マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界

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マーベル・シネマティック・ユニバース > マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界

マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界(マーベル・シネマティック・ユニバースのさくちゅうせかい)は、映画シリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』(以下『MCU』)に登場する架空の惑星及び次元の一覧である。同時に本項では、各惑星に構えられた代表的な国家・施設も記述する。

宇宙[編集]

九つの世界[編集]

『MCU』世界の宇宙には、北欧神話と同様に世界樹“ユグドラシル”の枝に内包された“九つの世界”が存在し、互いにつながっている。九つの世界の「世界」とは“異世界”ではなく、同一の宇宙の中の異なる星系に存在する“惑星”であり、アスガルド人たちはユグドラシルに内包された惑星を「世界」と呼んでいるに過ぎない。

アスガルド[編集]

登場作品:『マイティ・ソー』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『アベンジャーズ/エンドゲーム

九つの世界の頂点と言われる“神の国”。宇宙から見た外見は平らな大地と端から水が流れ落ちている、所謂天動説が信じられていた頃のような星。地球暦2017年に、スルトが“ラグナロク”を発生させたことにより完全に崩壊・消滅する。

地球/ミッドガルド/テラ/C-53[編集]

登場作品:『MCU』全作品

銀河座標“CO53.FR45887 + 125X47”に位置する、地球そのものである世界。アスガルド人は「ミッドガルド」、銀河の住民たちの多くは「テラ」、クリー人とスクラル人は「C-53」とそれぞれ呼称する。天体の外観や構造地形土地人類までの地理全般についての情報は現実世界の地球とほぼ同等のものとして各作品で描写されているが、ソコヴィアやワカンダのような架空の国家も僅かに存在し、『MCU』オリジナルの施設も数多く登場する。 太古の時代にアスガルド人たちが幾度となく訪れ、その際の伝説が北欧神話として残されている。銀河の星々の住民の多くから見たら辺境の地であり、他の惑星に比べて文明の発展がかなり遅れている。近年では、“超人”となった地球人たちがアメリカを中心に善悪問わず次々と出現し、同時に“チタウリ”や“ダーク・エルフ”などの宇宙人らによる侵略も増え始め、彼らによる事件や戦闘が各地で続発しているため平和な惑星と言えなくなっているが、地球最強のヒーローチーム“アベンジャーズ”や、彼らに近しい超人ヒーローたち、そして国際平和維持組織“S.H.I.E.L.D.”が守護している。また、6つの“インフィニティ・ストーン”を内包したアイテムの内“テッセラクト/スペース・ストーン”と“アガモットの目/タイム・ストーン”の2つがこの星に存在しており、更にロキによって“セプター/マインド・ストーン”が持ち込まれるなど、いつしか宇宙全体を巻き込んだ事件の中心となっていく。

