マッテオ・ベレッティーニ

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マッテオ・ベレッティーニ
Matteo Berrettini
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Berrettini WM19 (4) (48522037542).jpg
2019年ウィンブルドンでのマッテオ・ベレッティーニ
基本情報
国籍 イタリアの旗 イタリア
出身地 同・ローマ
居住地 モナコの旗 モナコモンテカルロ
生年月日 (1996-04-12) 1996年4月12日(25歳)
身長 196cm
体重 95kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2015年
ツアー通算 6勝
シングルス 4勝
ダブルス 2勝
生涯獲得賞金 5,431,649 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2021)
全仏 3回戦(2018・20)
全英 4回戦(2019)
全米 ベスト4(2019)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦 (2019)
全仏 2回戦 (2019)
全英 1回戦 (2018)
全米 2回戦 (2018)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 8位(2019年11月4日)
ダブルス 105位(2019年7月22日)
2019年11月5日現在
テンプレート  プロジェクト テニス

マッテオ・ベレッティーニMatteo Berrettini, 1996年4月12日 - )は、イタリアローマ出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス8位、ダブルス105位。これまでにATPツアーでシングルス3勝、ダブルス2勝を挙げている。身長196cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

生い立ち[編集]

テニス好きな両親のもと、幼くしてラケットを握ったベレッティーニは、サッカー水泳柔道もやっていたものの、2歳下の弟ヤコポ(同じくテニス選手)にせがまれて一緒にプレーしていたことから次第にテニスに熱を入れるようになった[1]

経歴[編集]

2015年にプロ転向したが、当初は膝の故障に悩まされていた[1]

2017年 ツアーデビュー[編集]

2017年のBNLイタリア国際ワイルドカードを獲得してATPツアーデビューを果たした[2]。1回戦で同胞のファビオ・フォニーニに敗れた。この年はいくつかのITFやチャレンジャー大会で優勝し、世界ランキングを300位近く上げる躍進を見せた[1]

2018年 ツアー初優勝、トップ100入り[編集]

2018年全豪オープンの予選を勝ち上がり、グランドスラム初出場。ハンガリー・オープンの1回戦でツアー初白星を挙げた。全仏オープンではグランドスラム初勝利を記録し、3回戦でこの年準優勝するドミニク・ティームに1セット取るも敗れた。7月のスイス・オープン・グシュタードシングルスでフェリシアーノ・ロペスらを下して初の決勝進出すると、決勝ではロベルト・バウティスタ・アグートを7–6, 6–4で破りATPツアー初優勝を果たした。また、ダブルスでも優勝を収め、単複両方でATPツアー優勝となった[3]。年間最終ランキングは54位まで上がった。

2019年 全米、マスターズベスト4 トップ10入り ツアーファイナルズ初出場[編集]

2019年2月にデビスカップ初出場および初勝利した[1]。4月のハンガリー・オープン決勝でフィリプ・クライノビッチに4-6, 6-3, 6-1で勝利し、ツアー2勝目を挙げる。翌週のBMWオープンでも決勝に進出したが、クリスチャン・ガリンに敗れた。BNLイタリア国際2回戦では世界ランキング4位のアレクサンダー・ズベレフを破り、対トップ10初勝利[4]。好調は続き、6月のメルセデス・カップではフェリックス・オジェ=アリアシムを6-4, 7-6(11)で下して、大会中一度もブレークを許すことなく優勝を決めた[5]ウィンブルドン選手権では、この大会限りでの引退を表明していたマルコス・バグダティスを2回戦で破ると[6]、続く3回戦ではディエゴ・シュワルツマンをフルセットで下し自身初のグランドスラムベスト16入りを果たす。4回戦で第2シードのロジャー・フェデラーに敗れた。

躍進を遂げたのは全米オープン。準々決勝のガエル・モンフィス戦では3-6, 6-3, 6-2, 3-6, 7-6(5)のフルセットの激闘を制し、イタリア人としてはコラド・バラズッティ以来42年ぶりのベスト4進出を果たした[7]。準決勝ではラファエル・ナダルと対戦し、6-7(6), 4-6, 1-6で敗れた。上海マスターズではロベルト・バウティスタ・アグートドミニク・ティームを下してベスト4入り。準決勝でズベレフに敗れた。続くエルステ・バンク・オープンは準決勝でティームにリベンジされるも、大会終了後の世界ランキングで9位になり、トップ10入りを果たした[8]パリ・マスターズでは初戦敗退するも、ATPファイナルズ初出場が決まった。ATPファイナルズではジョコビッチとフェデラーに敗れてラウンドロビン敗退が決まったが、第3戦でティームを7-6(3), 6-3で破り、イタリア人選手として同大会初白星を挙げた[9]

2020年 コロナ禍と不調[編集]

