ロバート・ウィテカー

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ロバート・ウィテカー
Robert whittaker.jpg
基本情報
本名 ロバート・ジョン・ウィテカー
(Robert John Whittaker)
通称 ザ・リーパー(The Reaper、死神)
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
生年月日 (1990-12-20) 1990年12月20日(28歳)
出身地  ニュージーランド
オークランド
所属 PMAスーパー・マーシャルアーツ
身長 183cm
体重 84kg
リーチ 185cm
階級 ウェルター級
ミドル級
バックボーン 空手ハプキドーアマチュアレスリングブラジリアン柔術
テーマ曲 Can't be touched
(Roy Jones jr)
総合格闘技戦績
総試合数 25
勝ち 20
KO勝ち 9
一本勝ち 5
判定勝ち 6
敗け 5
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ロバート・ウィテカーRobert Whittaker1990年12月20日 - )は、オーストラリア[1]男性総合格闘家ニュージーランドオークランド出身。ニューサウスウェールズ州シドニー在住。PMAスーパー・マーシャルアーツ所属。元UFC世界ミドル級王者。2019年12月現在、UFC世界ミドル級ランキング1位[2]。オーストラリア人史上初のUFC世界王者。

来歴[編集]

オーストラリア人の父親とマオリサモア人の母親を持つ。母親の希望で故郷のニュージーランドで出産後に、生後1か月でオーストラリアへ帰国した。

父親がウィテカーが6歳の時に礼儀やセルフディフェンスを学ばせるために剛柔流空手の道場に兄と共に入門させる。8年かかって黒帯を取得すると、父親は今後も空手を続けるかウティカーに選択させ、ウィテカーはハプキドーを始めることを選んだ。しかし程なくして通っていたハプキドーの道場が総合格闘技ジムに改装したため、総合格闘技へ転向した。プロの総合格闘家になる以前は電気技師をやっていた。

2009年3月14日にプロデビュー戦勝利。

UFC[編集]

2012年にオーストラリア人ファイターとイギリス人ファイターの対抗戦のThe Ultimate Fighterである「The Ultimate Fighter: The Smashes」に参加。

2012年12月15日、UFCデビュー戦となったUFC on FX 6で行われたThe Ultimate Fighter: The Smashesのウェルター級トーナメント決勝でブラッド・スコットと対戦し、3-0の判定勝ちを収めThe Ultimate Fighter優勝を果たした。

2014年2月22日、UFC 170スティーブン・トンプソンと対戦し、パウンドで1RTKO負け。同年11月7日、1階級上のミドル級転向初戦となったUFC Fight Night: Rockhold vs. Bispingでクリント・ヘスターと対戦し、膝蹴りでダウンを奪い、パウンドで2RTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年5月10日、UFC Fight Night: Miocic vs. Huntでミドル級ランキング14位のブラッド・タヴァレスと対戦し、左フックでダウンを奪って、立ち上がったタヴァレスに追撃の左フックで再びダウンを奪いパウンドで開始44秒のKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。同年11月14日、UFC 193でミドル級ランキング10位のユライア・ホールと対戦し、3-0の判定勝ち。

2016年4月23日、UFC 197でミドル級ランキング13位のハファエル・ナタウと対戦し、3-0の判定勝ち。

2016年11月26日、UFC Fight Night: Whittaker vs. Brunsonでミドル級ランキング8位のデレク・ブランソンと対戦。プレッシャーを掛けられるなど苦戦を強いられたものの、1R終盤に右ハイキックでぐらつかせ、追い討ちのアッパー連打でダウンを奪いパウンドでTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトとパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを同時受賞した。

2017年4月15日、UFC on FOX 24でミドル級ランキング3位のホナウド・ジャカレイと対戦。大方の予想を覆して2R序盤に右ストレートでダウンを奪うなどスタンドで圧倒し、2R終盤に右ハイキックでぐらつかせ、下になったジャカレイにエルボーとパウンドを浴びせてTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

UFC世界王座獲得[編集]

