マグネシウム循環社会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

移動: 案内検索

マグネシウム循環社会とはマグネシウムをエネルギー媒体として循環する社会の実現に向けた取り組みである。

マグネシウムは軽量で反応しやすく、資源量は海水中に大量に存在するため、近年、利用の拡大に向けて注目されている。

空気マグネシウム電池を使用して空気との酸化反応で電力を取り出す事が出来る。これは一種の燃料電池と言えるもので、カルノー効率に依存しないので高効率で電力に変換できる。生成物は回収して金属マグネシウムに再生する。

他のエネルギー媒体との比較[編集]

水素をエネルギー媒体とする構想があるが、水素は常温では高圧タンクや水素吸蔵合金に貯蔵しなければならないのでどうしてもかさばる。同じエネルギー量を貯蔵するためにマグネシウムを使用すれば水素の数分の1の体積で済むしタンクも不要なので軽量化が可能。

欠点[編集]

マグネシウムは反応性が強いので水や空気中の酸素と容易に反応する。 循環する場合には再生工程が欠かせないが、再生には溶融塩を使用した電気分解の工程を介するので大量の電力を消費するので仮に電気自動車に使用した場合、リチウムイオン充電池に充電した方が高効率である。

マグネシウム以外にも水素や金属をエネルギー媒体としたエネルギー循環社会の構想があるが、どれも一長一短があるため、実用化には至っていない。