ミルクホール
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ミルクホールとは、明治、大正期の日本の市街地に数多く存在した飲食店である。
概要[編集]
名前の通り、主に牛乳を提供することを目的とした飲食店である。時の政府が日本人の体質改善を目的として牛乳を飲むことを推奨していた明治時代に数多く出現した。
日本初のミルクホールは1872年に開店[1]。学生街や駅の近辺などで、学生を主な客層とした手軽な軽食店として発展した。ミルクホールの内部はカステラなどの洋菓子、食パン、豆菓子類をショーケースに置き、新聞、官報、雑誌を置き、牛乳、コーヒーなどの飲み物を庶民的な価格で提供した[2]。
コーヒーの一般化とともにコーヒーを提供するミルクホールが大正期に全盛を迎えたが、関東大震災を期に喫茶店に取って代わられ[3]、現在では衰退しており、現存する数少ないミルクホールはレトロな雰囲気を楽しむことを目的とした飲食店として機能している。
出典[編集]
- ^ http://www.kajihara-milk.co.jp/history/history.html
- ^ 石井研堂『独立自営営業開始案内. 第3編』博文館, 1914年、pp100-112 2015年3月1日閲覧
- ^ 伊藤博『コーヒー博物誌』八坂書房、2001年、ISBN 4-89694-483-6、pp229-230