー・ハント外相との2位争いに僅差で破れ、ボリス・ジョンソン前外相との決選投票に進めなかった[6]。党首選挙ではジョンソンが圧勝し首相に就任、ゴーヴはランカスター公領大臣に就任した[7]

反EUスタンス[編集]

EU離脱の是非を問う国民投票[編集]

ゴーヴは2016年6月に実施された英国のEU離脱の是非を問う国民投票に関して自身の立場を明確にしている。英国はEUの外に位置していた方がより自由であり公正であり英国の状況もより良くなるだろうとゴーヴは唱えている[8]

欧州連合は様々な面で失敗している。EUの規制は高い失業率につながり、移民政策は多くの難民が英国の国境へおしよせる事態にさせている。

EUにおいては権力と統制が人々ではなくエリートにある。欧州委員会は毎日新しい法をつくり、ルクセンブルクにある欧州司法裁判所欧州連合基本権憲章を用いて毎週それらの法律の適用範囲を拡大する。欧州連合基本権憲章はEUにさらなる権力を与えている[8]。英国はユーロ非加盟国であるにもかかわらず、それでもなお欧州委員会に従うことを要求される。

「閣僚である私は新しく作られた何百というEU法を見ていますが、それらの法律は英国議会がリクエストしたものではありませんし英国をより自由・公正にするものでもありません。それらの法律によって英国は経済的豊かにもなりません。英国議会議員はそれらの法律を変えることもできません[8]

ゴーヴは大企業が公正な競争を阻害するために用いるようなEUによる規制を廃止し、新規ビジネスを援助すべきと考えており、EUのエリートたちが英国のEU離脱に反対する理由は、EU離脱後に英国がうまくいくことでEU(という構想)の失敗が歴然となることを恐れているからだと論じている[8]

ゴーヴは、国民投票で英国がEU離脱となれば非常にエキサイティングなことが起こる始まりとなる可能性がある、と述べている[9]。ゴーヴによれば、大陸ヨーロッパの民主的な解放が起こる可能性があるというのである。

「もしEU離脱になれば私達は努力で祖国を救い、(英国が模範となることで)大陸欧州を救うことになるでしょう[9]。」「私達の素晴らしき日々がその先にあり、私達の子孫がより良い未来を築き、我が国の直観・機関・国民・原理が私達の社会をより自由・公正・豊かにするだけでなく、世界にむけて模範的影響を与える事になるでしょう。それは誇り高い大志です。国民投票で、我が国がその大志の下に結集することを私は期待しています[9]。」

EUの肥大化と移民問題について

ゴーヴは、肥大化するEUと共に移民も増大し、英国に悪影響を及ぼすだろうと論じた[10]

アルバニアマケドニアモンテネグロセルビア、そしてトルコがEUに加盟すれば、それら約8800万人の人々が(EU市民として)英国の国民保健サービスを利用し彼らの子供たちが英国の学校にも通うことができるようになります。移民の更なる増大は英国の住宅(環境)にどのような影響があるでしょうか?彼ら移民が英国に住むためにはあとどのくらいの家の用意が必要で、どのくらいの緑地が失われるでしょうか?雇用や賃金にはどのような影響があるでしょうか? 英国よりはるかに貧しい国々から8800万人の人々が英国で居住権・労働許可を得た場合、私たちはまともな生活水準を確保できるでしょうか?将来の雇用を守り、私たちの徒弟制度を維持できるでしょうか? 英国の最低賃金は彼ら移民にとって非常に魅力的であることがわかっています。アルバニアの労働者の賃金は英国の7分の1なのです[10]。」

内務大臣テリーザ・メイはEU残留派の大臣であるが、アルバニア、セルビア、トルコの加入によるEUの肥大化に懸念を示している。ゴーヴは、メイの発言を引用してアルバニアなどのEU加盟に強く反対した。

「内務大臣の懸念は当然だと思います。私は司法大臣として分かっていますが、英国の刑務所には約1万もの外国人犯罪者がいます。そのうちの20分の1をアルバニア人が占めています。(英国の刑務所にいる外国人犯罪者の中で)大陸欧州出身の犯罪者だけをみても、そのうち10%がアルバニア出身なのです。これら囚人に年間1800万ポンドもの税金が使われています。そしてこれはアルバニア国民が英国に移住する権利を与えられる前のことなのです。内務大臣はこの問題が収まっていないことをよく理解しています。既に今年だけでもアルバニアからの20のギャングが英国に来てマンチェスターで麻薬密売の実刑判決をうけています[10]。 」

ゴーヴは、アルバニアなどからの移民問題を解決するためには、EUを離脱し出入国管理のための自己決定権をEUから取り戻すことが、唯一の方法だと結論づけている[10]

脚注[編集]

公職
先代:
デイヴィッド・ウィレッツ
Shadow Secretary of State for Education and Skillsとして
影の教育大臣
2007年 - 2010年
次代:
エド・ボールズ
Shadow Secretary of State for Educationとして
先代:
エド・ボールズ
教育大臣
2010年 - 2014年
次代:
ニッキー・モーガン
先代:
クリス・グレイリング
司法大臣
2015年 - 2016年
次代:
エリザベス・トラス
大法官
2015年 - 2016年
先代:
アンドレア・レッドサム
環境・食料・農村担当大臣英語版
2017年 - 2019年
次代:
テレサ・ヴィラーズ英語版
先代:
デイヴィッド・リディングトン英語版
ランカスター公領大臣
2019年 -
現職
党職
先代:
ジョージ・ヤング
保守党庶民院院内幹事長
2014年 - 2015年
次代:
マーク・ハーパー
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国議会
先代:
ニック・ホーキンズ
庶民院サリー・ヒース選挙区
2005年 -
現職