マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界

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マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界(マーベル・シネマティック・ユニバースのさくちゅうせかい)は、映画シリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』(以下『MCU』)に登場する架空の惑星及び次元の一覧である。同時に本項では、各惑星に構えられた代表的な施設も記述する。

宇宙[編集]

惑星[編集]

九つの世界[編集]

『MCU』世界の宇宙には、北欧神話と同様に世界樹“ユグドラシル”の枝に内包された“九つの世界”が存在し、互いにつながっている。九つの世界の「世界」とは“異世界”ではなく、同一の宇宙の中の異なる星系に存在する“惑星”であり、アスガルド人たちはユグドラシルに内包された惑星を「世界」と呼んでいるに過ぎない。

アスガルド
登場作品:『マイティ・ソー』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『アベンジャーズ/エンドゲーム
九つの世界の頂点と言われる“神の国”。宇宙から見た外見は平らな大地と端から水が流れ落ちている、所謂天動説が信じられていたころのような星。『バトルロイヤル』にてスルトにより滅ぼされ消滅する。
地球/ミッドガルド/テラ
登場作品:『MCU』全作品
地球そのものである世界。アスガルド人は「ミッドガルド」、主に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに登場する銀河の住民たちの多くは「テラ」と呼称する。
ヨトゥンヘイム
登場作品:『マイティ・ソー』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
氷の巨人群やフロスト・ビーストが住む世界。吹雪が吹く荒涼な大地と、僅かな光が差し込むこともある暗闇に包まれた大空が特徴の世界で、巨人の王であるラウフェイが腰を降ろす簡素なデザインの寺院まで建てられている。
地球暦965年と2010年において、アスガルド軍やソーたちとの戦地となり、アスガルドの王位の確立を企むロキによって崩壊の危機に晒されたが、ソーの活躍で食い止められる。
2013年には、惑星直列で発生したこの世界への境界に、ソーとダーク・エルフの長であるマレキスが交戦しながら落ち込み、この世界に一時的に辿り着く。
ヴァナヘイム
登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
ヴァン神族が住み、ソーの戦友であるホーガンの故郷である世界。地上には森林地帯が広がり、その中にヴァン神族は集落を構え暮らしている。集落には複数の石柱も確認され、別の場所には遺跡のような建造物も存在する。2013年の惑星直列の際には、ダーク・エルフの戦艦を攻撃しようとした地球の戦闘機2機が、重力異常によって発生したこの世界への境界に引き込まれてしまったが、マレキス打倒後に戦闘機2機は無事に地球へ帰還する。
スヴァルトアールヴヘイム
登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
ダーク・エルフ群が住む世界。上空を暗雲が覆い、地上は焦土そのもので、洞窟もあり、強力な砂嵐が発生することもある。5000年前にアスガルド軍とダーク・エルフ群の戦場となり、その爪跡として現在でもダーク・エルフの戦艦の残骸が複数残っている。
2013年において、ソーやロキとダーク・エルフ群の戦いが繰り広げられ、アルグリムやマレキスはここで最期を迎える。
ムスペルヘイム
登場作品:『マイティ・ソー バトルロイヤル』
炎の悪魔群やドラゴンが住み、燃え盛る灼熱の炎に覆われる荒野の世界。地底にはこの世界の王であるスルトと、ドラゴンが住み着いており、大昔にオーディンはこの地から永遠なる炎をスルトから奪い去ったという。
2017年に、インフィニティ・ストーンの手がかりを探すソーとスルトら炎の悪魔群やドラゴンの戦地となる。
ニダベリア
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
アスガルドと親交がある種族“ドワーフ”たちが住み、エイトリの故郷である世界。死にゆく1つの中性子星を、工房と居住スペースが入っている超巨大リングで囲っている形になっている。ここに住む300人のドワーフたちは、この惑星のエネルギーを使い、アスガルドの武器を長年作り続けており、オーディンやソーがかつて使用していたムジョルニアをはじめとするアスガルドの武器はここで製作された。
サノスはドワーフたちに、インフィニティ・ガントレットの製作を依頼。完成すると、エイトリだけを残して他のドワーフを虐殺し、リングを凍らせてニダベリアのエネルギーを停止させた。
その後、ソーがサノスを倒すためには新たな武器(ストームブレイカー)が必要だと判断し、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのロケットとグルートを仲間に加え連れてここに来訪。エイトリを説得したソーはロケットと協力し、捨て身でリングを解凍させ、それを見たエイトリは、ストームブレイカーを製作し、グルートの手助けにより完成させる。
アールヴヘイム
ライトエルフが住む世界。2019年現在、『MCU』作品には未登場。
ニヴルヘイム
死者が住むという世界。2019年現在、『MCU』作品には未登場。

