ムーミンの登場人物

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ムーミンの登場人物(ムーミンのとうじょうじんぶつ)では、小説『ムーミン』およびその派生作品に登場するキャラクターを解説する。

設定[編集]

作者であるトーベ・ヤンソン小説絵本、新聞連載漫画、戯曲など様々なメディアで「ムーミン」シリーズの作品を発表したが、共通する登場人物であってもその性格付けや人間関係などが作品ごとに異なることがよく見られ、一度あるメディアで発表した作品を別のメディア向けに書き直す場合、ストーリーラインさえ大幅に変更していた。さらにアニメーションなどの二次著作においては、第三者の意図によりさらなる改変が加えられている。したがって登場人物について解説を加える際、どの作品に準拠しているのかを明確にしないとしばしば咬み合わない。本項目は現在、小説版、コミックス版、アニメ版、その他の設定が必ずしも準拠する作品を明示することなく入り混じった表記になっているため注意が必要である。

ムーミン・シリーズには、ムーミンのほか、スノーク、ミムラ、ヘムル、フィリフヨンカ、はい虫(むし)などの架空の生物が登場する。これらの名称はその生物の種族名であるが、一部の名称については個人名や家族名のように使用されている。

なお、ムーミン・シリーズには、他にも名前や姿の無いキャラクターが多く登場する。人のような外見のキャラクターも登場するが、基本的に人ではない別の生き物[1]である。

以下の説明中の声優名は、日本のアニメーション作品における担当声優であり、「1969年、1972年版ムーミン」 / 「楽しいムーミン一家 、楽しいムーミン一家 冒険日記、楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星」、「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」(2015年) / 「2009年劇場版」(これは1979年版のポーランドパペットアニメーションを編集したものである)の3系統が列記されている。声優名の記載がない場合は同キャラクターについて声優がいない、あるいはその作品には未登場であることを意味する。1979年版のパペットアニメーションは、始めは全てのキャラクターを、岸田今日子が1人で吹き替えを演じてCSで放送されていた。この後2009年版を再編集をし、女優の松たか子と俳優の段田安則の2人で全ての役を演じた2012年版テレビバージョンがありNHKBSプレミアで放送されたものがある。

そのほか、絵本が原作の物がDVDソフトとして制作され、「それからどうなるの」、「さびしがりやのクニット」が2言語で作られ一方の原語のナレーションの出演は、トーベ自身が担当し、日本語の吹き替えは、小泉今日子が1人で全てのキャラクターを演じていた。アニメーションの絵もトーベ自身の絵本の絵が用いられていた。2012年にも3話になり、再発売された。

主要人物[編集]

