モゲラ

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モゲラ
東宝特撮映画のキャラクター
The Mysterians - attack of Moguera 1.png
『地球防衛軍』のモゲラ
初登場地球防衛軍
作者 吉田穣(『VSスペースゴジラ』デザイン)
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モゲラMoguera)とは、1957年東宝が製作した特撮映画、『地球防衛軍』に登場する架空のロボット

概要[編集]

東宝特撮作品では初となるロボット怪獣(ロボット兵器)[1][2][3]。当時の児童向け作品で定番となっていた悪役が操る怪ロボットを取り入れたものである[3]

『地球防衛軍』の作品内では「モゲラ」の呼称が用いられることはない[4]

映画『ゴジラvsスペースゴジラ』(1994年)ではリメイクされた「MOGERA」が登場する。

登場作品[編集]

公開順。

このほか、特撮テレビ番組『ゴジラアイランド』(1997年)にも登場する。

『地球防衛軍』のモゲラ[編集]

諸元
モゲラ
MOGERA[4][5]
別名
全長 50m[13]
重量 5万t[13][注釈 1]
地中速度 150km/h[11]
出身地 ミステリアンドーム[3][注釈 2][注釈 3]
出現地 御殿場山中[10]

怪遊星人ミステリアンが開発したロボット[8]。本来は土木作業用だが[6]、地球征服のための攻撃を目的として使用される。全身が黄金のキャタピラに覆われ、口にあたる部分にもドリルを装備[8][3][注釈 4]。各種目的に応じて装備の付け替え可能な尾部を持つ。目からはプラズマ状の殺人光線を照射する[6][9][8][3]。装甲は鋼鉄の200倍の強度を有するミステロイド・スチール製。

1号機は防衛隊の兵器による攻撃(ポンポン砲無反動砲迫撃砲など、歩兵火器程度)をものともせずに街を破壊するが、鉄橋爆破作戦で倒される。2号機は肘から腕のドリルを回転させて地中から侵攻するが、倒れてきた攻撃兵器マーカライトファープの下敷きとなり、作戦続行不可能となる。「ピー・ピー・ピー」という単調な金属音を発して前進する[8]

  • スーツアクターは中島春雄手塚勝巳[14]
  • 映画公開当時に劇場のロビーに貼り出されていた設定資料ポスター『新兵器一覧表』の記述では「身長50メートル」ということになっており、これが東宝の公式設定として一般に認識されている。しかし、後年に出版された書籍では「15メートル[15]」と書かれたものがあった。また、外装は映画公開当時では「特殊宇宙鋼」とされていたが、後年の書籍では「鋼鉄の200倍も硬いミステロイド・スチール[16]」などと設定されたものもある。
  • 第2稿とされる脚本の時点でモゲラの名称は記述されていたが、外見はロボット風ではなく破壊されて機械であることが判明するという展開であった[8]
  • ブルマァクのジンクロンシリーズでも発売される予定だったが、モスラとともに発売されることはなかった。
  • ジュエルケース版のDVDのジャケットでは樋口真嗣のデザインによって、ドーム内で待機する無数のモゲラが配されている。

造形(地球防衛軍)[編集]

頭部造形は利光貞三、胴体は八木勘寿、八木康栄による。造形物は、スーツとミニチュアが併用され、主に1号機で前者、2号機で後者を用いている[1]

渡辺明による初稿デザインでは、鼻先がドリルになったセンザンコウのような姿であった[2]

企画段階で、人間的なプロポーションの検討用1モデルが製作された。宣伝材にも使われている。昭和41年ごろに「マルサン」から発売されたソフトビニール人形やブルマアクで作られたプラモデル[注釈 5]は、この検討用モデルを資料に作られていて[17]、映画とはかなり印象が異なっている。

スーツの胴体は頭と上・下半身のセパレートになっており[1]、表面にビニール素材[注釈 6]が貼り付けられ金属色に塗装されている[2]。上半身だけ着けて待機中の中島春雄のスナップ写真が残されている。ジープを蹴るシーンなどでは、下半身だけを着けて演じられた。頭部はブリキ製で、かなりの重量があったとされる[9][1]

