レンとスティンピー

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『レンとスティンピー』 (Ren & Stimpy, 英名 The Ren and Stimpy Show)は、ニコロデオンで放送されたアメリカのテレビアニメ作品で、過激なチワワレンとデブ猫のスティンピーの刺激的でブラックなストーリーによるコメディ。元のシリーズは1991年から1996年まで放送された。2003年、アダルト版レンとスティンピー アダルト・パーティ・カートゥーン英語版」がスパイクTV英語版で放送された。

概要[編集]

原作は、カナダのアニメーターであるジョン・クリクファルセー英語版[1]。60年代後半以降のアメリカにおけるTVアニメは、道徳や文化を押し出したモラル重視の作品製作が幅を利かせており、残酷描写や暴力表現には厳重なチェックにより制限されていた[1]。しかしクリクファルセーは人の残忍さや心の暗部を描写することに長けており、当時の停滞していた道徳的TVアニメとは一線を画した作品を創造するという意欲をもって、企画募集していたニコロデオンと、まずは短期契約によって当作品を製作することになる[1]

オナラ」や「ウンコ」、「鼻水」や「ゲップ」など、実のところは、児童の好む下品で汚いネタが満載で刺激的な当作品は、子供達に歓迎され大人気となる[1]。当作品の人気は子供たちだけでなく、外見は可愛らしいキャラクターたちが繰り広げるブラックジョーク社会風刺・批判に溢れ、丹念に錬られたストーリーは、大人からの好評をも得ることになった[1]

しかしニコロデオン側は、こうした下品で過激な作風に困惑し変更を求めるが、クリクファルセーはあくまで自らの創作哲学を貫き、また完全主義者故の完成遅れの超スローペース放映をも辞さないため、両者はしばしば対立することになる[1]。当初の短期契約から始まって、大人気プログラムとなり、第2シーズン以降も続く事になったが、内容の過激さは増してゆき、原作者クリクファルセーとニコロデオンの対立は頂点に達し、クリクファルセーは第3シーズンを終えた制作現場から追放されることになった[1]。人気番組の放映は続けたいニコロデオンに、クリクファルセーは放送権を売却し、作品から手を引く[1]。後継のボブ・カムブはニコロデオン側の意を汲んで制作したものの、過激さと毒の失せた番組の人気は失速し、結局は打ち切りとなって終了した[1]

登場人物[編集]

レン (Ren)
吹き替え - 山岸功/英 - ジョン・クリクファルセー英語版
気が短くて切れやすいチワワ。スティンピーの親友。
スティンピー (Stimpy)
吹き替え - 石丸純/英 - ビリー・ウェスト
おバカでとぼけたネコ。太った赤い体で鼻は青い。

サブタイトル[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i ノーマン・イングラント&安斎レオ「Sci-Fi TVランド」『Sensational Model&Hobby Vol.11』ホビージャパン(ホビージャパンMOOK)、1998年6月、pp70-71。