その他の銀河の惑星・コロニー[編集]

モラグ
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
銀河座標“M31V J00443799 + 4129236”に位置する、廃墟の惑星。美しい空が広がり、かつては繁栄していたが、何らかの原因で滅亡し、荒廃した地表は洪水で洗い流され、地表の裂け目から強力な間欠泉が噴き出ており、現在ではこの惑星で暮らす者は確認されていない。廃墟となった古代の寺院の内部もほぼ崩壊しており、ヒューマノイド型種族の白骨が置かれ、オルローニと蛇のような軟体動物が複数住みついていた。何故か崩壊を免れた色鮮やかな部屋もあり、そこではエナジー・シールドが貼られたケージにオーブが封印されていた。
2014年に、ピーター・クイル/スター・ロードとコラス・ザ・パーサーらのオーブを巡る小競り合いが展開される。
ザンダー
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
銀河座標“M31V J00442326 + 412708”に位置する、銀河最大の国家“ノバ帝国”の首都惑星。この惑星の周囲には3つの太陽が浮かび、ノバ軍のシンボルのモデルとなっている。銀河でも最高クラスの文明が発達しており、広大で豊かな大都会を中心にザンダー星人を含む約120億人ものさまざまな種族が暮らしている。
2014年に、ロナンらによって惑星壊滅の危機に瀕するが、ガーディアンズやラヴェジャーズ、ノバ軍警察の共闘により、被害を最小限に食い止め、平和を取り戻す。数ヶ月後のエゴの“拡張”の際には、膨張したエゴの苗により再び被害を受けた。
しかし2018年には、パワー・ストーンを狙うサノスとその軍団によって滅ぼされたことが言及される。
ノバ軍警察本部
ザンダーの都市に建造されたノバ軍の本庁舎。ロナン打倒後、オーブが保管される。
ノーウェア
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
銀河座標“M3RD 17H17211 + 2121224”に位置する、エソン・ザ・サーチャーの死骸の頭部をくり抜いて居住地にした採掘コロニー。数百年前にタニリーア・ティヴァン/コレクターたちが、潤沢な資源(エソン・ザ・サーチャーの頭蓋骨内の各器官や有機物質)を銀河の闇市場へ高値で取引したことにより栄え、現在でも住民たちは頭蓋骨内の採掘によって生計を立てているほか、宝目当てのならず者の溜まり場となっており、貧民と思しき子どもの姿も見られる。ティヴァンのコレクションルームや、ホログラムゲームが置かれた賭博場、髄液で満たされたプール、マイニング・ポッドの駐機場などが点在する。
2014年にキルン刑務所を脱獄したクイルたちは、ティヴァンにオーブを売るためにここを訪ね、休息もとるが、ドラックスに呼び寄せられたロナンらや、クイルを追ってきたラヴェジャーズに見つかってしまい、一悶着を起こす。
2018年には、ガーディアンズがソーから「リアリティ・ストーンは今、ノーウェアにいるコレクターに預けている」と聞かされたことで、サノスの目論見を阻止すべく再訪した。しかし、クイルたち彼らが訪れた時には既にリアリティ・ストーンを入手したサノスの手によって壊滅していた。
コレクションルーム
ティヴァンが営む、自身がコレクションしてきた様々な物品や生物を保管・展示するショップ。ノーウェアの建物の中でも特に大きな規模の施設で、ショップ内には多くの種族が収められたカプセル[注釈 1]が建ち並び、オーブを展開した装置やモニターなども置かれている。
ここでクイルたちは、ティヴァンと取引を試みるが、オーブの中身のパワー・ストーンの能力を知ったカリーナがストーンを握ったことで発生した大爆発に巻き込まれる。
ソヴリン
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
銀河座標“M49 5I0L339P21 + H9 LNI31”に位置する、人工惑星。高度な工業技術を持ち、女王のアイーシャの下、バース・ポッドで産み出した子どもを、高い能力値を持つ市民へと育成させることを方針とする。ガーディアンズとアビリスクの戦場となった発電施設や、アイーシャと謁見した王室、オムニクラフトのコントロールセンターなどが点在する。
ベアハート
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
銀河座標“M20 22A4834126 + 306CA12”に位置する、地球のものに酷似した森林が広がる惑星で、4つの月が星の周囲に浮かぶ。森林には白いのような猛禽類や、蜘蛛といった節足動物が生息している。ガーディアンズはこの星にミラノ号を墜落させてしまうが、同時にエゴやマンティスと初めて出会った。また、アイーシャの依頼を受けたラヴェジャーズとロケットの戦闘や、テイザーフェイスの反乱の場にもなる。
コントラクシア
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
銀河座標“M15 5127512731 + X1955KX”に位置する、地表の多くが水に覆われた極寒の惑星。2つの重なり合う太陽が浮かび、氷の島の上に雪が降っている。
アイアン・ロータス
コントラクシアの町中にある酒場。複数のロボット娼婦が店員として客をもてなしており、ラヴェジャーズはここを溜まり場としているが、ラヴェジャーズ全隊のリーダーであるスタカー・オゴルドによると彼らの99%はもう来ないらしい。ここの出入り口前で、ヨンドゥ・ウドンタはスタカーからラヴェジャーズの掟を破ったことを糾弾され、アイーシャからはガーディアンズの捕縛を依頼される。
エゴの星
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
銀河座標“G52 22C848T12F + E16UC22”に位置する、星図にも載っておらず正式な名もない、地球の月ほどのサイズである辺境の赤い惑星。星全体は内部から放たれる神秘的な青白い光に包まれ、外周には巨大な黄色い太陽が存在し、奇妙で美しい植物が生い茂るその大地からはシャボン玉が舞い、エゴとマンティスが住む豪奢な宮殿がある。宮殿内の大広間にはエゴの半生を人形劇風に放映する球体状の装置が博物館のように複数置かれている。