ムーミントロール(スウェーデン語: Mumintrolletフィンランド語: Muumipeikko
声 - 岸田今日子/高山みなみ/野島健児
本作の主人公。ムーミン一家の好奇心旺盛な優しい男の子。日本では妖精だといわれているが、厳密に言えば妖精ではない[2]。見た目は直立したカバ(もしくはコビトカバ)のような風貌をしているように言われる[3]が、原作者本人の挿絵ではカバのに見える部分は巨大な[4]という設定である。父親はムーミンパパ、母親はムーミンママ。一人称は「僕」。なお、ムーミントロール一族の体色は原作中で「白」と明言されている[5]が、アニメ版ではグレー(昭和版の両親)・青っぽいグレー(昭和版の息子、平成版のパパ)・空色(平成版の息子)・クリーム色(平成版のママ)とこれ以外の色で描写されていることもある。
フィンランドのどこかにある「Muumin Dalen」(ムーミン谷)と呼ばれる場所で、ひっそりと暮らしている。冬になると家にこもって冬眠する。先祖は大きなストーブの裏側に住んでいた。小説でのムーミン達は、体の大きさは「電話帳くらいのサイズ」とトーベ・ヤンソンは言う。コミック版のムーミンでは人と同じとされている。
元々は、スウェーデン語により書かれた小説だが、1954年以降、英国の新聞イブニング・ニュースにこれとは独立した漫画をトーベと末弟のラルス・ヤンソンが描き連載された。トーベのスウェーデン語の原作を、ラルスが英語に翻訳をしてイギリスで連載が開始された。また、『楽しいムーミン一家』『ムーミン谷の仲間たち』ほか、多くの作品に登場する。「ムーミントロール」という名前は、北欧の伝説に現れる妖精トロールからとられている。実際には「ムーミン」という名前は妖精の種族を表すようだが、童話での「ムーミントロール」は主人公の名前として使われている。
トーベ・ヤンソンが初めてムーミンらしきものを描いたのは、10代の頃次弟のペル・ウーロフ・ヤンソンと口喧嘩をして負けた時に悔し紛れにトイレの壁に描いたもので、そのムーミンらしき姿に(SNORK:スノーク;とても醜い生物)と書いたものであった。
トーベ・ヤンソンがムーミントロールの原型らしきものを公に最初に描いたのは政治風刺誌『ガルム』誌上であり、当時は画中の隅のほうにいる小さな目立たないキャラクターにすぎなかった。それ以外にも、トーベ・ヤンソンはムーミンかどうかはわからないものの、トロールのシルエットを描いた作品「黒いムーミントロール」を残している。元々北欧では、トロールは人間にとって気味のわるい生き物であるとされており、トーベは勉強のために叔父の家に下宿したが、夜中に勉強中に冷蔵庫から盗み食いをしょっちゅうしていたところ、叔父から「夜中に背後から息をふきかけてくるトロール」(これがムウーミントロールと言った)の話を聞かされたという記述がある[6]。ムーミンの瞳は青であるが、初期のアニメーションでは黒目であった。
ムーミンパパ(: muminpappa: Muumipappa
声 - 高木均/大塚明夫、高山みなみ(少年期)/稲葉実
ムーミントロールの父親。妻はムーミンママ。
出自は捨て子で、ヘムル(?)[7]孤児院に保護された。夢見がちでロマンチスト。院長とウマが合わず孤児院を脱走して、発明家フレドリクソンらと共に蒸気船「海のオーケストラ号」で冒険の旅に出た。航海の後、嵐の海岸で助けた女のムーミントロール(のちのムーミンママ)との間に生まれたのがムーミントロールである。『ムーミンパパの思い出』が現在に至るまでの半生記となっている。
原作ではムーミンは種族名なので特に問題はなかったが、アニメ『楽しいムーミン一家』ではムーミンが個体名のような扱いであったため「私は子供の頃はムーミンと呼ばれていた」と断りを入れて回想シーンを話している。一人称は「わたし」、だが少年期は「ぼく」。
シルクハットがトレードマークだが最初のうちはかぶっておらず、小説版『たのしいムーミン一家』で初めて身につけた姿が描かれている[8]パイプタバコを好む。自分でタバコ畑を持ち、こだわりのタバコを栽培している。原作、コミックスを含めアニメーション『ムーミン』はもとより、『楽しいムーミン一家』でもパパはパイプを持っている。しかし、スナフキンは原作(コミックスを含む)とアニメーション『ムーミン』ではパイプでタバコを吸っているが、『楽しいムーミン一家』ではキャラクターデザインまではパイプをくわえているものの、アニメーション本編ではタバコを吸っていない。しかし、今回フィンランドで製作された長編アニメーションでは、たばこのパイプをくわえている。
若い頃は冒険家であり、現在は第一線を退いているもののその精神は忘れていない。家族を守ることに強い使命を感じている。しかしモランから家族を守ろうとして逆に不寝番を断られたりと行動が空回りすることもしばしば。原作では、ふとした時に冒険心に駆られムーミン屋敷を飛び出すなど放浪癖がある。
ムーミンママ(: muminmamma: Muumimamma
声 - 高村章子/谷育子、かないみか(少女期)/高島雅羅
ムーミントロールの母親。夫はムーミンパパ。
いつも賑やかなムーミン一家を支える。常に赤と白の縦じまの腰巻エプロンを着用して、手には持ち手の付いた黒いハンドバッグを携帯している[9]。夫や子供達に分け隔てなく愛情を注ぎ、スノークのお嬢さんやミイに時折料理を教えている。一人称は「私」。
寛容で穏やかな性格だが、時折お転婆で無鉄砲な性格が垣間見える。『楽しいムーミン一家』では、モランがトフスランとビフスランに盗まれたルビーの王様を取り返しにムーミン屋敷に来訪した際にフライパンを片手に立ち向かったり、飛行おにの帽子でムーミン屋敷が植物に乗っ取られた時は生えた果物を物怖じないで食べてムーミンパパに薦めたり、この帽子でムーミンが化け物になり、自分が化け物(目や耳の大きいヒューマノイドだが毛がふさふさした尾をもつ)になっていることを知らないムーミンが「自分はカリフォルニアの王様だ」と名乗り、その結果スニフ、スナフキン、スノークらにぼこぼこにぶん殴られ泣いているのをムーミンと見抜いたりと、ムーミン一家の中では精神的に強い方。
自宅では主に台所に立ち料理を作っている。趣味は家事の合間にリビングでイスに座りながらする編み物、一家で海に出かけた時にも暇を潰すのにも編み物をしていることが多い。
バラを育てるなどガーデニングに勤しみ、ムーミン達が山で摘んできた木いちごを使ってジャムやジュースを拵えている。また料理の知識の他に食用キノコと毒キノコを見分けるなど、山菜に対する知識にも長けている。自宅の地下には彼女専用の薬剤室があり、自身の祖母が手帳に書き残した秘伝の薬の調合書を持っている。家族の誰かが病気になった際は、調合書で使用する薬の調合方を調べ、薬剤室に篭り薬の調合をしている。
少年期の嵐の夜、海で溺れて助けを求めた。それを救ったのが「海のオーケストラ」号での冒険を終えたムーミンパパであった。『楽しいムーミン一家』ではその頃のママの容姿は現在のフローレンそっくり(相違は前髪とハンドバッグの有無のみ)と表現されている。
ハンドバッグは出かける時はもちろん、家事をする際にも常に所持している。このハンドバッグは命の次に大事な物で、一度失くした時(この時はトフスランとビフスランが昼寝に使用するのに秘密の場所に隠した)はミムラ姉さんやヘムレンなども参加し村中総出で捜索するほど、彼女にとっては大事な物。ムーミン・コミックスでは犬にバッグを盗まれたが、ムーミンパパが持ってきた他のどんなデザインの代替品も拒否し、「あのバッグじゃなきゃダメ」と泣きじゃくるこだわりよう。バッグの中身は怪我した時に使うばんそう膏などの救急道具、靴下や手袋などの衣類の他、化粧用のコンパクトや、ムーミンパパに婚約の際に贈られたルビー指輪真珠ネックレスなど収められている。
体重は重いらしく、テレビアニメーション『楽しいムーミン一家』の第二期OPの描写ではムーミンパパよりも重い(ムーミンパパを含むムーミン達が長椅子に座っており、端にムーミンママが座ると長椅子が片寄る)。ムーミンパパがムーミンママに誕生日プレゼントとして送ろうとしていた自転車も、かなりの重さに耐えられるように設計図が作られていた。
スノークのおじょうさん(ノンノンフローレン : Snorkfröken: Niiskuneiti
声 - 武藤礼子/かないみか/永田亮子
スノーク族の娘で、スノークの妹。原作小説では体色は嬉しい時は黄色、不安な時は緑、怖い時は紫に変わり、目が黒くなると説明がある。アニメ版では変色設定は採用されず、アニメーション『ムーミン』(いわゆる「昭和版」)では体色は黄緑色をしており、前髪が桃色[10]。『楽しいムーミン一家』(いわゆる平成版)では薄い黄色(クリーム色)、前髪は黄色にされていた。この前髪があるところがムーミン族と異なる。金のアンクレット(足環)を着けている。ムーミントロールのガールフレンド。一人称は「私」だが、「あたし」と言うこともある。
原作の『ムーミン』小説シリーズでは、スノークのお嬢さん(スノークのおじょうさん)と呼ばれているだけで名前は設定されていない[11]。アニメーション版『ムーミン』では1969年版パイロットの制作中に、田代敦巳音響監督が、演出家の妻の愛称の「ノンちゃん」をヒントに急遽「ノンノン」と名づけられた。しかし原作者トーベから「"no"や"non"などの否定的な意味に取れる」と苦情があったため、『楽しいムーミン一家』ではドイツ語でお嬢さんを意味するフローレンという名前となった。一度、記憶喪失になり自分が「おさびし山の王女」だと思い込んだことがある。
小説版では自分の前髪などに対するいささかナルシスト的な面も見せるが、ムーミンに気遣いを見せる優しい女の子として描かれる。コミックス版では夢見がちでのぼせやすく浮気性な面が強調され、一面的な「わがままな女の子像」に拘泥する。
『ムーミン谷の彗星』にて初登場。巨大食虫植物アンゴスツーラに襲われているところをムーミントロールたちに救われる。ムーミントロールは彼女が以前落とした金のアンクレット(足環)を拾っており、それを渡すことができて喜んだ。これが切っ掛けで彼女はムーミントロールのガールフレンドとなり、彗星を避けるために兄妹はムーミン谷へ同行し、そこに移り住むことになる。なお、原作小説版の少なくとも最初のうちはムーミン屋敷に兄と一緒に居候している設定[12]だったが、アニメ版では別に家がある設定。
スノーク(: Snorken: Niisku
声 - 広川太一郎/平田康之/-
スノークは個体名ではなくムーミンシリーズの他の登場人物と同様にスノーク族という種族名。ムーミン族とは似ているものの異なる生き物の兄妹の兄。妹がスノークのお嬢さんである。原作小説ではスノーク族の外観はムーミン族に似ており[13]、体の大きさもほぼ同じだが、体色が個体ごとに異なり、感情によって変化すると説明があったが、アニメ版では妹同様に変色設定は採用されず『ムーミン』では妹に比べるとやや鈍い薄緑色をしており、『楽しいムーミン一家』では薄水色をしている。
外見では原作小説ではムーミンとほぼ同じ姿で、講談社版全集の登場人物紹介のイラストなどにある長髪のかつらを着用している姿は『たのしいムーミン一家』のトフスランとビフスランの裁判のシーンで彼が裁判長をやるための衣装であり常用はしていない。アニメーション版では外見が昭和版と平成版で全く異なり、『ムーミン』における兄の「スノーク」のキャラクターデザインは、前述のかつら(よそ行きも持っていたり、おしゃまさんに取られそうになったりする)を被っているが、『楽しいムーミン一家』では妹に似た前髪がありメガネをかけている。『楽しいムーミン一家冒険日記』では、OPのみで物語には登場しない。コミック版に一度(後述)登場したときはムーミンとほぼ同じ外見だがすそに三角模様が並んだ上着を着ており、ポーランドのパペットアニメ版では帽子と襟巻をつけていた。
原作では小説版は『ムーミン谷の彗星』で初登場[14]し『たのしいムーミン一家』でも主要登場人物扱いだったが以後突然出てこなくなった[15]。漫画版では最初から出番がほとんどなく(ラルスが描いた一作『Niiskuneiti seurapiireissä(仮邦題『スノークのお嬢さんの社交界デビュー』)[16]』のみ登場。)妹がムーミン家で一人で居候という構図になっている。ポーランドのパペットアニメ版では『たのしいムーミン一家』原作のエピソードでは未登場(彼のセリフはムーミンやヘムレンさんが代役をしている)で『ムーミン谷の彗星』原作の話に登場している。
性格は原作初登場の『ムーミン谷の彗星』では仕切りたがる几帳面で理屈屋な人物[17]だったが、『たのしいムーミン一家』ではジャングル化したムーミンの家でムーミンたちとターザンごっこに興じるなど砕けた面もあった。アニメ版は『ムーミン』では王立アカデミーに入ることを目指す良家のプライドが高い人物として描かれ、『たのしいムーミン一家』では発明家キャラになっていた。
スウェーデン語でsnorkは「指図や命令をし、いばったり、うぬぼれたりする人」という意味である。トーベが一番初めに描いたムーミンの登場人物は、先述の通り実はスノークであり、次弟のペル・ウーロフ・ヤンソンと口喧嘩をし負けた時に、ペル・ウーロフのことをトイレの壁に描き、ムーミンらしき姿の生物の下に「SNORKEN」と書かれたものがムーミンのルーツである。
ミイ: Lilla My: Pikku Myy 原文和訳で「ちびのミイ」とも)
声 - 堀絢子/佐久間レイ/水田わさび
ミムラという一族の一人で、ミムラ夫人の20番目の子。タマネギのように結った髪型が特徴(ミムラ族は女はみなこの髪型。男は逆立てたような短髪である)。『ムーミン』では黄色いスカートを着ている。『楽しいムーミン一家』では赤いスカートを着ているが、黒い手袋をしているため、手が黒く見える。他に34人の兄弟姉妹がいる。原作ではヨクサルとミムラ母娘が出会った後だがスナフキン(ムーミンやスニフも)誕生以前にミムラ夫人より生まれている(つまりムーミン達より高年齢)。のちに弟妹が生まれたが、ミイだけはちっとも大きくならなかったので「ミイ(一番小さい)」の称号のを引き継いでいる。ミイ自身の固有名詞ではない。一人称は『楽しいムーミン一家』では「あたし」、原作では「あたい」。
一言で強烈な印象を与える毒舌家。作品に現実的な視点をそえる特徴的なキャラクター。物怖じしない性格で、歯に衣着せぬ物言いや勘の鋭さから、誰もがたじろいでしまうこともある。ただし、根っからの悪い子ではなく、意地悪で言っているわけではない。
怒った時は噛みつき、馬鹿にするときは鼻から息を吸って歯の間から吐き出す。
大変な悪戯好き。この悪戯に、ムーミンたちが手を焼いて振り回される話が多く『楽しいムーミン一家』でそれが強調されている。生まれた途端に飛行船の配管にオートミールを詰め込むといういたずらをするなど「独創的(ミムラ夫人談)」である。あまりの度が過ぎたいたずらに、ミムラ姉さんからきついお仕置きを受けることも少なくない。
「喜ぶ」「怒る」という感情を大切にしており、「かなしむ」ということは何の役にも立たないと考えている。
スニフ(: Sniff: Nipsu
声 - 富田耕生/中尾隆聖/-
ツチブタカンガルーのような外見の生き物。ただし尻尾の先端の形状が絵によって一定しておらず、ネズミのようにムチ状に描かれている場合と、牛やロバのように房状になっている絵が混在している。また、体色も日本のアニメでは昭和・平成版共に茶色だが、絵本『ムーミン谷への不思議な旅』では白っぽい灰色になっていて、ポーランドのパペットアニメでもネズミのようなグレーだった。
「sniff」には英語で「嗅ぐ」の意味があることから、優れた嗅覚と聴覚で蟻塚を探すツチブタがモデルだという解釈がある[18]。種族名は不明だが、初期の漫画版である『ムーミントロールと地球の終わり(Moomintroll and the End of the World)』でスニフは後に登場する父親と同じ「ロッドユール」名義で登場していた[19]。コミックス版やアニメ版ではムーミンより長身だが、小説版初期ではむしろ小柄キャラで初登場した『小さなトロールと大きな洪水』では最後まで「小さな生き物(Det lilla djuret[20])」という呼び名であった。講談社版では訳者の冨原眞弓がこれについて但し書きし、便宜上以後のシリーズに合わせて「スニフ」と意訳してある。臆病でわがまま。金貨(おカネ)、宝石や貴金属など、キラキラ光る金目の物が大好き。コミックス版では怪しい薬を拵えて売ったり、ムーミンに占い師になってもらいカネ儲けを企んだりした。しかし、自分より弱いものには優しく接する。ムーミン一家と同居している時と、自分の家にいる時がある[21]。ムーミンパパの若い頃の冒険仲間であるロッドユールとソースユールの間に生まれた子。
スナフキン(: Snusmumriken: Nuuskamuikkunen: Snufkin
声 - 西本裕行/子安武人/白熊寛嗣
ムーミントロールの親友。ヒトに似た姿だが、しっぽが描かれた挿絵も存在するなど明白にヒトとは異なる。キャラクターデザインは『ムーミン』では、黄色いコートに黒い帽子に赤いスカーフをしているが、1972年版では髪が描かれ、帽子の色がオレンジ色になり、花冠が付いている[22]。また、背が伸びている[23]。『楽しいムーミン一家』では緑色のコートに緑色の帽子に、黄色いスカーフをしている。また、背が1969年版の頃より、低くなり、肌色となっている。『海で楽しいバカンス』では、緑のコートと帽子に肌色が灰色。顔つきは1969年版と似ている。表記と後記の通りスナフキンは英語であり、スウェーデン語では、「スヌスムムリク」である。
初出は『ムーミン谷の彗星』で[14]おさびし山の天文台に向かうムーミンとスニフがキャンプ中の彼と遭遇し、成り行きで道案内をして、彗星から避難するためムーミン一家とともに洞窟に逃げ込んだのがきっかけでムーミン谷に住むようになったが、基本的に冬眠はせず冬の来る前に南へ旅立ち、春の訪れとともにムーミン谷に戻ってくる。ただし、原作小説の『たのしいムーミン一家』ではムーミンと共に冬眠する描写がある。
父親はムーミンパパの友人ヨクサル。母親については、「ムーミンパパの思い出」にスナフキンの母は「あのミムラ」であると書かれている。またセリフのみだが『ムーミン谷の仲間たち』の「スニフとセドリックのこと」では「母親のおば」の存在が語られている。
性格面は基本的に自由と孤独、音楽を愛する旅人。クールで物事を所有することを嫌う。原作のスナフキンは理知的ではあるが孤独を好み、どちらかといえば人づきあいが苦手な人物として描かれ、心を許しているのはムーミンなどごく一部の人々にすぎず、『ムーミン谷の十一月』ではヘムレンなどの他人に対してひどく無愛想である。また、人に指図されるのを嫌うほか、立て札が嫌いで禁止系の立て札(例:『ムーミン谷の夏祭り』にみられる公園の「芝生に入るべからず」のようなものだけでなく、ヘムレンさん(十一月)が作った地名の立札にも)にキレる描写がある。しかし『ムーミン谷の夏まつり』では、やむを得ず引きとることになった24人もの孤児(森の子供たち)の世話をした。『ムーミン・コミックス』シリーズに出てくるスナフキンは原作よりもやや外向的である。しかし自分の嫌いな人々がムーミンの家にやってくるとスナフキンはこそこそ逃げ出してしまう。昭和アニメ版『ムーミン』では理知的で静かな大人という雰囲気のキャラクターである。平成アニメ版『楽しいムーミン一家』では、ムーミン一家以外の人たちに対しても無愛想にならず、友好的に接している。何かと事件解決の突破口を作ることも多い知恵者的立場で活躍するためか、親友であるムーミンを始め周囲からは信頼され頼りになるキャラクターという設定である。番組開始当初は「子供達」の括りにいたが、進行する毎に「子供たちのお兄さん」的立場、どちらかというと大人の立場に移っており、ムーミンパパやママ、大人達からも「スナフキンがいるから安心」と頼られている。原作の『ムーミン谷の夏まつり』では、森の子供達に「スナフキン小父さん」と呼ばれている。
母親がミムラ一族でミィとは親類になる(ミィの方が年長)ことが原作小説中で明記されている[24]が、アニメーションではその関係には触れられていない。ミムラ姉さんとは他人行儀な会話しかなされておらず、『楽しいムーミン一家』の過去編といってもよい劇場版『ムーミン谷の彗星』では、スナフキンとミイはその映画で初めて対面している。そのため、アニメーション『楽しいムーミン一家』のエピソードでは、ミイからデートに誘われてスナフキンは、驚いて橋から川に落ち、浅瀬のはずの川に潜ってしまう。その後、ミイはすっかり気にしていないようだが、スナフキンはミイを見かけると逃げようとする素振りも見せている。
日本名のスナフキンは英語名のSnufkinからの音訳で英語の嗅ぎタバコ(スナッフ;snuff)から由来するものである。原作のスウェーデン語スヌスムムリクは、「スヌス(北欧のかぎタバコ)」、「ムムリク」は親しみを込めて言う「あいつ、野郎」という意味で、「嗅ぎタバコ野郎」といった意味[25]。ところが名の由来に反し、原作、コミックス、『ムーミン』においては嗅ぎタバコは嗅がず、パイプで葉タバコの微塵切り(いわゆる刻みタバコ)に火を着けて、タバコの煙を吸っている。原作やコミックスでは『ムーミン谷の夏祭り』で、森の子供たちにプレゼントされたラズベリー風味のタバコを日曜日に吸うことにしていた。『楽しいムーミン一家』、アニメーション『ムーミン』ではムーミンパパ同様キャラクターデザインまではパイプをくわえているが、アニメーション『楽しいムーミン一家』ではタバコを吸っていない。ところが、今回トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念し、フィンランドで製作された長編アニメーションでは、タバコ用のパイプをくわえている。アニメーション『ムーミン』ではアコースティック・ギターを弾き、歌も歌う[26]が、原作、小説、コミックスとアニメーション『楽しいムーミン一家』ではハーモニカを吹き、歌わない。また、原作小説ではアコーディオンを弾く挿絵も存在する。スナフキンの自由気ままな生き方は、原作読者・アニメーション視聴者の子供たちはもとより、日々の生活に疲れた一部の大人たちの郷愁・憧れも誘い、「スナフキン的な生き方」は理想の生活、スローライフの代名詞としても用いられることもある。そのため公式サイトで行われたキャラクター投票で、一位をとるほどの人気キャラクターであった。文芸誌『ダ・ヴィンチ』の2005年12月号では、巻頭数十ページにわたってスナフキン一人の特集が組まれた。一人称は原作・『楽しいムーミン一家』では「ぼく」、『ムーミン』では「俺」、「おいら」、「ぼく」、「私」。

その他[編集]

ムーミン谷の住人[編集]