地中を掘り進むシーンのため、顔のドリルと腕の回転する2尺サイズのミニチュアが製作されている[9][2]。当初、企画時にあった「胴体部分のキャタピラが動く」という仕掛けを試みたが、実現できず断念していて、歯車を内蔵した製作中のミニチュアの写真が現存している[9][2][17]

『ゴジラvsスペースゴジラ』のモゲラ (MOGERA)[編集]

諸元
モゲラ(MOGERA[18]
Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type
全高 120m[30]
重量 16万t[31][注釈 7]
動力源 レーザー核融合炉2基[18][注釈 8]
飛行速度
乗員 3名[22][18]

1994年に公開された「ゴジラシリーズ」第21作『ゴジラvsスペースゴジラ』に登場。

Gフォースが建造した対ゴジラ兵器。正式名称は Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type[19][22] (対ゴジラ作戦用飛行型機動ロボット[36][注釈 10]。足の裏に装備されている車輪(ローラーシステム)は、重力バランスの悪いロボット形態ではメカゴジラのようなホバーシステムが使用できず、新たな移動方法が模索された結果である。足の下部のサブエンジンで自重を相殺し、大型キャタピラーで地上をすべるように移動することが多いが、場合によっては脚部関節を働かせ、二足歩行することも可能。結果として運動性はメカゴジラより大きく向上しており、このシステムを利用した戦法がドリルアタックである。背中の(のこぎり)の形をした背びれ状の部分は、本機ではレドームソナーとされており、MECM(マグネティック&エレクトロニック・カウンター・メイジャーの略)というジャミングシステムが装備されている。空間戦闘にも対応できるらしい。出動地点は宇宙→大分山中→福岡[20]

国連G対策センターがアレキサンダー・マミーロフ博士の指揮のもと完成させた新たな対G兵器であるが、同様の経緯で作られたメカゴジラとは同時期に別セクションで開発されていた[37]。一方で、大気圏内用のメカゴジラに対し大気圏外用であったMOGERAは構造の複雑さから完成が遅延し、最終的にはメカゴジラのメインフレームやパーツ流用によって完成している[37]スペースゴジラの迎撃のために空間戦闘にも対応することが可能。普段はふたつの機体がドッキングモードにより合体しているもので、機体上部が地中沈降可能の特殊戦車ランドモゲラー、機体下部が高機動が可能な万能戦闘機スターファルコンにそれぞれ変形し、セパレーションモードにより分離して敵を攻撃できる。当初の予定では、二面作戦を行なってゴジラを翻弄することが計画されていた。

パイロットがコクピットを移る際には、ドッキングモード時に連結されているエレベーターを使用する。装甲などの基本的な構造はメカゴジラと同じだが、メカゴジラではオーバーヒートが多発したため、対策として強化された冷却器2基(ランドモゲラー時併用のα冷却器と、スターファルコン時併用のβ冷却器)に加え、ボディの随所には防止用の排熱ダクトが設置されている。また、超硬質合成ダイヤモンド製の装甲には、新技術である合成ブルーダイヤコーティング装甲を部分的に採用している[注釈 11]。この装甲はメカゴジラのミラーコーティングよりも反射率が高いが、高度な処理技術を要するため、とくに熱線の影響を受けたくない部分に試験的に使用されている。腹部にプラズマメーサーキャノンおよびランドモゲラーのバスタードリルの開閉ハッチがあるという機体構造上、脆弱な腹部装甲が弱点。機体の完成度は高く、ダメージによる機能不全は起きるもののメカゴジラやスーパーX、スーパーX2で発生した「想定外の故障」が起きることはない。