アメリカカリフォルニア州
スターク邸
登場作品:『アイアンマン』、『アイアンマン2』、『アイアンマン3
トニー・スターク/アイアンマンの自宅で海に面した崖の上にある豪邸。住所はマリブ・ポイント10880、郵便番号は90265。海に面した崖の上にある邸宅で、セキュリティなど全体の管理はJ.A.R.V.I.S.が担当している。リビングには複数のソファーのほかグランドピアノギターが置かれ、屋外プールトレーニングジムといった娯楽設備も充実しており、ベッドルームでは、朝になるとガラスのスモークが消えて日光が差し込み、美しく広大な海を見ることができるなど、近未来的な高級住宅である。また、地下には複数の自動車が駐めてある駐車場[注釈 1]と、トニーのラボであるワークショップまで設けられている。しかしトニーの破天荒な行動と研究開発で、ワークショップも含めて邸宅の内壁や設備などが破損することもしばしばである。
トニーが世間に自分がアイアンマンであることを公表した直後の夜には、ニック・フューリーがセキュリティを難なく突破して当邸宅に侵入し、トニーに“アベンジャーズ計画”の構想を伝える。
2010年には、誕生パーティーでのトニーとジェームズ・“ローディ”・ローズの殴り合いでかなりの損害が出ており、“プリズム加速器”組み立て時にもトニーがワークショップと合わせて床や壁に穴を開けていた。同時に、フューリーの指示を受け、ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ ウィドウフィル・コールソンがトニーに対する監視任務で潜入、来訪する。
2012年の年末にはクリスマスシーズンということで、トニーがペッパー・ポッツの為に高さ数メートルのウサギの特注縫いぐるみを置いていた。その後日に、トニーがマスコミを通してマンダリンに宣戦布告をしたことで、偽装された武装ヘリ3機の襲撃を受け、ミサイル攻撃により邸宅の地上部分は完全に破壊され水中に没する。
ワークショップ
スターク邸の地下に設置されている駐車場の一部のスペースを、様々な開発・実験用に改築されたトニーのラボ。このスペースもJ.A.R.V.I.S.に管理され、ここに入るにはガラス張りのドアにパスワードをテンキー入力する必要があり、そのパスワードはトニー以外ではごく限られた人物しか知らない。工具各種は勿論、“DUM-E”と“U”をはじめとするトニーの発明品や、キッチン冷蔵庫ワインセラースティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの盾の試作品などが置かれ、数台のアップル製モニターとバーチャルキーボード3Dホログラムを真上に展開するモニターテーブルなどの高性能な最先端設備を複数備える。
そしてトニーが“アイアンマン・アーマー”を開発してからは、ショップの中央にアーマー装着用装置が床部分と天井部分に内蔵され、床部分からは下半身のパーツ用のフィッティング機器、天井部分からは上半身のパーツ用の2本のマニピュレーターが降下し、トニーがアーマーを着脱する際には、それらの装置が駆動する[注釈 2]
2010年には、新設された4台のパソコンモニター付きの机や、アーマーの格納スペース“ホール・オブ・アーマー”が備わるなど、内装が変更された。新設された机のパソコンは起動させるとショップ全体に3Dホログラムを展開し、J.A.R.V.I.S.の操作で物体をスキャニングするシステムまで備える。
2012年のクリスマスシーズン時には、ホール・オブ・アーマーがマーク8以降のアーマーも格納できるよう地下2階分に拡張された。スターク邸襲撃時にこのラボも破壊されたが、マーク8〜41用のホール・オブ・アーマーは無事だったため、アルドリッチ・キリアンや“エクストリミス・ソルジャー”群との決戦で“ホーム・パーティ・プロトコル”が発動され、破壊を免れた全アーマーが飛び立つ。
アメリカ・ニューヨーク州
ヒーローたちの出身地や活動拠点、生活圏が集中しているアメリカの主要行政区画。
アベンジャーズ・コンパウンド[1]
登場作品:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『アントマン』、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『スパイダーマン:ホームカミング』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『キャプテン・マーベル』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
2015年のウルトロンとの戦いの後に、ニューヨーク州北部の“スターク・インダストリーズ”の倉庫を改装して新設された、アベンジャーズの新本部基地施設[注釈 3]。アベンジャーズのヒーローやサポーターたちのほか、多数のスタッフが勤務しており、施設本棟にはアベンジャーズのヒーローの私室[注釈 4]や、ガラス張りの応接室、キッチン、ジム、格納庫などが構えられ[注釈 5]、複数の“クインジェット”も駐機されていることが確認できる。さらに有事の際には、「バーンドア・プロトコル起動」の指示で棟内の全防火シャッターを一斉に閉鎖可能。
まだ本部機能が移転して間もない頃に、スコットはハンク・ピムの指示を受け、“信号デコイ”を奪取するために旅客機から羽アリの大群と共にここへ侵入。駆けつけたサム・ウィルソン/ファルコンと小競り合いとなるも[注釈 6]、信号デコイ奪取に成功する。
2016年時点で、アベンジャーズ・タワーからの移転作業が終盤に差し掛かっており、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチがテレキネシス能力でヴィジョンを抑えたことで、施設内の天井や床に大穴が空いたこともあったが、後に周辺施設が増築された[注釈 7]。そしてトニーたちが、ピーター・パーカー/スパイダーマンをここへ招待してアベンジャーズ加入を認め[注釈 8]、“アイアン・スパイダー・アーマー”の贈呈と、50人の記者団が待機する前で加入会見を執り行おうとしたが、ピーターからアベンジャーズ加入を断られた。
2018年には、ソコヴィア協定の廉で失踪していたスティーブたちが、ここにいるローディ/ウォーマシンと合流するべく帰還。インフィニティ・ストーンを全て入手したサノスが全宇宙の生命の半分を消し去った後、フューリーが消滅直前に信号を発信させたポケベルが届けられ、信号を受信したキャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルが消滅を免れたヒーローたちと邂逅し、宇宙を漂流していたトニーとネビュラもここに保護された。
5年後の2023年にはナターシャが住居としながら、各地の戦友たちと活動状況などを定期報告し合っており、スコットが量子世界から帰還したことがきっかけとなって消滅を免れたヒーローたちが再集結し、“タイム泥棒作戦”のための拠点として稼動され、格納庫には新開発された“量子トンネル”が設置された。
ヒーローたちによって作戦は成功したが、2014年世界のサノスの群勢も現代に現れ、彼らの宇宙船である“サンクチュアリⅡ”からの爆撃によって本施設は完全破壊されてしまった。そして本施設跡地はそのまま、アベンジャーズをはじめとするヒーローたちとサノスの群勢の最終決戦の場となる。
マンハッタン区
ニューヨークの中心街である地区。チタウリ襲来時には、結成されたアベンジャーズとの大規模戦闘である“ニューヨーク決戦”が発生し、同時期には戦地一帯にインフィニティ・ストーンを内包したアイテムが3つ存在していた。
スターク・タワー/アベンジャーズ・タワー
登場作品:『アベンジャーズ』、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『ドクター・ストレンジ』、『スパイダーマン:ホームカミング』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
グランド・セントラル駅の北側に隣接された超高層ビル。
スターク・タワーとしては、トニーのエコ事業の一環として建設された。上層階は最先端研究設備が整い、アイアンマン・アーマー マーク7のカプセルの射出装置も置かれたラボとカウンターバーが設けられ、そこに繋がるルーフバルコニーにはアイアンマン・アーマーの脱着用のマニピュレーターが展開する設備を有し、“STARK”の看板文字が掲げられている。
2012年時にトニーとペッパーによってクリーン・エネルギーの自家発電試験として、アーク・リアクターで当施設の照明を点灯させることに成功するが、コールソンがセキュリティを解除して最上階へ来訪し、テッセラクト捜索をトニーに依頼したため、開発は一時中止となった。
その後ロキに占拠され、彼に操られたエリック・セルヴィグによって屋上にワームホール発生装置が設置され、“アーク・リアクター”のエネルギーも利用されたが、J.A.R.V.I.S.により途中でリアクターを停止された。
アベンジャーズとロキやチタウリらの戦闘で、文字看板や窓ガラスなどが破損してしまったが、ニューヨーク決戦後にトニーとペッパーによって改修が開始される。
トニーはスターク邸を破壊されると、キリアン打倒後にここを新たな邸宅として引っ越し、2014年時にはアベンジャーズの本部施設である“アベンジャーズ・タワー”となった[注釈 9]。改修後は、上層の外部にはクインジェットの発着設備と“アイアン・レギオン”の発着口が備わり、内部には格納庫や3ヶ所のラボ、広大なラウンジ、会議室、休憩室、ジムが建てられるなど、アベンジャーズのメンバーに必要な設備が多数構えられた。
2015年時にはここでパーティーや、覚醒したウルトロンの戦線布告が行われたほか、ヴィジョン誕生の場にもなった。ウルトロン打倒後に、本部機能は新たに構えられた前述のアベンジャーズ・コンパウンドに移転する。
2016年時には、トニーがタワー自体を売却したため、アベンジャーズ・コンパウンドへ物資を全て移転させるための引越し作業が行われており、作業の管理の担当となったハッピー・ホーガンが忙しない様子を見せる。
以降はアベンジャーズやその近親者たちが直接関与した描写は無かったが、2023年の時代からタイムトラベルしてきたトニー、スティーブ、スコット・ラング/アントマンの3名がテッセラクトとセプターを入手するため、ニューヨーク決戦終結直後のスターク・タワーに潜入。この時、1階のエントランスがはじめて描写され、S.H.I.E.L.D.理事のアレクサンダー・ピアースやS.T.R.I.K.E.チームらも事後処理のために来訪していたことも明らかになり、スティーブは当時の自身との格闘の末にセプターを得るも、トニーとスコットは当時のハルクとロキの干渉でテッセラクト入手に失敗してしまう。
サンクタム・サンクトラム(ニューヨーク)
登場作品:『ドクター・ストレンジ』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
グリニッジ・ヴィレッジブリーカー通り177Aが住所である、ニューヨークの“サンクタム”を守護する砦として建てられた施設で、4階建てで最上階にあるオキュラス[注釈 10]が特徴の洋館。外周を歩く通行人の足を止めさせない呪文がかかっており[2]、地球外の木材のパネルやヨーロッパの城から持ってきた寄木細工の堅木張りの床[2]、輸入タイルを敷いた床[3]の玄関を入るとすぐに上階へのカーブした階段がある広間に出られる。上階の廊下の先の行き止まりは、3つのゲートウェイが並ぶホールとなっており、ゲートウェイはそれぞれ脇にあるダイヤルを回すことで、森の中や砂漠に海など、さまざまな場所を行き先として選択できる。最上階はレリックを収めたガラスケースが数多く立ち並ぶ陳列室となっている[注釈 11]
2017年時にはロンドンのサンクタム・サンクトラムを破壊した“ゼロッツ”が次の目標として2度に渡って襲撃し、当時の主であるダニエル・ドラムが命を奪われ、施設の内部もかなり荒らされてしまったが、スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジの奮戦により施設の完全破壊は免れ、ゼロッツ撃退後には、ストレンジがここの主となる。
その数ヶ月後にはストレンジが、ロキを伴ってニューヨークに来訪したソーをここに招き、彼らが行方を追っているオーディンの居場所のノルウェーへ導く。
2018年時には、“ビフレスト”によって上階のオキュラスと、1階と2階を繋ぐ階段が突き破られると共にハルク/ブルースが地球に帰還し、その縁でトニーも招かれ、彼らとストレンジたちの邂逅の場となる。
また、ニューヨーク決戦時にはエンシェント・ワンがこの施設の屋上で、サンクタムを守護するために人知れずチタウリを蹴散らしていた。そこへ2023年の時代からタイムトラベルしてここにやってきたブルースがエンシェント・ワンと交渉して、彼女が持つタイム・ストーンを譲渡される。
ワカンダ
登場作品:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『ブラックパンサー』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
アフリカに位置する、ティ・チャラ/ブラックパンサーや彼と深い繋がりを持つ多くの人々の母国。太古の昔にもたらされたヴィブラニウムの恩恵により、超文明国家となった。