エゴの本体でもある。宮殿の傍らの洞穴内にはエゴに利用されてきた子どもたちの人骨が無数に埋められており、エゴが“拡張”を始めると星の地表に巨大なエゴの顔面が浮かぶ。星の中枢は、核の部分にある脳を守るようにして鉱物が囲っており、鉱物の内部にも分厚い金属が固まっている。星内部への敵に対してエネルギー触手やエネルギー波で攻撃することも可能で、この星においては、エゴだけでなく息子クイルも同様に万物を創造するほどの力を得られ、超常的な能力を発揮できる。
この星の中枢でガーディアンズは、ソヴリン艦隊やエゴとの激闘の末に、この星を爆破・消滅させる。
リア
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
クロナン人の出身星。エゴの星へ向かうクオドラントの連続ジャンプのシーンに登場した。
サカール
登場作品:『マイティ・ソー バトルロイヤル』
宇宙の辺境に位置し、上空に開く大量のワームホールからひっきりなしに異星のガラクタが落ちてくるという混沌とした惑星。「未知と既知の境界の星」とも言われ、それに加えて、他の星とは時の流れが異なっている。また、ワームホールの中には“悪魔の肛門”と呼ばれる、常時開いた状態の赤く巨大なワームホールも存在していする。
グランドマスターが初めて降り立ち、この惑星における文明を構築してからは彼の独裁統治の下、土地から資産まで、この星のありとあらゆるものが管理されており、アスガルドを去ったブリュンヒルデ/ヴァルキリーや、地球から失踪したブルース・バナー/ハルクもこの星に長く暮らしていた。
2017年にソーたちは、バトルロイヤルから惑星脱出まで奔走する。
首都
ワームホールから落ちてきた、多数のガラクタで構成されたサカールの都市。グランドマスターの館や闘技場、スクラップ置き場のほか、建造物の数々はカラフルであるものの、ほとんどが薄汚れており、無法者も多く住みついているため街中は騒がしく、スラム街のような様相を呈している。グランドマスターからの呼びかけやバトルロイヤルでの前口上の際には、飛行する複数のホログラム再生機がグランドマスターの姿と声を、リアルタイムで街中や闘技場に再生する。
グランドマスターの館
グランドマスターの邸宅である、超高層ビル。外壁には宇宙船の発着口のほか、バトルロイヤルの歴代チャンピオンたちの顔の像が縦に組み込まれており[注釈 2]、内部にはディスコのほか、捕らえた者を拘束し、サカールとグランドマスターの歴史のホログラムを観せる座椅子、奴隷たちが収容される汚れたホール、ハルクのスイートルーム、宇宙船の格納庫などがあり、色とりどりのアーマーとロッドで武装した警備隊が常駐している。
ハルクのスイートルーム
グランドマスターがバトルロイヤルのチャンピオンであるハルクに与えた個室。外部から見てハルクの顔の像に当たる箇所に位置し、赤と白のツートンカラーの内壁が特徴の室内に、ハルクが竜の頭骸骨で作ったベッドや、いびつな石風呂、酒瓶が置かれた棚、ハルク専用の武器などの家具や品々が散乱しており、出入り口は隔壁用のエナジー・シールドを貼る機能を有している。
闘技場
グランドマスターがバトルロイヤルの会場として、都市の中心に建設させたスタジアム。地上部分にはフィールドと観客席や、グランドマスターをはじめとする迎賓用の観覧ブースが、地下部分には大量の武器が置かれた出場戦士の待合室と、ロボットがバーテンダーとして常駐するカウンターバーがエナジー・シールドで隔てた形でそれぞれ置かれている。ここで催されるバトルロイヤルは、サカール人にとって最高の享楽のため、観客席だけでなく飛行艇などに乗って場外から観戦する者も多い。
ここでソーは理髪師に散髪され、簡単なボディペインティングまで施されてしまうが、ハルクと再会し、激しい戦いを繰り広げる。
ゼホベリ
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
ガモーラの故郷であり、かつてゼホベレイが住んでいた惑星。地上には、中華風の寺院に酷似した建造物が多数散見される。ガモーラの幼少時代に、サノスとブラック・オーダーによって侵略され、半滅した。
ヴォーミア
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
およそ70年以上前にテッセラクト(スペース・ストーン)の力で飛ばされたヨハン・シュミット/レッドスカルがストーン・キーパーとして滞在し、インフィニティ・ストーンの1つであるソウル・ストーンが眠る惑星。上空は仄暗い太陽が照らす暗闇に包まれ、地上は砂丘浅瀬に巨大な岩山だけが存在し、シュミット以外に現地の生物も確認できず、静寂に支配された虚無的な世界である。
2018年に、ガモーラを脅迫してソウル・ストーンの在処を吐かせたサノスがガモーラを連れて訪ね、目前に現れたシュミットからソウル・ストーンの入手方法を伝えられると、苦渋の決断でガモーラを犠牲にし、ストーンを手に入れる。
タイタン
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
サノスの故郷。文明も発達し緑豊かな惑星だったが、かつて人口過多と食糧難に陥ったことにより戦争が勃発し、サノスが滅びの前に虐殺を行ったことで滅亡したと、サノス自身によって語られた。滅亡後、荒れ果てた廃墟と残骸が散らばり、重力異常も発生している。
この惑星の唯一の生き残りであるサノスは、他の惑星でも同じような悲劇を繰り返させないために、インフィニティ・ストーンを6つ全て集めて、全宇宙の半分の生命を消滅させる事を画策した。
2018年にエボニー・マウのQシップに乗っていたトニー・スターク/アイアンマン、ピーター・パーカー/スパイダーマン、スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジの3人、ネビュラから連絡を受けてサノスを待ち伏せていたガーディアンズのクイル、ドラックス、マンティスの3人、ソウル・ストーンを入手したサノス、サノスを倒すべく特攻したネビュラが訪れ、大乱戦が繰り広げられる。
ハラ
登場作品:『キャプテン・マーベル
銀河座標“8K1M YY67A47 + 58E698L”に位置する、宇宙列強の帝国“クリー”の首都惑星。
トルファ
登場作品:『キャプテン・マーベル』
銀河座標“P137.T55412AS + C00876”に位置する、クリーの境界の惑星。