対ゴジラ用兵器であるため、当初は大気圏外のフル準備運用は想定されていなかったが、アステロイドベルトへのスペースゴジラの襲来に際し、迎撃のため推進システムを換装し宇宙へ出撃する。しかし、スペースゴジラの放つ電磁波と強大な戦闘力に中破させられ、かろうじて地球へ帰還する。その後、スパイラルグレネードミサイルなどの装備とスペースゴジラの発する強力な電磁波に対抗するMECM、複合センサーシステム装備などの対スペースゴジラ武装強化タイプへの強化改修が行われる[注釈 12]。山地を移動中のゴジラをパイロットの結城が独断からプラズマレーザーキャノンで攻撃するが、すぐさま新城の判断でスペースゴジラのもとへ再度向かい、結果的にゴジラと共闘する。MOGERAはスペースゴジラのエネルギーを集めるのに利用していた福岡タワーを破壊してエネルギーの供給源を断つと、スパイラルグレネードミサイルでスペースゴジラの左のクリスタルジェネレーターを破壊してオールウェポンでダメージを与える。この際、巻き込まれたゴジラは余波によりビルに吹き飛ばされ、しばらく動けなくなる。怒ったスペースゴジラのコロナビームで左腕部を破壊されながらも、残った右腕部から発射されたスパイラルグレネードミサイルによって右のクリスタルジェネレーターを破壊するが、テールスマッシャーを受けてプラズマメーサーキャノンと胸部、エンジンを破壊され、機能停止する。その後、結城のでたらめな操作によって再起動、スペースゴジラへ特攻しビルに激突し、機能を停止する。最後はゴジラのバーンスパイラル熱線に巻き込まれ、スペースゴジラもろとも大破炎上して失われる。

本来のパイロットは結城晃・新城功二・佐藤清志の3名であったが、些細なミスなどの諸事情により彼らがバース島に派遣されることとなったため、セカンドチームである鈴木勇三・大野秀樹・上原誠の3名がMOGERAに搭乗してアステロイドベルトでのスペースゴジラ迎撃任務に当たる。福岡での決戦時にはGフォースの麻生司令官の独断で本来の3名に戻される。

  • スーツアクター福田亘[38][39]
  • 特技監督の川北紘一は、『地球防衛軍』のモゲラに思い入れがあったことから、かねてより再登場させることを検討していた[40]。川北はMOGERAについて、中途半端な合体メカになったことを反省点としているが、バラエティに富んだ画面作りができたことをうまくいった点としている[40]。企画段階では、メカゴジラを再登場させるという案も存在していた[24]
  • 英語圏ではモゲラのスペルがMogueraであるため、Mobile Operation Godzilla Universal Expert Robot Aero-typeの略称という設定になっている。
  • 当時の書籍においては、アメリカが関わったメカゴジラとともにモゲラは開発に関与した国家(ロシア)が軍事的技術の取得を目的として建造された可能性が指摘されている[37]。関連は不明だが、実際に劇中に登場するマミーロフ博士はロシア人である。
  • 書籍『ゴジラVSスペースゴジラ超全集』では、かつてミステリアンが襲来した際に遺されたモゲラの資料を国連が保管していたという記述がある[11]。また、Mプロジェクトの中止後、G対策センターではモゲラのノウハウを応用した先端にドリルのある万能巨大戦闘艦を開発中であるという噂の存在を記述している[36]

デザイン[編集]

デザインは吉田穣[41][22][42][24]。検討段階では、単体で飛行メカや地底メカに変形するものや、轟天号型に変形するものなどの案も存在した[42]。背面のノコギリはデザイン画にはなく、オリジナルにシルエットを近づけたいという特技監督の川北紘一からの要望によって造型段階で追加された[41][24]

合体ロボットという設定は、前作『ゴジラvsメカゴジラ』に登場するメカゴジラでも検討されていたが、メインキャラクターには不向きなため実現には至らず、『vsスペースゴジラ』ではサブキャラクターであるMOGERAで取り入れられた[43][40]。川北は、脇役なのである程度好き勝手にできるという目算であったと述懐している[43]

