ミルカ

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ミルカ
Bhaag Milkha Bhaag
監督 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ英語版
脚本 プラスーン・ジョーシー英語版
原作The Race of My Life
ミルカ・シン英語版、ソニア・サンワルカ
製作 ラジヴ・タンドン
ラガヴ・バール
マイトレイー・ダスグプタ
マダヴ・ロイ・カプール
ラチヴィン・ナルラ
シャム・P・S
ナヴメート・シン
P・S・バラティ
出演者 ファルハーン・アクタル英語版
ソーナム・カプール
ディヴィヤ・ダッタ英語版
メーシャ・シャフィ英語版
パワン・マルホートラ
アート・マリック
音楽 シャンカル=イフサーン=ロイ英語版
撮影 ビノード・プラダーン英語版
編集 P・S・バラティ
製作会社 ROMPピクチャーズ
配給 インドの旗 ヴァイアコム18モーション・ピクチャーズ
日本の旗 日活東宝東和
公開 インドの旗 2013年7月12日
日本の旗 2015年1月30日
上映時間 189分(オリジナル版)[1]
153分(日本公開版)
製作国 インドの旗 インド
言語 ヒンディー語
パンジャーブ語
製作費 ₹300,000,000[2]
興行収入 ₹1,640,000,000[3]
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ミルカ』(原題:Bhaag Milkha Bhaag[4])は、2013年に公開されたインド伝記スポーツ映画英語版ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ英語版が監督、プラスーン・ジョーシー英語版が脚本を務めた。1960年ローマオリンピックの陸上インド代表選手ミルカ・シン英語版の半生を描いており、ファルハーン・アクタル英語版ソーナム・カプールディヴィヤ・ダッタ英語版メーシャ・シャフィ英語版パワン・マルホートラアート・マリックが出演している。競技シーンはアメリカ合衆国アクション監督ロブ・ミラーが手がけている[5]

映画は3億ルピーの予算をかけて製作され[2]、2013年7月12日に公開され観客や批評家から高い評価を得ている。インド国内では「スーパーヒット」と判定されるなど興行的な成功を収め、海外でも高い興行収入を記録している[6]

映画はミルカ・シンと彼の娘ソニア・サンワルカの自伝『The Race of My Life』を原作としている[7][8][9][10]。シンは映画化の権利を1ルピーで譲渡し、収益の一部を自身の名前を冠した慈善団体に寄付する契約を結んだ[11]。この団体は2003年に設立され、貧困層への支援を活動目的としている[12]

あらすじ[編集]

キャスト[編集]

ファルハーン・アクタル
ソーナム・カプール
ディヴィヤ・ダッタ
パワン・マルホートラ

製作[編集]

企画[編集]

ミルカ・シン

デリー6』公開後、ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ英語版は、パキスタンの三大悲劇『Mirza Sahiban』とオリンピック選手ミルカ・シン英語版の映画化企画に着手した。ミルカ・シンの企画はスムーズに進んだため、メーラは彼の伝記映画の製作を決定した。脚本家には、『デリー6』でも脚本を担当したプラスーン・ジョーシー英語版が起用された[13]。ジョーシーによると、映画のタイトル「Bhaag Milkha Bhaag(訳:走れ、ミルカ、走れ)」は劇中ではミルカの父親が言ったとされているが、実際に父親が発言した事実はなくジョーシーが考えたフレーズだという[14]。また、彼は「映画はミルカ・シンの人生そのものではなく、一つの解釈を描いたものです」と語っている[14]

メーラは下調べのためにチャンディーガルを訪れ、ミルカ・シンと面会している。面会は、彼の息子で著名なゴルファーであるジェーヴ・ミルカ・シンの協力で実現した[13]。ミルカ・シンは、「映画が若者に影響を与え、インド初のオリンピック金メダルを獲得する結果となれば、それが私にとって十分な報酬になります」と述べて高額な著作権料の受け取りを拒否し、報酬として1ルピーのみ受け取った[15]。脚本の完成には2年半かかり[16]、メーラは映画のジャンルをスポーツではなくヒューマン・スピリットだと語っている[17]

キャスティング[編集]

