マケドニア王国 (ファイアーエムブレム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マケドニア王国Kingdom of Macedonia)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲームファイアーエムブレム』のシリーズ作品中『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』(各リメイク版を含む)『アカネイア戦記』に登場する架空国家

概要[編集]

アカネイア大陸南西部、ドルーアの南に位置する王国。古くから飛竜ペガサスの産地として知られる地域であるため、竜騎士や天馬騎士の部隊が他国を凌駕する規模で組織されており、マケドニア竜騎士団・白騎士団の勇猛さは大陸全土に知れ渡っている。宗主国・アカネイアからの援助を受けて独立したためにその圧力を強く受け、国内でも反アカネイアの思想が強い。

歴史[編集]

元はドルーア領の密林地帯であり、ドルーア帝国は多数の奴隷を送り込み遺跡発掘作業に従事させていた。劣悪な条件下で重労働を強いられたために多くの死者を出す悲惨な状況にあったが、奴隷出身の若者アイオテを筆頭とした奴隷達が反乱を起こし、飛竜を用いたゲリラ戦を展開する。第一次ドルーア帝国の滅亡後のアカネイア暦503年、グルニアへの牽制を目的としたカルタスの援助を得て建国。初代国王の座にはアイオテが就いた。ドルーア帝国の旧領もマケドニアに加えられ、グラやアリティアとも隣接していた。

アカネイア暦598年、暗黒戦争が勃発した直後、アカネイア王国に反感を抱く王子ミシェイルは、アカネイア派であった国王オズモンドを謀殺し新国王に即位。急速に国力を増し、マケドニアをドルーア帝国の中核を成すにまでに押し上げた。しかし604年、アリティア軍の前にミシェイルは敗北。戦後はミネルバが統治者となるが、急激な軍縮を推し進めようとした結果、治安維持機能が崩壊し国土が荒廃、内政の混迷も拡大しており、英雄戦争ではクーデターも勃発している。英雄戦争の終結後は王位継承者であったミネルバが権利を放棄し、アカネイア連合王国に編入されたことに伴い独立国家としてのマケドニア王国は消滅した。『新・紋章の謎』で追加された新展開の分岐ストーリーでは、生還すると共にミネルバと和解したミシェイルに対して彼女が権利を譲渡し、王位に就いた彼が国を建て直したということがエンディングで触れられている。

地理[編集]

アカネイア大陸南西部の島に位置する。陸続きに北はドルーア、海を挟んで西にグルニア、東にアカネイアと接する。国土全体が山脈に囲まれた盆地の様相を呈している[1]。ホルム海岸は悪名高い海賊「マケドニア・バイキング」のテリトリーとして有名。

乗用獣[編集]

上記のようにマケドニアは飛行能力を持つ大型の獣が生息しており、これらを用いた空飛ぶ騎兵隊が組織されている。

ペガサス[編集]

マケドニアの地で代々交配・育成されたもの。山地の多い地形から飛行可能な騎兵としての長所が評価され、ペガサスナイトのみからなる軍団が編成されるに至る。戦闘では高い機動力を生かし、奇襲戦に用いられた[2]

飛竜[編集]

建国時代から代々交配を繰り返してきたもの。野生のそれと違い火を吐く能力は失われている。一般の乗用馬と同じように手綱で運用される。乗りこなすためにはペガサスの騎乗経験が必要とされており、経験を積んだペガサスナイトが昇格することが最適とされている[3]

国宝[編集]

アイオテの盾 (Iote's shield)
初代国王アイオテが遺した盾。大陸一の名匠の手による逸品[4]。暗黒戦争時はミシェイルが携えてアリティア軍との決戦に挑んだ。英雄戦争では登場せず隠しアイテム扱いであり、意図的に拾わない限り人目に露出することはない。形状は『ザ・コンプリート』ではカイトシールドに近く、緑色の表面に銀の縁で補強がなされ、複数の板がリベットで留められている[4]。公式ページの「ファイアーエムブレムミュージアム」ではヒーターシールドに近く、楕円形。両脇が半円形にくびれ、それぞれ4本の支柱が露出している[5]
『紋章の謎』では所持している者の兵種が持つ特効[6]を全て無効化するが『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』では飛行系の兵種の持つ特効のみ無効化する効果に変更されている。
オートクレール
ミネルバ王女が使う最強の斧。アカネイア王家の三種の武器に匹敵する威力を持つとされ、どこで生まれ、誰が作り出したかも不明。三種の武器と同じくアイテムとしても使用できる。