ミムラ姉さん(: Mymlan: Mymmeli(nuorempi)
声 - 荘司美代子/小林優子/-
タマネギのように結った髪型が特徴の「ミムラ」という生き物。キャラクターデザインは、アニメーション『ムーミン』では原作と違い真っ白な体に白い服を着て、緑色の髪の毛をして緑色の瞳をしているが、アニメーション『楽しいムーミン一家』でも、原作とも違い肌色に薄茶色の髪に青い瞳をしている。原作絵本やイラストの絵では白っぽい体にオレンジ色の髪に青い瞳をしている。
原作小説『ムーミンパパの思い出』では「ミムラのむすめ」名義で登場し、同話のラストで母や妹弟たちとともにムーミン谷にやってきて「今夜また出発する」はずだったが、何らかの理由でミィを母から預けられてムーミン谷に残った[27]、この時はムーミンたちと同居してたがその後ムーミン家から出て行ったらしく『ムーミン谷の冬』では屋外の穴でミィと一緒に冬眠する描写があったほか、『ムーミン谷の十一月』ではムーミン谷から2つ隣りの入り江の町に住んでいた。
おしゃれ好きで足が長く、きれいな髪が自慢。『夏まつり』ではスノークのお嬢さんとともに髪についてミーサ相手に自慢する描写があるほか、『十一月』ではダンスが好きで、まげをほどいて髪をなびかせて踊るという姿を見せた。コミックスでは恋に落ちやすい女の子として描かれた。
ミムラの娘(: Mymlans dotter: Mymmelin tytär
声 - 佐久間レイ
ムーミンパパが子供の頃に知り合った人物。原作『ムーミンパパの思い出』ではミムラ姉さんの若いころの姿であり外見もさほど違わないが、アニメ版では大きさと目以外はミイにそっくり。あまりに悪い子(うそつき)なので母であるミムラ夫人に園遊会に連れてってもらえなかったときにムーミンパパたちと出会った。なお、原作挿絵では彼女を含むミムラ族に尻尾が生えているのが確認できた(アニメ版は特に描写なし)が、この巻以後は小説・漫画ともにミムラ族の尻尾が見える描写はない。
ヘムレン(: Hemulen: Hemuli
声 - 雨森雅司/矢田稔[28]/- 
ヘムルスウェーデン語Hemulに定冠詞がついて語尾変化したものがHemulen)は個体名でなく種族名で、ヘムレン(hemulen)は「その(この)ヘムル」という意味。従って原作小説だけでも複数の「ヘムレンさん」が登場している。
他ジャンルだと絵本では『それからどうなるの?』、『さびしがりやのクニット』、『ムーミン谷へのふしぎな旅』ではいずれも全個体が「ヘムレン」と訳されている(もっとも『クニット』以外は一体ずつしかヘムルは登場しない。なお『ムーミンやしきはひみつのにおい』はヘムル族自体が未登場)。
種族全体で共通するのは外観はムーミン族に似ているが、外耳が見当たらない[29]ほか、体が大きく顔に突き出ているのは鼻ではなく口吻で先端に口があるほか、冬眠もしない[30]。また頭髪が生えている個体の挿絵も多い[31]。肌の色はアニメーション『ムーミン』では紫だが、アニメーション『楽しいムーミン一家』ではピンク。ムーミン族より大柄で普段は衣服を着用している。服の色は『ムーミン』では青だが、『楽しいムーミン一家』では紫。
ムーミン谷の外にある「ヘムルの世界」で、多数の個体が暮らしているらしく、「しずかなのがすきなヘムレンさん[32]」には遊園地や多数のヘムルが集まっている大きな建物がある町の描写がある。
「Hemul」とはスウェーデン語の古い法律用語「ohemul(不当・不適切な)」という形容詞の逆(スウェーデン語では「O-」は否定の接頭辞)で「正当な」という意味になるが、言葉遊び的な造語で「hemul」という形容詞は厳密には存在しない[33]物語中に登場するヘムルも警察署長や警官、公園の管理人などの職業についているものが多かった。(ちなみに「hemuls man」だと「権威者」「情報提供者」の意味で、「スーパーヘムレン」は「ヘムルらしくない」という意味[34])。
講談社全集の場合だと以下の6名が「ヘムレンさん」と訳されている(カッコ内は本編で別の呼ばれ方がある場合[35])。
『ムーミン谷の彗星』と『楽しいムーミン一家』のヘムレンさん
切手収集家で、おばからもらったスカートのような服を着ている(彼の登場時に「ヘムル族はスカートをはく生き物」というような記述がある、ただしこの後に出てくる男性のヘムルはそうでないものも多い)。ムーミン一行が天文台から帰る最中に遭遇。数日後の彗星衝突の危機という事情を知って一緒にムーミン谷の洞窟へ避難するため同行する(以上、『ムーミン谷の彗星』)。その後はムーミンの家に居候していたが、切手をコンプリートして面白くなくなり、代わって植物の標本集めをはじめる(このため胴乱とルーペを持ち歩くようになる)。ヘムル族ではおとなしい方だが、趣味に没頭すると周りが見えなくなる。関係ないことでも物知りで他の人には意味不明のトフスランとビフスランの言語を理解できる。
日本のアニメ版では昭和・平成双方とも「ヘムレンさん」は彼がベースで、どちらも初老の物知りおじいさん(学者という設定を持つこともある)といったキャラになっている。昭和アニメ版では署長以外のヘムルの要素が一人にまとめられており、切手と植物以外に昆虫収集(原作では『彗星』に登場するいとこの設定)やホルン演奏(同じく『冬』のヘムレンさんの要素)の趣味もある他、トゥーティッキやフレドリクソンの設定も混ざり、第27話でニンニを連れてきたり、第50話で若いころパパと船で旅をしていたと説明があったりする。平成アニメ版では他のヘムルも出てくるが「ヘムレンさん」はこの個体の固有名にされている。
平成アニメ版には一度だけ妹のゴットリー夫人が登場する。世話焼きでモランを恐れている。
コミックスの『彗星がふってくる日(Moomin and the Comet)』は『ムーミン谷の彗星』のリメイク的な内容なので彼も「切手収集のヘムル」としてとして登場するが小説版とは微妙に外見が違い眼鏡をかけており髪がやや短く跳ねている。彗星接近に伴う騒ぎでお宝の「上下逆のエラー切手」がどれだかわからなくなりがっかりしていた。同話ではこれ以外にエビを取っている「養殖家のヘムル」も登場するがこっちは完全に別キャラである。
また、『ジャングルになったムーミン谷(Moominvalley Turns Jungle)』には植物の標本を集める学者のヘムルが登場するが、小説版のお爺さんっぽい人物とは外見がかなり異なり(眼鏡をかけていて頭髪がなく丸い帽子を着用)、もっと若そうな人物になっている。彼にはいとこの動物学者がいて捕虫網や瓶を持って出てくるが、彼も後述の昆虫収集家のヘムルとは外見が異なる。
絵本『それからどうなるの?』にも彼と似た顔のヘムル(掃除好き)が出てくるが体の大きさが極端に異なり、手に持つ掃除機がムーミンたちを吸い込むサイズなので別人の可能性が高い。
『ムーミンパパの思い出』のヘムレンさん(おばさん・ヘムレンおばさん)
赤ちゃんの頃のムーミンパパが置き去りにされていた孤児院を経営していた人物。ムーミンパパの主観では子供たちの世話自体はちゃんとやってくれるが、やたらと規則にうるさい杓子定規な人物であった。その後孤児院から逃げ出したパパは彼女がモランに襲われていたところを誰だか気が付かずに救出してしまい、自分たちが乗り込んでいた海のオーケストラ号を彼女に仕切られかけるが、偶然彼女自身がニブリングの群れを怒らせてしまい彼らに連れ去らわれる。その後しばらく出てこなかったが最終的には角が取れたらしく終盤でムーミンパパたちにお祝いの手紙を出してきた。
なお、彼女は実際はヘムルでない可能性があり[7]、アニメ『楽しいムーミン一家』でも該当話(第59・63話)で「院長」と呼ばれるフィリフヨンカの姿になっていた。
『ムーミン谷の冬』のヘムレンさん(大きなヘムル・ヘムレンおじさん)
黒とレモン色のジグザグ模様のセーターを着たスキーヤーの格好をしている。冬のムーミン谷にスキー姿でホルンを鳴らして現れ、熱血漢で寒くても元気で寒中水泳すら平気で行うが、そのテンションの高さについていけないムーミンの家に集まっていた避難民達からは嫌われ、ムーミンも興味がないのにスキーを強引に教えられて閉口する、ただし、本人に悪意はみじんもなく世話好きな人間であるため、はい虫(クニット)のサロメが彼の後を追って外に出てはぐれ遭難した際にはすぐに救出に向かって連れ帰ったり、オオカミに囲まれてピンチのめそめそを助けるなどの活躍をしている。最後はサロメとめそめそと共におさびし山に向かって旅立つ。
本人が「ぼくは魚を食べず野菜と果物だけを食べる」と説明するくだりがあるが、『たのしいムーミン一家』や『ムーミン谷の十一月』に登場するヘムレンは魚を食べる描写があるので、種族的な食性ではなく単に個人的な嗜好。他に彼個人かヘムル全般の能力なのかは不明だが、「犬のめそめそを上回る嗅覚を持つ」という説明がある。また、彼以後のヘムルには口吻の先に口がはっきり描かれるようになる。
絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』に登場するヘムレン(笠をかぶり菱形模様のコートを着ている)は明言はないが、「ヘムレンの犬」の名前がメソメソなのでおそらくこの個体。
アニメ版では『楽しいムーミン一家』第23話に彼の外見や設定をベースにした「ラッキ」(声:大林隆介)というキャラクターが登場(楽しいムーミン一家のゲストキャラクター参照)、基本デザインは同じだがセーターの色が紫にピンクになっている。なお、同作品の英語翻訳版ではコミックス版の『やっかいな冬(Moomin Winter)』に登場する「ブリスク(Brisk)」というキャラ[36]の設定を引き継ぎブリスク名義で登場するほか、ポーランドのパペットアニメ版[37]では後述の「もみの木」でムーミン一家を起こしたヘムルのポジションを兼任していた[38])。
「しずかなのがすきなヘムレンさん[32]」のヘムレンさん(遊園地のパンチャー)
同話の主人公。ヘムル族には珍しいネガティブで陰気な性格をしており、怠け者ではないが騒がしいところを嫌い「早く老人年金をもらえるようになって静かな所に隠居したい」と願っていた。
長い間昼は(嫌々)遊園地の切符切りをして、夜は幼児引受所でヘムルの赤ちゃんの面倒を見ていたが、大雨による洪水で遊園地が壊滅(その後スケートリンクになる)したのをきっかけに経営者役員の親戚の人たちにここの仕事が自分にあってないことを伝えたところ、廃墟化した公園(もとは花火を上げていたが火事を起こして閉鎖)を与えられそこに引っ込むも、遊園地再会を願う子供たちの頼みにほだされ、公園を「沈黙の園」名義の(かなり簡素になったが)遊園地にして騒がない約束で子供たちに開放する。
ニョロニョロのひみつ[32]」のヘムレンさん
「ヘムレンさん」と訳されているキャラクターだが、完全な脇役。ムーミンパパの釣り仲間らしく、冒頭でいつの間にかパパがいなくなった際、一緒に釣りに行ったのかと周囲の人が尋ねたところ、「自分の見ている前でパパは一人で出かけていった」といった意味の回答をした。登場はここだけで以後は出てこない。
キャラクター描写が少ないため詳細不明。他のヘムルの誰かと同一人物の可能性もある。
『ムーミン谷の十一月』のヘムレンさん
ムーミン谷から2つ離れた大きな入江の町に住むヘムル。体が大きく(スナフキンのテントが彼1人でいっぱいになる描写がある)、お人好しで整頓が好きだが冒頭では決まり切った日常に飽き飽きしており、ヨットを持っているのを自慢していたが、自分の整頓と周囲の人を仕切るのに忙しく全然乗らない(よって動かす技術も習得してない)でいた。最終的にスナフキンに手伝ってもらってヨットに乗るが、海が怖いと感じてヨットを乗りこなすことをあきらめ誰かに譲渡することを決める。
過去にムーミン家を訪れ、楽しかったという意味の説明があるが、挿絵や家庭描写を見る限り旧作のヘムレンが再登場したわけではない。
遊園地のパンチャーのヘムレンのように陽気とはいいがたい性格だが、スナフキンをはじめとする訪ねてきた人たち同士でムーミン一家を待つ間共同生活を始めた際、家事を仕切りたがるなどこちらはヘムルらしい面もみられる。
ヘムレンさんとは訳されていないヘムルで、ある程度話に絡む個体
『ムーミン谷の彗星』のヘムル(昆虫収集家、切手収集家のいとこ)
地下の滝に落ちそうになったムーミンたちの音を新種の虫と間違え結果的に救出した。その後彗星接近の話を聞かされるが「彗星」を理解できず何かの虫と誤解する。その後ムーミンたちがいたずらで落とした岩が当たりそうになりガラス瓶が壊されるなどの被害にあう。
以後の巻では登場しないが、『たのしいムーミン一家』でいとこのヘムレンさんが彼のことを少し触れる(「今から昆虫標本集めをしてもあいつにはかなわない」という趣旨)ほか、『ムーミン谷の冬』に彼かは不明だがコガネムシをコレクションしていたヘムルの話がめそめその噂話に出てくる。
『ムーミン谷の夏まつり』の大きなヘムル(牢屋番のヘムル)
警官の帽子をかぶっているが牢屋番の資格も持っているヘムル。公園で公園番を電気人間にしたいたずら、並びに立札を抜いて(実はここまではスナフキンが犯人)燃やしていたムーミン一行を逮捕し牢屋に入れておいたが、ある朝劇のチラシを見たことで幼少期見た舞台劇を思い出し、牢屋をいとこに任せて劇場に行ってしまう。その後劇場でムーミン一行と遭遇して逃げ出したことに気が付き、さらにムーミンを弁護したスナフキンが真犯人と知ってムーミン谷まで彼らを追いかけるが、彼らに同情的ないとこがスナフキンは反省していると口裏を合わせ、反省文(偽造)を見せられ引き下がった。
平成アニメ版では「署長」と呼ばれているが、コミックス版に出てくるセミレギュラーの「署長」とは役職が同じ別個体。
『ムーミン谷の夏まつり』の小さいヘムル(ヘムルの娘)
牢屋番のヘムルのいとこでヘムルには珍しく臆病で気弱(また、ヘムルかどうか怪しい孤児院経営者を除くとノベル版では挿絵に描かれた唯一の女性ヘムル[39])。ただし困った人を助けようとする義務感は強く、そこを突かれてムーミンたちに説得されて彼らを牢から逃がしてしまう。その後も同情的で反省文を偽造してスナフキンを助けた。
趣味は編み物で牢屋の番をするついでに編み物をはじめる描写があるほか、お茶を入れたりするのも好き。