飛行形態はエアロタイプモゲラの名称でデザインが描かれており、映像と異なり手足が収納されていた[22]

造形(vsスペースゴジラ)[編集]

造型はボンクラフトが担当[41][24]

着ぐるみは2メートル大のものが造られた[40]。初代同様、上下分割式になっており[41]、足元のアップは下半身のみ着用して撮影された[38][44]。腕部の開閉ギミックは、スーツアクターが操作可能なものとなっている[41]。当初の想定より大型のものとなったが、着脱のしやすさを重視したため、演じる福田からは好評であったという[41]

70センチメートル大の変形用ミニチュアも造られ、その後は飛行用ミニチュアに改造された[41][40]。こちらの造型は東陽モデルが担当[41]。分解したスーツを組み合わせて飛行形態の撮影にも用いている[38][22]。福岡に飛来するシーンでは、旧モゲラのフィギュアを改造したミニチュアが用いられていたが、完成作品ではカットされた[41]

首の部分の実物大セットも造られ、脱出シーンでの撮影に使われた[45][44]

ドックのセットは、スーツ用のものと合体用ミニチュア用の2種類が制作された[46][24]。前者の撮影では、スーツには人が入らずマネキンを用いている[46]

武装[編集]

プラズマレーザーキャノン[19][20][25]
機体頭部の目にあたる位置から発射されるレーザー[19]。片目に3基ずつ搭載されており[19]、連射性が高い。メカゴジラのレーザーキャノンの3倍の威力がある[19][25]。冷却と発射を繰り返すため、長時間の速射ができる[47]
プラズマメーサーキャノン[19][20]
MOGERA最強の火器。機体腹部に装備されているメーサー砲。92式メーサー戦車の5倍の威力[19]。メカゴジラのプラズマグレネイドと違い、連射できる利点があるが、その構造上外部装甲が脆弱となり、さらに使用中は腹部が事実上無防備となる。
スパイラルグレネードミサイル[48][20][23][25]
機体腕部のドリルが上下に開き、中からミサイルを発射する。スペースゴジラの両肩を攻撃ポイントと察知したGフォースが、メカゴジラのGクラッシャーを応用して開発した武装[25]。先端がドリルのように回転しながら目標に突き刺さったあと、内蔵コンピューターの判断で爆発する。両腕部内の弾倉に各12発収められている。スペースゴジラの両肩にあるクリスタルジェネレーターを破壊し、攻撃力を低下させる。ゴジラの足元をランドモゲラーで掘って動きを封じてから、前述のGクラッシャー同様この武器で弱点である第2の脳を破壊するのが本来の戦法である[36]
自動追尾式レーザー砲[33]
機体腕部のドリルの先端から発射される追尾レーザー[33]。スペースゴジラとの宇宙での戦闘で使用。貫通力が高く、頭部レーダーで追尾した敵にアームの自由度を利用して正確に放つことが可能。ランドモゲラーの主力武装でもある。腕部のドリルをバスタードリルと記述している資料もある[要出典]が、バスタードリルはランドモゲラー時にMOGERAの腹部から出てくるドリルのことである。
クラッシャードリル[36]
機体頭部の口にあたる位置に装備されているドリル。格闘戦に適さなかったメカゴジラの反省から装備された接近戦用の武装。劇中では福岡の戦いで、後述するドリルアタックでスペースゴジラに突き立てる。
ドリルアタック[48][20]
ローラーシステムで敵に突進し、クラッシャードリルにより攻撃する戦法[48]
合成ブルーダイヤコーティング装甲[36]
ゴジラの熱線を跳ね返す蒼く光り輝く新技術。メカゴジラのダイヤモンド・コーティングよりも反射率が高い。高度な処理技術を要するため、MOGERAでは特に熱線の影響を受けたくない部分に試験的に使用されているが、プラズマ・グレネイドのように熱線を吸収して撃ち返すことはできない。
MECM[36]
マグネティック&エレクトロニック=カウンター=メイジャーの略称[36]。スペースゴジラの電磁波の干渉を撹乱電波で打ち消すジャミングシステム。MOGERA II=SRF(対SG武装強化タイプ)への強化案が盛り込まれて追加された装備の1つ。頭部アンテナで電磁波を受信し、背面の電動丸のこ状のレドームソナーから撹乱電波を発信する[36]
西川伸司によるコミカライズ版では、宇宙空間での戦闘時にスペースゴジラに捕縛された際、このレドームソナーを回転させて格闘攻撃に使用する。
複合センサーシステム[36]
額の縁のスリットに7種のセンサーを置き、電磁波の影響を低減させる。7種とは、超高感度カメラ・赤外線レーダー・アクティブソナー・サーモサーチャー・動体スキャナー・重力測定器・レーザー照準追尾システムで、相互に補完し合っている[36]
オールウェポン
プラズマレーザーキャノン、プラズマメーサーキャノンを一斉射する戦法。ゴジラを吹き飛ばすほどの威力がある。