国旗[編集]

ゲーム中には一切登場せず、設定画のみ存在する。グルニアと同様に長方形ではなく斜方形のデザイン。(フィールド)は左右に分割され、左は白、右は茶色地。ただし下方は元の4分の1の大きさの菱形の範囲で色が違い、この部分のみ右が白地、左は赤地。縁は赤色に縁取られ、四方の隅に植物のが配される。エスカッシャン)は中央に配置。形状は百合の花の形をしており、これはアイオテの盾をイメージしているとされる。黒と白で塗り分けられた二つの弓形が下部を飾り、エスカッシャンの両脇には白い翼が描かれる。内部には左向きの飛竜が描かれ、背景に2本のが斜め十字(サルタイアー)の形で配される。飛竜の頭上には右半分が隠された太陽が描かれ、足元には城門の鉄格子が配される。また飛竜の右脚には金のがはめられており、この鎖は伸びて盾の下部左(デキスター・ベース)から右(シニスター・ベース)を装飾している。右脚の傍には上に赤いが入れられる。下には小さい盾が斜めにインエスカッシャンの形で入り、左側は暗青色、右は白地。盾中央にドルーアと同じく三日月の模様がチャージされている[7]

人物[編集]

声優は『箱田』が『GファンタジーコミックCDコレクション』(原作・箱田真紀)・『電撃』が『ファイアーエムブレム 旅立ちの章』(著者・あかほりさとる)・『ラジオ』がラジオドラマ『ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編』(原作・佐野真砂輝&わたなべ京)・『OVA』が『ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)』(ケイエスエス)・『ヒーローズ』が『ファイアーエムブレム ヒーローズ』のキャストを指す。

王族[編集]