その他の国家・地域・施設については、『MCU』各作品の“設定・用語”の項を参照のこと。

その他の世界[編集]

ヨトゥンヘイム
登場作品:『マイティ・ソー』、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
氷の巨人群やフロスト・ビーストが住む世界。吹雪が吹く荒涼な大地と、僅かな光が差し込むこともある暗闇に包まれた大空が特徴の世界で、巨人の王であるラウフェイが腰を降ろす簡素なデザインの寺院まで建てられている。
地球暦965年と2010年において、アスガルド軍やソーたちとの戦地となり、アスガルドの王位の確立を企むロキによって崩壊の危機に晒されたが、ソーの活躍で食い止められる。
2013年には、惑星直列で発生したこの世界への境界に、ソーとダーク・エルフの長であるマレキスが交戦しながら落ち込み、この世界に一時的に辿り着く。
ヴァナヘイム
登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
ヴァン神族が住み、ソーの戦友であるホーガンの故郷である世界。地上には森林地帯が広がり、その中にヴァン神族は集落を構え暮らしている。集落には複数の石柱も確認され、別の場所には遺跡のような建造物も存在する。2013年の惑星直列の際には、ダーク・エルフの戦艦を攻撃しようとした地球の戦闘機2機が、重力異常によって発生したこの世界への境界に引き込まれてしまったが、マレキス打倒後に戦闘機2機は無事に地球へ帰還する。
スヴァルトアールヴヘイム
登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』
ダーク・エルフ群が住む世界。上空を暗雲が覆い、地上は焦土そのもので、洞窟もあり、強力な砂嵐が発生することもある。5000年前にアスガルド軍とダーク・エルフ群の戦場となり、その爪跡として現在でもダーク・エルフの戦艦の残骸が複数残っている。
2013年において、ソーやロキとダーク・エルフ群の戦いが繰り広げられ、アルグリムやマレキスはここで最期を迎える。
ムスペルヘイム
登場作品:『マイティ・ソー バトルロイヤル』
炎の悪魔群やドラゴンが住み、燃え盛る灼熱の炎に覆われる荒野の世界。地底にはこの世界の王であるスルトと、ドラゴンが住み着いており、大昔にオーディンはこの地から永遠なる炎をスルトから奪い去ったという。
2017年に、インフィニティ・ストーンの手がかりを探すソーとスルトら炎の悪魔群やドラゴンの戦地となる。
ニダベリア
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
アスガルドと親交がある種族“ドワーフ”たちが住み、エイトリの故郷である世界。死にゆく1つの中性子星を、工房と居住スペースが入っている超巨大リングで囲っている形になっている。ここに住む300人のドワーフたちは、この惑星のエネルギーを使い、アスガルドの武器を長年作り続けており、オーディンやソーがかつて使用していたムジョルニアをはじめとするアスガルドの武器はここで製作された。
サノスはドワーフたちに、“インフィニティ・ガントレット”の製作を依頼。完成すると、エイトリだけを残して他のドワーフを虐殺し、リングを凍らせてニダベリアのエネルギーを停止させた。
その後、ソーがサノスを倒すためには新たな武器が必要だと判断し、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのロケットとグルートを仲間に加え連れてここに来訪。エイトリを説得したソーはロケットと協力し、捨て身でリングを解凍させ、それを見たエイトリは、“ストームブレイカー”を製作し、グルートの手助けにより完成させる。
アールヴヘイム
ライトエルフが住む世界。2020年現在、『MCU』作品には未登場。
ニヴルヘイム
死者が住むという世界。2020年現在、『MCU』作品には未登場。