ランドモゲラー[編集]

諸元
ランドモゲラー
全長 85m[55]
全幅 40m[56]
重量 9万t[57]
動力源 レーザー核融合炉
速度
  • 時速120km(地上)[55]
  • 時速60km(地中)[55]
武装
  • バスタードリル
  • 自動追尾式レーザー砲2門
  • 地対空レーザーキャノン1門
乗員 3名[51]

MOGERAの上半身を構成する地底戦車[49][23]。正面に装備した超硬質ダイヤモンド製のドリルバスタードリル[36][50][23]と両脇(両腕)のドリルの自動追尾式レーザー砲[49][50][23]によって地中を掘り進むことができる。アンテナ部には地対空レーザーキャノンを装備[49][23]。地上・空中での機動面はスターファルコンに依存しているため、ランドモゲラー自身には合体用の浮遊能力しか与えられておらず、逆に攻撃システムのほとんどが集中する構造となっている。

乗員は2名で、合体時はランドモゲラーのコクピットがMOGERAのメインコクピットとなる。最終決戦時には、新城功二と佐藤清志が操縦する。

福岡での決戦時では、スペースゴジラのエネルギー供給源となっていた福岡タワーを倒壊させる。

  • 東宝特撮初の地底戦車である[51]
  • 脚本ではモールタンクという名称であった[51][23]。デザイン画ではβバイソンという名称も用いられていた[51]
  • メインモデルの造型はオガワモデリング、合体・変型用モデルは東陽モデルがそれぞれ担当[58]。スターファルコンともどもメインのミニチュアに変型ギミックを入れることも検討されたが、時間の都合などから別に造型された[58]
  • 地中を掘り進むシーンは、固定したミニチュアを横に向けたカメラで撮影し、背景を動かしながらベルトコンベアで上から土を落としている[59]

スターファルコン[編集]

諸元
スターファルコン
全長 80m[64]
全幅 67m[65]
重量 7万t[66]
動力源 レーザー核融合炉
飛行速度
武装 省電力メーサーバルカン砲2門
乗員 3名(最大)[60][61]

MOGERAの下半身を構成する高高度爆撃機[60](高速爆撃機[69]、高高度重爆撃機[23])。ガルーダをベースとして開発された[70]。ランドモゲラーを連結して飛行する設計から、その推力や機動力は非常に高い。宇宙空間での飛行や超高高度からの爆撃なども可能とされている。コクピット部分は宇宙空間でのメインコクピットやMOGERAの脱出装置としても機能する。乗員は1名。武装は両翼部に装備された省電力メーサーバルカン2門だが[60][50][23]、MOGERAの状態では格納されて使うことができない。最終決戦時には結城晃が単独で操縦し、ランドモゲラーとゴジラによる福岡タワー破壊までの牽制とゴジラの援護を行う。主翼の根元の部分(MOGERAの脚部の太腿部分の向かって前側)には武装マウントがあり、さまざまな武装を搭載できる。

