ルルイエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
検索に移動
ルルイエの位置

ルルイエR'lyeh)は ハワード・フィリップス・ラヴクラフトなどの作品に登場する架空の地名。

日本語カタカナでは他にル・リエーラ・イラーとも表記されるが、ラヴクラフトがどのような発音を考えていたかは、他のクトゥルフ神話の固有名詞同様、不明である。

概要[編集]

ルルイエは、1925年3月23日のラヴクラフトの小説『クトゥルフの呼び声』において初めて言及された架空の都市である。これ以降、クトゥルフ神話と呼ばれる共通の世界観を持つ多くのフィクション作品に登場する。

現在は、海底に沈んでいるが、やがて地上に浮上するとされている。その時、ルルイエに封印されるクトゥルフ(クトゥルー)が復活し、地上を支配するとされている。

南太平洋の、位置はニュージーランド南米大陸南極大陸の中間付近の海底に沈んでいるとされる。具体的には南緯47度9分 西経126度43分、現実にはポイント・ネモ太平洋到達不能点)に程近い絶海の海域である。ダーレスは設定を変更して、南緯49度51分 西経128度34分の位置に変えた。後続作品ではさらに位置が変わり、他にもチャールズ・ストロスの小説「A Colder War」ではバルト海、Nick Mamatasの小説「Move Under Ground」ではカリフォルニア海岸沖に設定された。

概説[編集]

The nightmare corpse-city of R'lyeh…was built in measureless eons behind history by the vast, loathsome shapes that seeped down from the dark stars. There lay great Cthulhu and his hordes, hidden in green slimy vaults.
H. P. Lovecraft, "The Call of Cthulhu" (1928)

作中では、異常極まりない非ユークリッド幾何学的な外形を持つ多くの建造物からなっている、と言及されている。大いなるクトゥルフが眠り夢見ながら再浮上を待つ場所であり、クトゥルフ神話の中核をなす要素のひとつである。星辰が正しい位置についたとき、クトゥルフは目覚め、ルルイエは再び浮上すると伝えられている。

ルルイエの地名を冠した書籍として『ルルイエ異本』がある。これはオーガスト・ダーレスによって創造された、ルルイエのクトゥルフ崇拝にまつわる架空の書籍である。

登場作品[編集]

クトゥルフ神話系統の作品[編集]

その他[編集]

関連項目[編集]

  • サンディ島 - 地図に載っていたが実在しない2012年に判明した、南太平洋の島[1][2]。21世紀になってからわかったということ、Google Earthに本当に載っていたこと、位置が南太平洋であったことなどから、クトゥルフ神話の知識をふまえて「ルルイエの浮上」ではないかと推測するウェブニュースもあった[3]。単発一過性の話題であったが、本件は2013年に書籍『ゲーム・アニメ・ラノベ好きのための「クトゥルフ神話」大事典』(ラッカ社)[4]にて「Googleで検索するとルルイエが出てくる」と取り上げられた。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ “グーグルマップも誤記、現代人を欺く「存在しない島」”. ナショナルジオグラフィック. https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/17/071800010/122800010/ 2020年5月31日閲覧。 
  2. ^ “地図に記載されていたが存在しない8つの幻島”. excite.ニュース. (2018年3月2日). https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52254645/ 2020年5月31日閲覧。 
  3. ^ “存在しないはずの島がGoogle Earth上に描かれ、名前までもが付けられている”. buzzap. (2012年11月21日). https://buzzap.jp/news/20121127-sandy-island-google-earth/ 2020年5月31日閲覧。 
  4. ^ クトゥルフ神話書籍としては、ライトな入門書の類である。『這いよれ! ニャル子さん』などを筆頭・足がかりに諸設定を解説するスタンスの書籍。