その他の銀河の惑星・コロニー[編集]

モラグ
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
銀河座標“M31V J00443799 + 4129236”に位置する、廃墟の惑星。美しい空が広がり、かつては繁栄していたが、何らかの原因で滅亡し、荒廃した地表は洪水で洗い流され、地表の裂け目から強力な間欠泉が噴き出ており、現在ではこの惑星で暮らす者は確認されていない。廃墟となった古代の寺院の内部もほぼ崩壊しており、ヒューマノイド型種族の白骨が置かれ、オルローニと蛇のような軟体動物が複数住みついていた。何故か崩壊を免れた色鮮やかな部屋もあり、そこではエナジー・シールドが貼られたケージにインフィニティ・ストーンの一つである“パワー・ストーン”を納めた“オーブ”が封印されていた。
2014年に、ピーター・クイル/スター・ロードとコラス・ザ・パーサーらのオーブを巡る小競り合いが展開される。
タイム泥棒作戦の際には2014年時のこの惑星に、2023年の時代から時間移動してきたローディとネビュラが訪れ、オーブを入手する前のクイルを気絶させて、先にオーブを回収する。
ザンダー
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
銀河座標“M31V J00442326 + 412708”に位置する、銀河最大の国家“ノバ帝国”の首都惑星。この惑星の周囲には3つの太陽が浮かび、ノバ軍のシンボルのモデルとなっている。銀河でも最高クラスの文明が発達しており、広大で豊かな大都会を中心にザンダー星人を含む約120億人ものさまざまな種族が暮らしている。
2014年に、ロナン・ジ・アキューザーらによって惑星壊滅の危機に瀕するが、ガーディアンズやラヴェジャーズ、ノバ軍警察の共闘により、被害を最小限に食い止め、平和を取り戻す。数ヶ月後のエゴの“拡張”の際には、膨張したエゴの苗により再び被害を受けた。
しかし2018年には、パワー・ストーンを狙うサノスとその群勢によって滅ぼされたことが言及される。
ノバ軍警察本部
ザンダーの都市に建造されたノバ軍の本庁舎。ロナン打倒後、オーブが保管される。
ノーウェア
登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』[注釈 12]、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
銀河座標“M3RD 17H17211 + 2121224”に位置する、エソン・ザ・サーチャーの死骸の頭部をくり抜いて居住地にした採掘コロニー。数百年前にタニリーア・ティヴァン/コレクターたちが、潤沢な資源(エソン・ザ・サーチャーの頭蓋骨内の各器官や有機物質)を銀河の闇市場へ高値で取引したことにより栄え、現在でも住民たちは頭蓋骨内の採掘によって生計を立てているほか、宝目当てのならず者の溜まり場となっており、貧民と思しき子どもの姿も見られる。ティヴァンのコレクションルームや、ホログラムゲームが置かれた賭博場、髄液で満たされたプール、マイニング・ポッドの駐機場などが点在する。
2014年にキルン刑務所を脱獄したクイルたちは、ティヴァンにオーブを売るためにここを訪ね、休息もとるが、ドラックスに呼び寄せられたロナンらや、クイルを追ってきたラヴェジャーズに見つかってしまい、一悶着を起こす。
2018年には、ガーディアンズがソーから「“リアリティ・ストーン”は今、ノーウェアにいるコレクターに預けている」と聞かされたことで、サノスの目論見を阻止すべく再訪した。しかし、クイルたちが訪れた時には既にリアリティ・ストーンを入手したサノスの手によって壊滅していた。
コレクションルーム
ティヴァンが営む、自身がコレクションしてきた様々な物品や生物を保管・展示するショップ。ノーウェアの建物の中でも特に大きな規模の施設で、ショップ内には多くの種族が収められたカプセル[注釈 13]が建ち並び、オーブを展開した装置やモニターなども置かれている。
2013年に、マレキスらダーク・エルフが倒された後、ヴォルスタッグとシフはここに来訪し、携えてきたエーテル/リアリティ・ストーンをティヴァンに預ける。
2014年にクイルたちは、ここでティヴァンと取引を試みるが、オーブの中身のパワー・ストーンの能力を知ったカリーナがストーンを握ったことで発生した大爆発に巻き込まれる。
ソヴリン
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
銀河座標“M49 5I0L339P21 + H9 LNI31”に位置する、人工惑星。高度な工業技術を持ち、女王のアイーシャの下、バース・ポッドで産み出した子どもを、高い能力値を持つ市民へと育成させることを方針とする。ガーディアンズとアビリスクの戦場となった発電施設や、アイーシャと謁見した王室、オムニクラフトのコントロールセンターなどが点在する。
ベアハート
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
銀河座標“M20 22A4834126 + 306CA12”に位置する、地球のものに酷似した森林が広がる惑星で、4つの月が星の周囲に浮かぶ。森林には白いのような猛禽類や、蜘蛛といった節足動物が生息している。ガーディアンズはこの星にミラノ号を墜落させてしまうが、同時にエゴやマンティスと初めて出会った。また、アイーシャの依頼を受けたラヴェジャーズとロケットの戦闘や、テイザーフェイスの反乱の場にもなる。
コントラクシア
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
銀河座標“M15 5127512731 + X1955KX”に位置する、地表の多くが水に覆われた極寒の惑星。2つの重なり合う太陽が浮かび、氷の島の上に雪が降っている。
アイアン・ロータス
コントラクシアの町中にある酒場。複数のロボット娼婦が店員として客をもてなしており、ラヴェジャーズのヨンドゥ・ウドンタの部隊はここを溜まり場としている。ラヴェジャーズ全隊のリーダーであるスタカー・オゴルドと彼の部隊がここを訪れていたが、かつて追放したヨンドゥが居ることを知るや、ラヴェジャーズの99%はもう来ないと言い放ち立ち去っている。ここの出入り口前で、ヨンドゥはスタカーからラヴェジャーズの掟を破ったことを糾弾され、アイーシャからはガーディアンズの捕縛を依頼される。
また、2023年のアベンジャーズとサノスの群勢の最終決戦時には、ラヴェジャーズがこの場所からゲートウェイを通ってアベンジャーズ・コンパウンドに駆けつける。
エゴの星
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
銀河座標“G52 22C848T12F + E16UC22”に位置する、星図にも載っておらず正式な名もない、地球の月ほどのサイズである辺境の赤い惑星で、エゴの本体。星全体は内部から放たれる神秘的な青白い光に包まれ、外周には巨大な黄色い太陽が存在し、奇妙で美しい植物が生い茂るその大地からはシャボン玉が舞い、エゴとマンティスが住む豪奢な宮殿がある。宮殿内の大広間にはエゴの思考で操作するジオラマディスプレイ[4]とバーチャル3D模型[4]が博物館のように複数置かれている。