パイロットは最大3名搭乗できるが、単独でも操縦が可能[60]

MOGERAには、このスターファルコン部から脱出艇[48][注釈 15]が放出されるメカゴジラには無い脱出機能が設けられている(劇中でMOGERAに残った結城は、新城に救出されるときに上半身のランドモゲラー部分から脱出する)。

  • 脚本ではガルーダIIという名称・設定であった[61][23]。デザイン画ではαガルーダという名称も用いられていた[61]
  • メインモデルの造型はオガワモデリング、合体・変型用モデルは東陽モデルがそれぞれ担当[58]

『ゴジラアイランド』のモゲラ[編集]

ゴジラアイランド』には、上述の両方がそれぞれ別々に登場する。1957年版のものは「プロトモゲラ」、1994年版のものはゴジラアイランドに配備された「兵器モゲラ」として登場する。造形物はいずれもバンダイのソフビ人形

Gガードのモゲラ[編集]

Gガードに配備された兵器。武装は目からのレーザーキャノン。また、腕のドリルはかなり強力であり、メガロの息の根を止める。

前半ではトレマが操縦するが、ルーカスがナオを搭乗させたことで、終盤までナオが操縦するが多くなる[71]。しかも、段々と操縦方法を心得て、最初は止め方がわからずに島を一周するが、後半ではミサトに届け物をするまでになる。メカゴジラと同様に電子頭脳を搭載しており、搭乗者がいない場合には自らの判断で行動する。

プロトモゲラ[編集]

ゴジラアイランドに配備されている土木工事用ロボット[72][73]。敵の攻撃が巧妙かつ激しくなってきたがゆえに、地球政府が第2基地の建設を命令してきたため、配備される。戦闘力はかなり高く、装甲はゴジラの熱線も通じない。洞窟に閉じ込められたゴジラには、まるでモグラのようなヒット&アウェイ戦法を駆使し、苦しめる。武装は目からの黄色いレーザー。オリジナルにあったアンテナと透明な下あごはついていない。

ザグレスに強奪され、ゴジラアイランド侵略に使用される。その後、マタンゴ島の洞窟に閉じ込められたゴジラを、地下に潜る能力で二度にわたって苦しめる。両方とも、トレマの指示によるゴジラの攻撃で沈黙させられるも、二度目の攻撃を受けた際に電子頭脳が狂い、洞窟を塞ぐ出入り口に穴を開け、結果的にゴジラを助ける。その後、ゴジラアイランドから立ち去る。

『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』のモゲラ[編集]

諸元
対G拠点防衛用ロボット戦車MGR-IInd
全長 100m[74]
重量 16万t[74]
装甲材質 超耐熱合金NT-1+およびダイヤモンドコーティング
動力源 レーザー核融合炉
走行速度 時速140km[74]
武装
  • プラズマキャノン[74]
  • 超振動ミサイル[74]

ドリームキャスト用ゲーム『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』には対G拠点防衛用ロボット戦車 MGR-IIndが登場[74]

国連G対策センターが開発した次世代型対G兵器。肩部に2対の大型ミサイルポットが装備されていたり、脚部が巨大なキャタピラになっているなど、人型からは大きく逸脱したデザインとなっている。量産を前提に開発されたが、装甲の耐久面に対して攻撃面に難があったため、試作機一両がGフォースに配備されるのみに留まっている。しかし、ミサイルが生体組織にダメージを与える超振動ミサイルに換装されたことで攻撃力は開発時よりも向上している。プラズマキャノンのチャージ時には炉心の状態が不安定になり、行動不能になる弱点を有する。また、ゴジラが最大出力で発射した熱線はプラズマキャノンを相殺、さらに貫通する。

その他[編集]