2017年7月8日、UFC 213のUFC世界ミドル級暫定王座決定戦でミドル級ランキング1位のヨエル・ロメロと対戦。序盤から中盤にかけてはテイクダウンを奪われるなど劣勢となっていたが、それ以降はスタンドの打撃で巻き返して3-0の5R判定勝ち。暫定王座獲得に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。同年12月7日、正規王者ジョルジュ・サンピエールの王座返上により、暫定王者のウィテカーがミドル級正規王者に認定された[3]

2018年6月9日、UFC 225でミドル級ランキング1位のヨエル・ロメロと再戦。序盤は手数で上回って試合を優位に進めたが、3Rに右フックでダウンを奪われ、5Rには左フックでダウンを奪われストップ寸前まで追い詰められるなど苦戦を強いられたものの、僅差で2-1(48-47、47-48、48-47)の5R判定勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。この試合は、ロメロが計量で185.2ポンドとタイトルマッチのリミット体重である185.0ポンドから0.2ポンドの体重オーバーをしたため、タイトルマッチからノンタイトルマッチに変更された。

2019年2月10日、UFC 234のUFC世界ミドル級タイトルマッチでケルヴィン・ガステラムと対戦予定だったが、ウィテカーが当日に腸の腹部ヘルニアの緊急手術を受け、大会当日に試合は中止となった[4]

世界王座陥落[編集]

2019年10月6日、1年4カ月ぶりの復帰戦となったUFC 243のUFC世界ミドル級王座統一戦で暫定王者のイスラエル・アデサンヤと対戦し、2Rにカウンターの右フックと左フックのコンビネーションでダウンを奪われ、パウンドでKO負け。王座統一に失敗し、正規王座から陥落した。同大会の観衆は57,127人を動員し、2015年11月14日に同会場マーベル・スタジアム(当時の名称はドックランズ・スタジアム)で開催されたUFC 193の動員記録である56,214人を抑えて、UFCの観客動員記録を更新した。

アマチュアレスリング[編集]

UFC参戦中の2015年にフリースタイル・レスリングの大会出場を始め、同年のオーストラリア・カップで優勝した。

2017年に2年ぶりにレスリングに復帰すると、5月にオーストラリアの全国大会であるオーストラリア選手権に97kg級で出場し優勝[5][6]。11月には翌年2018年のコモンウェルスゲームズへの代表出場権がかかった予選大会に97kg級で優勝し[7][8]、2018年3月に代表に選出されるも[9]、大会で負傷などした場合のUFC 225でのミドル級タイトルマッチへの影響を考慮して代表を辞退した[10]

ファイトスタイル[編集]

主にスタンドを中心としたスタイルであり、素早いハンドスピードを駆使したパンチのコンビネーション、空手仕込みの右ハイキックやミドルキックを得意するストライカーである。また、試合中にペースを崩すことがほとんどなく、5Rをフルに戦う豊富なスタミナとフィジカルの強さも併せ持つ。テイクダウンディフェンスの能力にも優れており、テイクダウンディフェンス率は84%を誇る。

人物・エピソード[編集]

  • 親日家でプライベートで来日をした経験もあり、「僕は日本が大好きだし、少年時代からPRIDEDREAMを見て育ってきた。いつか必ず日本で試合をする」と語っている[11]
  • ニュージーランドで生まれオーストラリア国籍へ帰化しているが、母方のマオリサモアの家系に強く誇りを持っており、いつもオーストラリアとニュージーランド両国を代表するつもりで戦っていると述べている[12][13]
  • トレーニングを積んでいる地元スミートン・グレンジのグレイシー柔術道場や各地にあるオーストラリア先住民の居住地で、子供向けにセミナーを開くボランティア活動を定期的に行っており、青少年に影響を与えることが出来るような模範的な選手になることで総合格闘技を広めたいと語っている[14]
  • GQオーストラリアのGQ Men Of The Year(2018年)で最優秀スポーツマン賞に選ばれている[15][16]
  • 左胸には、オーストラリアの国旗にデザインされている南十字星のタトゥー、右肩には、タ・モコというマオリ族の伝統的なタトゥーを入れている。

