ラボーナ

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ラボーナを試みるアレックス・オックスレイド=チェンバレン。右足を軸足(左足)の後ろを通してボールを蹴ろうとしている。

サッカーにおけるラボーナ (Rabona) は、軸足の後ろを廻って蹴り足を交差させボールを蹴る技術である。

このような方法でボールを蹴る理由はいくつかある。例えば、ゴール正面よりもわずかに右側をゴールに向かって前進している左利きのストライカーが右足のシュートでは威力あるいは正確性が十分ではないと感じた時、よりよいシュートを打つためにラボーナを行う。また、左利きのウインガーが競技場の右サイドでプレーしている時、初めにターンすることなくクロスを送ることができる。ラボーナを行うと、ディフェンスの選手を混乱させることができることや、単に難しい技術を行うことで自身の能力を誇示する目的で行われることもある。

リカルド・インファンテスペイン語版は、アルゼンチンのクラブであるエストゥディアンテス・デ・ラ・プラタCAロサリオ・セントラルの試合において1948年にラボーナを初めて披露し、35m級のロングシュートを決めた[1]。その後、サッカー雑誌『エル・グラフィコスペイン語版』が、生徒の格好をしたインファンテを表紙にし「インファンテは学校をずる休みをした」という見出しを付けた(スペイン語でrabonaはずる休みをすることを意味する)。この時から、この技術はラボーナと呼ばれるようになった。1970年代、この技術は単純に「クロスキック」と呼ばれていた[2][3]

試合中にラボーナを効果的に使うことでよく知られている選手としては、ディエゴ・マラドーナアルベルト・アクィラーニナニデヴィッド・ダンリカルド・クアレスマクリスティアーノ・ロナウドアンヘル・ディ・マリアロナウジーニョマリオ・バロテッリダビド・ビジャヴェスレイ・スナイデルズラタン・イブラヒモビッチルイス・スアレスマティアス・ウルバーノスペイン語版ダヴィデ・モスカルデッリエデン・アザール[4]らである。

ラボーナは、タンゴで使われるダンスステップでもある。このステップの名前は、サッカーのキックから取られた[5]

脚注[編集]

  1. ^ 大塚一樹『世界の戦術・理論がわかる!最新サッカー用語大事典』株式会社マイナビ、2014年、37ページ、ISBN 978-4-8399-5374-4
  2. ^ "Giovanni Roccotelli" (イタリア語)
  3. ^ "Cocò, l'acrobata del numero 7" (イタリア語)
  4. ^ Eden Hazard rabona cross sets up late Nolan Roux winner for Lille v PSG”. 101 Great Goals (2012年4月29日). 2012年5月17日閲覧。
  5. ^ Tango Afficionado (2011年7月29日). “Tango Vocabulary”. Tango Afficionado - International Online Tango Resource. 2012年5月17日閲覧。

関連項目[編集]