ミンハーグ

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ミンハーグמִנהָג minhāgh "Custom", Minhag, pl. minhāghīm)とは、容認された伝統(accepted tradition)とか、伝統の集合体(group of traditions)を示すヘブライ語であり、聖書やラビ文学に起源がなく、地域社会で発生したものも多い。

関連するコンセプトにヌッサフ נֻסַּח Nusachノーサフ נֹסַחといったものがあり、これは礼拝の形のこと。

例えば、ヨーム・キップールの前夜におけるアシュケナジム系のカッパーロート(カッパーラー、を供える)は聖書における古代の習慣が形を変えて発生したミンハーグの一種である。

ミンハーグはハラーハーの学者から非難を受けた歴史もあった。

ヌッサフ[編集]

ヌッサフ (Nusach) は通常、上記の定義が当てられ、また「コミュニティの〈ミンハーグ〉」ととらえることも一般的である。伝統的なユダヤ教は「ヌッサフ」の観点から、(広義にも狭義にも)以下の通りの区分される。

  • ミンハーグ・サファラド Minhag Sefarad: 一般にさまざまなサファラドの典礼を指すが、儀礼に含まれるカバラの要素で義務とされるもの・支障がないと許されるものを示す。
  • ミンハーグ・エド・ハミズラフ Minhag Edot hamizrach: サファラドのミンハーグの影響を多少なりとも受ける。
  • ヌッサフ・タイメン Nusach Teiman: さらに細かく地域ごとに区分される。
    • ミンハーグ・バラディ Minhag Baladi シリア
    • ミンハーグ・シャミ Minhag Shami ダマスカス
  • ミンハーグ・イタリアニ Minhag Italiani
  • ヌッサフ・アシュケナジム Nusach Ashkenaz: おおまかにハシディズムではないアシュケナジムの儀礼を指す。さらに細分化される。
    • ミンハーグ・アシュケナジム Minhag Ashkenaz アシュケナジム系
    • ミンハーグ・ポリン Minhag Polin ポーランド系
  • ヌッサフ・サファラドもしくはヌッサフ・アシュケナジム Nusach Sfard or Nusach ARI (アシュケナジムのハシディズムの儀礼で、サファラドのカバラの影響が色濃い。)

関連項目[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

関連文献[編集]

習俗について

  • Rabbi M. Greenglass; Rabbi Y. Groner (1966). Sefer HaMinhagim. 
  • 翻訳版 The Book of Chabad-Lubavitch Customs. Sichos In English Pub. (1998). ISBN 0826605559. 
  • 目次
  • Rabbi Abraham Chill (1978). The Minhagim: The Customs and Ceremonies of Judaism, Their Origins and Rationale. Sepher Hermon. ISBN 0872030776. 
  • Rabbi Abraham Bloch (1978). The Biblical and Historical Background of Jewish Customs and Ceremonies. Ktav. ISBN 0870683381. 
  • Rabbi Alfred Kolatch (1995). Jewish Book of Why. Jonathan David. ISBN 0824603141. 

ユダヤ人とは

  • Rabbi Hayim Donin (1991). To Be a Jew: A Guide to Jewish Observance in Contemporary Life. Basic Books. ISBN 0465086322. 
  • Rabbi Leo Trepp (1980). The Complete Book of Jewish Observance. Behrman House Publishing. ISBN 0671417975. 

ラビ文学について

  • 翻訳版 (英語) Reasons for Jewish customs and traditions. Bloch Pub. Co. (1968). ISBN 081970184X.