これ以外のモブヘムルとして、家具を回収する大きなヘムル(『小さなトロールと大きな洪水』[40])、丸い国の王様の家来たちや楽団のヘムル(『ムーミンパパの思い出』)、スナフキンのいたずらで電気人間にされた公園番とそのおかみさん[41]、貸しボート屋の少し年取ったヘムル、楽団として集まってくれたヘムルの有志達(『ムーミン谷の夏まつり』)、スナフキンからうぐい5匹で竜を捨てに行くことを頼まれた若いヘムル(「世界でいちばんさいごのりゅう[32]」)、遊園地の経営者やお客のヘムル(「しずかなのがすきなヘムレンさん[32]」)、クリスマスの準備に忙しいヘムルたち(「もみの木[32]」冬眠中のムーミン一家をたたき起こした男と、クリスマスの支度をしていたおばさんの2名)などが登場する。
ヘムル署長(: Hemulen: Hemuli
声 - 北村弘一/土師孝也/-
ムーミン谷の警察署長。コミックス版に登場するキャラで小説では『ムーミン谷の夏まつり』で警官のヘムルが登場しているが容姿はやや異なる(平成アニメ版ではこの個体も「署長」だが別人)。アニメ『ムーミン』の署長は、どちらかというとムーミンコミックスの署長の手下の巡査に似ていて、口ひげをはやして人のような姿をしている。『楽しいムーミン一家』の署長は原作に忠実なヘムルの姿で、性格は朗らかであり、よく鼻歌を歌ったりしている。『楽しいムーミン一家』ではミムラ姉さんはガールフレンドである。帽子をとると、ヘムレンさん(彗星・たのしい)のように頭髪がありてっぺんは禿げている。原作のコミックスではバラの栽培を好み、パイプをくわえている。
甥にクラース(『署長さんの甥っ子(The Inspector's Nephew)』 登場)という不良青年がおり、怠け者で酒の密造やトランプ賭博に手を出す問題児だったが、なまじ警官としてやる気を出した際に意味のない理由でムーミン谷の住人を片っ端から逮捕するようになり、困った署長から架空の事件(火薬密輸)の取り調べをしているうちにタバコの密輸を本当に発見するが、この密輸タバコに手を出したことで元の怠け者に戻ってしまう。
ジャコウネズミ(: Bisamråttan: Piisamirotta
声 - 八奈見乗児/石井敏郎山内雅人/-
原作、アニメーション『ムーミン』『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』に登場。なお実在する哺乳類のジャコウネズミ(トガリネズミ目)に比べるとかなり毛深いが、これは同じようにジャコウネズミと訳されるマスクラット(Muskrat)(ネズミ目)の方がモデルであるため。
(スウェーデン語ではBisamråttanはネズミ目のジャコウネズミ(マスクラット)のことで、トガリネズミ目のジャコウネズミは北欧に生息せず、学名でSuncus murinusと呼ばれている)。
自称哲学博士で、哲学書を好む。『ムーミン』では「無駄じゃ無駄じゃ、まったく無駄じゃよ。」などと言い、必要な物のことなどでヘムレンさんと言い合ったりしていた。いつも読んでいる本は『すべてがむだである事について』。後に飛行おにの手によって『すべてが役に立つことについて』にかえられてしまった。ムーミンパパが川に橋を架ける時にジャコウネズミの家を壊し、その時は怒らなかったものの増水で残った部位が壊滅したので、一時ムーミン一家と同居していた。
『ムーミン』では茶色い毛並で白衣を着ており、原作、『楽しいムーミン一家』では抹茶色の毛並で裸である。
トゥーティッキ(おしゃまさん: Too-ticki: Tuutikki
声 - 山本嘉子/土井美加/-
小説では『ムーミン谷の冬』『ムーミン谷の仲間たち』(姿の見えなくなった女の子‘ニンニ’を連れてくる)に登場する。赤と白の横じまセーターを着た、落ち着いた性格の女性で、種族は不明[42]。1972年版のアニメーション『ムーミン』では、第3話‘今日は(こんにちは)おしゃまさん’で初登場をし、ジャコウネズミに勝手に弟子入りをして、木の上からスノークのかつらを吊り上げようとしたり、手回しオルガンをやたらに演奏していたりと原作と異なり一時迷惑がられたこともあった。こちらでも、水浴び小屋に勝手に住んでおり、ムーミンたちを招いた。解説書には男の子と誤植されていた。
アニメーション『楽しいムーミン一家』ではあまり頻繁には登場しないが、原作の『ムーミン谷の仲間たち』と同じく透明人間になってしまった少女‘ニンニ’をムーミンママに預けに来たのが初出。ムーミン一家の水浴び小屋に(無断で)冬の間だけ住んでいる。偶然、冬眠中に目を覚ましたムーミンに知られその旨を謝った。翌年の冬でも、ムーミン家から薪を無断で持ち出している(ただし、「自分達のお祭りだから、当然返している」と冬眠明けの前に返却していることを告げているが無断で使用していることについての謝罪はない)。モデルは作者の私生活でのパートナーだったトゥーリッキ・ピエティラ(Prof Tuulikki Pietilä)教授。
ニンニ
声 - 松尾佳子/冨永みーな/-
一緒に住んでいる意地悪なおばさんに嫌味を言われ続け、萎縮してすっかり自信を無くした影響で、姿が見えなくなって透明人間になってしまった少女。声も出せず、着ている服や履いている靴も見えなくなっている。
1969年版のアニメーション27話-顔を亡くしたニンニから製作を開始した、虫プロダクションでは、原作や、アニメーション「楽しいムーミン一家」と異なり、ヘムレンさんの家から、パパが雨の日に連れて来て、見えないニンニに傘を差してあげているパパに、ムーミンが「何故そんな処へ差しているの?」と聞く場面があった。
1990年版のアニメーション「楽しいムーミン一家」では、原作と同じく、トゥーティッキがムーミン家にニンニを連れてきた。
フィリフヨンカ(: Filifjonkan: Vilijonkka
声 - -/島本須美丸山真奈実/-
キツネとタヌキの中間のような顔で、体つきはほっそりした人のような生き物。個人名ではなく種族名で、絵本『さびしがりやのクニット』では大人が4人同時に登場している場面がある。
初出は小説版ではなく絵本『それからどうなるの?』(1952年)[43]で、ここではヘムレンさんの掃除機を壊して脱走したムーミンとミムラ姉さんとミィが窓から逃げた際に下敷きにされるという災難な役回りだった。
どの個体も基本的に掃除好きという設定になっていることが多く、ヘムル族同様に几帳面で義務感が強い個体が多いが、あちらとは逆に神経質で気が弱い。
小説版で実際に登場したフィリフヨンカの大人は以下の4人。
『ムーミン谷の夏まつり』のフィリフヨンカ
毎年夏に義務感でおじ夫婦(フィリフヨンクとエンマ、血縁のあるフィリフヨンクは既に死亡しエンマは彼女をよく思っていないから意図的に無視していたのだが彼女はそれを知らない。)をパーティに招くが無視されていた。本編では偶然来たムーミンたちと出会い、楽しくないならやらなくてもいいだろうと諭され、吹っ切れて公園に3人で出かけたところ立札破壊の犯人に間違われ警官のヘムルに逮捕されるもムーミンたちが牢屋番の娘を言いくるめて逃がしてもらえる。最終的にエンマと再会して和解し森の子供たちのうち劇場に残らなかったものを世話するようになった。
間違いなく独身の個体でスノークのお嬢さんに言われて恋人を見つけられる花占いをする場面がある。
『ムーミン谷の冬』のフィリフヨンカ
この個体は描写が少なく詳細不明、「冬の貯蔵食料を誰かに食べられてしまい、隣の谷からやってきた。」というので隣の谷に住む『十一月』の個体と同一の可能性もある。
「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ[32]」のフィリフヨンカ
(この個体に限らないが)一族の伝統を重んじ、祖母が昔住んでいた家と間違えて無関係な気に入らない家(家具なし)をヘムルから借りてしまった。親類の形見や伝統を重んじすぎた結果、いつも何かにおびえていてガフサ夫人からはあきれられてたが、最終的に嵐で家の窓が割れた際に逃げ出した際に外の方が安心できることに気が付き、朝までそこにいたところ竜巻の直撃で家も家具も全部吹き飛ばされ、本人は助かる。その後逆に自分の重荷がなくなったことで吹っ切れて浜辺で笑いだした。
『ムーミン谷の十一月』のフィリフヨンカ
ムーミン谷の隣の谷で一人暮らしをするフィリフヨンカ。掃除が大好きだったのだがある日掃除中に外壁から転落しそうになったことで掃除がトラウマになり、気を紛らわせるために明るく陽気なムーミン一家に会いに行くがおらず、ほかの皆とともにそこに止まりながら帰りを待った。
一度はヘムレンさんとも口論になり料理もできなくなったが、料理はスナフキンの方便で、掃除の方ものちに彼のハーモニカの音色で心がなごみできるようになる。
セリフのみのも入れると『ムーミン谷の夏まつり』のフィリフヨンクと「しずかなのがすきなヘムレンさん[32]」にフィリフヨンカ夫人が登場しており、故人のフィリフヨンク以外全て女性であるが、子供は「しずかなのがすきなヘムレンさん」には息子と明記された個体が登場している(ただし挿絵にはそれらしい者はいない)。
小説版では一人暮らしの個体の方が多いが、コミックス版では3人の息子を持つ母親(フィリフヨンカ夫人)として登場している(これ以外に『彗星がふってくる日(Moomin and the Comet)』で子連れでない個体が避難している描写がある)。
1990年版アニメーション『楽しいムーミン一家』ではコミックス版の設定がベースの個体(上記の島本須美はこの個体の声優)がセミレギュラー登場(第14話~)しており‘フィヨンカ夫人’とされ、コミックスと同じく3人の子供がいる。子供は末っ子(女児のように描かれており、言葉も女言葉を話している。)を除き男の子の様である。『ムーミン谷の夏祭り』にあたる部分(第28話から第30話)には別の個体が‘フィリフヨンカ’という名前で出ており、声は丸山真奈実が担当。デザインも原作小説の挿絵と同じように顔つきが少し違っている。また、『ムーミンパパの思い出』に当たるエピソード[44]では孤児院の経営者がフィリフヨンカになっており[7]。(パパ曰く「フィヨンカ夫人そっくり」で声優もフィヨンカ夫人と同じ島本須美)「院長」と呼ばれていた。
エンマ(: Emma
声 - - /藤夏子/-
ねずみ顔の眼鏡の老婆で劇中で「劇場ねずみ」と明言しているが、外見や性格などがフィリフヨンカとほぼ同一であるため『週刊ムーミンハウスをつくる 47』や『ムーミンキャラクター図鑑』などでは「劇場ねずみ」というのは種族名ではなく、彼女もフィリフヨンカ族ではないかとしている。[45]
劇場で20年以上も清掃を担当している。劇場の物を粗末に扱うと激怒する。元夫は舞台監督のフィリフヨンク。原作小説『ムーミン谷の夏祭り』で夏祭りで呼んでも来ない親戚を待ち、悲しんでいるフィリフヨンカのおば[46]で、夫のフィリフヨンクは既に死亡しており、未亡人になったおばのエンマは姪のフィリフヨンカから招待状が来ても招きに応じないばかりか返事も出さなかったために、このフィリフヨンカはおじの死を知らずに毎年悲しんでいたのでいたのであるが、アニメーション『楽しいムーミン一家』の第28話〜第30話でも、フィヨンカ夫人とは別人のフィリフヨンカとして描かれている。
平成アニメ版では「劇場ねずみ」という説明はなく清掃係のおばさんで舞台に立つことにあこがれていた人物とされていた。
ガフサ(: Gafsan: Kampsu
声 - - /中沢みどり/-
初登場は絵本『それからどうなるの?』の小川の辺で釣りをしている場面[43]だが、言及のみでは『たのしいムーミン一家』でスナフキンが飛行おにの話を聞いた相手として挙げる「かささぎ」が原語では彼女の事であった[47]
『それからどうなるの?』では魚が逃げるとうなり声をあげてムーミンたちを脅し、ミムラ姉さんによると「かみついてくる」という物騒な人として登場だが、これ以外では基本的に貴婦人キャラで「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ[32]」「スニフとセドリックのこと[32]」(言及のみ)、『ムーミン谷の十一月』(言及のみ、表記は「ガフサン」)、『ムーミン・コミックス』に登場。鼻がとがった人の様な外見。同一人物かは不明だがフィリフヨンカの友人(「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」)でムーミン一家とも知り合いの描写がある(「もみの木[32]」、『ムーミン谷の十一月』。)
「スニフとセドリックのこと」では娘がいる描写があるが、娘も言及のみ。
アニメーション『楽しいムーミン一家(冒険日記)』第5話(通算83話)に登場
スティンキー(: Stinky
声 - 大塚周夫/丸山裕子/-
コミックスとアニメーションで大活躍し小説には登場しない。毛むくじゃらの球体に目鼻口をつけて触角・手足を生やしたような外見のトラブルメーカーである。1969年版、1972年版のアニメーション『ムーミン』では「ビュトン、ビュトン、ビュトン…」という声を発しながらジャンプして移動する。静かにしろと言われても、つい「ビュト…、ビュト…」などの声を上げていた。アニメーション『楽しいムーミン一家』では「ビュトン、ビュトン、ビュトン…」などの声は上げずに、チョコチョコ走りまわっている。1日で普通の人の1週間分食べる。名前は臭うという意味の英語stinkから採られており、そのためかたとえ生ゴミでもなんでも食べるので非常に臭い(他にも花や木の枝、土や魚、さらに虫まで食べる)。『コミックス』の初期には、臭いを表す湯気のようなものが描かれていた。またトラブルメーカーの通り、怪しいカネ儲けをしたり、泥棒をして逮捕され警察の留置場に入れられたりしたこともある。『コミックス』やアニメーション『楽しいムーミン一家』では何回も逮捕されているので警察署長とは馴れ合いで、色々な食べ物やお菓子などを要求し差し入れをさせたりしている。その代りに偉い警察官の視察の時には、署長から食べ物を貰ってその代わりに留置場に入るなどの取引を行うなどの不正も行っていた。一度、ムーミンと入れ替わって悪さをしたこともある。
『ムーミン』ではやや整った外見をしており、根っからの悪人ではないという設定で、毎回神出鬼没に表れる。一人称は原作、『楽しいムーミン一家』では「俺」、『ムーミン』では「あっし」「小生」「吾輩」などで語尾に「…ガンス」を付けて話す。
※「カラーテレビ版ムーミンまんが絵ばなし」の表現によると、「ビトン、…」ではなく、「ビュトン、ビュトン、ビュトン……」と表現されていた。
写真絵本『ムーミンやしきのひみつのにおい』にも登場するが、コミックス版とはやや設定が異なり「パパの昔の悪友」として久しぶりに会ったことになっている。

