モトヤ
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
542-0081 大阪府大阪市中央区南船場1-10-25 |
設立 | 1949年4月1日 |
業種 | 機械 |
法人番号 |
9120001077570 ![]() |
事業内容 | 印刷機械・印刷材料の販売、デジタルフォントの開発販売、人材派遣(般27-030254)・人材紹介(27ユー030174) |
代表者 | 代表取締役社長 古門慶造 |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 108億円(2008年3月期) |
従業員数 | 200人 |
外部リンク | http://www.motoya.co.jp/ |
特記事項:東京本社は東京都中央区八丁堀4-5-5に所在する。 |
株式会社 モトヤ (Motoya Co.,Ltd.) は、大阪府大阪市中央区に本社を置く印刷関連機材の専門商社である。1922年創業。
会社概要[編集]
印刷関連機材の専門商社。元々は活字の製造・販売業として創業した。その後オリジナルの組版機(タイプレス・MT-5000など)を開発し、印刷業界などにその名を知られる。
現在では、印刷機械・印刷材料の他社製品も手広く扱う一方、顧客へDTPオペレーターやデザイナー等の人材を派遣する事業を行っている。 社名は活字が「印刷のもと」であることに由来する。
同社のデジタルフォントは、ゲーム等各種ソフトや検索エンジンなどに広く用いられており、Googleマップやマピオン等のインターネット地図サービスや新聞社各社に採用されている。また携帯電話や組込み各種機器にも使用されている。
創業は兵庫県姫路市でされたが、現在は東京・大阪の二本社制を取っており、首都圏の販売事業は東京本社が、経営全般に関する業務を始め、西日本の販売事業や書体開発・技術関連の業務については全て大阪本社でおこなわれている。
沿革[編集]
- 1922年:創業者・古門慶次郎が姫路でモトヤ商店を創業
- 1949年:株式会社に改組し、本社を大阪市に移転。また活字の基本書体を開発
- 1969年:同社の基礎となる「モトヤフォント」を開発。日本で初めて文字のデジタル化に成功
- 1982年:電子編集組版システムWP-6000を松下電器産業と開発
- 1998年:Windows台頭に伴い、プロ用WindowsDTP「PROXELWIN」を発売
- 2001年:「モトヤDTPスクール」を開校
- 2002年:東京・大阪圏でDTPオペレーターに特化した人材派遣事業を開始
- 2006年:首都圏事業強化を目的として、東京本社を中央区八丁堀に移転
- 2009年:ユニバーサルデザインの需要に応えるため「UD対応フォント」を発表
- 2016年1月29日:「モトヤLETS」を開始
製品[編集]
フォント[編集]
書体開発の歴史は古く、昭和24年に独自開発の「モトヤ書体」を発表している。 「可読性」と「文字の美しさ」をデザインの基本とし、鉛活字、タイプ活字、写植用文字盤、デジタルフォント(ビットマップフォント・アウトラインフォント)とその時代に対応した様々な組版手段に対応している。 モトヤの書体はTrueType、PostScript、OpenTypeフォーマットで製品化されている(ただし専用ハードウェア向けフォントと完全に同一のタイプフェイスではない)。
以下に、主要書体/フォント製品を挙げる。
- 明朝体
- モトヤ明朝
- ゴシック体
- モトヤゴシック
- モトヤシーダ
- 丸ゴシック体
- モトヤマルベリ
- 筆文字
- モトヤ正楷書(欧文も筆文字系に合わせた「S」付有り)
- モトヤ新楷書(〃)
- モトヤ大楷
- モトヤ行書
- モトヤ隷書
- モトヤ古印体
- 教科書体
- モトヤ教科書
- 新聞扁平
- モトヤ新聞明朝
- モトヤ新聞ゴシック
- デザイン書体
- モトヤバーチ
- モトヤアポロ
- モトヤステンシルアポロ
- モトヤ丸アポロ
その他
- 2010年、明朝・シーダ・マルベリ・アポロ・新聞書体の一部ウエイト(太さ)において、UD対応フォントがリリースされた。
- 2010年9月21日、モトヤはOpen Handset Alliance (OHA) に参加し、AndroidオープンソースプロジェクトにモトヤLシーダ3(モトヤシーダ3の改変版)とモトヤLマルベリ3(モトヤマルベリ3の改変版)をApache License 2.0に基づき提供した[1]。
- 2012年5月31日、モトヤはGoogle Chrome OSにモトヤG04明朝2B/5(モトヤ明朝の改変版)・モトヤG04ゴシック2B/5(モトヤゴシックの改変版)の4書体が採用されたと発表した[2]。
- 2018年9月、Google Fontsにて日本語ウェブフォントの提供開始に伴い、Androidオープンソースプロジェクトに提供したフォントが、小杉ゴシック(元 モトヤLシーダ3等幅)・小杉丸ゴシック(元 モトヤLマルベリ3等幅)として公開された。
脚注[編集]
- ^ 2010年9月21日付のモトヤによるプレスリリース書面 (PDF)
- ^ Chrome OSにモトヤ書体が採用 - 株式会社モトヤ(2013年7月2日時点のアーカイブ)
外部リンク[編集]
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