ヤマハ・YZF-R7

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
YAMAHA YZF-R7
1999年仕様[1]
YAMAHA YZF-R7.JPG
YAMAHA YZF-R7
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
メーカー 日本の旗ヤマハ発動機
車体型式 RM01
エンジン M501E型 749.2cm3 4ストローク
水冷DOHC5バルブ並列4気筒
内径x行程 / 圧縮比 72.0mm x 46.0mm / 11.4:1
最高出力 78kW(106PS)/11,000rpm
最大トルク 72.5Nm(7.4kgf・m)/9,000rpm
乾燥重量 176kg
車両重量 207kg
テンプレートを表示

ヤマハ・YZF-R7(ワイゼットエフ-アールセブン)は、ヤマハ発動機1999年に発売したフランス及びドイツ市場向けオートバイである。

概要[編集]

1998年11月に行われたイギリスバーミンガムのモーターショーで次世代ホモロゲーションモデルとして発表され、世界選手権全日本選手権では1999年シーズンからベース車両に用いた車両が登場した[2]。全日本では開発段階から関わっていた吉川和多留が初年度にしてタイトルを獲得、世界選手権においては芳賀紀行の搭乗で2000年にはランキング2位の成績を収めた[2]。また、上記の二名によってエントリーした2000年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでは転倒によって18位といった結果に終わったものの、ポールポジションの獲得と決勝での最速ラップタイムを記録するなど、潜在能力の高さを証明した[2]

車両解説[編集]

YZF-R1YZF-R6と同様に三角形にレイアウトすることによって前後長が短縮されたエンジンは、チタン製バルブ、ニッケル複合メッキを施されたスリーブレスシリンダー、クロスミッションやバックトルクリミッターなどを標準で装備するものの、フランスの出力規制にあわせた106PSとするためにスタンダード状態ではバタフライバルブがほとんど開閉せず、あくまで性能を全て発揮するためにはキットパーツの組み込みを前提とした設計がなされている[3]。空気取り入れ口を車体前面まで延長し、ラムエア効果を生み出すカーボン製エアクリーナーボックスや、13:1以上の高圧縮比を想定しニッケルメッキを施したアルミ鍛造ピストン、部品注文した場合には4本で100万円程度のチタン削り出しコンロッドなど、本来のサーキットでの勝利のために技術の粋が投入されたエンジンは、それらの制限を取り払い、改造を行うことによって170PS以上の性能を発揮する[3]

フレームはアルミプレス材によるYZF-R1やYZF-R6と同様のデルタボックス2と呼ばれるツインスパーフレームだが、ステムからスイングアームピボットまでがより直線的に接続され、剛性値はYZF-R1の2倍に迫る[3]。なお、サーキット走行に必要なオイル、ガソリン、冷却水のキャッチタンクはフレームに予め設けられ、カウルやエアクリーナーボックスなどの着脱の機会が多い部分はクイックファスナーで固定されている[3]。オイルクーラーは水冷式[3]。燃料タンクはアルミ製で重量は実測で4.7kg、キットパーツの装着によってクイックチャージャーに対応し、容量もレギュレーション上限の24Lに増加する[3]。各種カウルはゼッケンの表示スペースやタイヤウォーマーを装着するためのクリアランスの確保を前提とした大きさに設定されている[1]

諸元[編集]

変速比第1速 2.235 オフセット/フォークピッチ 25mm/215mm バルブ(ステム)径/リフト量 IN:φ22.2(4.0)/8.41mm EX:φ23.5(4.0)/8.05mm
第2速 1.895 ハンドル切れ角 左右24度 バルブタイミング(0mmリフト時) IN:46°BTDC→74°ABDC EX:66°BBDC→38°ATDC
第3速 1.667 最小回転半径 3.8m バルブクリアランス IN:0.20~0.25mm EX:0.25~0.30mm
第4速 1.435 オイル容量 3.6L ホイールトラベルF/R 120mm/138mm
第5速 1.292 指定オイル Yamalube4 SAE10W-40 SAE20W-40 キャリパー取り付けボルトピッチF/R 100.0/82.0mm
第6速 1.174 フィルター交換時オイル容量 2.8L ドライブチェーン 530×118リンク DID50ZVM
1次減速比 1.872 47/88(ギア) 冷却液容量 2.75L フロントフォークオイル量 460cc/油面170mm
2次減速比 2.529 17/43(チェーン) メーター機能 速度計、回転計、水温計、時計 気化機ベンチュリー径/メーカー φ46mm/ミクニ

レース戦績[編集]

スーパーバイク世界選手権

2000年のスーパーバイク世界選手権において芳賀紀行が2位、マニュファクチャラーランキング3位。

全日本ロードレース選手権

1999年の全日本ロードレース選手権において吉川和多留が優勝。

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 狩野政俊「YAMAHA YZF-R7」、『Bikers Station』第159巻、遊風社、2000年12月、 P. 93-87、 雑誌07583-12。

関連項目[編集]