2010年ごろはアビシェーク・バッチャンアクシャイ・クマールが主要キャストとして検討されていた。メーラはバッチャンを、ミルカ・シンはクマールをそれぞれ推していたが、メーラは脚本が完成するまでキャスティングの決定を延期した[18]。数か月間のリサーチの後[16]、2011年9月に主要キャストが発表され、ファルハーン・アクタル英語版ソーナム・カプールが起用された。発表後、アクタルはミルカ・シンと彼の家族に会うためパンジャーブ州を訪問した[19]。決定前にアクタルはメータと話し合いを行い、出演することに同意した[20]。彼は役作りのためにトレーニングを受けている[17]

撮影[編集]

2012年2月から主要撮影が始まり、パンジャーブ州を中心にデリー東京都メルボルンローマで撮影された[21][22]

音楽[編集]

音楽はシャンカル=イフサーン=ロイ英語版が担当しており、メーラの監督作品に参加するのは本作が初となった。サウンドトラックにはジョーシが作詞した7曲が収録されており、2013年6月14日に発売された。

マーケティング[編集]

2013年8月3日にアクタルとメーラは、リライアンス・デジタル・エレクトロニクス・ストアから映画の公式モバイル・ゲームが発売されることを発表した[23]

公開[編集]

2013年7月12日にアメリカ140スクリーンを含む世界1,200スクリーンで公開された[24]。同月20日にマハーラーシュトラ州マディヤ・プラデーシュ州の州政府は、娯楽税英語版を免除することを決定した[25][26]。24日にデリー政府も娯楽税免除を発表[27][28][29]、25日にはゴア州政府が3か月間の免除を発表[30][31]、29日にハリヤーナー州政府が免除を発表した[32][33][34]。8月1日にはウッタル・プラデーシュ州政府が最大2か月間娯楽税を免除する提案を議決した[35]

評価[編集]

批評[編集]

ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
プラスーン・ジョーシー

ボリウッド・ハンガマタラン・アダルシュは、映画は「受賞、称賛、尊敬を得る」と予測していた[36]Emirates 24/7のスネハ・メイ・フランシスは、映画は「まさに叙事詩である」と述べ「オリンピックの栄光が彼から離れたにも関わらず、メーラはランナーの他の優勝者と完璧な才能の正当な名誉をたたえ、その天才に拍手を贈っている」と批評している[37]ザ・タイムズ・オブ・インディアのマドゥレータ・マケルジーは、「あなたが走っている時、この映画を観るために足を止めるでしょう」と批評した[38]インディア・トゥデイ英語版は、「ミルカと共に走りなさい。ハイペースの人生の中で、このレースは間違いなくあなたの意識を落ち着かせてくれます」と批評している[39]ジー・ニュース英語版のガヤトリ・シャンカールは、「あなたが愛国心のあるインド人なら目から涙が流れ、胸を張ることでしょう」と批評している[40]

Rediff.comのアシーム・チャブラは、映画には新しいものが何も含まれていないと批判しているが、アクタルについては「『ミルカ』を観る理由を一つ挙げると、それはアクタルを見ることです。彼が俳優としてどのような成長を遂げたか、彼がキャラクターを演じる誠実さを見るためにです」と評価している[41]CNN-IBNラジーヴ・マサンドは技術面と音楽を称賛したが、映画の長さについては「映画はインド人スプリンターのミルカ・シンのローラーコースターのような27年の人生を描いた野心的な作品です。しかし、映画はあまりにも長く、永遠に印象付けるための対象が絞られていません」と批評している[42]

ロサンゼルス・タイムズのロバート・エイブルは映画を「ミルカ・シンの感動的な伝記」と呼び[43]Twitch Filmは「『ミルカ』はボリウッドが今年輩出する最高の映画作品の一つです」と批評している[44]バラエティのスコット・ファウンダースは「心を奮い立たせる立派に細工された伝記」と批評している[45]ハリウッド・リポーターのリサ・テリングは「観客の忍耐が必要とされるが、それは爽快なクライマックスで報われます」と批評している[46]Digital Spyは、「この映画が作られたことは祝福であり、"フライング・シーク"の伝説を知らない世代に、インドで最も偉大な選手の感動的な物語を語ることができた」と批評している[47]

受賞[編集]

