推理作家

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推理作家(すいりさっか)は、推理小説を主として著す小説家ミステリー作家とも呼ばれる。

概要[編集]

推理小説自体が、推理をメインにした典型的な推理小説から推理要素を少しだけ含む作品まで多岐にわたるため、誰が推理作家で誰がそうでないかは明確ではない。

日本の推理小説の草創期には探偵小説家と呼ばれたが、その頃の探偵小説家は今のSF作家怪奇小説家も含む広い範囲を指していた。

日本では1987年以降、「新本格ミステリ」を中心とする推理小説ブームがあり、伝統的な江戸川乱歩賞以外にも、鮎川哲也賞メフィスト賞(推理小説を含むエンターテインメント作品を募集する)など推理作家を目指す人のための新人賞が多く創設された。

覆面作家[編集]

推理作家の中には、顔写真を公表せず、生年や性別、デビューまでの経歴などのプロフィールを公開しない(または非常に限定的なプロフィールしか公開しない)覆面作家がいる。

推理小説の分野または別の分野で活躍していた作家が、正体を隠して変名を使っていた場合もある。

また、彩胡ジュンやクイーン兄弟のように、読者にその正体を当てさせることを目的にして、本来の筆名を伏せて作品を発表する場合もある。

合作[編集]

小説は多くの場合1人で執筆するものだが、2人以上が共同で小説を著す場合がある。エラリー・クイーン岡嶋二人などが代表例である。推理小説の場合には、どちらかが主にトリックのアイデアを出すなどして分業していることもある。

また、すでに名の売れた作家が2人以上で小説を著す場合もある。全体を担当者を明確にせず共同で創作する場合と、数名が担当部分を明確にしてストーリーを書き継ぐリレー小説の形を取る場合とがある。

  • 合作・リレー小説のための推理作家のグループ
    • 新世紀「謎」倶楽部(しんせいきミステリーくらぶ)
    • 耽綺社同人

合作やリレー小説と異なり、単に舞台や事件の設定を共有して、複数の推理作家が個別の作品を執筆する「競作」が行われることもある。

推理作家の団体[編集]

アジア[編集]

日本では、1947年に発足した探偵作家クラブおよび1948年に発足した関西探偵作家クラブを前身とする日本推理作家協会がある。また、2000年にはフェアな推理を重視した推理小説である本格推理小説の書き手が集まった本格ミステリ作家クラブも結成された。

日本以外のアジア地域では、台湾と韓国に推理作家の団体がある。

  • 台湾推理作家協会(2001年〜)
  • 韓国推理作家協会(1983年〜)
    • 年刊アンソロジー『今年の推理小説』刊行 (毎年7月頃)
    • 推理小説専門誌『季刊ミステリ』刊行 (年4回)
    • 季刊ミステリ新人賞主催(公募新人賞、中短編小説および評論)

欧米・オセアニア[編集]

英語圏[編集]

アメリカ
イギリス
オーストラリア
カナダ

非英語圏[編集]

ドイツ語圏
  • シンジケート(Syndikat(de))
北欧5か国
  • スカンジナヴィア推理作家協会(Skandinaviska Kriminalsällskapet(no), the Crime Writers of Scandinavia)
スウェーデン

関連項目[編集]

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