アイオテ (Iote)
マケドニア初代国王。元々は遺跡発掘と国家建設を目的にドルーア帝国が送り込んだ奴隷の一人であったが、他の奴隷達を率いて密林地帯と飛竜を利用した戦法で奴隷解放戦争に勝利を収め、マケドニア王国を建国する。7年にもなる困難な戦いの間で、両手足に両目と両耳を失ったが、それでも戦い続けたとさえ言われている。マケドニア王家の宝盾「アイオテの盾」の名前の由来にもなっている。『紋章』からの追加キャラクターである。
オズモンド (Osmond)
第1部の時点ですでにミシェイルによって殺害されていたマケドニアの国王。アカネイアの権威を深く恐れている。
ドルーア帝国が再興されメディウスより同盟を要求された際、彼は同盟を断りアカネイアへと援軍を求めてドルーア帝国との交戦を決める。しかし息子のミシェイルはドルーアとの同盟を強く望んでいたため、ドルーアへの対処を巡って不仲になったミシェイルにより暗殺される。この事件によりミシェイルとミネルバの間には大きな溝が出来てしまう。『紋章』からの追加キャラクターである。
佐野&わたなべ版で「サラガニス」となっており、国王は生存している設定になっている。
ミシェイル (Misheil/Michalis)
声:速水奨(箱田) / 福島潤(ヒーローズ)
クラスはドラゴンナイト。『暗黒竜』『紋章』に登場。
マケドニアの王子。ミネルバ、マリアの兄。マケドニア竜騎士団を率いる。マケドニア初代国王アイオテの再来といわれるほどの実力を誇る英傑だが、若さ故血気にはやる面があり、宗主国として高圧的なアカネイアへ国民同様に強い反感を持つ。また、そのアカネイアの権威を恐れるがためにどのように理不尽な命令にさえ従順な父王オズモンドに失望している。カミュ、ハーディンと共にアカネイア編の鍵となる三大重要人物の一人(「ファイアーエムブレム・箱田真紀の世界」参照)。
復活したドルーア帝国から同盟の要求を受けた際、マケドニアはこれを受け入れなければアカネイアの援助など期待できず単独でドルーアと交戦することになると危惧し、一先ずは同盟することで元々憎んでいたアカネイアを滅ぼし、その上でグルニアのカミュと手を結びドルーアをも滅ぼすという計略を打ち立てた。しかし父王にはその計を受け入れられず、親子の仲は次第に悪化し始める。それを好機と見たガーネフの流布したミシェイル追放(抹殺)の虚言に騙されオズモンドを暗殺し、父を謀殺してからは自らがマケドニア王となってドルーアとの同盟を宣言。その件から妹ミネルバとは反目し、末妹マリアも人質としてドルーアに引き渡す。しかし完全に野心の塊という訳ではなく、内心では幼い頃から二人の妹のことを大切に想っている他、国民への責任感を見せる台詞も存在している。第1部でミネルバとの戦いの末討ち死にしたと思われていたが、実際にはマリアに匿われその献身的な看護により命を取り留めていた。
第2部ではマルスを心底から友好的に見えずとも概ね協力的な行動をとっており、反乱によって捕らえられていた瀕死のミネルバを「自分の手で始末する」という建前で確保・救出し、更にガーネフの手の者により攫われたマリアの行方を追う。終盤において竜の祭壇でマリアを救出しようとガーネフからスターライトの魔道書を奪うも致命傷を負い、近隣の村まで逃げ伸びた後に魔道書をマルスに託して絶命する。
上記のように『紋章』までは非操作キャラクターかつ劇中で必ず死亡するが、『新・紋章』では新展開が加わり、特定条件を満たすと21章終了後にイベントが発生。負った深手に生きることを諦め死を享受していたところ、傍らのミネルバが流す涙を見て「妹に侮られたまま死ぬのも気に入らぬ話だ」と気力で再び生還。マリアを救出すべく竜の祭壇の決戦において味方として参戦する。この際の能力値はアイオテの再来と言われた通りほぼ全ての能力が上限近くと非常に強力だが、幸運のみそれまでの経緯ゆえ絶望的なまでに低い。
部隊編成時の会話イベントにおいて、同じ道は歩めぬのかと問うミネルバに対し「互いに戦場に己を見出す戦士の血引いている。ぶつかることでしか交われないのだ」と彼女を寄せ付けない態度をとる。ガーネフの謀略があったとはいえ自ら父を殺害した件には罪を感じているようであり、マイユニットとの会話ではマリアを救った後にアカネイア大陸から去る意を示すも、マイユニットが暗黒戦争で兄妹が戦った際にミネルバが自分に掛けた言葉を的中させ、更に彼女の心中を説き諭したことにより考えを改める様子が見られる。マイユニットが男だった場合はマルス同様気に入らないとするも「マルスと同じく時代が必要としている人物」として一目置き、評価してそれなりの敬意を払っている。マイユニットが女だった場合は物怖じしないマイユニットに対してかつてのミネルバを幻視し重ね合わせている様な発言をする。
後日談では、英雄戦争終結後ミネルバと兄妹の絆を取り戻し王としてマケドニアの民を治めたとも、他大陸に渡りそこで覇王になったともいわれている。
配信シナリオ「風と雷」にも登場、ミネルバと再会するまでの前日談が描写される。マリアの行方を捜索中にカダインを通りかかり、そこでならず者に襲われていたフィーナを救出。マリクとエルレーンにも対面している。
漫画・佐野&わたなべ版ではカミュとの面識がある。
篠崎砂美著の小説版では瀕死のところをシリウス(この時、仮面を外して正体をミシェイルに明かしている)に看取られて死亡する。
ミネルバ (Minerba/Minerva)
クラスはドラゴンナイト。『暗黒竜』『紋章』『アカネイア戦記』に登場。
マケドニア第一王女兼白騎士団長。詳細はマケドニア白騎士団#団長を参照。
マリア (Maria)
声 - 洲崎綾(ヒーローズ)
クラスは僧侶司祭。『紋章』第1部ではシスター司祭。第2部では司祭。『暗黒竜』『紋章』に登場。
マケドニア第二王女。同盟を結ぶ際の人質、及び同時に姉ミネルバの反逆を抑える要素としてドルーア帝国に監禁されていたところをマルスに救出され、同盟軍に参列した。天真爛漫で優しい性格であり、ミシェイルの考えも理解した上で身を案じており、マルスのことも好いている。ミシェイルとミネルバがかつてのように仲良くなれることを望んでおり、ミネルバに敗れた瀕死のミシェイルを助け、匿い介抱していた。暗黒戦争後は一度カダインに留学。第2部では、ガーネフに拉致されメディウスの生贄にされそうになる。ミネルバに話しかけられるとガーネフの魔術が解け意識を取り戻す。英雄戦争後は姉と共に修道院で孤児の世話をした。
小学館『20th Anniversary ファイアーエムブレム大全』の『暗黒竜』の公式イラストでは顔グラフィックの絵がパッケージイラスト風になっている。

