ライン線 (バーデン)

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バーデン・ライン線
バーデン・ライン線の北の部分
バーデン・ライン線の北の部分
基本情報
現況 営業中
ドイツ
所在地 バーデン=ヴュルテンベルク州
起点 マンハイム中央駅
終点 ラシュタット駅
駅数 20駅
路線記号 4020
路線番号 700 (マンハイム - カールスルーエ)
702 (カールスルーエ - ラシュタット)
710.7/8 (Stadtbahn Karlsruhe)
開業 1870年8月4日
全通 1895年5月1日
所有者 ドイツ鉄道
運営者 ドイツ鉄道
使用車両 車両を参考
路線諸元
路線距離 82.9 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
電化区間 全区間
電化方式 15 kV / 16.7 Hz 交流
架空電車線方式
最大勾配 20 ‰
保安装置 連続列車制御装置
最高速度 200 km/h
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バーデン・ライン線(ドイツ語: Rheinbahn in Baden)はバーデン=ヴュルテンベルク州マンハイムラシュタットを結ぶ鉄道路線である。過去にこの路線はフランスのグラン・テスト地域圏アグノーまで連結された。

概要[編集]

停車場・施設・接続路線
凡例
STR+r KRZu STR+r
M-S線、マンハイム西部線、M-M線
KRWg+l KRWgr STR
BHF S+BHF S+BHF
0.0 マンハイム中央駅
BS2+l BS2+lr BS2+lr BS2+r
STR DST STR STR
1.1 マンハイム中央駅東側 (Bft)
BS2l BS2lr BS2rc BS2r
ABZgl STRl STRl
M-B線、M-S高速線M-F線
eHST
マンハイム工場駅
STR STR+l
操車場連結線
HST DST
3.4 マンハイム・ネッカラウ
KRWl KRWg+r
eHST
4.7 アルトリップ
SBRÜCKE
国道38a号
eBST
5.6 Wirbel (Bk)
eHST
6.4 マンハイム・ライナウ港
BHF
8.0 マンハイム・ライナウ
SBRÜCKE
国道36号
eABZgr
旧ライナウ - ケッチ線
SKRZ-Au
アウトバーン6号
KRZt
マンハイム-シュトゥットガルト高速線
BRÜCKE1
国道36・535号
eBST
11.1 ヒルシュアッカー
BS2+l
フリードリクスフェルト - シュヴェツィン線
KRWgl+l
旧ハイデルベルク - シュパイアー線
BHF DST
13.6 シュヴェツィンゲン
BS2l BS2r
HST
14.7 オフタースハイム
ABZgr
旧ハイデルベルク - シュパイアー線
SBRÜCKE
国道291号
eBST
16.8 オフタースハイム (Bk)
SKRZ-Au
アウトバーン6号
eBST
18.9 ランガー・ザント (Bk)
eABZgl exSTR+r
旧線
STR+4 STR exSTR
マンハイム-シュトゥットガルト高速線
SKRZ-Au SKRZ-Au exSKRZ-Au
アウトバーン61号
KRWg+l KRWgr exSTR
DST BHF exBHF
21.7 ホッケンハイム
BS2l BS2lc eBS2r
exSTR+l eKRZ eABZgr
exBHF STR BHF
24.5 ノイルースハイム
eBS2l BS2rc BS2r
ABZrxl eABZg+r
マンハイム-シュトゥットガルト高速線、旧線
eBST
28.2 ルースハルト (Bk)
eHST
29.4 キルラッハ
exKRW+l eKRWgr
旧線
exSTR BHF
29.9 ヴァクホイセル
exBHF STR
30.5 ヴァクホイセル
exKRWl eKRWg+r
旧線
HST
32.5 ヴィーゼンタール
KRZu
マンハイム-シュトゥットガルト高速線
kABZg+4
Graben-Neudorf Verbindungsbahn
BST
34.6 フィリプフスブルク・モルツァウ分岐点
eBST
36.5 モルツァウ (Bk)
SBRÜCKE
国道35号
KRZu STR+r
ブルーライン線 (S 33)
STR SHST
グラベン=ノイドルフ北駅
ABZg+l STRr
S+BHF
39.4 グラベン=ノイドルフ
ABZgl
ブルーライン線 (S 33)
LSTR
BHF
46.6 フリードリクスタール(バーデン)
LSTR
BHF
50.4 ブランケンロッホ
LSTR
BHF
55.1 カールスルーエ・ハクスフェルト
LSTR
S+BHF
60.7 カールスルーエ中央駅 S3、S31、S32、S71、S81終着駅
LSTR
SBHF
67.8 フォルヒハイム(カールスルーエ近郊)
eBST
バーシャイデ
eABZgl
ラインタール高速線
SHST
73.1 ドゥルマースハイム北駅
SBHF
74.1 ドゥルマースハイム
SHST
76.5 ビーチクハイム(バーデン)
SBHF
79.3 オェティクハイム
ABZg+l
マンハイム - バーゼル線 (S 71S 81)
S+BHF
82.9 ラシュタット
STR

