ロナルド・アクーニャ・ジュニア

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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はアクーニャ第二姓(母方の)はブランコです。(Template:スペイン語圏の姓名)
ロナルド・アクーニャ・ジュニア
Ronald Acuña Jr.
アトランタ・ブレーブス #13
Ronald Acuna Jr. HR from Nationals vs. Braves at Nationals Park, April 6th, 2021 (All-Pro Reels Photography) (51102624580) (cropped).png
2021年4月6日
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 バルガス州ラ・グアイラ
生年月日 (1997-12-18) 1997年12月18日(23歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2014年 アマチュアFA
初出場 2018年4月25日
年俸 $1,000,000(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

ロナルド・ホセ・アクーニャ・ブランコ・ジュニアRonald José Acuña Blanco Jr.,[注釈 1] 1997年12月18日 - )は、ベネズエラバルガス州ラ・グアイラ出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。MLBアトランタ・ブレーブス所属。

経歴[編集]

2014年7月にアトランタ・ブレーブスと契約してプロ入り[4]

2015年に傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブスでプロデビュー。アパラチアンリーグのルーキー級ダンビル・ブレーブス英語版でもプレーし、2球団合計で55試合に出場して打率.269、4本塁打、18打点、16盗塁を記録した。

2016年は故障のため、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ブレーブスとA級ローム・ブレーブス英語版の2球団合計で42試合の出場にとどまったが、打率.312、4本塁打、16打点、14盗塁を記録した。。オフにはオーストラリアン・ベースボールリーグメルボルン・エイシズでプレーした。

2017年にMLB.comが発表したプロスペクト英語版ランキングで、ブレーブスの組織内では8位(シーズン途中で1位に上昇)にランクインした[5]。シーズンでは開幕からA+級フロリダ・ファイヤーフロッグスでプレーし、5月にはAA級ミシシッピ・ブレーブスへ昇格した。6月28日に同年のオールスター・フューチャーズゲームの世界選抜に選出された[6]。7月13日からはAAA級グウィネット・ブレーブスへ昇格し、この年は3球団合計で139試合に出場して打率.325、21本塁打、82打点、44盗塁を記録した。シーズン終了後にはベースボール・アメリカマイナーリーグ年間最優秀選手賞に選出された。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズ英語版に所属して[7]23試合に出場し、打率.325・7本塁打・16打点などを記録し、史上最年少かつ唯一の10代でMVPに選出された[8][9]

2018年は開幕からAAA級グウィネット・ストライパーズ[10]でプレーしていた。4月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。同日のシンシナティ・レッズ戦にて「6番・左翼手」でメジャーデビューし、5打数1安打1得点だった[11]。翌日の同カードではメジャー初本塁打を放った[12]。5月27日のボストン・レッドソックス戦で一塁へ走塁した直後にスパイクが芝に引っかかったような形で左膝を痛め、軽度の左膝前十字靭帯損傷と腰の打撲と診断されて故障者リストに登録された[13]。8月13日にマイアミ・マーリンズとのダブルヘッダーとなった2試合で先頭打者本塁打を放った。ダブルヘッダー2試合での先頭打者ホームランは、MLB史上4人目の快挙である[14]。翌14日に3試合連続となる先頭打者本塁打を放った。3試合連続での先頭打者本塁打は1996年ブレイディ・アンダーソン(当時ボルチモア・オリオールズ所属)が4戦連続を記録して以来初となった。また、11日のミルウォーキー・ブルワーズ戦から本塁打を放っており、メジャー史上最年少での5試合連続本塁打となった[15][16]。ブレーブスでは2006年ブライアン・マッキャンの連続本塁打記録に並んだ[17]。翌15日、マーリンズとの4連戦の最終戦ではホセ・ウレーニャから初回先頭打者の初球で左肘にぶつけられたため、記録を伸ばすことはできなかった。大事をとって2回の守備からベンチへ退いたため、連続本塁打記録も途切れた。ウレーニャは直後に退場処分となっていたが、翌16日には6試合の出場停止処分も科せられた[18]。デビュー以降、左膝負傷による欠場を除きほぼフル出場の111試合で打率.293、26本塁打、64打点、16盗塁を記録した。オフには2018日米野球のMLB選抜に選出された[19]。来日中の11月13日に新人王受賞が発表された[20]。投票では1歳下のフアン・ソトと票を分け合う可能性もあったが、結果的には大差での受賞となった[21]