その他の人物[編集]

トフスランとビフスラン(: Tofslan、Vifslan: Tiuhti、Viuhti
トフス/トフスラン
声 - 貴家堂子/田の中勇/-
ビフス/ビフスラン
声 - 三輪勝恵松金よね子(1972年版の第52話のみ)/井上瑤/-
小説(『たのしいムーミン一家』)、漫画(『ムーミントロールと地球の終わり』)、絵本(『ムーミン谷へのふしぎな旅』)、アニメーション『ムーミン』(以下、昭和版)・『楽しいムーミン一家』(以下、平成版)共に登場するが作品ごとに設定が微妙に違い、共通するのは「妙なしゃべり方をするコンビ」という程度。名前の表記も原作小説[48]と平成アニメ版では「トフスランとビフスラン」だが、昭和アニメ版は「トフスとビフス」、絵本版は「トフスラとビフスラ」と訳されている。
初登場は『ムーミン谷の彗星』のリメイク漫画版になる『ムーミントロールと地球の終わり』で瓶に閉じ込められたのを救出してもらい、以後ムーミン達に同行する。
『たのしいムーミン一家』の第6章で初登場時に「夫婦」と呼ばれていたが双方の性別は不明。原則帽子をかぶっているのがトフスラン(赤帽子青服)、ないのがビフスラン(赤服)だが『ムーミン谷へのふしぎな旅』では二人ともかぶっていない(服の色も両方黄色)。アニメ版では昭和版では両方女性声優だが性別不詳でビフスの方が帽子をかぶっている。平成版ではトフスランが男性声優にされていた。
変な言葉[49]をしゃべる。自分達の好きなものは勝手に自分達の物にしてしまう性格で、アニメ『ムーミン』ではムーミン屋敷に一家が留守の間勝手に住みつき自分たちの家と言い張りムーミン達をお客扱いした。原作やアニメ『楽しいムーミン一家』ではモランが持っていたルビーの王様やムーミンママの大切なハンドバッグを勝手に自分達の物にしていたが、欲深いわけではなくやさしくしてくれた皆にはお返ししてあげようとしてルビーの王様を披露する[50]
飛行おに(鬼)(: Trollkarlen: Taikuri
声 - 永井一郎神山卓三(1972年版45話以降)/玄田哲章/-
シルクハットをかぶった不思議な魔法使い。空飛ぶ黒豹にまたがって世界中を飛び回り、巨大な宝石「ルビーの王様」を探してまで行った。トフスランとビフスランがモランから盗み出したルビーの王様を欲した。自身の能力は「自分の姿を変えること」と「他人ののぞみは叶えられる」。以降、ムーミン達の相談に協力している。オリジナルのスウェーデン語ではトロールカルルと読み、魔術師魔道士を意味する名前だが、日本名の飛行おには英語名のHobgoblinから取られている。
めそめそ(: Ynk: Surku
声 - 千々松幸子/TARAKO/-
帽子をかぶりぼろきれをまとったスニフに似たイヌ。絵本などでは「メソメソ」とカタカナ表記で訳されることもある。
原作では小説『ムーミン谷の冬』と絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』に登場。『ムーミン』では5話から登場し、言葉は喋らず吠えるだけだが、原作と『楽しいムーミン一家』では言葉を喋るが四つ足で歩く。臆病で強い狼に憧れているが実際に会ってみると相手はこっちを獲物としか見ておらず食い殺されかけたときにヘムレンさん(『冬』)が来て撃退してくれ、以後めそめそは彼についていくことにして一緒におさびし山に旅立つ。
原語のYnk(インク)は「哀れ、ちっぽけな」を意味する「Ynklig」が語源とされ、英語名はSorry-oo、日本語の「めそめそ」は山室静による意訳[51]
ホムサ(: Homsan: homssu
小さな人のような外観(ただし『夏まつり』の個体に尻尾が確認できる)の生き物の種族名[52]で、作品中で異なる個体が何匹か登場する。種族共通の傾向として、想像力に富み、思い込みが激しい。このため、想像したことと現実の区別ができなくなってしまうこともある。また「しずかなのがすきなヘムレンさん」に脇役で出てくる個体の発言によると冬は冬眠する。
ある程度物語にかかわるホムサ達
『ムーミン谷の夏まつり』のホムサ
この個体は「想像力」より探求心の方が強めで、他の2体に比べると想像と現実の区別があやふやなわけでもなく(一応、悲鳴を聞いて敵と思い無人のカーテンに切りかかる描写はある)、最初は劇場の作り物の道具を見下すような描写もあったが、皆で劇を演じているうちに考えが変わり劇場に残って監督をするようになる。
平成アニメ版での『ムーミン谷の夏まつり』原作のエピソードにはミーサやミムラ姉さんともども出てこない。
「ぞっとする話[32]」のホムサ(兄きのホムサ)
同話の主人公。家族(両親と弟が登場、「末から2番目」という表現から兄か姉もいる模様)とともに住む普通の少年だが、想像力がたくましすぎ遊んでいるうちに「弟が泥へびに食われた」などと言い出す(この時弟は普通に庭で遊んでいた)ので親に怒られおやつ抜きの刑にされる。その後嘘をついたという自覚がないので怒って家出するが、偶然立ち寄ったミィのおばあちゃんの家でミィから「人に寄生する生きたキノコ」のホラ話を聞かされ、本気にしてビビッて恥をかいたことで「作り話で人を心配させるのは悪いこと」と学び少し成長する。
『ムーミン谷の十一月』のホムサ=トフト
ひとりぼっちでヘムレンさんのヨットの船底に住んでいた少年。ムーミン一家(特にママ)にあこがれ彼らに会いに行く話を紡いで自分に聞かせるが、実際に会ったことがないせいか空想世界でも彼らには会えていない。初めて訪ねたムーミン屋敷は留守で他の連中とともに待つ間一緒に暮らして他の人々から可愛がられるが、暇つぶしにムーミン家にあった学術書を読んでいるうちに不思議なちびちび虫(貨幣石)の記述に自分を重ねて興味を示し、想像の中でその虫を巨大化(+実体化?)させていく。しかしこの虫が最終的に大きくなりすぎて一人でうまくやっていけなくなったのを知るとありのままでよいと小さく戻して消してしまい、その後来客たちがムーミン一家に会うことなく1人また1人と去っていく中、最後まで残りムーミン一家を1人で迎える役目を担うが、あまりにも長く待たされていつまでも会えないことで現実と空想(妄想?)の区別もつかないほどに苦しみ、ミムラ姉さんから「ムーミンママが怒ったときに行く場所(地の文によるとこれは「ミムラ姉さんの嘘」で「ムーミンママは決して怒ったりしない」だそうである。)」教わった「怒りの森(裏山の暗い森)」に飛び込み彷徨っているうちに妄想が薄れて気持ちが落ち着き、それまでの想像の中に会った理想化したママとは別のママが浮かび、彼女にやさしくしてやりたいという気持ちが芽生え、また一家の帰還を待てるようになり、海の方を見ているうちに帰還するムーミン一家の船を見つけ桟橋に向かう。 
絵本『ムーミンやしきはひみつのにおい』にも登場。屋根裏部屋で本を読んでいたところサロンで物が壊れる音を耳にして駆け込み、出くわしたムーミンママから玄関ポーチの鐘を鳴らすように頼まれる。『ムーミン谷へのふしぎな旅』にも終盤皆がスザンナを迎えたシーンでそれらしい子供がモブで出てくるが(さびしがりやの)クニットの可能性もある[53]
アニメ『楽しいムーミン一家』の第25・26話でもトフトという少年が登場するが設定は異なる(楽しいムーミン一家のゲストキャラクター参照)。
上記の主要登場人物のホムサはいずれも子供のような外見をしているが、これは本当に成長途中なだけのようで「ぞっとする話」に出てくる大人のホムサ(主人公のホムサの両親)は大人らしい外見をしている。
フレドリクソン(: Fredrikson
声 - 槐柳二/納谷六朗/-
ムーミンパパが子供の頃に知り合った人物。ロッドユールを甥と言っているので字義通りならスニフの大おじ。ねずみ髭を生やした人間のような容姿だが尻尾があったり毛の生えた大きな耳(髪の毛にも見えるが本編中でヘムレンが「耳の大きいの」と彼を呼び掛けている[54]のでここが耳らしい。)をもっている。
発明家で、「海のオーケストラ号」の製作者。オーケストラ号は初めは外輪船のような形状だったが、後に航空機タイプに改造された。小説の「ムーミンパパの思い出」のエピローグで、ヨクサル、ミムラ夫人、ミムラ姉さん、34人のミムラの子供、ミイ、ロッドユール、ソースユールとともに劇的に登場する。アニメーション版の「ムーミンパパの思い出」では、同名の分が1話と違う題名で数話作られているが、これら人物はラストの話題での登場はない。アニメーション『ムーミン』では9話に登場。
ロッドユール(: Rådd-djuret: Hosuli
声 - 中尾隆聖
ムーミンパパが子供の頃に知り合った人物。フレドリクソンの甥で両親は「大そうじのときいなくなった[55]」とのこと。当初は青いコーヒーの空き缶に住んでいた[56]が赤いペンキで塗装したところ乾かなくなり、居住不能になったのでフレドリクソンの製作した「海のオーケストラ号」に乗り組むことになる。
「スニフのパパ」と明記されているが顔の構造が全く異なり、キツネやネズミのような顔で吻があるスニフと違い、頭に鍋をかぶった獣耳にネズミ髭を生やした人間のような容姿をしている[57]が、アニメ版ではムーミンパパが「スニフそっくり」と発言している。ただし性格はスニフと同じく臆病である。ソースユール(: Sås-djur)と趣味が似ており、すぐに意気投合をし結婚式を挙げ、スニフをもうける。慌てると料理をこぼす。ニブリングという生き物と口うるさいヘムルを結婚式に招待したりしたこともある。
名前の「Rådd」はスウェーデン語で「混乱」という意味、なおスニフも『ムーミントロールと地球の終わり』ではロッドユールと呼ばれている[58]
コミック版『イチジク茂みのへっぽこ博士(Fuddler's Courtship)』にスニフと別の息子のクロットユール(Klått-djuret、外見は父とほぼ同じ、フィンランド語ではこちらも「Hosuli」と呼ばれる)が登場。クロットユールは最初ミムラに恋するが内気で告白できず、この回に登場したシュリュンケル博士とムーミン達は協力するが結局この恋は実らず、コレクターの趣味が合うスクルッタの女性と一緒になり、コーヒー缶(さびて住めなくなる)→ムーミン家の薪小屋(台所共用をスクルッタが嫌がり独立)→ムーミンが建ててくれた家と住居を変え、日本未翻訳の『Fuddler and Married Life(仮邦題 ボタンと新婚生活)』では一時喧嘩別れしそうになるが共用のコレクションを分けられず、さらに赤ん坊を見つけコウノトリが赤ちゃんを連れてきてくれた(実はミムラ母が置き忘れた子供)と喜び二人で仲良く暮らす[59]
これ以外にコミック版では『おかしなお客さん(Moomin Winter)』で同族(親戚ではない)らしい外見のグリムラルン(: Grymlarn: Herra Nurina)という人物が登場するが、他のロッドユール族と違って嫌味で厚かましい態度をとる人物。しかし外見に似合わず実はレース編みが趣味という事がクリップダックスによってばれると打ち解け、双方機嫌を直した[60]
ソースユール
スニフの母で外見はスニフに良く似ている。ムーミンパパが存在を忘れており、『ムーミンパパの思い出』でロッドユールが婚約した話で唐突に登場するため、なぜ夫のロッドユールと知り合ったのかは不明。
ミムラ夫人: Mymmeli(vanhempi)
声 - 小宮和枝
ミイ達の母親で娘たち同様に玉ねぎのような髷を結っているが、かなり大柄で丸々した体型をしている。原作では小説版と漫画版で若干顔が異なり、小説挿絵では先端が球状の触角(耳?)が生えていたが、漫画版ではこれがない(鼻の色も異なるがこれはほかのミムラもそう)。アニメ版は後述。なお、原作では「夫人・娘」という呼び分けは基本的にされておらず、娘ともども「ミムラ」と呼ばれている[61])。
小説『ムーミンパパの思い出』では丸い丘の国の粗末な家に住んでおり、夫はいないが子供が35人以上いる子だくさんの女性。ミイ、ミムラ姉さんの母でスナフキンの母も彼女だとされる[62]
漫画『Moomin Builds a House(邦題:ムーミン家をたてる(福武書店版)/家をたてよう(筑摩書房版))』ではミムラ姉さんに会いにムーミン家に17人以上の子供を連れてきて訪ねてくるが、本人に悪意はないもののいたずら好きな子供たち(ミィ含む)が家をのっとってしまう。その後、子供たちを連れて一度は実家に帰ったものの実家が火事で焼けてしまい、このときのごたごたから逃れようとしたムーミンの建てた家に引っ越すというオチになっていた。なお、ミムラ姉さんが家を出て行ったあと、さらに子供を産んでいたが夫は未登場。
アニメ『楽しいムーミン一家』では漫画版原作の45話と小説版原作の63・68話に出てくるが、容姿がそれぞれのバージョン準拠になっている(後者では触角がある)。また、45話ではオチがやや違い、最終的に子供たちがムーミンの建てた別の家が気に入りそっちを乗っ取るものになっていた。
子供たち以外の親族では小説『ムーミン谷の仲間たち』には「ミィの祖母[63]」が登場するが彼女の母か夫の母かは不明(ナレーションで彼女の家が「ミムラの家」と呼ばれているのでミムラ族なのは確か)。他に「スナフキンの母親のおば[64]」も出てきている。
ヨクサル(: Joxaren: Juksu
声 - 子安武人
ムーミンパパが子供の頃に知り合った人物。フレドリクソンの製作した「海のオーケストラ号」に乗り組むことになる。しおれた花を帽子に挿している。
なまけもので働くのが嫌い(ついでに体も洗わない)だが禁止事項などを知るとそれを破りたくなる性癖の持ち主。ムーミンパパ曰く「スナフキンそっくり」で、声や外見、性格などすべて似ている。一同とともに旅をするうちに丸い丘の国でミムラ一家と遭遇し、彼女たちと仲良くなる。名前の由来はスウェーデン系フィンランド人の方言である「悪戯をする、ふざける」という意味の‘Joksata’に由来するそうである。
ご先祖さま
声 - 北村弘一(1969年版)、槐柳二(1972年版)/ - - /- -
ムーミンの先祖は多数存在しており、声優表記があるのはアニメ版に登場する(原作では『ムーミン谷の冬』に登場する)毛むくじゃらの個体。
この個体はムーミントロールの千年前ほどの姿で、毛むくじゃらのムーミンのような姿である。冬の間、ムーミン家所有の水浴び小屋にある戸棚にいたが、ムーミントロールに戸棚を開けられ、広間のシャンデリアに移住。暖かくなると暖炉の裏へ引っ越した。その後本人は出ないものの『ムーミン谷の十一月』で彼について言及され肖像画が家に飾られている描写があるほか、写真絵本の『ムーミンやしきはふしぎなにおい』では屋敷の一大事にストーブの後ろから堂々とみんなの前に姿を見せてくる。
1969年版の「悪魔のハートをねらえ」で、ムーミン谷の気候を悪魔が変えてしまい、引っ越さねばならないという時に登場。1972年版でも先祖の競争の時に登場している。『楽しいムーミン一家』ではセリフがなく、絵だけの登場。
これ以外に原作では『ムーミン谷の冬』内でムーミンが見ているアルバムの写真[65]に出てくるムーミン一家に似ている5or4名(向かって一番右端の個体は前髪があるのでスノークの可能性もあり)の先祖と、コミックスの「おさびし山のご先祖さま」の話に出てくるムーミンに似ているがやや細くて鼻が長いご先祖様3名が登場。前者は詳細不明だが後者はミイラの姿で見つかった後復活するが、のちに実は難破船荒らしの常習犯であったことが判明する。
アリジゴク
声 - 立壁和也/西村知道/- -
「アリジゴク」と訳されているが昆虫のアリジゴクと異なり、ライオンのような外見をしており大きさもムーミンママ程度。浜辺を縄張りにしており侵入者には砂をかけて掘った穴に引きずり込む。原作、アニメ、小説にすべて登場する。『ムーミン』で登場した個体は、スティンキーに似た外見をしている。
アリサ
声 - - /玉川砂記子/-
アニメーション『楽しいムーミン一家』のオリジナルキャラクター。ムーミン谷の外れにある森の一軒家で祖母クラリッサと共に暮らす、修行中の魔女見習い。ムーミン達とはとても仲が良く、よく一緒に遊ぶ。
クラリッサ
声 - - /京田尚子/-
アニメーション『楽しいムーミン一家』のオリジナルキャラクター。森に住むかなり力の強い魔女。箒で空を飛ぶ他、さまざまな術を使うことができる。孫のアリサが善良なムーミン達と交流を持つことをあまり快く思っていない。飛行おにを呼ぶことも出来る。