  • 1966年に朝日ソノラマから発売されたソノシート『大怪獣戦 30怪獣大あばれ!!』収録の「宇宙怪獣対地球怪獣」に地球を襲う宇宙怪獣の一体として登場する[75]
  • ファミリーコンピュータのゲーム『ゴジラ』では、『地球防衛軍』版のモゲラがボスキャラクターとして登場する。本作ではミステリアンではなく、X星人に操られているという設定である。攻撃手段は蹴りと頭部からの怪光線。一面の地球から最終面のX星まで登場し続ける。なお、このゲームが制作された時点では、ゴジラとモゲラの競演はまだ実現していなかった。
  • 漫画版『ゴジラvsスペースゴジラ』ではGフォースに転属してきたばかりの結城がいきなりMOGERAを強奪して、ゴジラの住むバース島へと無断出撃。追いかけてきたメカゴジラを一瞬で撃破している。だがその際にメカゴジラに搭乗していた女性パイロットがMOGERAに飛び移っており、成り行きで結城とその女性パイロットの二人での運用となっている。また漫画版ではスペースゴジラを撃破した後に映画では果たされなかったゴジラとの決闘も行っている。スペースゴジラとの激闘でスクラップ寸前となっていたが、ドリルの一撃でゴジラの喉を切り裂き、最後の突貫でゴジラを押さえ込み、結城がゴジラの口内に最後のANB弾を撃ち込む寸前まで追い込んだ。
  • 漫画版『ゴジラvsデストロイア』では新型MOGERAが2種類登場。飛行形態で脚部がなく、背中にロケットエンジンのバックパックらしきものがある。2種類はそれぞれII(映画版同様全体は白色)、III(全体は黒色)と呼称される。香港に出現したゴジラに全砲門での同時総攻撃をかける直前、ゴジラからの熱線の体内放射を受けてすぐに破壊される。
  • 幻星神ジャスティライザー』および『超星艦隊セイザーX』に初代モゲラに似たメカ怪獣メガリオンが登場する。『平成ゴジラパーフェクション』では、具体的なモデルは明言していないが「どこかで見たキャラクター」の一つに挙げている[76]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 書籍『ゴジラ来襲!!』では、「6万トン」とも併記している[7]
  2. ^ 書籍『東宝特撮映画大全集』では、項目を「建造地」と記述している[8]
  3. ^ 資料によっては、「第5惑星ミステロイド[7]」「不明[4]」と記述している。
  4. ^ 確認しにくいが透明な顎がある。透明で目立たないため、玩具でも省略されることが多かった。
  5. ^ 市販はされず、バンダイの資料室に試しに成型された完成品がひとつのみ現存する。
  6. ^ 開米栄三は、ラテックスと証言している[4]
  7. ^ 書籍『ゴジラ来襲!!』では、「10万トン」と記述している[21]
  8. ^ セパレーションモード時に分離するランドモゲラーとスターファルコンに、それぞれ装備されている。
  9. ^ 資料によっては、MOGERAII-SRFの数値として記述している[18]
  10. ^ 映画公開時、ゴジラ関係の製品のなかでMOGERAの正式名称がMobile Operation Godzilla Expert Land Animal(対ゴジラ作戦用地上動物)と誤って表記されているものがある[要文献特定詳細情報]
  11. ^ ボディの青い部分。予算と時間の都合で全身コーティングはできなかった。
  12. ^ II-SRFという型式番号がつくが[19][24][25]、劇中未使用。
  13. ^ 資料によっては、「マッハ2.5」と記述している[62]
  14. ^ 資料によっては、「マッハ約35」と記述している[62]
  15. ^ メカゴジラのものと同型。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 東宝特撮メカニック大全 2003, pp. 32-35, 「1950s モゲラ」
  2. ^ a b c d e 東宝特撮映画大全集 2012, p. 27, 「『地球防衛軍』撮影秘話/川北監督に訊く」
  3. ^ a b c d e f 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 16-17, 「地球防衛軍」
  4. ^ a b c d e オール東宝怪獣大図鑑 2014, pp. 48-49, 「『地球防衛軍』モゲラ」
  5. ^ a b c d GODZILLA60 2014, p. 89, 「怪獣図鑑」
  6. ^ a b c d 怪獣大全集 1991, p. 68, 「東宝モンスター名鑑」
  7. ^ a b c d ゴジラ来襲 1998, p. 198, 「第7章 特選!東宝怪獣名鑑'98」
  8. ^ a b c d e f g h 東宝特撮映画大全集 2012, p. 26, 「『地球防衛軍』怪獣図鑑/資料館」
  9. ^ a b c d e f g ゴジラ大全集 1994, p. 86, 「東宝怪獣総進撃 モゲラ」
  10. ^ a b c 超常識 2016, pp. 212-214, 「地球の未来を賭けた科学兵器攻防戦 地球防衛軍」
  11. ^ a b c VSスペースゴジラ超全集 1994, p. 65, 「ゴジラVSスペースゴジラ完全攻略 37年前に現れたモゲラは侵略ロボットだった」
  12. ^ オール東宝メカニック大図鑑 2018, pp. 32-33, 「『地球防衛軍』モゲラ」
  13. ^ a b 出典[6][9][11][7][1][8][4][3][5][10][12]
  14. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 25, 「『地球防衛軍』作品解説」
  15. ^ 『世界怪獣大全集』朝日ソノラマ〈ファンタスティック・コレクション・スペシャル〉、1981年、[要ページ番号]
  16. ^ 『ゴジラ大怪獣事典 東宝映画怪獣とひみつ兵器のすべて』講談社〈講談社ポケット百科シリーズ2〉、1979年、[要ページ番号]
  17. ^ a b オール東宝怪獣大図鑑 2014, p. 51, 「『地球防衛軍』モゲラ」
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参考文献[編集]