2019年4月2日に8年総額1億ドルで契約を延長したことを発表した[22]。2027年シーズンからの2年間は球団側に選択権があり、行使されれば最大で10年総額1億2400万ドルとなる。シーズン序盤から安定した成績を記録し、オールスターゲーム及び本塁打競争に初選出された。盗塁数も多く、8月24日のニューヨーク・メッツ戦で、マイク・トラウトに次ぐ史上2番目の若さで30本塁打、30盗塁に到達した[23]。9月19日に40号本塁打を放ったことで史上最年少での40-40達成が期待されたが[24]、37盗塁で惜しくも届かなかった。しかし盗塁王に輝いたほか、打率.280、41本塁打、101打点、127得点(リーグ1位)の成績でチームの2年連続地区優勝に貢献した。ポストシーズンのディビジョンシリーズでも打率.444、OPS1.454を記録したが、一方で怠慢走塁で同僚に苦言を呈されることもあった[25]。オフに自身初となるシルバースラッガー賞を受賞した。

2021年5月3日に4月のプレイヤー・オブ・ザ・マンスを受賞した[26]。5月4日のナショナルズ戦でMLB全体でも最速となるシーズン10号本塁打を記録した[27]。6月20日のカージナルス戦で金廣鉉から通算100本塁打を達成した[28]。7月1日にファン投票で通算2度目となるオールスターゲームに選出された[29]。しかし、7月10日のマーリンズ戦で守備の際にジャンプした後の着地に失敗して右足を負傷し、涙を流しながら担架で運ばれ退場した[30]。その後右膝の前十字靭帯断裂と診断され、シーズン中の復帰は絶望的となった[31]

プレースタイル[編集]

走攻守に身体能力を発揮し、スターリング・マルテと比較される[32]

打撃はショーン・ケイシーからロベルト・クレメンテに匹敵すると評され、強い体幹と体の回転によりテイクバックなしで打つことができる。また、バレルをうまく使っている。[33]

人物[編集]

野球一家に4人兄弟の長男として生まれ、父親と祖父はマイナーリーグでプレー経験があり、5歳年下の弟であるルイスアンヘルテキサス・レンジャーズ傘下でプレーするプロ野球選手である。また、叔父のホセ・エスコバー英語版1991年クリーブランド・インディアンスでプレーしたメジャーリーガーである[34]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2018 ATL 111 487 433 78 127 26 4 26 239 64 16 5 0 3 45 2 4 123 4 .293 .366 .552 .917
2019 156 715 626 127 175 22 2 41 324 101 37 9 0 1 76 4 9 188 8 .280 .365 .518 .883
2020 46 202 160 46 40 11 0 14 93 29 8 1 0 0 38 2 4 60 3 .250 .406 .581 .987
MLB:3年 313 1404 1219 251 342 59 6 81 656 194 61 15 0 4 159 8 19 371 15 .281 .371 .538 .909
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

MLBポストシーズン打撃成績[編集]




















































O
P
S
2018 ATL LDS 4 17 16 1 3 1 0 1 7 4 0 1 0 0 1 0 0 5 0 .188 .235 .438 .673
2019 LDS 5 23 18 1 8 3 1 1 16 2 0 1 0 0 4 0 1 5 0 .444 .565 .889 1.454
2020 LWC 2 11 11 0 4 2 0 0 6 1 1 0 0 0 0 0 0 4 0 .364 .364 .545 .909
LDS 3 14 11 4 2 0 0 1 5 1 1 0 0 0 2 0 1 7 0 .182 .357 .455 .812
LCS 7 29 24 6 4 2 0 0 6 1 1 0 0 0 5 0 0 6 1 .167 .310 .250 .560
出場:3回 21 94 80 12 21 8 1 3 40 9 3 2 0 0 12 0 2 27 1 .263 .372 .500 .872
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2018 ATL 101 146 2 5 0 .967 13 28 1 0 0 1.000 3 10 0 0 0 1.000
2019 46 77 3 0 1 1.000 100 206 3 3 0 .986 35 42 4 0 0 1.000
2020 - 34 61 0 0 0 1.000 28 41 0 0 0 1.000
MLB 147 223 5 5 1 .979 147 295 4 3 0 .990 66 93 4 0 0 1.000
  • 2020年度シーズン終了時

タイトル[編集]

表彰[編集]

MiLB
MLB

記録[編集]

MiLB
MLB

背番号[編集]

  • 13(2018年 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スペイン語発音: [ro.ˈnal̪d a.ˈku.ɲa][2]英語発音: [ˈrɑnəld ɑˈkunə][3]

出典[編集]