ムーミンのゲストキャラクター[編集]

1969年版に登場したキャラクター
悪魔
声 - 不明
第2話登場。
ガオガオ
声 - 三輪勝恵
第7話登場。
ノーブル
声 - 不明
第8話登場。
グノース
声 - 不明
第16話登場。
スニフの祖母
声 - 沼波輝枝
アンドリー
声 - 不明
第49話登場。
スノーク家の先祖
声 - 不明
第58話登場。
アブダーラ
声 - 大木民夫
第59話登場。
カゲミーロ
声 - 大塚周夫
第64話登場。
1972年版に登場したキャラクター
バク
声 - 不明
第1話登場。
ホルトデル
声 - 不明
第11話登場。
ハヤリーノ
声 - 不明
第21話登場。
ピーチャム
声 - 不明
第22話登場。
おばけ
声 - 山田康雄
第30話登場。
老人
声 - 大木民夫
第39話登場。お面を売っていた老人。
トニオ
声 - 野沢雅子
第44話登場。
監督
声 - 槐柳二
第44話登場。
選手
声 - 矢田耕司[66]山下啓介山田俊司[67]
第44話登場。
水の精
声 - 増山江威子
第46話登場。

楽しいムーミン一家のゲストキャラクター[編集]

バッド船長
声 - 青野武
第12話登場。
ジェーンおばさん
声 - 高橋和枝
第27話登場。ムーミンパパの伯母で、亡くなった父親の姉[68]。大金持ちで、金さえあれば何でもできると考えている。ムーミンパパに莫大な遺産を相続させようとしている。原作、コミックス、アニメーション『ムーミン』、ポーランド製の、パペット・アニメーション共に登場しない(ただし、コミックスとパペット・アニメーションには大金持ちの「おばさん」が登場する)。冒険日記にも登場する。
ラッキ
声 - 大林隆介
原作小説『ムーミン谷の冬』に登場するスキー好きのヘムレンさんがベースになっているキャラクターで、ムーミン村に時折やってくる帽子をかぶった客人。23話に登場。食べるのが好きで、周囲から食べ物を恵んでもらう場面が多い。スノークよりも先に気球で空を飛んでやってきている。
ランプの精
声 - 塩屋浩三
33話に登場。
火星人の子供
声 - TARAKO
灯台守
声 - 堀勝祐
大蛇
声 - 平井隆博
トフト
声 - 伊倉一恵
原作小説『ムーミン谷の十一月』のホムサ=トフトがベースだが、ほぼ同名の別人なのでこちらに記載。ムーミン谷に向かう途中に海で遭難した時に助けてくれた漁師とともに暮らす少年として登場(この話の全体的な流れは『ムーミンパパ海へ行く』の方がベース)。
エドモン
声 - 吉村よう
ナナ
声 - 井上喜久子
39話に登場。ヘムレンさんを訪ねてムーミン谷にやってきたが、ヘムレンさんには知り合いの娘はいない。アントンは婚約者である。
アントン
声 - 島田敏
40話に登場。外見はムーミン族に似ている。
ラグーナ
声 - 島津冴子
サーカス小屋のスターで非常にわがまま。
ボルケ
声 - 真山恵子
ラグーナに付きそっている馬。
エメラルド
声 - 塩屋浩三
サーカス小屋で働いてるがラグーナのわがままにうんざりしている。
エレーン
声 - -/榊原良子
ハットン
声 - 小川真司
フリップ
声 - 伊倉一寿
フローラ
声 - 高乃麗
幽霊
声 - 池田一臣
ムーミンパパが昔に会った幽霊。
王様
声 - 安西正弘
ラップ
声 - 松島みのり
イルカの生き物。
ゴットリー
声 - 佐久間なつみ
ヘムレンさんの妹。

原作のみ登場する人物[編集]

チューリッパ(: Tulippa
『小さなトロールと大きな洪水』の主要登場人物の一人。外見はヒューマノイドの女の子[69]だが、ウェーブがかかった長い髪が青く発光することと非常に小さい(それでもムーミンママより長身)ことが人間と異なる。
冒頭で暗い森を抜けるムーミン母子とスニフ(当時は名前なし)が蛇に襲われそうになった際、明かり代わりにママが持っていた光るチューリップの中から出てきた女の子(このチューリップは彼女の家だった)。この時髪の光で蛇を結果的に撃退する。その後お互いの状況を知った後ムーミンママ一向に加わりしばらく旅を続けるが中盤で世話になった灯台守の赤髪の少年の事が好きになり、灯台の照明として光る髪を生かすことを決めて離脱する。
光る髪は彼女の感情で光り具合が変わり、意気消沈すると消えてしまう描写もある。
ミーサ(: Misan
『ムーミン谷の夏まつり』の主要登場人物の一人。人の女の子のような外観だが本人によると足が大きい(そしてそれを気にしている)そうである、種族は不明。大変な悲観主義者だったが皆とともに悲劇のヒロインとして舞台に立つうちに自信をつけ、最終的に役者として劇場に残った。
ミーサの由来はフランス語の「ミゼラブル(あわれ)」が語源[70]
その後本人は出てこないが、「もみの木[32]」でクリスマスシーズンにヘムルさん(真冬にムーミン一家をたたき起こした個体)がプレゼントを贈る相手の名前を上げる際にミーサの名前も呼ばれている(『夏まつり』の個体と同一人物かは不明)。
コミックス版『Moomin Mamma's Maid』[71]では、フィリフヨンカ夫人に言われてムーミンママが出したメイド募集の広告に応募してきた別個体が登場。まじめで働きものではあるが、こちらもペットのインク(めそめそ)ともどもネガティブな性格で、当初は楽観主義で遊び好きのムーミン一家とそりが悪かったが、彼らに感化されて次第に明るくなっていく。
コミックス版の個体は姉に後述のマーベルがおり、幼少期に小さいリンゴしかもらえない自分と違って「自分より大きくてきれいで頭もよい」存在の映画スターで次元が違う存在と畏怖して彼女の手紙を大切に保存していたが、真相は「マーベル」の項を参照。なお、日本語訳がある話ではこれのみ登場だが、未翻訳の話でもう一度出てくる。
絵本版では『ムーミンやしきはひみつのにおい』でコミックス版の設定を引き継ぎ、ムーミン家のメイドとして登場(モブも入れると『ムーミン谷へのふしぎな旅』の終盤のスサンナを出迎えるシーンでも、エプロン姿の彼女らしい人物が登場[72])。
平成アニメ版では『ムーミン谷の夏まつり』にあたる話はアニメ化されているがミーサは未登場で、コミック版にあたる話はそれ自体が未アニメ化。
マーベル
コミックス版のミーサの姉[73]。『Moomin Mamma's Maid』(ふしぎなごっこ遊び)でフィリフヨンカ夫人とともに引っ越してきたメイドで、フィリフヨンカ夫人が認めるほどの働き者。これがきっかけでムーミンママもメイド募集を行い、前述のミーサがやってくる。
毎晩妹に手紙を書いていることをフィリフヨンカ夫人に疑問に思われていたが、実は見栄を張って妹に自分を映画スターだと説明しており、ずっと嘘の上塗りを続けていたが、ミーサに自分のブロマイドを送っていたため、それを見たスノークのお嬢さんに「フィリフヨンカ夫人の所のメイド=映画スターのはずのミーサの姉」と気がつかれ、彼女の勧めでイメチェンしたミーサとマーベルは再会することで姉へのコンプレックスと妹への嘘の上塗りというお互いの壁がなくなり、双方気が楽になった[74]。その後もフィリフヨンカ家のメイドとして登場している(『春の気分』など)。
平成アニメ版ではフィリフヨンカ家が登場しているが未登場。

生物[編集]

