マーガレット・ハウエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マーガレット・ハウエル
生誕 (1946-09-05) 1946年9月5日(72歳)
イングランドの旗 イングランド
サリー州タッドワース
国籍 イギリスの旗 イギリス
教育 ゴールドスミス・カレッジ
職業 ファッションデザイナー
活動期間 1972年 -
受賞 大英帝国勲章

マーガレット・ハウエル(Margaret Howell CBE, 1946年9月5日 -)は、イギリスイングランド出身のファッションデザイナー、または彼女が立ち上げたファッションブランドである。機能性を重視した、シンプルかつモダンなデザインの服で知られている。

本項目ではイギリスの現地法人Margarett Howell Ltd.についても記述する。

来歴[編集]

マーガレット・ハウエルは1946年9月5日、サリー州タッドワースにて、弁護士事務所に勤める事務員の父親とドレスショップ店員の母親のもとに、三人姉妹の一人として生まれた[1]

1965年、ゴールドスミス・カレッジで美術学位を取得[2]。卒業後にアクセサリーの制作を開始し、それらはヴォーグをはじめとする雑誌で取り上げられた[1][3]。 ハウエルが本格的に衣服を手掛けるようになったのは、フリーマーケットで売られていた1920年製のシャツを見つけたのがきっかけだった[2]。そのシャツの出来栄えの良さに感銘を受けた彼女は1972年、ロンドン南東部ブラックヒース英語版にてメンズシャツの製造・販売を始める。彼女が手掛けたシャツは、当時イギリスにおいて主流であったプレスのきいたシャツとは異なり、プレスをきかせていない、ゆったりとしたシルエットをもつものだった。のちにこれはイギリス版ヴォーグで取り上げられ、ハウエルは「イギリスの伝統を打ち破ったデザイナー」として初めて評価されることになる[4][5]

1973年にはブラックヒースにワークショップを開設し、卸売りを開始。このワークショップの顧客の中にはラルフ・ローレンポール・スミスといった世界的に有名なデザイナーも含まれていた[3][6][7]。1976年、ハウエルは顧客の一人であった実業家ジョセフ・エテッドギー英語版の支援を受け、ロンドンのサウスモルトン・ストリート英語版に初のメンズショップをオープン[3]。続いて1980年にはセントクリストファーズ・プレイス英語版にウィメンズショップをオープンした[8]。1982年にはアメリカに進出し、ニューヨーク市マンハッタンに出店。1983年には「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞[5]。1996年にはロンドンファッションウィークで初のコレクションを発表した[4]

2007年に大英帝国勲章(三等勲爵士, CBE)を受勲した他[9]ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ(王立技芸学会)より工業ロイヤルデザイナー(Royal Designer for Industry)に選出された[10]。2010年にはロンドン芸術大学より名誉博士号を取得[11]。2013年にはUCA芸術大学の名誉教授となり[12]、2015年には母校ゴールドスミス・カレッジより名誉フェローの称号を授与されている[13]

私生活[編集]

ハウエルはファッションデザイナーとして活動を始めた当初からのビジネスパートナーであるポール・レンショー(Paul Renshaw)と1974年に結婚したが、3年後の1987年に離婚している[7][14]

ブランド[編集]

ブランドの各ライン[編集]

マーガレット・ハウエル (MARGARET HOWELL)

  • メンズ・レディースのファーストライン。

MHL.(エムエイチエル)

  • 2003年の秋冬シーズンよりスタートしたカジュアルライン。ワークウェアやユニフォームを現代的にアレンジしたスタイルが特徴[15]

マーガレット・ハウエル プラス (MARGARET HOWELL PLUS)

  • 2010年に誕生したコラボレーションライン。他業種のデザイナーとのコラボ商品を発表している[16]

ハウスホールドグッズ (HOUSEHOLD GOODS)

  • 雑貨ライン[17]

マーガレット・ハウエル アイディア(MARGARET HOWELL idea)

  • 日本でのライセンス販売による服飾雑貨ライン[18]
  • (株)ヤマニよりバッグ、シチズン時計より腕時計、(株)モーダ・クレアより靴が販売されている[18]

ブランドショップ[編集]

現在、下記の国と地域にブランドショップを持つ。

イギリス(ロンドン、5店舗)、フランス(パリ、3店舗)、イタリア(フィレンツェ、1店舗)、日本(後述)、台湾(台北、1店舗)[19]

日本での展開[編集]

株式会社アングローバル
Anglobal Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
150-0002
東京都渋谷区渋谷2-1-1
設立 1964年8月[20]
業種 衣料
事業内容 婦人服・紳士服・服飾品の企画・製造・輸入・販売等[20]
代表者 押木源弥(代表取締役社長)[21]
資本金 9000万円[20]
売上高 153億8,800万円(2018年2月、国内実績)[20]
従業員数 511名(2019年3月1日現在)[21]
主要子会社 アナディス株式会社[21]
株式会社アンドワンダー[21]
Margaret Howell Ltd.[21]
Margaret Howell (France) S.A.R.L.[21]
外部リンク https://www.anglobal.co.jp/
テンプレートを表示

日本では1981年、イギリス法人のMargaret Howell Ltd.が株式会社アングローバルとライセンス契約を締結し[21]、日本でのブランド展開を開始。1983年、青山に路面店を出店[5]。1999年には神南に旗艦店[22]、2009年には代官山にMHL.のオンリーショップがオープンした[23]。2014年には世田谷区吉祥寺にカフェ併設店がそれぞれオープンしている[24][25]。また、Margaret Howell Ltd.は1990年に株式の過半数をアングローバルに売却し、同社の子会社となっている[6][21]

