マジュンガサウルス

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マジュンガサウルス
Majungasaurus head BW.jpg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
下目 : ケラトサウルス下目
Ceratosauria
: アベリサウルス科
Abelisauridae
: マジュンガサウルス
Majungasaurus
  • M. crenatissimus

マジュンガサウルス (Majungasaurus) は、白亜紀 後期のマダガスカルに生息していた竜盤目獣脚亜目・ケラトサウルス下目・アベリサウルス科の恐竜。 高さ約2.7m、体長約8m、推定体重約1t。

形態[編集]

堅頭竜類に似た骨格をしている。胴体から尻尾にかけて小さな骨の突起のような物が多数ある。頭の上には8cmほどの太い角が突き出ており、これで頭突きをして戦った、あるいは大人であることを示したりメスを引き寄せるために派手な色をしていた、とも考えられる。尾は強靭。腕は非常に短い。脚も短く、このために走る速度はそれほど速くなく、16~24km/h程度と推定される。背骨や肋骨の間が気嚢で満たされていたと思しき跡が見受けられ、身体そのものは軽快なつくりであったと推測される。首の骨は非常に頑丈で筋肉の付着面が大きいことから、大型の獲物を餌にすることが出来たと思われる。脳の構造から視覚をつかさどる部分が十分に発達していないため、目が悪く両眼視も未発達だった。

概要[編集]

名前はマダガスカルのマジュンガ (Majunga)、正式にはマハジャンガ (Mahajanga) 付近で発見されたことに因む。マダガスカル島での頂点捕食者だったと思われる。[1]

類縁関係[編集]

マジュンガサウルスは、インドで発掘されているラジャサウルスと類似していることから(ラジャサウルスも頭部に太い角を持つなど、複数の特徴によりアベリサウルス科に入る)、そもそも白亜紀後期のマダガスカル島はまだ完全に孤島化しておらず、マダガスカル同様にアフリカ大陸から分裂したインド等の他の陸地と度々、部分的にではあるが繋がっていたのではないかという学説が提唱されはじめている。[2]

古生物学[編集]

2020年の報告によると、とあるマジュンガサウルスの骨には複数の病変や怪我の痕跡が残されていた。これは怪我の後遺症や免疫不全により、一度でも負傷するとその後も負傷しやすくなるためとされている[3][4]

食性[編集]

肉食性のマジュンガサウルスは中型ティタノサウルス類ラペトサウルスや、小型ノアサウルス類のマシアカサウルス、そしてウネンラギア科のラボナビスといった恐竜類と共存し、またノトスクス類のアラリッペスクスやシモスクス、史上最大の無尾類(カエル)と言われるベルゼブフォとも共存していた(詳しくは各項目を参照)。そして頂点捕食者である本種は、機会さえあれば上記の生物の多くを捕食していたと考えられている。

共食い[編集]

マダガスカルという狭い孤島の中で生活していたため、他個体との接触の確率が高かった可能性がある。敵(島内に唯一生息した大型獣脚類、すなわち同族のマジュンガサウルス)との接触から子供を守るため、メスはオスよりも戦闘能力が高かったのではないかという説もある要出典

発見されたマジュンガサウルスの化石には同種の歯に傷つけられた跡が幾つもあったことから、本種が時に共食いをしていたのは間違いない。だが共食いをしていたからといって彼らが日常的に同族を餌食にしていたとは限らない。現在でも共食い/同族殺しが起こるのは環境が悪化した時や[5]、群れ内部での力関係が変わった時[6]、そして縄張り争いが発生した時が多い[7]。またワニ類のように運悪く捕食が発生する可能性もある。

大衆文化[編集]

先述の共食いの様子が『プラネット・ダイナソー』内で映像化されている。数少ない餌を巡って2頭が争い、餌を奪おうとやってきた側の個体が死闘の末倒される。上記の同種の歯による傷から再現された、倒された個体が捕食される様子が見られる。

脚注[編集]

  1. ^ 『大恐竜展2009~知られざる南半球の支配者』84頁
  2. ^ 『大恐竜展2009~知られざる南半球の支配者』10頁、86項
  3. ^ 「恐竜・化石グッズの専門店 ふぉっしるHP」http://www.palaeoshop-fossil.com/news.html#Majungasaurus_20200705
  4. ^ Paleopathology in a nearly complete skeleton of Majungasaurus crenatissimus (Theropoda: Abelisauridae), Cretaceous Research(2020)
  5. ^ ホッキョクグマの共食い増加、温暖化とガス田開発の影響指摘 2020年2月27日 15:53  発信地:モスクワ/ロシア https://www.afpbb.com/articles/-/3270493?cx_amp=all&act=all
  6. ^ ライオン
  7. ^ 例はオオカミ

関連項目[編集]