騎士団[編集]

パオラ (Paora/Palla)
クラスはペガサスナイトファルコンナイト / ドラゴンナイト。『暗黒竜』『紋章』『アカネイア戦記』及び『外伝』に登場。
マケドニア白騎士団のペガサスナイト。ペガサス三姉妹の長女。
カチュア (Katua/Catria)
クラスはペガサスナイトファルコンナイト / ドラゴンナイト。『暗黒竜』『紋章』『アカネイア戦記』及び『外伝』に登場。
エスト (Est)
クラスはペガサスナイトファルコンナイト / ドラゴンナイト。『暗黒竜』『紋章』『アカネイア戦記』及び『外伝』に登場。

以上3人に関する詳細はマケドニア白騎士団#ペガサスナイト三姉妹を参照。

ベンソン (Benson)
声:宝亀克寿(箱田)
クラスはソシアルナイト。『暗黒竜』に登場。
オレルアン辺境の草原に駐留する部隊の隊長。『紋章』(第1部)ではマップが削除されたため登場しない。
ムラク (Mulark)
声:河合義雄(箱田)
クラスはアーマーナイト。『暗黒竜』『紋章』(第1部)に登場。
オレルアン城の制圧を任されたマケドニア軍のアーマーナイト。忠臣らしく、戦闘の際にはミネルバの命令に強い拘りを持つ台詞を発する。
マリオネス (Mariones)
声:福田信昭(箱田)
クラスはジェネラル。『暗黒竜』『紋章』(第1部)に登場。
オレルアン城の制圧を任されたマケドニア軍のジェネラル。アリティア軍に追い詰められ劣勢になるや、城の財宝を持ち出し撤退しようとする。序盤に登場する敵としては非常に能力が高く、最初の難関となる。
『紋章』では容量の都合から二部に登場するルーメルと同じ顔グラフィックが使用されているが、リメイク作ではマリオネスが『紋章』の顔グラフィックを踏襲している。
オーダイン (Ordain)
クラスはパラディン。『暗黒竜』第21章に登場。
マケドニアとドルーアの国境地帯を警護する前線隊長。『紋章』(第1部)には登場しない。『新・暗黒竜』で再登場した際には『暗黒竜』よりも老けた顔立ちになっており、頭が禿げ上がっている。
ルーメル (Roumel)
クラスはドラゴンナイト。『紋章』(第2部)に登場。
ミネルバに叛旗を翻したリュッケ将軍の命を受け、グルニアとの国境の森を守るドラゴンナイト。『紋章』ではナイトキラーを装備していたが、『新・紋章』では斧を得物として扱う。攻撃可能範囲内に入ると制圧拠点から飛び出して攻撃してくる数少ないボス敵だが、この性質を利用して倒さずに勝利してしまうことも可能である。なお、『新・紋章』のノーマルモードでは動かない。
『紋章』ではマリオネスと同じ顔グラフィックが使用されていたが、『新・紋章』では黒髪の短髪、細目の三白眼と大幅に変更されている。
一部に登場するマリオネス同様突出した高い能力を持っており、味方の強化が進んでいない序盤に登場することも相俟って戦闘の際には非常に危険が伴う。弱点である弓兵を配備した位置に守備力の高い味方でおびき寄せるなどの戦略が必要となる。
リュッケ (Rucke)
クラスはジェネラル。『紋章』(第2部)に登場。
ミシェイル曰く「気の小さい男」だったが、何者か(恐らくはハーディン)に仕組まれた罠にはまり反乱を起こしてしまったらしい将軍。ミネルバを監禁していたところ、死んだと思われていたミシェイルが現れ自らの手でミネルバを下すとの言葉に抗えないままミネルバを彼に引き渡した。このやり取りからも分かるように、リュッケ自身は小物で本来ならば王家に反逆できる気概も能力もなかった筈であった。
ただし先述の様にミネルバの急激な軍縮によりマケドニアの治安維持が崩壊してしまった上に、唐突な追放を受けたことから彼に同調した軍人や兵士は多く、一般人のミネルバへの評価も急落していたこともあり一時的とは言えマケドニア全土を完全に掌握していた。