その他[編集]

サンクチュアリ
登場作品:『アベンジャーズ』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
銀河座標“N5X2 106311411 + 2123518”の小惑星帯にある、サノスが聖域として居住する彼の領域で、配下であるジ・アザーやチタウリ、リヴァイアサンもここを拠点とする。劇中で確認できた特徴的な設備はサノスが腰を下ろす玉座や、そこへ繋がる発光する階段ぐらいで、それらを除いて見ると何の変哲も無い小惑星帯である。
ロキやロナンもここに来訪し、ジ・アザーやサノスからインフィニティ・ストーンを内包したアイテムの回収を促される。
キルン刑務所
銀河座標“M20H I19919142 + 0185112”に位置する、非常に巨大な宇宙刑務所。ノバ軍に運営され、極彩色ではあるが、所内は途轍もなく不潔且つ悪臭が漂う劣悪な環境であり、銀河中の凶悪な犯罪者たちが収監されている。独房や大勢の囚人が雑魚寝する部屋にシャワー室、囚人の所持品の保管庫が劇中で確認されており、大広間にある高さ6メートルの監視塔には、所内の人工重力の発生装置と、塔上部を切り離す機能があり、動力源のバッテリーを外すと警報が鳴り響く。複数のセキュリティ・ドローンと、スタンバトンやライフルで武装したノバ軍の兵士たちも常駐しているものの、腕に自動ドアのリモコンを移植した看守たちは囚人の脱獄は防ごうとするが、彼らによる喧嘩は止めないスタンスをとるなど、腐敗した悪質な職員である。本刑務所に連行された犯罪者は、入獄時に大量のシラミ駆除薬を激しい勢いで浴びせられ、黄色い囚人服[注釈 3]と寝具を手渡される。
ザンダーで騒動を起こしたクイルたちもここに収監されたが、彼らはここで手を組み、脱獄作戦を実行。結果的に成功したこの活動は、ガーディアンズ結成のきっかけの一端となった。後にガモーラの収監を知ったロナンらも彼女を連れ戻すために訪れ、クイルたちの作戦で壊滅状態となった本刑務所を目にすると、その場の始末をネビュラに命じたが、その後の去就は不明。

