マードックからの最後の手紙

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マードックからの最後の手紙(マードックからのさいごのてがみ)とは、樽屋雅徳作曲の吹奏楽曲である。

タイタニック号に乗船していた、一等航海士のウィリアム・マクマスター・マードックタイタニック号沈没事故をモチーフにした曲である[1]

構成[編集]

最初はテンポ50という遅さであり、伸ばしから始まる。4/4拍子。 『空虚五度』といわれる変ロとへの和音を低音ダブルリード主体で奏でる。 そこからBグループが主題を提示しトライアングルの音で次の展開へと移る。メロディーは、ホルンを中心にクラリネットとアルトサックスの編成。

Aは再現。フルートや金管が足され対旋律が強くなる。

Bは一拍目にバスドラムとティンパニーが変ロで入り、テンポが60になって音量も推進力も増す。 もう一度一拍目に打楽器が入り、この曲のメロディーとの掛け合いとなっている。 そして静かに木低音によりデクレシェンドが掛けられやがて音が消えゆく。サックスやホルンによる対旋律が加わる。

Cからは、テンポが上がり拍子も6/8に変わることで一気に現実感が発生する。 この部分からは『乗客達で賑わう船上の様子』であり、タイタニック号が出港した場面であることがわかる。 アイリッシュ調の音楽が使われており、船がアイルランド周辺を航行している場面である。 アイルランドの民族楽器ボーランとタンブリンが基本リズムを奏でる。 打楽器のイントロが4小節で終わると、クラリネット・フルートがやはりアイルランド系の主題を奏で始める。 スラーやスタッカート、アクセントなどの記号を上手に活用して歌うことが大切である。

Dは再現。 アルトサックス・ピッコロが加わり、Cよりも音量は上がるがEに向けて温存するためやりすぎないことが大切である。

Eはメロディーが変化し、6/8の部分のクライマックスである。対旋律が発生し、音量も上がる。 特に対旋律は主旋律とぶつかりにくいため、音量をしっかりと出すと少人数でも迫力が増す。 そして最後の一小節で急激にデクレシェンドが掛けられる。金管楽器の旋律と木管楽器の旋律の掛け合いでメロディーが成される。

Fではテンポが落ち着き、ピッコロや中低音、オーボエ、クラリネットが異なる旋律を受け継いでいく。

Gは再びゆっくりな場面で、ホルン、アルトサックス、続いてクラリネットが穏やかなメロディーを奏でる。

Hは、ピアノ伴奏でフルートのソロがある。

Iは雰囲気が一変して、金管、打楽器が主に激しく歌い続いてJは木管も加わり、さらに激しさを増す。

Kは木管が細かく動く。次いでLは打楽器のソロである。

脚注[編集]