宮殿の傍らの洞穴内にはエゴに利用されてきた子どもたちの人骨が無数に埋められており、エゴが“拡張”を始めると星の地表に巨大なエゴの顔面が浮かぶ。星の中枢は、核の部分にある脳を守るようにして鉱物が囲っており、鉱物の内部にも分厚い金属が固まっている。星内部への敵に対してエネルギー触手やエネルギー波で攻撃することも可能で、この星においては、エゴだけでなく息子クイルも同様に万物を創造するほどの力を得られ、超常的な能力を発揮できる。
この星の中枢でガーディアンズは、ソヴリン艦隊やエゴとの激闘の末に、この星を爆破・消滅させる。
リア
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
アスガルドの保護国でもある[5]クロナン人の出身星。エゴの星へ向かう“クオドラント3”の連続ジャンプのシーンに登場した。
サカール
登場作品:『マイティ・ソー バトルロイヤル』
宇宙の辺境に位置し、上空に開く大量のワームホールからひっきりなしに異星のガラクタが落ちてくるという混沌とした惑星。生命体が住む他の星々から遠く離れたこの星の地表は、ザンダーとクリー帝国の戦争による残骸や、腐敗した天界人の身体の一部に、あてもなく彷徨っていた宇宙船などでできている[6]。「未知と既知の境界の星」とも言われ、それに加えて、他の星とは時の流れが異なっており、ワームホールの中には“悪魔の肛門”と呼ばれる、常時開いた状態の赤く巨大なワームホールも存在している。悪魔の肛門は、アスガルドへ向かうための最速ルートでもあるが、ワームホール内の中性子星があらゆるものを粉砕して吐き出すため、この惑星からの脱出は困難である[6]
グランドマスターが初めて降り立ち、この惑星における文明を構築してからは彼の独裁統治の下、土地から資産まで、この星のありとあらゆるものが管理されており、アスガルドを去ったブリュンヒルデ/ヴァルキリーや、地球から失踪したハルクもこの星に長く暮らしていた。
2017年にソーたちは、バトルロイヤルから惑星脱出まで奔走する。
首都
ワームホールから落ちてきた、多数のガラクタで構成されたサカールの都市。グランドマスターの館や闘技場、“サカーディアン・ガード”の兵舎、スクラップ置き場のほか、建造物の数々はカラフルであるものの、ほとんどが薄汚れており、無法者も多く住みついているため街中は騒がしく、スラム街のような様相を呈している。グランドマスターからの呼びかけやバトルロイヤルでの前口上の際には、飛行する複数のホログラム再生機がグランドマスターの姿と声を、リアルタイムで街中や闘技場に再生する。
グランドマスターの館
グランドマスターの邸宅である、超高層ビル。外壁には宇宙船の発着口のほか、バトルロイヤルの歴代チャンピオンたちの顔の像が縦に組み込まれており[注釈 14]、内部にはディスコのほか、捕らえた者を拘束し、サカールとグランドマスターの歴史のホログラムを観せる座椅子、時空の輪の中に密封された奴隷たちの汚れた待機房[5]、ハルクのスイートルーム、宇宙船の格納庫などがあり、サカーディアン・ガードが常駐している。
ハルクのスイートルーム
グランドマスターがバトルロイヤルのチャンピオンであるハルクに与えた個室。外部から見てハルクの顔の像に当たる箇所に位置し、赤と白のツートンカラーの内壁が特徴の室内に、ハルクが仕留めた[6]竜の頭骸骨で作ったベッドや、いびつな石風呂、エクササイズ機器[6]、酒瓶が置かれたミニバー、ハルク専用の武器などの家具や品々が散乱しており、出入り口は隔壁用のエナジー・シールドを貼る機能を有している。
闘技場
グランドマスターがバトルロイヤルの会場として、都市の中心に建設させたスタジアム。地上部分にはフィールドと観客席や、グランドマスターをはじめとする迎賓用の観覧ブースが、地下部分には大量の武器が置かれた出場戦士の待合室と、パーティー・ロボットがバーテンダーとして常駐するカウンターバーがエナジー・シールドで隔てた形でそれぞれ置かれている。ここで催されるバトルロイヤルは、サカール人にとって最高の享楽のため、観客席だけでなく飛行艇などに乗って場外から観戦する者も多い。
ここでソーは理髪師に散髪され、簡単なボディペインティングまで施されてしまうが、ハルクと再会し、激しい戦いを繰り広げる。
ゼホベリ
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
ガモーラの故郷であり、かつてゼホベレイが住んでいた惑星。地上には、中華風の寺院に酷似した建造物が多数散見される。ガモーラの幼少時代に、サノスとブラック・オーダーによって侵略され、半滅した。
ヴォーミア
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
およそ70年以上前にテッセラクトの力で飛ばされたヨハン・シュミット/レッドスカルがストーン・キーパーとして滞在し、インフィニティ・ストーンの1つである“ソウル・ストーン”が眠る惑星。上空は仄暗い太陽が照らす暗闇に包まれ、地上は砂丘浅瀬に巨大な岩山だけが存在し、シュミット以外に現地の生物も確認できず、静寂に支配された虚無的な世界である。岩山の頂上には、雪が降っている。
2018年に、ガモーラを脅迫してソウル・ストーンの在処を吐かせたサノスがガモーラを連れて訪ね、目前に現れたシュミットからソウル・ストーンの入手方法を伝えられると、苦渋の決断でガモーラを犠牲にし、ストーンを手に入れる。
タイム泥棒作戦の際には2014年時のこの惑星に、2023年の時代から時間移動してきたナターシャとクリント・バートン/ホークアイが訪れ、2人はシュミットからストーンを入手する方法を知らされると、互いを気遣って身の投げ合いを繰り広げてしまい、その結果ナターシャが自らを犠牲にしたことで、クリントがストーンを入手する。
タイタン
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
サノスの故郷。文明も発達し緑豊かな惑星だったが、かつて人口過多と食糧難に陥ったことにより戦争が勃発し、サノスが滅びの前に虐殺を行ったことで滅亡したと、サノス自身によって語られた。滅亡後、荒れ果てた廃墟と残骸が散らばり、重力異常も発生している。
この惑星の唯一の生き残りであるサノスは、他の惑星でも同じような悲劇を繰り返させないために、インフィニティ・ストーンを6つ全て集めて、全宇宙の半分の生命を消滅させる事を画策した。
2018年にエボニー・マウのQシップに乗っていたトニー、ピーター、ストレンジの3人、ネビュラから連絡を受けてサノスを待ち伏せていたガーディアンズのクイル、ドラックス、マンティスの3人、ソウル・ストーンを入手したサノス、サノスを倒すべく特攻したネビュラが訪れ、大乱戦が繰り広げられる。
ガーデン
登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』
全宇宙の半数の生命を消し去ったサノスが一人で余生を送っていた惑星で、別称“0259-S”。地上は草木が青々と生い茂り、特異な外観をした果実も生えた草原と山々に覆われ、空からも太陽の光が差し込むなど、大自然豊かな惑星である。
2018年にサノスは地球で使命を完遂したことを実感すると、スペース・ストーンの力でこの惑星にワープし、手元に残った6つのインフィニティ・ストーンを消滅させると共に、草原の中の一戸建てのあばら家を住居に、その周囲を農園とし、果実の収穫や自炊に明け暮れていた。だが、消滅を免れたヒーローたちの奇襲を受け、ソーによって首を刎ねとばされる最期を遂げる。