領民[編集]

ジュリアン (Jurian/Julian)
声:小野坂昌也(電撃)/太田真一郎(箱田)/真殿光昭(ラジオ)/山口勝平(OVA)
クラスは盗賊。『暗黒竜』『紋章』に登場。
サムシアンという山賊の一味として盗みを働いていたが、監禁されていたシスター・レナを救うために山賊を裏切り、マルス軍に参加する。針金一本で、どんな扉や宝箱も開けてしまう[8]
暗黒戦争後は盗賊から足を洗い、マケドニアで働いた。第2部では、レナと一緒に居たが、彼女が行方不明になったため、その行方を捜してマルス軍に参加する。レナとは相思相愛の関係であるが、自身の盗賊だった過去を気にしてなかなか求婚できないままでいた。しかし、竜の祭壇にてレナからの積極的なアプローチを受けジュリアンもついに決心し、二人の思いは結ばれることとなる。
元々サムシアンの一味だったため柄は少々悪いものの真面目で心優しい青年である。リカード曰く「美人には弱い」。
英雄戦争終結後は、レナや修道院に入ったミネルバやマリアと共に孤児の世話をしているらしい。
弟子のリカードもジュリアンとの熱い関係を主張しているが、ジュリアン本人は対外的にはこれを否定している。『新・紋章の謎』では、リカードが初めてジュリアンに出会った時、財布を掏ろうとしたが、逆にジュリアンから財布を掏られてしまい完敗する。それ以降はジュリアンから財布を掏ることを目標とし、彼になにかと付きまとっている。
「紋章」では彼のみ他の盗賊と異なり専用の戦闘グラフィック及びモーションが用意されている。また、ある条件(敵の連続攻撃を続けて回避)を満たすと「バク転」する戦闘グラフィックもある。
出身不明の盗賊という立場から長らく所属不明という立ち位置であったが、『新・紋章』のガイドではマケドニアの人物欄に記載されるようになった。
レナ (Rena/Lena)
声:永島由子(電撃)/岡村明美(箱田)/氷上恭子(ラジオ)/根谷美智子(OVA)
クラスは僧侶司祭。『紋章』第1部ではシスター司祭。第2部では司祭。『暗黒竜』『紋章』『アカネイア戦記』に登場。
マケドニア貴族のシスター。清楚かつ控えめだが芯は強い。諸国を回っていたところサムシアンに捕らえられていたが、ジュリアンに助けられ彼と共にマルス軍に参加した。幼時期を辺境のグルニアで過ごしているためにカミユとの面識があり、彼に影響を受けたためかマケドニア国王ミシェイルの求婚を断わるなど、はっきりとした性格を見せた経歴もある。暗黒戦争後はマケドニアの修道院で孤児達の世話をした。第2部では、マケドニア修道院の司祭。ジュリアンと共にいたところをガーネフに拉致されメディウスの生贄にされそうになるが、ジュリアンに話しかけられるとガーネフの魔術が解け意識を取り戻す。ジュリアンとは相思相愛の関係である。竜の祭壇で自らを「レナさん」と「さん」づけで呼んだジュリアンに対し「レナ」と呼び捨てにしてと言っているように、恋慕する相手(つまりジュリアン)に対しては積極的な態度も見せることがある。この積極さが功を奏し、ついにジュリアンと結ばれることとなった。
『アカネイア戦記』のエピソード「正義の盗賊団」ではパレス城下でならず者に襲われかかるがナバールに助けられ、パレスの宝を回収しようとするリカード達の助力をすることになる。
英雄戦争終結後は、ジュリアンや修道院に入ったミネルバやマリアと共に孤児の世話をしているらしい。
佐野&わたなべ版ではミネルバとマリアがアリティア軍に入隊した時、ミシェイルとの婚約破棄を気にして隠れていたが最終話で見つかってしまった。
マチス (Matis/Matthis)
声:田中秀幸(箱田)
クラスはソシアルナイトパラディン。『暗黒竜』『紋章』に登場。
マケドニア貴族の騎士でレナの兄。妹思いで決して悪い人物ではないのだが、かなり抜けておりいい加減で楽をするのが好きな性格。当人曰く、妹が国王の求婚を蹴ったために当て付けでオレルアン占領軍に派遣させられたらしい(実際は旧体制側である有力貴族の反乱を防ぐというのがミシェイルの狙いである)。しかし初めから戦うのが嫌だったようで妹のレナの説得に応じ、あっさりマルス率いる同盟軍へ寝返る。暗黒戦争後は軍を退き、マケドニアでいいかげんな日々を過ごした。第2部でも無理矢理マケドニア反乱軍に入れられているが、今度はジュリアンに説得され再び自国軍を裏切る。英雄戦争後も相変わらず祖国でいいかげんな日々を過ごす。当初は元盗賊のジュリアンのことを可愛い妹に付きまとう盗賊として快く思っていなかったが、彼から説得された際にあっさり「弟」と呼び、以後は義弟と認めて『新・紋章』のエンディングでは2人で子供のような口喧嘩をし、レナから「すっかり仲良くなった」言われている。