バーデン・ライン線はライン地溝帯の内を貫通する。線路はほとんど直線で、巨大な人工的な構造物がない。マンハイム南からノイルスハイムまで列車はライン=ネッカー郡を、ハクスフェルトまではカールスルーエ郡を通過し、その後カールスルーエへ進入する。バシャイデ信号所の付近からラシュタット駅まではラシュタット郡に属する。

歴史[編集]

本線の開通過程[編集]

バーデン本線開通の時、ライン川流域にあるシュヴェッツィンゲンとホッケンハイム地域は鉄道から西側に離れていた。マンハイム市にはこの地域を直接に連結する鉄道が必要だった。南側の経路に関聯して、激しい論議があった。バーデン大公のフリードリヒ1世はリンケンハイム、エゲンシュタイン、ノイロイトを経てカールスルーエ・ミュールブルク門駅に続き、マクスアウ線と共にカールスルーエ中央駅に至る鉄道線の案を出した。一方カールスルーエ市の東側に鉄道を迂回させて、ハイデルベルク - カールスルーエ間路線と連結する方案も模索された。

1870年8月マンハイム - シュヴェツィンゲン - グラベン=ノイドルフ - エゲンシュタイン - カールスルーエ間がマンハイム市の建設費で完成され、開通日にバーデン邦有鉄道に引き渡された。プロイセン参謀本部はフランスとの軍事的な対立を考慮し、グラベン=ノイドルフ - カールスルーエ - ラシュタット - ロェシュヴォーグ - アグノー区間の新線の建設を要求した。1895年この新線はカールスルーエ貨物線と共に開通された。新しいカールスルーエ - ラシュタット間は既存区間より短いので、ライン鉄道の列車はこちらを通行し始めた。そしてスタンブル - ラシュタット間は軍事的、戦略的な目的で利用された。一方既存のグラベン=ノイドルフ - エゲンシュタイン - カールスルーエ間はハート線として分離された。

1945年以後 (本線)[編集]

第二次世界大戦が終わった後、バーデン・ライン線は電化されて、収益性がない停車場は次々に廃止された。バーデン・ライン線の多い交通量を分散するために、マンハイム-シュトゥットガルト高速線の建設計画ではホッケンハイム - グラベン=ノイドルフ間の接続も含まれた。この過程でホッケンハイム駅とノイルッスハイム駅が移転された。グラベン=ノイドルフ - カールスルーエ間には1987年11月から運行速度が200 km/hまで向上された。1989年の初めにブロック信号のポジションを変更し連続列車制御装置を設置するための工事がグラベン=のイドルフ - カールスルーエ間に始まった[1]。同時に9個所の踏切が取り除かれた[2]

1994年以来カールスルーエ - ラシュタット間にアルプタール交通会社 (Albtal-Verkehrs-Gesellschaft、AVG) の路面電車が1時間間隔で運行されている。2000年以来快速列車(Regional-Express、RE)がカールスルーエ中央駅を出発しこの路線を経てマインツ中央駅まで走っている。2002年からS41系統が導入され、カールスルーエ - ラシュタット間の列車運行間隔が昼には20或は40分になった。2017年S41系統はS8系統に変更された。

ハート線[編集]

1895年グラベン=ノイドルフ - カールスルーエ間の新線が開通された以来ハート線はバーデン・ライン線の支線として降等された。1913年カールスルーエ中央駅の移転と共にカールスルーエ市と当時のノイロイト市内の経路は変更され、エゲンシュタイン駅とヴィンデン ー カールスルーエ線のミュールブルク駅が連結された。ハート線の列車は移設された線路を通じて新しいカールスルーエ中央駅に至ることができた。