  1. ^ Ronald Acuna Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2019年12月31日閲覧。
  2. ^ スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2019年5月5日閲覧。
  3. ^ 英語のIPA発音記号変換(アメリカ英語)”. tophonetics.com. 2019年5月5日閲覧。
  4. ^ Bill Ballew (2016年4月28日). “Braves’ Acuna Is Not Shy About Challenges”. Baseball America. 2017年11月12日閲覧。
  5. ^ 2017 MLB Prospects Watch – Atlanta Braves Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on November 12, 2017.
  6. ^ Moncada, Rosario highlight loaded Futures Game rosters MLB.com (英語) (2017年6月29日) 2017年11月12日閲覧
  7. ^ Jonathan Mayo (2017年10月12日). “Braves' Acuna leaves AFL game after HBP” (英語). MLB.com. http://m.braves.mlb.com/news/article/258366074/braves-ronald-acuna-injured-hit-by-pitch/ 2017年11月12日閲覧。 
  8. ^ 19歳アクーニャ最年少MVP アリゾナ秋季リーグ”. 日刊スポーツ (2017年11月20日). 2019年3月10日閲覧。
  9. ^ Acuna caps sensational year with AFL MVP” (英語). MLB.com (2017年11月18日). 2019年3月10日閲覧。
  10. ^ 2018年より球団名変更
  11. ^ ブレーブス大型新人20歳アクーナが初先発で安打日刊スポーツ 2018年4月26日掲載
  12. ^ Mark Bowman (2018年4月26日). “Acuna hits first homer, leads Braves to win” (英語). MLB.com. 2018年4月27日閲覧。
  13. ^ 【MLB】衝撃的な転倒で左膝負傷の超有望株アクーニャ、DL入りも6月上旬復帰か”. スポーツブル (2018年5月29日). 2019年3月10日閲覧。
  14. ^ “ブレーブス・アクーニャ、Wヘッダーで先頭打者HR - MLB : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201808140000405.html 2018年8月19日閲覧。 
  15. ^ “ブレーブスのアクーニャが5試合連続弾 メジャー史上最年少” (日本語). SANSPO.COM(サンスポ). https://www.sanspo.com/baseball/news/20180815/mlb18081514340012-n1.html 2018年8月19日閲覧。 
  16. ^ “【MLB】20歳アクーニャが3戦連続先頭打者弾! 史上最年少で5試合連続本塁打も記録”. Full-Count. (2018年8月15日). https://full-count.jp/2018/08/15/post180657/ 2021年7月11日閲覧。 
  17. ^ “ブレーブス勝利、アクーニャが3戦連続先頭打者弾 - MLB : 日刊スポーツ” (日本語). nikkansports.com. https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/201808150000427.html 2018年8月19日閲覧。 
  18. ^ 大リーグ機構 ウレーニャに6試合の出場停止処分 記録懸る好調アクーニャへ故意死球”. スポーツニッポン (2018年8月17日). 2019年3月10日閲覧。
  19. ^ 2018日米野球 MLBオールスターチーム コーチ・出場予定選手発表 侍ジャパン公式サイト (2018年10月29日) 2018年11月14日閲覧
  20. ^ Mark Bowman (2018年11月13日). “Acuna's second-half surge nets NL ROY honors” (英語). MLB.com. https://www.mlb.com/braves/news/ronald-acuna-jr-wins-nl-rookie-of-year-award/c-300592332 2018年11月14日閲覧。 
  21. ^ 2018 Awards Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2019年3月10日閲覧。
  22. ^ Ronald Acuna contract extension” (英語). MLB.com. 2019年4月3日閲覧。
  23. ^ Braves history: Ronald Acuna joins 30-30 club”. ajc. 2019年10月12日閲覧。
  24. ^ MLB史上、達成者わずか4人。 21歳の怪物・アクーニャJr.が迫る伝説的な数字とは?”. ベースボールチャンネル. 2019年10月12日閲覧。
  25. ^ アクーニャ、POでも“確信歩き”でフェン直が単打となり物議…同僚は「イライラする」”. Full-Count. 2020年10月13日閲覧。
  26. ^ David Adler (2021年5月4日). “Acuña, Buxton named April's top players” (英語). MLB.com. 2021年5月5日閲覧。
  27. ^ Sterling Bright (2021年4月4日). “Acuña first to 10 HRs in 2021: 'It feels good'” (英語). MLB.com. 2021年4月5日閲覧。
  28. ^ Acuña reaches HR No. 100 at blistering pace” (英語). MLB.com (2021年6月21日). 2021年6月24日閲覧。
  29. ^ Matt Kelly, Manny Randhawa (2021年7月2日). “Here are your 2021 All-Star Game starters” (英語). MLB.com. July 11, 2021閲覧。
  30. ^ Cole, Eric (2021年7月10日). “Ronald Acuna Jr. suffers complete tear of right ACL and is out for the season” (英語). Talking Chop. 2021年7月11日閲覧。
  31. ^ Glenn Sattell (2021年7月11日). “Acuña out for '21 season with torn ACL” (英語). MLB.com. 2021年7月12日閲覧。
  32. ^ 「2017プロスペクト・ランキングTOP100」『月刊スラッガー』2017年5月号 日本スポーツ企画出版社 37頁
  33. ^ MLB Tonight: Acuna's Skillsets”. MLB Network. 2020年10月4日閲覧。
  34. ^ 5 things you need to know about Acuna”. MLB.com. 2019年10月12日閲覧。

関連項目[編集]