クリー帝国[編集]

登場作品:『キャプテン・マーベル』

宇宙の銀河の強大な軍事国家である列強帝国。地球をはるかに超える高度な文明を持ち、スクラル人をはじめとする対立種族とは長年の間戦争に明け暮れてきた。国民たちは、戦場に赴く優秀で気高き兵士たちこそ英雄であると崇めている。

ハラ
銀河座標“8K1M YY67A47 + 58E698L”に位置する、クリー帝国の首都惑星。地上部分は、空飛ぶビークルの往来が絶えず、軍隊の基地施設を彷彿とさせる都市群が築かれ、スターフォースの宿舎やトレーニングジム、ヘリオンの格納庫、スプリーム・インテリジェンスが控える高層ビルなどがある。地下部分にも都市が広がっており、地下鉄が走るほか、街頭ビジョンで反スクラル人運動のニュースも放送されている。
ヨン・ロッグに拉致されたキャロルも、1995年まで“ヴァース”としてこの星のスターフォースの宿舎に住んでいた。
トルファ
銀河座標“P137.T55412AS + C00876”に位置する、クリーの境界の惑星。トルファ人による文明が築かれていた様子で、1995年時のスターフォースとスクラル人の戦闘時には、砂塵が舞い上がり朽ちた寺院などの建造物が残る遺跡のような集落が戦地となり、この側には池もある。
1995年時にスクラル人たちが敵対するクリーを誘き寄せる作戦の一環としてトルファ人に擬態してこの星に待ち構え、スターフォースが同胞のソー・ラーの救出任務としてアキューザーズを同伴させてこの惑星に攻め込み、激闘が展開される。

その他[編集]

