マックス・ロスタル

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マックス・ロスタル
Max Rostal nel 1988.jpg
1988年
基本情報
生誕 (1905-08-07) 1905年8月7日
出身地 ポーランドの旗 ポーランドチェシン
死没 (1991-08-06) 1991年8月6日(85歳没)
学歴 ベルリン高等音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト
担当楽器 ヴァイオリン
著名使用楽器
1698年製アントニオ・ストラディヴァリ "Max Rostal"

マックス・ロスタル(Max Rostal, 1905年8月7日1991年8月6日 )は、オーストリア帝国出身のイギリスヴァイオリニストヴァイオリン教師。

経歴[編集]

テシェン(現ポーランドチェシン)出身のユダヤ人[1]ベルリン高等音楽院にてカール・フレッシュに学び、1928年にその助手となる。1930年から1933年までベルリン高等音楽院にてフレッシュの後任として教鞭を執ったがナチス政権の台頭によりイギリスに亡命し、1944年から1957年までロンドンのギルドホール音楽学校にて教鞭を執った。1957年から1982年までケルン音楽大学で教授を務め、また1958年からベルン音楽院でも教鞭を執る。著名な門弟にイフラ・ニーマンエディト・パイネマンイェニー・アベルウルフ・ヘルシャーイヴリー・ギトリストマス・ツェートマイアーウート・ウーギイゴール・オジムのほか、アマデウス弦楽四重奏団のメンバーがいる。またベルリン・フィルコンサートマスターのトーマス・ブランディス、レオン・シュピーラー、ライナー・ゾンネ、ウィーン・フィルのコンマスのダニエル・ゲーテやバイエルン放送響のコンマスのトビアス・スタイマンスなど多く門弟がドイツの主要オーケストラにて活躍している。1991年にベルンにて他界。

独墺を中心に幅広いレパートリーを誇ったがとりわけ同時代の音楽の擁護者として知られた。録音も多く、バルトークヴァイオリン協奏曲 第2番ショスタコーヴィチヴァイオリン協奏曲第1番ベルクハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲、ドビュッシーの《ヴァイオリン・ソナタ》などがある。また、ディーリアスウォルトンら同時代のイギリス音楽を世界に広めることにも関心を示し、バーナード・スティーヴンスに《ヴァイオリン協奏曲 第1番》の作曲を依嘱、これが完成すると録音した。

ロスタルが初演した作品として、アラン・ブッシュより献呈された《ヴァイオリン協奏曲》(1946年1948年作曲、1949年初演)[2]がある。また、ベンジャミン・フランケルからは《無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番》(1942年)を献呈され[3]、その初演の録音を遺した。

1991年に彼は若い音楽家のために三年周期で開催される国際マックス・ロスタルコンクール[4](ヴァイオリン、ヴィオラの二部門)をベルリンに開設した。

楽譜出版社ショットの校訂者を担当し、ピアノ・スコアの作成も受け持った[5]

著作[編集]

楽譜校訂[編集]

  • Heinrich Ignaz Franz von Biber: Passacaglia für Violine allein, London 1951, Bern 1984
  • Johann Sebastian Bach: Sonaten und Partiten, Leipzig 1982
  • Wolfgang Amadeus Mozart: Violinkonzert KV 218, Mainz 1967
  • Wolfgang Amadeus Mozart: Violinkonzert KV 219, Mainz 1961
  • Wolfgang Amadeus Mozart: Adagio KV 261, Mainz 1964
  • Wolfgang Amadeus Mozart: Rondo KV 373, Mainz 1975
  • Ludwig van Beethoven: Sonaten, München 1978
  • Ludwig van Beethoven: Romanzen Nr. 1 and 2, Mainz
  • Ludwig van Beethoven: Violinkonzert, Mainz 1971
  • Franz Schubert: Rondo A-dur, Mainz 1964
  • Peter Tschaikowsky: Konzert für Violine und Orchester, Mainz 1973
  • Carl Maria von Weber: Rondo Brillant op. 62, Berlin 1930/1985
  • Carl Flesch: Das Skalensystem, Berlin 1987
  • Jacob Dont: Etüden und Capricen op. 35, Mainz 1971
  • Pierre Rode: 24 Capricen, Mainz 1974
  • Henryk Wieniawski: L'École moderne op. 10, Bern 1991

参考資料[編集]

  • Rostal, Max; Horace and Anna Rosenberg, translators, Foreword by the Amadeus Quartet. With a Pianist's Postscript by Günter Ludwig and a History of Performance Practice by Paul Rolland (1985). Beethoven: The Sonatas for Piano and Violin: thoughts on their interpretation. London: Toccata Press. ISBN 0-907689-06-X. 

脚注[編集]

  1. ^ Silvela, Zdenko (2001). A new history of violin playing : the vibrato and Lambert Massart's revolutionary discovery. New York: Universal Publishers. pp. 378. ISBN 1-58112-667-0. http://books.google.com/books?id=gXqBVbWm6tkC&pg=PA378&dq=rostal+1905&ei=2MwxR5H3DIWQ6AK-h9zOAQ&sig=KDS_zMSYt2cAKavqEgQ3qZOVs2w. 
  2. ^ Craggs, Stuart R. Alan Bush: a source book. Aldershot, England: Ashgate. pp. 66. ISBN 0-7546-0894-8. http://books.google.com/books?id=lNHyBiEIbDgC&pg=PA54&dq=rostal&ei=o84xR-C3FoKM6ALmjszDAQ&sig=2GOf5SEDC7lnyS2rH5HG82oMXgQ#PPA66,M1. 
  3. ^ Description Page of Frankel Sonata”. Chester Novello. 2007年11月7日閲覧。
  4. ^ “International Max Rostal Competition” (ドイツ語). Wikipedia. (2018-07-14). https://de.wikipedia.org/w/index.php?title=International_Max_Rostal_Competition&oldid=179164904. 
  5. ^ A keyword search at http://www.schott-music.com turns up - after disabling fuzzy search - 16 items of sheet music - one, the Studie in Quinten for violin and piano (ISMN M-001-06487-3), of his own composition, but mostly edited by him. (Also two items in periodicals that are about his music-making or influence, but not by him.)