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  • テレビマガジン特別編集 誕生40周年記念 ゴジラ大全集』構成・執筆:岩畠寿明(エープロダクション)、赤井政尚、講談社、1994年9月1日。ISBN 4-06-178417-X。
  • てれびくんデラックス愛蔵版(小学館
    • 『ゴジラVSスペースゴジラ超全集』構成 間宮尚彦、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、1994年12月20日。ISBN 978-4-09-101444-3。
    • 『ゴジラ1954-1999超全集』構成・執筆 間宮“TAKI”尚彦、小学館〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2000年1月1日。ISBN 4-09-101470-4。
  • 『ゴジラvsGフォース 超兵器マニュアル』監修 : 川北紘一、メディアワークス、1995年3月。ISBN 4073026984。
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  • 『東宝特撮メカニック大全1954-2003』監修 川北紘一新紀元社、2003年4月10日。ISBN 978-4-7753-0142-5。
  • 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
  • 『平成ゴジラパーフェクション』監修:川北紘一アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年。ISBN 978-4-04-886119-9。
  • 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝洋泉社
    • 『オール東宝怪獣大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK 別冊映画秘宝〉、2014年4月27日。ISBN 978-4-8003-0362-2。
    • 『オール東宝メカニック大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK 別冊映画秘宝〉、2018年6月14日。ISBN 978-4-8003-1461-1。
  • 『東宝特撮全怪獣図鑑』東宝 協力、小学館、2014年7月28日。ISBN 978-4-09-682090-2。
  • 『ゴジラ大辞典【新装版】』野村宏平 編著、笠倉出版社、2014年8月7日。ISBN 978-4-7730-8725-3。
  • 『ゴジラ徹底研究 GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2014年9月5日。ISBN 978-4-8387-8944-3。
  • 『ゴジラの超常識』[協力]東宝、双葉社、2016年7月24日(原著2014年7月6日)。ISBN 978-4-575-31156-3。
  • 『ゴジラ解体全書』宝島社〈TJ MOOK〉、2016年8月15日(原著2014年7月26日)。ISBN 978-4-8002-5699-7。
  • 『「ゴジラ検定」公式テキスト』監修 東宝株式会社/協力 東宝 ゴジラ戦略会議、宝島社、2018年11月3日。ISBN 978-4-8002-8860-8。

関連項目[編集]