サンクチュアリ
登場作品:『アベンジャーズ』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
銀河座標“N5X2 106311411 + 2123518”の小惑星帯にある、サノスが聖域として居住する彼の領域で、配下であるジ・アザーやチタウリ、リヴァイアサンもここを拠点とする。劇中で確認できた特徴的な設備はサノスが腰を下ろす玉座や、そこへ繋がる発光する階段ぐらいで、それらを除いて見ると何の変哲も無い小惑星帯である。
ロキやロナンもここに来訪し、ジ・アザーやサノスからインフィニティ・ストーンを内包したアイテムの回収を促される。
キルン刑務所
登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
銀河座標“M20H I19919142 + 0185112”に位置する、非常に巨大な宇宙刑務所。ノバ軍に運営され、極彩色ではあるが、所内は途轍もなく不潔且つ悪臭が漂う劣悪な環境であり、銀河中の凶悪な犯罪者たちが収監されている。刑務所上部には中央通信タワーと管理事務区画に病院が構えられ[8]、中央の主要居房区域[8]には独房や大勢の囚人が雑魚寝する部屋にシャワー室、囚人の所持品の保管庫があり、大広間の高さ6メートルの監視塔には、所内の人工重力の発生装置と、塔上部を切り離す機能が備わり、動力源のバッテリーを外すと警報が鳴り響く。さらに刑務所の底部はバランスを保つバラストと主要前進エンジンが搭載されているなど[8]、徹底的に要塞化された刑務所である。
所内は複数のセキュリティ・ドローンと、スタンバトンやライフルで武装したノバ軍の兵士たちも常駐しているほど極めて重警備ではあるものの、看守たちは囚人の脱獄は防ごうとするが、彼らによる喧嘩は止めないスタンスをとり、囚人らが色々な自衛のための武器や道具を密かに作って所有している実態を放置しているなど、腐敗した悪質な職員である。本刑務所に連行された犯罪者は、入獄時に大量のシラミ駆除薬を激しい勢いで浴びせられ、黄色い囚人服[注釈 15]と寝具を手渡される。
ザンダーで騒動を起こしたクイルたちもここに収監されたが、彼らはここで手を組み、脱獄作戦を実行。結果的に成功したこの活動は、ガーディアンズ結成のきっかけの一端となった。後にガモーラの収監を知ったロナンらも彼女を連れ戻すために訪れ、クイルたちの作戦で壊滅状態となった本刑務所を目にすると、その場の始末をネビュラに命じたが、その後の去就は不明。

多元宇宙(マルチバース)[編集]

登場作品:『ドクター・ストレンジ』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』[注釈 16]

この世界とは異なる、ありとあらゆる次元宇宙の総称。生命体や知性体に溢れ、豊かな文化が育った快適な世界から、いかなる代償を払っても封印しなければならないほどの暗く邪で恐ろしい世界まで[9]、さまざまな次元が存在する。マスターズ・オブ・ミスティック・アーツに属する魔術師たちは、マルチバースを開くことによって得たエネルギーを用いて様々な魔術を行使すると共に、“スリング・リング”で開いたゲートウェイで生身の身体のまま各次元に赴くこともできる[9]

ミラー次元
現実世界を基に作り出した仮想空間のような次元。密接に繋がった現実世界を反映しているものの、鏡映しのように正反対の世界で、暗黒のエネルギーで成り立っている。現実世界との境目は割れた鏡のように見え、こちらから現実世界を視認することはできるが、直接的な干渉はできない。逆に、現実世界側からは干渉のみならず一切の視認も不可能。
主に魔術師たちの修業・戦闘時や、捕らえた相手の拘束に使用され、相手と自分をこの次元に隔離することで現実世界に損害を与えず戦闘を行ったり、追手からの逃走にも有効である。スリング・リングが無ければ出入りは不可能になる反面、この次元において魔術でできることに限りがなく[10]、暗黒次元由来の魔術の使い手は、力がより一層増幅されるため[11]、この次元内の建造物などの構造を自在に操ることができ、彼らを相手として戦う場合は相性が悪い。
アストラル次元
肉体を離れた精神や魂などの霊的な物が存在する次元。この次元も現実と密接に繋がっており、魔術師たちは“アストラル投射”という魔術によって、幽体離脱のように肉体から精神体“アストラル体”を分離させ、建物などの構造物を無視して自在に移動することができる。アストラル体同士では、会話や戦闘などのやりとりをすることも可能。しかし、肉体は無防備な状態で現実世界に放置されるため、敵に襲撃される危険もある。
基本的に現実世界からの認識は不可能だが、この次元側から任意で姿や音声を現実世界に現すことは可能。また、壁や物体にぶつかった際の物音や衝撃はそのまま現実世界にも反映される。
ブルース/スマート・ハルクもタイム・ストーンを入手するための交渉時に、エンシェント・ワンによって自身のアストラル体を分離させられてこの次元に短時間だけ滞在した。
暗黒次元
かつてそこにあった現実が、ドルマムゥによって呑み込まれた他の次元と混ざって形成された次元[10]。汚染された集団記憶の雲[10]や、音波が静寂より実体化した物質[10]、何のエネルギーも発していない冷たい光[10]、取り込まれて朽ち果てた数多くの星々など、この世界とは根本的に異なる物質で満ちた暗澹とした空間で、生命体はおろか時間や生死、倫理など人間の概念・物理学法則が存在しない。
2017年にカエシリウスらゼロッツによって、香港に出現させられ、壊滅的な被害を与えたが、ストレンジの策に嵌ったドルマムゥによって香港から消失する。

このほかにも、充満したエネルギーが常時爆発している“アクトニアリア次元[9]ガラス工芸万華鏡のように動く“グラスジェリー次元[9]雲海が花開くような空間の“フラワリングインセンス次元[9][注釈 17]、独自の意識を有する人の手が無限に枝分かれする“マンデリバス次元[9]といった次元が存在し、エンシェント・ワンはこれらの次元を、東洋医学だけでなく魂と魔術といった目に見えない概念まで卑下したストレンジに魔術で見せつけた。この体験からストレンジは魔術に感銘を受け、エンシェント・ワンに教えを請うようになる。

