ラーセン・オープニング

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ラーセン・オープニング
a b c d e f g h
8
Chessboard480.svg
a8 black rook
b8 black knight
c8 black bishop
d8 black queen
e8 black king
f8 black bishop
g8 black knight
h8 black rook
a7 black pawn
b7 black pawn
c7 black pawn
d7 black pawn
e7 black pawn
f7 black pawn
g7 black pawn
h7 black pawn
b3 white pawn
a2 white pawn
c2 white pawn
d2 white pawn
e2 white pawn
f2 white pawn
g2 white pawn
h2 white pawn
a1 white rook
b1 white knight
c1 white bishop
d1 white queen
e1 white king
f1 white bishop
g1 white knight
h1 white rook
8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h

ラーセン・オープニング(Larsen's Opening)は、チェスオープニングの1つ。デンマークチェスプレーヤーベント・ラーセンが得意としていたオープニングだったため[1]、1.b3の指し手だけで「ラーセン・オープニング」という名前が付いている[1]。右図は、その基本形である[2]

割合手数が長くなるオープニングである[3]

主な変化[編集]

1.… e5 2.Bb2 Nc6 3.e3 Nf6 4.Bb5 d6 5.Ne2 g6 6.d4 Nd7[4]

黒の1手目は他に1.… e6[3]や1.… d5[1][3]、1.… c5[1][3]、1.… b6[1]、1.… Nc6[3]それに1.… Nf6[1][3]等がある。

白の2手目は当然の1手。ナイトの前のポーンを進めたら、すぐ次の手でビショップを動かしフィアンケットするのが最善手[1][3]

黒の2手目では2.… d6とe5のポーンを守る手も良い[3][5]

白の3手目で3.c4と指す手はラーセン自身が得意としていた。1970年にベオグラードで開催されたソ連チーム対世界チーム戦[6]での対ボリス・スパスキー戦と同年にジーゲンで開催されたチェス・オリンピアードでの対ポルティッシュ戦でもともに白番だったラーセンが1.b3 e5 2.Bb2 Nc6 3.c4 Nf6と指している[3][7]。その後ラーセンは4手目で対スパスキー戦では4.Nf3と[7]、対ポルティッシュ戦では4.e3と指したが[3]、対スパスキー戦では17手で[7]、対ポルティッシュ戦では22手でラーセンが投了している[3]

3.Nf3は3.… e4 4.Nd4 Nf6 5.c4 Bc5 6.e3 0-0 7.Be2 Re8で黒が指しやすい[3]

4.g3と指し次に5.Bg2と指すのはダブル・フィアンケットと呼ぶ[3]

参考文献[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 『やさしい実戦集』、175頁。
  2. ^ 『定跡と戦い方』、200頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 『定跡と戦い方』、202頁。
  4. ^ 『定跡と戦い方』、201頁。
  5. ^ 『やさしい実戦集』、176頁。
  6. ^ ソ連とソ連以外の国のトッププレーヤー10人が同一相手と4局ずつ対戦し、ソ連1カ国と世界との強さを競い合う大会。
  7. ^ a b c 『やさしい実戦集』、174-184頁。
  8. ^ ISBNコードはISBN 978-4-309-72171-2。
  9. ^ ISBNコードはISBN 978-4-309-73141-4。
  10. ^ ISBNコードはISBN 978-4-309-72175-0。
  11. ^ ISBNコードはISBN 978-4-309-73145-2。