1950年代から乗客数が減少し、旅客運送は1967年5月28日中止された。その後、グラーベン=ノイドルフ - カールスルーエ核研究センター(のちのカールスルーエ工科大学の北キャンパス)の分岐点区間は撤去された。但し貨物列車は研究センターまたはアメリカ軍基地 - ミュルブルク駅間に運行された。

1975年ノイロイトがカールスルーエに編入された後、街の発達に伴って既存の鉄路を路面電車の運行用当に活用する方案も出た。その為にAVGはドイツ連邦鉄道と長期間難しく交渉して、1977年12月23日ノイロイトの貨物線の共同使用を与える内容の契約を結んだ。

1979年10月5日AGVシュタット・バーンのA系統 (のちのS1系統) がノイロイトまで延長された。ノイロイト・キルヒフェルト - ヴェルシュノイロイト街間はハート線と重なる事になった。1985年11月から1986年12月までハート新線のノイロイト - レオポルズハーフェン区間の延長工事が行われた。エゲンシュタイン区間は既存線路を従って続くが、レオポルズハーフェンでは新線は街を貫通する。一方レオポルズハーフェン区間の旧線は1997年5月公式的に廃止された。1989年6月3日ハート線はホッホシュテッテンまで延長された。

運行形態[編集]

マンハイムからカールスルーエまで運行されるICE及びIC列車はモルツァウ分岐点からバーデン・ライン線を経由するが、途中で停車しない。その特急列車はバーゼル或はストラスブール方面に向かう。貨物列車の運行頻度もこの路線には高い。

マンハイム - カールスルーエ間には普通列車が主な地域輸送の手段であり、ヴァグホイゼルまでは30分間隔で運行される。マインツ - カールスルーエ間の快速列車はグラーベン=ノイドルフ - カールスルーエ間を経由するが、中間の駅では停車しない。マンハイム - ノイルスハイム間はライン=ネッカー運輸連合 (Verkehrsverbund Rhein-Neckar、VRN) の料金システムの適用区域であり[3]、ヴァクホイゼル - ラシュタット間はカールスルーエ運輸連合 (Karlsruher Verkehrsverbund、KVV) の管轄下にある[4]

  • 快速 (RE 4) :マインツ - ヴォルムス - ルートヴィヒスハーフェン - ゲルマースハイム - カールスルーエ中央駅。120分間隔。使用車両はFLIRT3
  • 普通 (RB 2) :ビブリス - マンハイム・ヴァルトホフ - マンハイム中央駅 - シュヴェツィンゲン - ノイルスハイム - グラベン=ノイドルフ - カールスルーエ中央駅。60分間隔。使用車両はDB425形電車
  • Sバーン (S 7) :アヒァーン - ラシュタット - ドゥルマースハイム - フォルヒハイム - カールスルーエ中央駅広場 - カールスルーエ・トゥラー町。60分間隔。
  • Sバーン (S 8) :フォルバッハ - ラシュタット - ドゥルマースハイム - フォルヒハイム - カールスルーエ中央駅広場 - カールスルーエ・トゥラー町。60分間隔。

参考文献[編集]

  • Klaus Bindewald: Die Albtalbahn. Geschichte mit Zukunft. Von der Schmalspurbahn zur modernen Stadtbahn. Hrsg. von: Albtal-Verkehrs-Gesellschaft mbH, Verl. Regionalkultur, Ubstadt-Weiher 1998, ISBN 3-929366-79-7. (ドイツ語)
  • Peter-Michael Mihailescu, Matthias Michalke: Vergessene Bahnen in Baden-Württemberg. Konrad Theiss Verlag, Stuttgart 1985, ISBN 3-8062-0413-6, S. 35–38. (ドイツ語)

脚注[編集]

  1. ^ Neubau- und Ausbaustrecken. In: Die Bundesbahn. Jg. 66, Nr. 1, 1990, ISSN 0007-5876, S. 82–87.
  2. ^ Jahresrückblick 1988. In: Die Bundesbahn, 1/1989, S. 62.
  3. ^ ライン=ネッカー運輸連合の鉄道路線 VRNの資料
  4. ^ カールスルーエ運輸連合の鉄道路線 KVVの資料