不本意な戦いに身を置いている上にいい加減な性格は『紋章』で顕著になっており、味方になっていない状態では反撃を受けた場合に死ぬ相手には攻撃を仕掛けてこないという仕様にも現れている。また『紋章』は一部と二部で戦闘BGMが異なっているが、二部ではマチスとの戦闘のみ一部での戦闘BGMが採用されている。
(ハード性能のため複雑なプログラムを組めなかった発売当時の)ゲームの仕様上レナを探しているにも関らず平気で妹を攻撃してきて、その間抜けな性格から、「バカ兄貴」の愛称がつけられ、後に『紋章』のエンディングでも「レナのバカ兄貴」と記述された他、公式サイト『ファイアーエムブレムワールド』における『新・暗黒竜』発売時ユーザーから募集されたイラストでも使用・採用されている。顔が解っているはずの相手に攻撃するこの理不尽なシステムは後のFEシリーズにも“仕様”として採用されており、半ば伝統・恒例となった。代表的なのは以下の通り。
  • 聖戦の系譜 - ファバルとパティ
  • 封印の剣 - クレインとクラリーネ
  • 烈火の剣 - レイヴァンとプリシラ
  • 蒼炎の軌跡 - マカロフとマーシャ(このケースは相手を認識し、慌てつつもそのまま戦闘することになる)
『新・暗黒竜』にもこの仕様は健在で、今作の新システムである兵種変更を使い攻撃出来る様になったレナに倒されてしまうということまで加わった。
小学館公式ガイドブックファイアーエムブレム百科』ではしりあがり寿のコラムで「とぼけていて、レナを串刺しにする」「戦場の狂気と言えばそれまでだがバカモノと言えば只のバカモノ」だとシュールに述べていた。
ルーベン (Ruben)
クラスはドラゴンナイト。『アカネイア戦記』に登場。元マケドニア軍の竜騎士。
かつて、泥酔した勢いで一般人に暴力を振るい軍法会議で有罪となり軍を追放された過去を持つ。その後、他の脱走兵やならず者を集めて盗賊団を結成、自ら首領となりマケドニア正規軍を名乗って近郊の村を荒らしている。「跡継ぎの王子は親殺し、上の娘は色気のねえ石頭…下の娘は、人質になるしか能のねえただのガキときた」とマケドニア王家の人間を侮辱する発言をしミネルバの怒りに触れる。
フロスト (Frost)
クラスは司祭。『アカネイア戦記』『新・紋章』に登場。
マケドニア軍を脱走したルーベン率いる盗賊団から家族を人質に脅され仕方なく従属するも、ミネルバに救出され白騎士団に協力する。
『新・紋章』では劇中後半に登場。前半にマルスがマケドニアを開放した時点で合流を目指していたのだが、アリティア軍の移動が早過ぎて合流できず途中で行方を見失うが、マルスが占拠されたアリティア本土を開放したのを知ってそこに向かい、グラ解放後にようやく合流する。
家族思いの性格で、マイユニットの助言もあり行軍中も家族へ近況報告などの手紙を出していた。
ウォレン (Wollen/Warren)
クラスはハンターホースメン。『紋章』(第2部)に登場。
マケドニア反乱軍に金で雇われた猟師。男性。カチュアの説得でマルス軍に寝返る。カチュアとは彼女のペガサスが怪我を負い森の中で遭難していたところを出会い、彼女のペガサスの手当を行った。物静かな性格で、カチュア曰くぶっきらぼうだが優しいところもあるとのこと。物心がついた頃から森で一人で暮らしており、常に孤独に生きて来たらしく何年も人と会う機会がないため、他人との会話が苦手。それ故か他人や自分自身の存在を世界全体からみれば無いにも等しい存在だと考えている。しかしマイユニットと友好を深めたことにより初めて孤独を寂しいと感じた事を打ち明け、戦争の終結により訪れる別れを名残惜しいとも語った。英雄戦争後は再びマケドニアで猟師として暮らした。
ゲーム中では力と技の成長率が高い一方で、素早さが伸び悩む傾向がある。
ガイル (Guile)
クラスは海賊。『紋章』(第2部)に登場。
マケドニア・バイキング(海賊)の一人。マケドニア・バイキングの拠点を守っている。『紋章』での顔つきは使いまわしだが『新・紋章』では肥満体になっている。
レイソル
小説(高屋敷版)に登場。マケドニア・バイキングの頭領で、ホルム海岸を通過したマルスたちを温かく迎え入れる。
顔グラフィックは本編のガイルと同様だが正反対の善良な人間で、カシミア大橋脱出の際には船団を率いマルスの脱出の手助けをし、アリティア解放戦では「偶然近くを通りかかった」と加勢し、逃走するウィローたちアカネイア兵の追討に助力した。