主な店舗[編集]

★はマーガレット・ハウエル、☆はMHL.の店舗

※日本公式サイト内店舗リストより引用。

北海道
  • 札幌三越店★
  • 札幌ステラプレイス店★
  • 札幌パルコ店☆
東北
  • 弘前ヒロロ店★
  • 仙台藤崎店★
  • 仙台エスパル店☆
  • 仙台パルコ2店☆
関東
  • 大宮そごう店★
  • 浦和伊勢丹店★
  • 千葉そごう店★
  • 船橋東武店★
  • 丸の内店★
  • 代官山店☆
  • 神南店★
  • SHOP & CAFE 二子玉川ライズ店★
  • SHOP & CAFE 吉祥寺店★
  • 中目黒店☆
  • ラゾーナ川崎プラザ店☆
  • 横浜ルミネ店☆
中部
  • 新潟三越店★
  • 富山大和店★
  • 金沢大和店★
  • 松本パルコ店★
  • 岐阜高島屋店★
  • 静岡Den bill店★
  • 名古屋ラシック店★
近畿
  • 京都大丸店★
  • 大阪グランフロント店★
  • なんばパークス店☆
  • あべのハルカス店★
  • 西宮阪急店★
  • 神戸バル店☆
中国・四国
  • 岡山天満屋店★
  • 広島そごう店★
  • 広島パルコ店☆
  • 徳島店★
  • 高松店★
  • 松山店★
九州
  • 福岡岩田屋店★
  • 福岡パルコ店☆
  • 佐賀玉屋店★
  • 長崎ハマクロス411店★
  • 熊本鶴屋店☆
  • 大分トキハ店★
  • 鹿児島マルヤガーデンズ店★

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Margaret Howell, the British clothes designer who is big in Japan”. Financial Times (2013年12月21日). 2019年3月23日閲覧。
  2. ^ a b Margaret Howell interview”. Goldsmith, University of London. 2015年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月23日閲覧。
  3. ^ a b c Margaret HowellLondon Fashion Week、2019年3月23日閲覧。
  4. ^ a b マーガレット・ハウエルファッションプレス、2019年3月23日閲覧。
  5. ^ a b c マーガレット・ハウエル MARGARET HOWELLVOGUE JAPAN、2019年3月23日閲覧。
  6. ^ a b Margaret Howell Says Keep as Much Control Over Design as Possible”. Business of Fashion (2014年3月21日). 2019年3月23日閲覧。
  7. ^ a b Ms Margaret Howell|The Woman Behind the BrandMr Porter、2019年3月23日閲覧。
  8. ^ The Outsider: Margaret Howell is British Fashion's Queen of Minimalism”. The Independent (2012年5月26日). 2019年3月23日閲覧。
  9. ^ Rod and Zara top New Year Honours”. BBC News (2006年12月30日). 2019年3月23日閲覧。
  10. ^ Current Royal Designers”. Royal Society of Arts. 2009年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月23日閲覧。
  11. ^ Fashion Degrees”. Vogue (2010年7月15日). 2019年3月23日閲覧。
  12. ^ Margaret Howell awarded honorary professorship”. The Telegraph (2013年6月26日). 2019年3月23日閲覧。
  13. ^ Film producer Lord Puttnam and designer Margaret Howell to be honoured by Goldsmiths”. Goldsmiths, University of London (2015年2月10日). 2019年3月23日閲覧。
  14. ^ Sleeman, Elizabeth (2001), The International Who's Who of Women 2002, Psychology Press, pp. 257, ISBN 9781857431223, https://books.google.co.jp/books?id=6J8xDWDqOkEC&dq 
  15. ^ MHL.服DB、2019年3月28日閲覧。
  16. ^ コラボレーベル「MARGARET HOWELL PLUS」日本初上陸”. FASHIONSNAP.COM (2010年8月20日). 2019年3月28日閲覧。
  17. ^ ハウスホールドグッズ服DB、2019年3月28日閲覧。
  18. ^ a b マーガレット ハウエル アイディア服DB、2019年3月28日閲覧。
  19. ^ SHOPLIST日本公式サイト、2019年3月28日閲覧。
  20. ^ a b c d マイナビ2020 (株)アングローバル【MARGARET HOWELL/MHL/THE LIBRARY/SUNSPEL/Dice&Dice】の新卒採用・会社概要マイナビ、2019年3月28日閲覧。
  21. ^ a b c d e f g h 会社概要株式会社アングローバル、2019年3月28日閲覧。
  22. ^ 英マーガレット・ハウエル、渋谷・神南の旗艦店をリニューアル”. シブヤ経済新聞 (2009年3月13日). 2019年3月30日閲覧。
  23. ^ マーガレット・ハウエル、世界初の「MHL.」オンリーショップが代官山にオープン”. FASHIONSNAP.COM (2009年9月12日). 2019年3月28日閲覧。
  24. ^ マーガレット・ハウエルが二子玉にカフェ併設の新ストア、テイクアウトも可能に”. FASHIONSNAP.COM (2014年8月6日). 2019年3月28日閲覧。
  25. ^ マーガレット・ハウエルがカフェ併設店を吉祥寺に出店 テイクアウトも”. FASHIONSNAP.COM (2014年11月26日). 2019年3月28日閲覧。
  26. ^ Behind the Brand: Margaret Howell”. Mr Porter (2011年8月23日). 2019年3月29日閲覧。
  27. ^ Margaret Howell: What I've Learned”. Esquire. 2015年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月29日閲覧。