さらに、後述の量子世界のような“パラドックス次元[9]、狂気の“レアルム次元”や“マンデリブス次元[9]、“クアドリバース次元[9]などもあり、エンシェント・ワンすらも全ての次元を見尽くしたわけではないと言われる[9]

その他の異世界[編集]

量子世界
登場作品:『アントマン』、『アントマン&ワスプ
物理的法則や時間の概念が存在しない亜原子サイズの世界。都市のような建造物の集落も確認できるものの[12]、人類が観測し得ない領域であり、一度この世界のサイズに縮小した者は二度と元のサイズの世界に戻ることは叶わず、空間には粒子と波の性質を併せ持つ非常に小さな物質“量子”とそのエネルギーが満ちていることから、人間では精神に多大な負担がかかるため、滞在することもままならない。
しかしかつて、この世界のサイズに縮小したジャネット・ヴァン・ダイン/ワスプ(初代)が約30年間ここで生存していたことによって不可思議な特殊能力を得たり、ダレン・クロス/イエロージャケットとの戦いで亜原子レベルまで縮小したスコットが無事生還したことなどから、滞在の成功や人間の進化・亜原子サイズからの拡大化などの可能性が示唆され、ピムとホープ・ヴァンダイン/ワスプの父娘もスコットの生還を機にジャネットの生存と救出に希望を持って、量子トンネルの開発実験に取り掛かった。
2018年にピム父娘は量子トンネルを完成させ、トンネルの不調や、ソニー・バーチの一味及びエイヴァ・スター/ゴーストの干渉といったトラブルもあったが、ピムがスコットたちの協力によりこの世界への突入に成功。ジャネットから伝えられた空洞を越えた荒野にある座標に到着するも、その途中で彼は幻覚に苛まれるほど精神崩壊しかけた。だが、その場に現れたジャネットに救われて再会し、2人で見事に元のサイズの世界に帰還した。
後にピム親娘のサポートの下、スコットがこの世界を再訪し、量子ヒーリング粒子採取に成功するものの、同時期に起こったサノスの仕業によってピム親娘が消滅したため、彼はこの世界に取り残されてしまう。
だが2023年に、貸倉庫に放置された量子トンネルのスイッチの上を一匹のネズミが歩き、トンネルが起動されたことでスコットが元のサイズの世界に帰還。このことが、タイム泥棒作戦へと繋がるきっかけとなる。
時間の渦
量子世界にあるといわれる危険地帯。量子世界へ再突入する前のスコットにジャネットがそこへ入らないようにと助言したが、現在のところ、これに該当する場所は登場せず、どのような危険が存在するのかは不明。
ヴァルハラ
登場作品:『マイティ・ソー バトルロイヤル』
アスガルドの民の間で、「“名誉ある戦死を遂げた勇士の魂”が送られる場所」として言い伝えられている世界。寿命で亡くなったオーディンの魂もここに送られており、以後ソーが度々垣間見る幻影の中では、オーディンを看取った場所であるノルウェーの海岸に似た風景で現れる。

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 『アイアンマン』では、アウディ・R8(初代)の他、AC・コブラ MK IIIサリーン・S7 ツインターボテスラ・ロードスター、タイプ6 サムライチョッパーが駐車されている。
  2. ^ 但し、ここの装置でのアーマー着脱シーンは、『アイアンマン』と『アイアンマン2』の2作のみである。
  3. ^ スティーブは、この新しい基地を「(アベンジャーズの)家」と呼んだ。
  4. ^ シリーズ中ではスティーブの部屋とワンダの部屋が登場した。
  5. ^ トニーの言によると、プールやホームシアターまであるらしい。
  6. ^ 所有していた地図が古かったためか、ピムはスターク社の倉庫が改装されたとは知らなかったようで、現地に向かったスコットから文句をぶつけられた。
  7. ^ ハッピー曰く「完成したばかり」。
  8. ^ トニーはヴィジョンの隣の部屋をピーターの自室にあてがおうと考えていた。
  9. ^ 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で、インサイト・ヘリキャリアがアルゴリズムを起動してモニターに映っていたことから、この時点で改修が完了していたことが伺える。
  10. ^ アガモットの目とも同デザインである。
  11. ^ ストレンジが使う“浮遊マント”や“スリング・リング”、“ダヴェロスのダガー”のほかにも、“ホゴースの古きホスト(主人役)”[2]、“パワーのくぎ抜き(ピンサー)”[2]、“ミン・マンの緩和剤”[2]などが展示されている[2]
  12. ^ ミッド・クレジット・シーンに、後述のコレクションルームのみが登場。
  13. ^ 劇中ではチタウリ、ダーク・エルフ、“クリロリア人”、イースターエッグとしてアダム・ウォーロックの繭、コスモ・ザ・スペースドッグハワード・ザ・ダックスリザーのエイリアンなどが収められている。
  14. ^ その並びは最上部がハルクで、その左下には馬に似た顔立ちの“ベータ・レイ・ビル”、右下にはオリュンポスの軍神“アレス”、ベータの真下には暗黒空間を作り出す“ダーククロウラー”、アレスの下には縦に2つ並んだ顔をもつアンドロイドの“バイ・ビースト”、最下部には沼地の巨大怪物“マンシングロボット”となっている[7]
  15. ^ 囚人服は長袖、ノースリーブなど数種類が存在し、ズボンの左脚部分には着用する囚人の犯罪歴を示した数色のストライプが施されており、犯罪の種類や数によりその色や本数が異なっている。
  16. ^ アストラル次元のみ。
  17. ^ この次元とグラスジェリー次元は、アストラル体でなければ訪れることができない[9]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6。
  • 『アベンジャーズ マーベルヒーロー超全集 (てれびくんデラックス愛蔵版)』小学館、2019年。ISBN 978-4-09-227211-8。