その他の話題[編集]

  • 小学館 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科
    • 「開発秘話・任天堂」の人気投票にて女性キャラではレナが1位を獲得している。

脚注[編集]

  1. ^ 『ザ・コンプリート』p.220
  2. ^ 『ザ・コンプリート』p.26
  3. ^ 『ザ・コンプリート』p.28
  4. ^ a b 『ザ・コンプリート』p.100
  5. ^ ファイアーエムブレムミュージアム -宝物庫-”. 任天堂. 2010年7月13日閲覧。 なおこの項目では「shield」が「Shild」と脱字になっている。
  6. ^ 特定の武器で特定の兵種を攻撃したときに、通常より大きなダメージを与えられる効果の事。例えば、飛行系の兵種を弓矢で攻撃した時、アーマーナイトやジェネラルにアーマーキラーで攻撃した時、氷竜に火系の魔道書で攻撃した時などにダメージが追加される。
  7. ^ 『ザ・コンプリート』pp.216 - 217
  8. ^ 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎 1994年2月20日発行 (株)小学館

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • エイプ 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』 小学館1990年5月20日。ISBN 978-4-0910-4115-9。
  • 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』 小学館、1994年2月20日。ISBN 978-4-0910-2465-7。
  • 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL』 小学館、1994年5月20日。ISBN 978-4-0910-2476-3。
  • CB'sプロジェクト、塩田信之 『ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム〜紋章の謎〜のすべて』 宝島社1994年3月28日。ISBN 978-4-79660-793-3。
  • 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』 NTT出版1996年5月20日。ISBN 978-4-87188-822-6。
  • 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム 角川書店(株)
  • 20th Anniversary ファイアーエムブレム大全 2010年6月30日 小学館 ISBN 4091064671
  • ゲームミュージック ファイアーエムブレム キャラクターテーマ集 日本コロムビア(株)