映画賞 部門 対象 結果 出典
ビッグスター・エンターテインメント・アワード英語版 最優秀エンターテインメント作品賞 ミルカ 受賞 [48]
最優秀男性プレイバックシンガー賞 シッダールト・マハデヴァン英語版
第6回ミルチ・ミュージック・アワード英語版 リリシスト・オブ・ザ・イヤ- プラスーン・ジョーシー(「Maston Ka Jhund」) [49]
Song representing Sufi tradition 「Mera Yaar」
ナショナル・フィルム・アワード 健全な娯楽を提供する最優秀大衆映画賞 ミルカ [50]
最優秀振付賞英語版 ガネーシュ・アーチャールヤ英語版
第59回フィルムフェア賞英語版 最優秀作品賞英語版 ミルカ [51]
最優秀監督賞英語版 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
最優秀主演男優賞英語版 ファルハーン・アクタル
最優秀作詞家賞英語版 プラスーン・ジョーシー
R・D・バーマン賞 シッダールト・マハデヴァン
最優秀衣装デザイン賞英語版 ドリー・アフワリア英語版
最優秀美術監督賞英語版 アクロポリス・デザイン
第20回スター・スクリーン・アワード英語版 最優秀作品賞 ミルカ [52]
最優秀主演男優賞英語版 ファルハーン・アクタル
最優秀バックグラウンド・ミュージック賞英語版 シャンカル=イフサーン=ロイ
最優秀子役賞英語版 ジャプテージ・シン
第15回国際インド映画アカデミー賞英語版 最優秀作品賞英語版 ミルカ [53]
最優秀監督賞英語版 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
最優秀主演男優賞英語版 ファルハーン・アクタル
最優秀助演女優賞英語版 ディヴィヤ・ダッタ
最優秀脚色賞英語版 プラスーン・ジョーシー
最優秀サウンドデザイン賞 ナクル・カンティ
最優秀バックグラウンドスコア賞英語版 シャンカル=イフサーン=ロイ
最優秀撮影監督賞英語版 ビノード・プラダーン
最優秀衣装デザイン賞英語版 ドリー・アフワリア
最優秀ダイアログ賞英語版 プラスーン・ジョーシー
最優秀編集賞英語版 P・S・バルティ
最優秀メイクアップ賞英語版 ヴィクラム・ガイクワド英語版
最優秀脚本賞英語版 プラスーン・ジョーシー
最優秀録音賞 デバジット・チャンガイ
プロデューサー・ギルド・フィルム・アワード英語版 最優秀作品賞英語版 ミルカ [54]
最優秀監督賞英語版 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
最優秀主演男優賞英語版 ファルハーン・アクタル
最優秀助演女優賞英語版 ディヴィヤ・ダッタ
最優秀脚本賞 プラスーン・ジョーシー
最優秀脚色賞
最優秀撮影監督賞 ビノード・プラダーン
最優秀サウンドデザイン賞 ナクル・カンティ
殿堂入り ミルカ
ジー・シネ・アワード 最優秀作品賞 [55]
最優秀監督賞 ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
最優秀主演男優賞(批評家賞) ファルハーン・アクタル
最優秀助演女優賞英語版 ディヴィヤ・ダッタ
ボックスオフィス特別賞 ミルカ

トラブル[編集]

映画に登場する歌「Maston Ka Jhund」について、ヒンドゥー民族主義団体ヒンドゥー・ジャナジャグルティ・サミティ英語版(HJS)は歌詞に「havan」という単語が使用されていることを問題視し、騒動になった。HJSは「havan」が侮蔑的な意味で使用されていると主張し、ゴア州では抗議デモが発生した[56]

『ミルカ』の認証証明書

映画のレイティングについて、中央映画認証委員会の一部のメンバーが決定されたレイティングへの不満を表明し、インド情報放送省英語版が開催したワークショップをボイコットした。セックスや暴力的なシーンが含まれているにも関わらず「U」指定(全年齢鑑賞可能)がされたことを理由としており、委員会メンバーで元女優のシャルミラ・タゴール英語版は、委員会CEOパンカジャ・タクールや他のメンバーを「映画監督の操り人形であり、俗悪さを促進している」と非難している[57][58]。この問題に関して、デリー高等裁判所は近年の俗悪さのエスカレート化について情報放送省と中央映画認証委員会に説明を求めた[58][59]

出典[編集]

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