ニョロニョロ(: hattifnatt: Hattivatti: Hattifattener
小さいお化け。白い靴下を逆さにしたような形をしている。物語にしばしば登場し不思議な存在感を示す。スウェーデン語名は「ハッティフナット(Hattifnatt)」で、<hatta>(優柔不断で迷う)と、<fnatta>(放浪する)という二つの不定詞の合成語と言われている。
体は白く細長い筒状で、スポンジでできているように見える。通常は直立しており、頭部は丸く、下部は擦り切れた様になっている。体長は個体によってまちまちであるが、だいたいムーミンママの腰あたり。ムーミンパパの発言によると「長い白い靴下」にいちばんよく似ている。透明になることができる。
に相当するものはなく、が、体の横に直接付いていて、物をつかんだり投げたりすることができる。体の下端にはがついており、すべるように移動する。
頭部には前方を向いて並んだ無表情な丸いが2つあり、色は灰色に変化する。などは存在しない。視力は鈍く、聴力はないが、地面からの振動は敏感に感じとることができる。
会話はできないが、手を振ったりお辞儀をしたりすることでコミュニケーションをとる。まれに微かにを出して歌うことがある。電気によって他人の考えを読み取ることができるとも考えられており、実際にムーミンパパの考えにあわせて動きを変えたりする行動が見られる。しかし原作では、"何かを思うことも感じることもなく、ただひたすら水平線を目指し続ける「永遠の放浪者」"であり、ムーミンパパがニョロニョロの漕ぐ船に同乗し、積極的にコミュニケーションを交わそうとするが、なんの反応も見せずに閉口してしまう場面があるなど、無機質なキャラクターとして描かれている。
身体に電気を帯びており、不用意に近づくと感電する。のあとには電圧が上がり、全身が発光している。また、ニョロニョロの近くでは、物の焦げたような臭いや硫黄の臭いがすることが多いが、これがニョロニョロ自体の臭いであるか、電気によって物がこげるためであるかは不明である。
光沢のある白い小さな(=真珠のような)から生まれるが、発芽する日は夏至祭の前日に限られる。地面にニョロニョロの種子を蒔くと、すぐに頭部から順に生育し、最後に足が地面から出て移動を始める。生まれたてのニョロニョロは特に強い電気を帯びている。
成長すると、上をボートで移動しながら各地の孤を巡回している。巡回している際の個体数はまちまちであるが、かならず奇数である。上陸した島にはシラカバの皮の巻物を残していくことがある。この巻物に触ると感電するが、文字などは書かれていない。夕立を好み、雷が発生する場所に群れをつくることがある。
夏至の日には、ムーミン谷の北北西に位置する決まった島に集まる。マホガニー製の大きな気圧計がついた青い柱を中心に、世界中から約700体が集合する。目的は不明。
ムーミンたちの間では、ニョロニョロの話をすることは上品なことではないとされている。ニョロニョロはひどい暮らしをしており、また危険であるともいわれている。ニョロニョロはお化けとして扱われており、そばに近づくことを嫌がる人も多い。
モラン(: Mårran: Mörkö
声 - 滝口順平/片岡富枝/-
触れるものを凍りつかせる化け物で女性である。常に温まりたいと思っているのだが、そのさびしい、冷たすぎる心のために、周囲を凍らせてしまう(『ムーミンパパ海へ行く』ではムーミンが毎晩ランタンを照らして会いに行くうちに凍結能力が薄らいでいく描写がある。)。また低速だが空を飛ぶことも可能[75]
意思疎通に関しての描写が一定せず、小説版では初出の『たのしいムーミン一家』では裁判の原告になるなどムーミン達と会話できたが、『ムーミン谷の冬』や『ムーミンパパ海へ行く』などではほぼ怪獣扱いで恐れられていた。アニメ版も1969年版と1972年版のアニメーション『ムーミン』ではムーミン達とも会話をしているが、1990年版のアニメーション『楽しいムーミン一家』では、唸り声などだけで意思疎通はあまり取れていない。そのため、トフスランとビフスランにモランが大切にしていた「ルビーの王様」を盗まれても意思疎通が取れないため、取り返すことをムーミン達に邪魔されてしまった。
ニブリング(クリップダッス)(: klippdassar: Niblings
群がって生活するネズミのような容姿の動物だが足に吸盤がありぬるぬるした粘液を出す。川に巣を作り、アニメ版では海を移動している。性格は大人しいが、見たことがない物をかじる癖がある。原作では『ムーミンパパの思い出』に登場し、しばし一緒に冒険をした。小説版は英語名の方を使用し「ニブリング」と呼ばれているが、コミック版では原語をそのまま読み「クリップダッス」と表記されている。なお「klippdassar」の本来の意味はハイラックス(ケープハイラックス)のことだが、現実のこの動物は内陸に住み海とはほぼ無縁。
はい虫(はいむし=クニット、: Knytt
日本の講談社全集版で「はい虫」と訳されている生物は原語では2種類あり、1つ目のKnytt (クニット)は人のような外見(ただし尻尾がある他、「もみの木」には個体差なのか子猿のような毛深い個体が挿絵に描かれている。)の小さな生物(トロールとも)。古参キャラで『ムーミン谷の彗星』から登場する。基本的に種族名で呼ばれているが個体名もあり『ムーミン谷の冬』に登場した個体は「サロメ」と名乗っている。
主役を張っている絵本の『さびしがりやのクニット』では「クニット」という語がそのまま使われている他、講談社全集内でも下記のクリュープが登場する「春のしらべ」(『『ムーミン谷の仲間たち』収録)内では「クニュッテ」表記が見られる。
絵本版では前述の『さびしがりやのクニット』では主人公がクニット(個体名不詳)な他、モブでサロメらしき個体(11ページでホルンを持っている)が登場。『ムーミン谷へのふしぎな旅』では終盤、皆がスサンナを迎えるシーンでサロメとさびしがり屋のクニット(あるいはホムサのトフト)と思われる[53]。子供がモブで登場。『ムーミンやしきのひみつのにおい』ではクニットが登場しており多少セリフがあるが、ホムサ(トフト)との区別のためか主演作の前半でかぶっていた帽子を常時着用していた。
はい虫(はいむし=クリュープ、: Kryp
 声 - -/坂本千夏/ -
上記のクニットと同じ「はい虫」の名で訳されているが、両者は全く別物である。さまざまな外見の小さな生物で、森の中などで集団で暮らす。『ムーミン谷の仲間たち』,1990年版のアニメーション『楽しいムーミン一家』に登場した「はい虫」は毛むくじゃらの動物のような外見で、スナフキンに「ティーティ=ウー」という名前をつけてもらった。
氷姫(: Den stora kölden./Isfrun
『ムーミン谷の冬』にのみ登場する。: den stora köldenとisfruの意訳(それぞれ「大寒波」、「氷夫人」)。美しい女性であるが、姿を見たものは凍死する。小説には挿絵が無いが、『楽しいムーミン一家』には原作の描写とは大きく異なるファンキーなデザインで登場。まず、目と目が合ったリスを凍死させて、ミイがこのリスで自分のマフを作りたいと言って、自分の前を横切って姿を見たミイに怒り凍らせてしまった。
うみうま(: Sjöhäst: kukkahevoset
全身に花柄模様がある馬に似ている生物(ただし顔は狐のようにとがった感じで、たてがみも馬より歌舞伎の獅子のような形状をしている)、小説版では体色は「灰色のビロードのコート」と形容されるが絵本版では地色は黒で花模様が青い青髪のものと花模様が緑でピンク髪のものがいる。
『ムーミンパパ海へ行く』に登場する2体は舞台の島に月の出る夜だけ周辺海域から現れ駆け回り、ムーミンがほれぼれするほど美しい外見をした幻想的な生物として登場するが、プライドが高く落とした銀のかなぐつを拾ってくれたムーミンにお礼は言うも、以後は彼がうみうまを褒めてもからかうような扱いで興味を持たず、がっかりしたムーミンはママから「そういう美しい生物を見られるだけでも幸運じゃないか」とフォローされた。 一方『さびしがりやのクニット』に登場する2体は馬車を引いたり子供を背中に乗せるなど普通の馬のようにふるまっていた。
なお、「うみうま」は原語(スウェーデン語)のSjö(海)häst(馬)の直訳で、フィンランド語版kukkahevosetは「花(kukka)馬(hevoset)」になる。
小説版登場はかなり遅いが、それよりも早く絵本の『さびしがりやのクニット』にモブで同族が登場しているほか、コミック版でも「馬」名義で似た生物が登場したことがある[76]
ソフス(シャドーII世)
全身真っ黒のネズミ。コミック版『ムーミン谷への遠い道のり(Moomin and Family Life)』でムーミンについてきたネズミ(名前不詳、腹が白い)のいとこで、腹が白いネズミが結婚して引退したので後を引き継ぎ、一人ぼっちになったムーミンが自分に気が付いてくれたことを喜び協力、以後もモブとしてムーミンの影のようにくっついてくる。
英語版コミックから翻訳されている福武書店版では「シャドーII世」と名乗っており、登場人物紹介でもこの名前で載っている。劇場版『南の島の楽しいバカンス』ではいとこの腹が白いネズミが「ホワイトシャドー」、ソフスが「ブラックシャドー」と呼ばれている[77]

脚注[編集]