多元宇宙(マルチバース)[編集]

登場作品:『ドクター・ストレンジ

この世界とは異なる、ありとあらゆる次元宇宙の総称。マスター・オブ・ミスティック・アーツに属する魔術師たちは、マルチバースを開くことによって得たエネルギーを用いて様々な魔術を行使する。 エンシェント・ワンは、東洋医学だけでなく魂と魔術といった目に見えない概念まで卑下したストレンジに、このマルチバースの一部を魔術で見せつけ、この体験からストレンジは魔術に感銘を受け、エンシェント・ワンに教えを請うようになる。

ミラー・ディメンション
現実世界を基に作り出した仮想空間のような次元。密接に繋がった現実世界を反映しているものの、鏡映しのように正反対の世界で、暗黒のエネルギーで成り立っている。こちらから現実世界を視認することはできるが、直接的な干渉はできない。逆に、現実世界側からは一切の視認、干渉は不可能。
主に戦闘時や、捕らえた相手の拘束に使用される。相手と自分をこの次元に隔離することで現実世界に損害を与えず戦闘を行ったり、追手からの逃走に使用される。スリング・リングが無ければ出入りは不可能になる。反面、暗黒次元由来の魔術の使い手は、この次元内の構造を自在に操ることができ、彼らを相手として戦う場合は相性が悪い。
アストラル・ディメンション
肉体を離れた精神や魂などの霊的な物が存在する次元。この次元も現実と密接に繋がっており、魔術師たちは“アストラル投射”という魔術によって、幽体離脱のように肉体から精神体“アストラル体”を分離させ、建物などの構造物を無視して自在に移動することができる。アストラル体同士では、会話や戦闘などのやりとりをすることも可能。しかし、肉体は無防備な状態で現実世界に放置されるため、敵に襲撃される危険もある。
基本的に現実世界からの認識は不可能だが、この次元側から任意で姿や音声を現実世界に現すことは可能。また、壁や物体にぶつかった際の物音や衝撃はそのまま現実世界にも反映される。
暗黒次元(ダーク・ディメンション)
この世界とは根本的に異なる物質で満ちた暗黒の空間で、生命体はおろか時間や生死、倫理など人間の概念が存在しない。暗澹としており、取り込まれて朽ち果てたと思しき星々が数多く浮かんでいる。
カエシリウスらゼロッツによって、香港に出現させられ、壊滅的な被害を与えたが、ストレンジの策に嵌ったドルマムゥによって香港から消失する。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 劇中では過去作に登場した“チタウリ”、“ダーク・エルフ”、“クリロリア人”、イースターエッグとしてアダム・ウォーロックの繭、コスモ・ザ・スペースドッグハワード・ザ・ダックスリザーのエイリアンなどが収められている。
  2. ^ その並びは最上部がハルクで、その左下には馬に似た顔立ちの“ベータ・レイ・ビル”、右下にはオリュンポスの軍神“アレス”、ベータの真下には暗黒空間を作り出す“ダーククロウラー”、アレスの下には縦に2つ並んだ顔をもつアンドロイドの“バイ・ビースト”、最下部には沼地の巨大怪物“マンシングロボット”となっている[1]
  3. ^ 囚人服は長袖、ノースリーブなど数種類が存在し、ズボンの左脚部分には着用する囚人の犯罪歴を示した数色のラインが描かれており、犯罪の種類や数によりその色や本数が異なっている。

参考[編集]

参考文献[編集]

  • 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6。