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
25 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
20 9 5 6 0 0 0
5 2 1 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× イスラエル・アデサンヤ 2R 3:33 KO(左フック→パウンド) UFC 243: Whittaker vs. Adesanya
【UFC世界ミドル級王座統一戦】
2019年10月6日
ヨエル・ロメロ 5分5R終了 判定2-1 UFC 225: Romero vs. Whittaker 2 2018年6月9日
ヨエル・ロメロ 5分5R終了 判定3-0 UFC 213: Romero vs. Whittaker
【UFC世界ミドル級暫定王座決定戦】
2017年7月8日
ホナウド・ジャカレイ 2R 3:28 TKO(パウンド) UFC on FOX 24: Johnson vs. Reis 2017年4月15日
デレク・ブランソン 1R 4:07 TKO(左アッパー→パウンド) UFC Fight Night: Whittaker vs. Brunson 2016年11月26日
ハファエル・ナタウ 5分3R終了 判定3-0 UFC 197: Jones vs. St. Preux 2016年4月23日
ユライア・ホール 5分3R終了 判定3-0 UFC 193: Rousey vs. Holm 2015年11月14日
ブラッド・タヴァレス 1R 0:44 KO(左フック→パウンド) UFC Fight Night: Miocic vs. Hunt 2015年5月10日
クリント・ヘスター 2R 2:43 TKO(膝蹴り→パウンド) UFC Fight Night: Rockhold vs. Bisping 2014年11月7日
マイク・ローデス 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Te Huna vs. Marquardt 2014年6月28日
× スティーブン・トンプソン 1R 3:43 TKO(右ストレート→パウンド) UFC 170: Rousey vs. McMann 2014年2月22日
× コート・マッギー 5分3R終了 判定1-2 UFC Fight Night: Condit vs. Kampmann 2 2013年8月28日
コルトン・スミス 3R 0:41 TKO(左フック→パウンド) UFC 160: Velasquez vs. Bigfoot 2 2013年5月25日
ブラッド・スコット 5分3R終了 判定3-0 UFC on FX 6: Sotiropoulos vs. Pearson
【ウェルター級トーナメント 決勝】
2012年12月15日
× ジェシー・フアレス 5分5R終了 判定3-0 CFC 21
【CFCウェルター級タイトルマッチ】
2012年5月18日
ショーン・スプーナー 1R 4:01 TKO(パンチ連打) Superfight Australia 13
【SAウェルター級タイトルマッチ】
2012年3月23日
イアン・ボーン 2R 3:15 TKO(パンチ連打) CFC 19: Falciroli vs. Honstein 2011年12月9日
× キム・フン 1R 3:01 三角絞め Legend Fighting Championship 6 2011年10月30日
コーリー・ネルソン 2R 4:40 腕ひしぎ十字固め CFC 18: Juarez vs. Rodriguez 2011年8月26日
ベン・アロウェイ 2R 4:07 リアネイキッドチョーク CFC 17 2011年6月3日
ネイト・トムソン 1R 2:21 リアネイキッドチョーク CFC 15 2010年10月8日
ジェイ・コバーン 2R 0:32 腕ひしぎ十字固め CFC 14 2010年6月5日
ニック・アリエル 2R 3:50 KO(パンチ) CFC 12: Lombard vs. Santore 2010年3月12日
リチャード・ウォルシュ 2R 2:40 リアネイキッドチョーク CFC 11 2009年11月20日
クリス・タローウィン 1R TKO(パンチ連打) XFC: Return of the Hulk 2009年3月14日

獲得タイトル[編集]

表彰[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

前王者
王座新設
UFC世界ミドル級暫定王者

2017年7月8日 - 2017年12月7日

次王者
王座廃止
空位
前タイトル保持者
ジョルジュ・サンピエール
第10代UFC世界ミドル級王者

2017年12月7日 - 現在

次王者
N/A