マクドナルド・アンド・ジャイルズ

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マクドナルド・アンド・ジャイルズ
マクドナルド・アンド・ジャイルズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1970年5月-7月 アイランド・スタジオ
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル アイランド
コティリオン・レコード
ヴァージン・レコード (2002年再発)
プロデュース イアン・マクドナルド
マイケル・ジャイルズ
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マクドナルド・アンド・ジャイルズ』(McDonald and Giles)は、1971年にイギリスのミュージシャン、イアン・マクドナルドマイケル・ジャイルズによってリリースされたアルバム。このアルバムは、最初に英国でアイランド・レコード (ILPS 9126) から、米国ではアトランティック・レコード傘下のコティリオン・レコード(SD 9042)から発売された。1970年5月から7月にかけてアイランド・スタジオでレコーディングされた。マクドナルド・アンド・ジャイルズはキング・クリムゾンのファンの間では人気があり続けていたが、一般層に広がることはなく商業的成功は得られなかった。また、このデュオがセカンド・アルバムをレコーディングすることはなかった。

解説[編集]

イアン・マクドナルドとマイケル・ジャイルズは、キング・クリムゾンのオリジナル・ラインナップのメンバーであり、バンドのデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)に参加した。2人とも1969年の最初のアメリカ・ツアーの終わりにバンドを脱退したが、ジャイルズはセッション・ミュージシャンとしてキング・クリムゾン2枚目のアルバム『ポセイドンのめざめ』(1970年)に参加した。他に2人のキング・クリムゾン・メンバーも、マクドナルド・アンド・ジャイルズに取り組んだ:ピーター・ジャイルズピート・シンフィールド

マクドナルド・アンド・ジャイルズの音楽には、キング・クリムゾンのもつ牧歌的であり、音楽的に複雑な要素が多く含まれていたが、バンドが持っていた暗い雰囲気の方向性は避けられた。「アイビスの飛行」は、キング・クリムゾンの「ケイデンスとカスケイド」と似たメロディやリズムを持っているものの、歌詞は異なっている。アルバムにはスティーヴ・ウィンウッドによるゲスト出演が含まれており、「Turnham Green」でオルガンとピアノを弾いている。ウィンウッドのグループ、トラフィックは、アイランド・スタジオで同時期にアルバム『ジョン・バーレイコーン・マスト・ダイ』に取り組んでいた。

マイケル・ジャイルズの「明日への脈動」のドラム・ソロは、アルバム『ハロー・ナスティ』の楽曲「Body Movin」で、ラップヒップホップのアーティストとして広く知られるビースティ・ボーイズによってサンプリングされた。

最初のCDは1990年代初頭に日本で発売された。これはジュエル・ケースにペーパー・スリーブを入れたバージョンであった。このバージョンはオリジナルのLPレコードを再現していたが、オリジナル・マスターから数世代後のテープをコピーしたものからマスタリングされた。2002年、より改善された音質によるCDの改訂版をグループ・メンバーが承認した。改訂版は、表紙にピンク色ではなく緑色の文字を使用していることで違いを認識できる。「組曲ハ長調」の冒頭付近のフレーズは少し異なった歌詞となっている。2002年版のトラックのいくつかは、かなりちょっとずつ編集されている。「バードマン」は今までと異なるセクション分けがされ、CD上では別々のトラックとしてマークされている。

収録曲[編集]

  1. 「組曲ハ長調」 - "Suite in C" (イアン・マクドナルド) 11分14秒
    • including
    1. "Turnham Green"
    2. "Here I Am"
    • And many more
  2. 「アイビスの飛行」 - "Flight of the Ibis" (曲: イアン・マクドナルド、歌詞: BP・ファロン) 3分11秒
  3. 「イズ・シー・ウェイティング」 - "Is She Waiting?" (イアン・マクドナルド) 2分36秒
  4. 「明日への脈動」 - "Tomorrow's People – The Children of Today" (マイケル・ジャイルズ) 7分00秒
  5. 「バードマン」 - "Birdman" (曲: イアン・マクドナルド、歌詞: ピート・シンフィールド) 21分22秒
    • involving;
    1. "The Inventor's Dream (O.U.A.T.)"
    2. "The Workshop"
    3. "Wishbone Ascension"
    4. "Birdman Flies!"
    5. "Wings in the Sunset"
    6. "Birdman – The Reflection"

参加メンバー[編集]

  • イアン・マクドナルド (Ian McDonald) - ギター、ピアノ、オルガン、サックス、フルート、クラリネット、ツィター、ボーカル、雑多な小物
  • マイケル・ジャイルズ (Michael Giles) - ドラム、パーカッション(牛乳瓶、ノコギリ、リップ・ホイッスル、ナッツ箱を含む)、ボーカル
  • ピーター・ジャイルズ (Peter Giles) - ベース
  • スティーヴ・ウィンウッド (Steve Winwood) - オルガン、「Turnham Green」でのピアノ・ソロ
  • マイケル・ブレイクスリー (Michael Blakesley) - 「明日への脈動」でのトロンボーン

脚注[編集]