  1. ^ 例えばクニット(はい虫)は人間の子供のような外見だが、『さびしがりやのクニット』の冒頭で「トロール」だと説明されている。
  2. ^ 作者は「バーレルセル(存在するもの)」と説明している。バーレルセルとは、「いることはいるけれど何と言い表してよいかわからないもの」というような意味合いで、童話などによく用いられる言葉である
  3. ^ コミックスと『楽しいムーミン一家』では、ミイが拾った熱帯の種を家の周りに撒きムーミン屋敷がジャングルのようになった時に、スティンキーが動物園から猛獣を盗み出したのを捕えにきた動物園の係官に、ムーミン一家とフローレンがカバに間違えられて怒るエピソードがあった。さらにヘムレンによって生物学的にもカバとは異なる種族であることが証明されている
  4. ^ 初期の『小さなトロールと大きな洪水』の挿絵ではここが細く、しばしば口が下にあるのが確認できるほか、『ムーミン谷の彗星』の第3章冒頭の伸びをするシーン挿絵でもここの下に口がある。
  5. ^ 『ムーミン谷の彗星』のスナフキンが初めてスノークの話をする際、(体色の変化する)スノークを親類だろうと言われたムーミンが「ムーミントロールは一種類しかいないし、色は白い」と主張している。
  6. ^ 『ムーミン谷への旅—トーベ・ヤンソンとムーミンの世界』 講談社。ISBN 978-4062068628。ASIN 4062068621
  7. ^ a b c 『ムーミンパパの思い出』本編挿絵では孤児院の経営者は女性ヘムルの姿で描かれているが、この話の冒頭で「まだ存命中の者の迷惑にならないように意図的に名前を変えた」と明記してあり、変更例として「フィリフヨンカをヘムレン」とあり、この冒頭部の説明について『ムーミン童話の仲間辞典』ではヘムレンおばさんの事として彼女の項(他のヘムレンとは別ページ)に「この人物は本当はフィルフィヨンカ」と記述してある(『ムーミン童話の仲間辞典』監修 渡辺翠、株式会社講談社、2005年、ISBN 4-06-212782-2、P89。)他、トーベ・ヤンソン監修の平成アニメ版でもフィルフィヨンカの姿で描かれており、『週刊ムーミンハウスをつくる』の第38号でもこれらに言及したうえで「みなしごホームのおばさん」名義でアニメ版の院長やコミック『ムーミンパパとひみつ団』に出てきたおばさん(見た目はヘムルだが髪型はミムラ風)とともに特集ページが組まれている。
  8. ^ ただしこれは飛行おにの落した帽子で、パパの頭には大きすぎたので速攻かぶるのをやめてしまっている。
  9. ^ ただし、初期のころはハンドバッグは持っているがエプロンは身につけていない。
  10. ^ 最初期の東京ムービーの分には黄色いリボンも付けていた。
  11. ^ 講談社版‘ムーミンまんがシリーズ’では当時のアニメーション『ムーミン』と同じくノンノン、福武書店(ベネッセ)版‘ムーミンの冒険日記’では『楽しいムーミン一家』でプロデューサーとして参加している野中しぎが翻訳をしているためもあり、『楽しいムーミン一家』と同じくフローレン、筑摩書房版コミックス版‘ムーミンコミックス’ではスノークの女の子とそれぞれ訳された。
  12. ^ 『たのしいムーミン一家』にある作者の描いたムーミン屋敷見取り図に彼女たちの部屋がある。ただし一家全員が引っ越した『ムーミンパパ海に行く』では一家についていかず、これだけなら留守番とも思えるが『ムーミン谷の十一月』では訪ねた客がムーミンの家に誰もいないのを確認しているのでこの時点では別居していた模様。
  13. ^ なお、ムーミントロールと同じく吻に見える部位は鼻でこの下に口があり、小説『たのしいムーミン一家』の挿絵(ジャングル状態の家でターザンごっこをするシーン)ではオレンジの皮で作った牙をここにつけて怪物役をやっている。
  14. ^ a b 厳密にいうとシリーズ第一作目の『小さなトロール大きな洪水』の中盤の赤毛の灯台守の少年がこの灯台を訪れた者たちの名前を次々挙げる場面で「スナフキン」と「スノーク」の名が出てくる。
  15. ^ 例えば『ムーミン谷の夏まつり』ではムーミンの家が水没して全員(スノークのお嬢さん含む)が逃げ出しているシーンで、ムーミンたちや妹と同居しているはずのスノークがいない。
  16. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P2・148-149
  17. ^ 干上がった海を渡るため竹馬を作る際に他がその辺の棒で代用する中、スノークだけわざわざ同じ長さの木を切ってきて使うなど。
  18. ^ ツチブタ どうぶついろいろ”. 東山動植物園. 2013年6月11日閲覧。
  19. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P58。
  20. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P166。
  21. ^ 『ムーミン谷の夏まつり』や、『ムーミンパパ海へ行く』などで一家総出で家を離れるシーンでスニフがいない(平成アニメ版の『ムーミン谷の夏まつり』原作のエピソードには登場する)など。
  22. ^ 30話や終盤などでは無くなっている
  23. ^ 1969年版では、背は少年ぐらいだったが、1972年版では青年ぐらいに伸びている
  24. ^ 『ムーミンパパの思い出』、小野寺百合子訳、講談社文庫、P251。
  25. ^ このため偕成社から1965年に出た『ムーミン谷は大さわぎ』(講談社版の『ムーミン谷の夏まつり』に該当)の矢崎源九郎による訳では「かぎたばこ屋くん」と訳されていた。
  26. ^ 1969年版、1972年版共々、劇中でおさびし山のうたを歌っている
  27. ^ この辺は『ムーミン谷の夏まつり』冒頭部で説明があるが、なぜ残ったのかについては未説明。
  28. ^ 厳密には原作の『ムーミン谷の彗星』と『楽しいムーミン一家』にでてきた「ヘムレンさん」の声
  29. ^ 髪の毛に隠れているわけではなく髪のないヘムルも外耳が描かれていない。
  30. ^ 『ムーミン谷の冬』や『ムーミン谷の仲間たち』の「もみの木」などで冬季に普通に活動している描写がある。
  31. ^ ただし小説『たのしいムーミン一家』内では頭髪をニョロニョロに燃やされたスノークのおじょうさんに毛髪のあるように見える植物収集家(旧:切手収集家)のヘムレンさんが「わしはうまれたときからはげ頭だったけど」と言って慰めているのでこれは毛髪ではない可能性もある。
  32. ^ a b c d e f g h i j k l m 『ムーミン谷の仲間たち』に収録されている短編
  33. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P35。
  34. ^ 渡部翠 監修、『ムーミン童話の仲間辞典』講談社、2005年、(ISBN 4-06-212782-2)、P90
  35. ^ なお『週刊ムーミンハウスをつくる』では『ムーミン谷の彗星』と『楽しいムーミン一家』の個体を「ヘムレンさん(切手収集家)」、そのいとこを「ヘムレンさん(昆虫収集家)」(以上第7号)、『ムーミン谷の冬』の個体を「冬のヘムレンさん(冬のヘムレン)」(第17・23号など)と書き分けている。
  36. ^ ジグザグ模様のセーターにスポーツ好きでムーミンたちを参加させようと巻き込むなど、服装やキャラも似通っているが、顔が明らかにヘムルではなくとんがり帽子の小人といった容姿なので原作の時点では別人。 なお登場順はブリスクの方が先(1955年、『ムーミン谷の冬』は1957年。)。
  37. ^ 日本では該当部の編集版が『ムーミン谷とウィンダーワンダーランド』の名前で劇場公開されている。
  38. ^ 萩原まみ 著「キャラクターのさまざまな描かれ方」『週刊ムーミンハウスをつくる 23』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年2月20日発行、雑誌33503-2/20、P3。
  39. ^ 女性のヘムル自体は「しずかなのがすきなヘムレンさん」と「もみの木」の本文内でおばさんのヘムルが登場している。またコミック版にも何人かいる。
  40. ^ 初期の絵のため以後のヘムルと外見が異なり、口吻が細長く、挿絵の猫の親子や籐椅子から比較すると人間並みの体格(この作品ではムーミン親子は子猫程度)をしている。
  41. ^ 本文中でヘムルといわれてないが挿絵を見る限りヘムル
  42. ^ ヒューマノイドだが、挿絵をよく見ると足の指がカエルのように一本一本長いことがわかる。
  43. ^ a b 厳密には『ムーミンパパの思い出』の冒頭部でムーミンパパが現存人物への配慮として「フィリフヨンカをヘムレン」、「ガフサをハリネズミ」と変名を説明しているくだりがある。
  44. ^ 第59・63・68話、ただし院長は68話には出てこない
  45. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P18。
  46. ^ 正確にはおじの妻、本編で彼女がフィリフヨンカの写真を指して「フィリフヨンクさんの姪」と説明している。
  47. ^ 渡部翠 監修、『ムーミン童話の仲間辞典』講談社、2005年、(ISBN 4-06-212782-2)、P26。
  48. ^ 全集ではない『たのしいムーミン一家』の最初の訳のみ「シングミィとボブ」というまったく違う名前だった(山室静訳『たのしいムーミン一家 復刻版』講談社、2015年<初版は1965年>)。
  49. ^ 原語では「~sla」(フィンランド語版では「~ti」)という口調で。漫画版と絵本版はこれを直訳して「~スラ」と喋る。小説邦訳版では意訳され単語の一文字を入れ替えた文体になっている。
    『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P216-217
  50. ^ 萩原まみ 著「トフスランとビフスラン」・「キャラクターのさまざまな描かれ方」『週刊ムーミンハウスをつくる 17』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年1月9日発行、雑誌33502-1/9、P2-3
  51. ^ 萩原まみ 著「めそめそ」『週刊ムーミンハウスをつくる 17』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年1月2日発行、雑誌33502-1/2、P2-3
  52. ^ 個体名も存在しており、劇中では『十一月』に登場するトフトが確認可能
  53. ^ a b 『さびしがりやのクニット』の主人公とトフトは両方「もじゃもじゃ頭で黒いコートの少年」なので絵柄が大きく違う今作では判別困難。この子供の髪色は黒でクニットは黒髪、トフトは『ムーミン谷の十一月』の挿絵を見ると髪色が淡いようにも見えるが、『ムーミンやしきはひみつのにおい』ではトフトもクニットも黒髪になっている。
  54. ^ 『ムーミンパパの思い出』、小野寺百合子訳、講談社文庫、P95。
  55. ^ 『ムーミンパパの思い出』、小野寺百合子訳、講談社文庫、P57。
  56. ^ P65の挿絵とP187の説明では「マックスウェル家庭用コーヒー高級品一ポンド(HIGH GRADE MAXWELL HOUSE Coffee)」と書かれている蝶番式の蓋の缶。
  57. ^ フレドリクソンやイメージシーンに出てくるその兄さんもこのような顔なのでむしろスニフの方が例外的な容姿。
  58. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P58。
  59. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P58-61
  60. ^ 『ムーミンキャラクター図鑑』シルケ・ハッポネン 著、高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7、P43。
  61. ^ 萩原まみ 著「キャラクターのさまざまな描かれ方」『週刊ムーミンハウスをつくる 22』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年2月13日発行、雑誌33502-2/13、P3。
  62. ^ RETRO 著、マグヌス・パルム 編『ムーミンとトーべ・ヤンソン』花木友子 訳、実業之日本社、2015年、(ISBN 978-4-408-06267-9)、P12・14・15。
    渡部翠 監修、『ムーミン童話の仲間辞典』講談社、2005年、(ISBN 4-06-212782-2)、P104・106。など
  63. ^ 「ぞっとするはなし」に登場
  64. ^ 「スニフとセドリックのこと」のセリフ中に登場
  65. ^ 隅の書き込みによると「Helsingfors 1878 3.10(ヘルシンキ 1878年3月10日)」とあるので、19世紀後半ごろの先祖。
  66. ^ 矢田耕二と誤表記。
  67. ^ 山田俊二と誤表記。
  68. ^ ムーミンパパは原作小説『ムーミンパパの思い出』やこのアニメ版59話で孤児院前に捨てられていたのを発見されている説明があるのだが、この辺がどうなっているのかは不明。
  69. ^ 以後の作品に出てくるミムラやミーサといったヒューマノイドの女子キャラクターとは大きく容姿が異なり、体型も人間に近い。
  70. ^ 渡部翠 監修、『ムーミン童話の仲間辞典』講談社、2005年、(ISBN 4-06-212782-2)、P102。
  71. ^ 邦題は福武書店版が『ムーミン一家とメイドのミザベル (第9巻)』筑摩書房版が『ふしぎなごっこ遊び(第12巻)』、なお福武書店版は「ミザベル」表記だが、これは英語版から訳してあるため英訳の「Misabel」を使っている。これ以外に講談社の「絵本・ムーミン谷から」シリーズではこれを編集した絵本版(『ムーミン一家とメイドのミーサン』)で「ミーサン」と訳されている。
  72. ^ 萩原まみ 著「メイドのミーサ」・「キャラクターのさまざまな描かれ方」『週刊ムーミンハウスをつくる 41』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年6月26日発行、雑誌33504-6/26、P2-3
  73. ^ ただし、マーベルの外見はヘムル顔(外耳がなくムーミントロールやスノークの顔ではない)で、『ムーミンキャラクター図鑑』(講談社)でもヘムルの項にまとめられているが、妹のミーサはヒューマノイド顔でまったく外見が異なる。(特に義理の姉妹というような説明はない)。
    (萩原まみ 著「ムーミン谷の住民たち マーベル」『週刊ムーミンハウスをつくる 57』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年10月16日発行、雑誌33513-10/16、P2-3。)
  74. ^ 萩原まみ 著「ふしぎなごっこあそび2 ミーサとマーベルのひみつ」『週刊ムーミンハウスをつくる 56』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年10月9日発行、雑誌33512-10/9、P4-5
  75. ^ 『ムーミンパパ海へ行く』ではこれでムーミン達の引っ越した灯台の島まで追いかけてきた。
  76. ^ 萩原まみ 著「キャラクターのさまざまな描かれ方」『週刊ムーミンハウスをつくる 20』デアゴスティーニ・ジャパン、2018年1月30日発行、雑誌33505-1/30、P3
  77. ^ 『週刊ムーミンハウスをつくる』第46号(2018年7月31日発行・雑誌33505-7/31)

参考文献[編集]

  • 原作小説版:講談社ムーミン童話全集。(いずれもトーベ・ヤンソン作・絵)
    1. 『ムーミン谷の彗星』下村隆一/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188221-8
    2. 『たのしいムーミン一家』山室静/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188222-5
    3. 『ムーミンパパの思い出』小野寺百合子/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188223-2
    4. 『ムーミン谷の夏まつり』下村隆一/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188224-9
    5. 『ムーミン谷の冬』山室静/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188225-6
    6. 『ムーミン谷の仲間たち』山室静/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188226-3
    7. 『ムーミンパパ海へいく』小野寺百合子/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188227-0
    8. 『ムーミン谷の十一月』鈴木徹郎/訳 1990年 ISBN 978-4-06-188228-7
    9. 『小さなトロールと大きな洪水』冨原眞弓/訳 1992年 ISBN 978-4-06-188229-4


(『小さなトロールと大きな洪水』のみ、翻訳が後になったため「別巻」という扱いになっている。原書発表順番及び劇中時系列は1作目。)

  • 原作コミックス
  • トーベ・ヤンソン『ムーミンまんがシリーズ(1.とってもムーミン他)』草森紳一解説。講談社,1969年11月(分)8‐3‐71(製)216436(出)2253
  • トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン『ムーミンの冒険日記』野中しぎ 訳、福武書店・ベネッセ,1991年 ISBN 4-8288-4968-8 C 8798
  • トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン『ムーミン・コミックス』冨原眞弓 訳,筑摩書房,2001年8月。ISBN 4-480-77054-2
  • 高橋静男ほか編『ムーミン童話の百科事典』(講談社、1996年) ISBN 4-06-207999-2
  • 渡辺翠 監修 『ムーミン童話の仲間辞典』株式会社講談社、2005年、ISBN 4-06-212782-2
  • シルケ・ハッポネン 著『ムーミンキャラクター図鑑』高橋絵里香 訳、株式会社講談社、2014年、ISBN 978-4-06-219177-7* 冨原眞弓『ムーミンを読む』(講談社、2004年) ISBN 4-06-212340-1
  • トーベ・ヤンソン絵、ミルヤ・キヴィ文『ようこそ!ムーミン谷へ -ムーミン谷博物館コレクション-』末延弘子 訳(講談社、2005年) ISBN 4-06-212784-9
  • 「スナフキンにさよなら」『ダ・ヴィンチ』2005年12月号、メディアファクトリー
  • バンダイLv(レーザービデオビジョンディスク)、1969年版、東京ムービー版ムーミン』の解説書vol1 - vol7,1989 - 1990
  • バップビデオVHS、1969年版、虫プロ版『ムーミン』愛の巻、夢の巻。及び、1972年版、虫プロ版新'『ムーミン』vol0 - vol25解説書。
  • ビクタービデオDVDBox『Moomin』(楽しいムーミン一家)上下巻解説書。
  • 芸術新潮』(ムーミンを生んだ芸術家トーヴェ・ヤンソン;Tove Jansson)新潮社,2009年5月号。
  • MOE 巻頭大特集.ムーミンと北欧の物語.月刊モエ1998年2月1日第19巻第11号通巻220号。発行所・白泉社。
  • MOE おめでとう60周年!ムーミン 巻頭大特集 生誕60周年おめでとう!オーロラの国からムーミンがやってきた!月刊モエ2006年1月1日号第28巻第1号通巻315号。発行所・白泉社。
  • 山崎忠昭,『日活アクション無頓帖』「第25章 原作者トーベ・ヤンソンからのクレーム」、山崎忠昭フィルモグラフィー、雪室俊一氏インタビュー、ワイズ出版2007年9月20日.ISBN 978-4-89830-213-2
  • PENムーミン完全読本.2015年2月15日号 No576 雑誌27963-2/15
  • ku:nel[クウネル]2007年1月1日。ムーミンのひみつ。発行所・マガジンハウス。
  • 東芝EMICD『ムーミン』(懐かしのミュージッククリップ20)(TOCT-9820)。解説書。
  • キングレコードCD『楽しいムーミン一家』「スナフキンの旅立ち」(KICA36)。解説書。
  • キングレコードCD『楽しいムーミン一家』「vol1」(KICA18)。解説書。

関連項目[編集]