全豪オープンでは初戦でアンドリュー・ハリスを破り、2回戦で当大会ベスト8入りするテニーズ・サンドグレンに敗れた。その後は新型コロナウィルスの影響でツアーが長期的に中断された。感染対策が施されたツアー開催後、ベレッティーニはシンシナティマスターズに出場し、初戦でライリー・オペルカに敗れた。全米オープンでは4回戦まで全てストレートで勝ち上がり、2019年の4回戦の再戦となるアンドレイ・ルブレフに敗れた。ローママスターズでは準々決勝に初めて進出し、キャスパー・ルードに敗れた。全仏オープンでは3回戦に進出。パリマスターズは怪我の影響もあり初戦敗退。飛躍を遂げた2019年よりも成績があまり芳しくなかったが新型コロナウィルスの影響でツアーが例年よりもあまりなく、ランキングの変化も少なかったことで2年連続でトップ10に入ることができた。

2021年 ATPカップ、マスターズ準優勝[編集]

イタリア代表のエースとしてファビオ・フォニーニと共にATPカップでイタリア代表を決勝に導き、決勝のロシア戦でダニール・メドベージェフに敗れ、惜しくもイタリア代表はATPカップ準優勝となった。 全豪オープンでは初めて4回戦まで駒を進めたが体調不良によりステファノス・チチパスとの試合前に棄権することを余儀なくされた。数週間ツアーから離れて休養し、クレーシーズンになってから復帰。その後セルビアオープンで決勝まで進出し、全豪オープンでベスト4入りした今季絶好調のアスラン・カラツェフを6-1,3-6,7-6(0)で破りツアー4勝目を挙げた。そこから続く5月のムチュア・マドリード・オープンでは公式戦8連勝を記録し、マスターズで初の決勝進出を果たしたが決勝ではアレクサンダー・ズベレフに7-6(10-8),4-6,3-6の逆転で敗れ、悲願のマスターズ1000初優勝とはならなかった。

選手としての特徴[編集]

イタリアの次代の星として期待される逸材。ATPから「サーブ王」と呼ばれるように、196cmの長身から繰り出す強烈なサーブが最大の武器で、切れ味鋭いバックハンドのスライスなどショットのバラエティも豊富。また、タイブレークや決勝のようなプレッシャーがかかる場面での精神的な強さも目立つ。それについて、本人は「サービスゲームをキープできるので、自信をもって試合に臨むことができる」と話している[1]

ATPツアー決勝進出結果[編集]

シングルス: 4回 (3勝1敗)[編集]

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー・500シリーズ (0–0)
ATPツアー・250シリーズ (3–1)
サーフェス別タイトル
ハード (0–0)
クレー (2–1)
芝 (1–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2018年7月22日 スイスの旗 グシュタード クレー スペインの旗 ロベルト・バウティスタ・アグート 7–6(11–9), 6–4
優勝 2. 2019年4月28日 ハンガリーの旗 ブダペスト クレー セルビアの旗 フィリプ・クライノビッチ 4–6, 6–3, 6–1
準優勝 1. 2019年5月5日 ドイツの旗 ミュンヘン クレー チリの旗 クリスチャン・ガリン 1–6, 6–3, 6–7(1–7)
優勝 3. 2019年6月16日 ドイツの旗 シュツットガルト カナダの旗 フェリックス・オジェ=アリアシム 6–4, 7–6(13–11)

ダブルス: 2回 (2勝0敗)[編集]

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2018年7月22日 スイスの旗 グシュタード クレー イタリアの旗 ダニエレ・ブラッキアリ ウクライナの旗 デニス・モルチャノフ
スロバキアの旗 イゴール・ゼレナイ
7–6(7–2), 7–6(7–5)
優勝 2. 2018年9月23日 ロシアの旗 サンクトペテルブルク ハード(室内) イタリアの旗 ファビオ・フォニーニ チェコの旗 ロマン・ジェバリー
オランダの旗 マトウィ・ミドルクープ
7–6(8–6), 7–6(7–4)

成績[編集]

4大大会シングルス[編集]

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A P WG Z# PO G S SF-B NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, P=開催延期
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, SF-B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A 1R 1R 2R 1–3
全仏オープン A 3R 2R 3R 5–3
ウィンブルドン A 2R 4R NH 4–2
全米オープン LQ 1R SF 4R 8–3

大会最高成績[編集]

大会 成績
ATPファイナルズ RR 2019
インディアンウェルズ 2R 2018
マイアミ 1R 2019
モンテカルロ 2R 2021
マドリード F 2021
ローマ QF 2020
カナダ 出場なし
シンシナティ 3R 2020
上海 SF 2019
パリ 2R 2019, 2020
オリンピック 出場なし
ATPカップ F 2021

脚注[編集]

受賞
先代:
ギリシャの旗 ステファノス・チチパス
ATP最も上達した選手賞
2019
次代: