ロベルト・ペレス (捕手)
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クリーブランド・インディアンス #55 | |
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![]() 2019年8月4日 | |
基本情報 | |
国籍 |
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出身地 |
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生年月日 | 1988年12月23日(32歳) |
身長 体重 |
5' 11" =約180.3 cm 225 lb =約102.1 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 捕手 |
プロ入り | 2008年 ドラフト33巡目(全体1011位)でクリーブランド・インディアンスから指名 |
初出場 | 2014年7月10日 ニューヨーク・ヤンキース戦 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム |
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WBC | 2017年 |
この表について
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獲得メダル | ||
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男子 野球 | ||
![]() | ||
ワールド・ベースボール・クラシック | ||
銀 | 2017 | 野球 |
ロベルト・ペレス(Roberto Pérez, 1988年12月23日 - )は、プエルトリコのマヤグエス出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。MLBのクリーブランド・インディアンス所属。
経歴[編集]
プロ入り前[編集]
2006年のMLBドラフトでロサンゼルス・ドジャースから29巡目(全体863位)指名されたが、フロリダ・ゲートウェイ・コミュニティカレッジへ進学した。
インディアンス時代[編集]
2008年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから33巡目(全体1011位)指名され、契約を結びプロ入りを果たした。
2009年、A-級マホニングバレー・スクラッパーズでプロデビュー。4試合に出場した。6月からルーキー級アリゾナリーグ・インディアンスでプレー。34試合に出場し、3本塁打31打点4盗塁、打率.351だった。8月にA級レイクカウンティ・キャプテンズへ昇格。17試合に出場し、打率.214だった。
2010年はA級レイクカウンティで118試合に出場し、6本塁打38打点1盗塁、打率.217だった。
2011年はA+級キンストン・インディアンスで94試合に出場し、2本塁打30打点1盗塁、打率.225だった。
2012年はAA級アクロン・エアロズで95試合に出場し、1本塁打31打点、打率.212だった。
2013年はAA級アクロンとAAA級コロンバス・クリッパーズでプレー。AAA級では67試合に出場し、24打点、打率.176だった。この年はベル麻痺を患っていた[1]。
2014年はAAA級コロンバスで開幕を迎え、53試合に出場。8本塁打43打点1盗塁、打率.305と結果を残し、7月8日にインディアンスとメジャー契約を結んだ[2]。背番号はロベルト・ヘルナンデスが長く着けていた「55」に決まった。7月10日のニューヨーク・ヤンキース戦でメジャーデビュー。9番・捕手として先発起用され、7回裏の第3打席にデビッド・フェルプスからメジャー初安打となる左前打を記録。4打席目にはジム・ミラーから初打点となる2点本塁打を放った。この日は3打数2安打2打点1四球だった[3]。メジャー1年目のシーズンは控え捕手として29試合に出場し、打率.271、1本塁打、4打点を記録した。
2015年は、ヤン・ゴームズが離脱していた時期もあった為、70試合に出場して打率.228・7本塁打・21打点・OPS0.751を記録した。
2016年、前年と同じくゴームズの長期離脱があり、61試合に出場。打撃面では打率.183・3本塁打・17打点・OPS0.579に留まった。ポストシーズンでは自身初出場ながら、ゴームズの故障もあって全試合で先発出場し、ワールドシリーズ進出に貢献した。
2017年開幕前の2月8日に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプエルトリコ代表に、ヤディアー・モリーナの控えとして選出された[4]。3月22日の決勝アメリカ合衆国戦に敗戦し、2大会連続で準優勝となった[5]。開幕直前の4月1日、2020年までの4年総額900万ドルで契約延長(2021年に550万ドル、2022年に700万ドルのそれぞれ球団オプションあり)[6]。このシーズンは73試合の出場で打率.207・8本塁打・37打点などを記録。
2018年は62試合の出場で、自身最低の打率.168、2本塁打、19打点だった。
2019年は前年のオフに正捕手のヤン・ゴームズがトレード移籍したことにより初めて正捕手となった。119試合の出場で規定打席には届かなかったものの、打率.239・24本塁打・63打点・OPS.774などの自己最高の打撃成績を残した。守備では守備率.997・盗塁阻止率41%(リーグ1位)・0捕逸・24暴投の好成績でゴールドグラブ賞とフィールディング・バイブル・アワードを初受賞した。シーズン捕逸0としては歴代で4番目に多い試合数(118)であった(1930年以降)[7]。
2020年は60試合制で32試合に出場し、打撃では打率.165・1本塁打・5打点・OPS.480などと自身最低の水準まで成績が低下した。守備では無失策・盗塁阻止率71%(リーグ1位)・0捕逸・7暴投の好成績で2年連続でゴールドグラブ賞とフィールディング・バイブル・アワードを受賞した。オフには球団が550万ドルの契約オプションを行使した。
人物[編集]
- 愛称はベボ[8]。
詳細情報[編集]
年度別打撃成績[編集]
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2014 | CLE | 29 | 95 | 85 | 10 | 23 | 5 | 0 | 1 | 31 | 4 | 0 | 0 | 5 | 0 | 5 | 0 | 0 | 26 | 2 | .271 | .311 | .365 | .676 |
2015 | 70 | 226 | 184 | 30 | 42 | 9 | 1 | 7 | 74 | 21 | 0 | 0 | 5 | 2 | 33 | 1 | 2 | 64 | 9 | .228 | .348 | .402 | .751 | |
2016 | 61 | 184 | 153 | 14 | 28 | 6 | 1 | 3 | 45 | 17 | 0 | 0 | 5 | 3 | 23 | 0 | 0 | 44 | 4 | .183 | .285 | .294 | .579 | |
2017 | 73 | 248 | 217 | 22 | 45 | 12 | 0 | 8 | 81 | 38 | 0 | 1 | 4 | 1 | 26 | 0 | 0 | 71 | 4 | .207 | .291 | .373 | .664 | |
2018 | 62 | 210 | 179 | 16 | 30 | 9 | 1 | 2 | 47 | 19 | 1 | 0 | 7 | 2 | 21 | 0 | 1 | 70 | 6 | .168 | .256 | .263 | .519 | |
2019 | 119 | 449 | 389 | 46 | 93 | 9 | 1 | 24 | 176 | 63 | 0 | 0 | 7 | 4 | 45 | 1 | 4 | 127 | 12 | .239 | .321 | .452 | .774 | |
2020 | 32 | 110 | 97 | 6 | 16 | 2 | 0 | 1 | 21 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11 | 0 | 2 | 38 | 2 | .165 | .264 | .216 | .480 | |
MLB:7年 | 446 | 1522 | 1304 | 144 | 277 | 52 | 4 | 46 | 475 | 167 | 1 | 1 | 33 | 12 | 164 | 2 | 9 | 440 | 39 | .212 | .302 | .364 | .666 |
- 2020年度シーズン終了時
年度別守備成績[編集]
年 度 |
球 団 |
捕手(C) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2014 | CLE | 29 | 217 | 24 | 3 | 2 | .988 | 1 | 22 | 14 | 8 | .364 |
2015 | 69 | 568 | 42 | 4 | 2 | .993 | 4 | 43 | 25 | 18 | .419 | |
2016 | 61 | 476 | 29 | 2 | 3 | .996 | 3 | 26 | 13 | 13 | .500 | |
2017 | 71 | 664 | 33 | 2 | 6 | .997 | 5 | 30 | 17 | 13 | .433 | |
2018 | 58 | 538 | 26 | 5 | 3 | .991 | 3 | 36 | 27 | 9 | .250 | |
2019 | 118 | 1082 | 52 | 3 | 12 | .997 | 0 | 49 | 29 | 20 | .408 | |
2020 | 32 | 291 | 21 | 0 | 2 | 1.000 | 0 | 14 | 4 | 10 | .714 | |
MLB | 438 | 3836 | 227 | 19 | 30 | .995 | 16 | 220 | 129 | 91 | .414 |
- 2020年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
- 各年度の太字年はゴールドグラブ賞受賞
表彰[編集]
- ゴールドグラブ賞 (捕手部門) :2回(2019、2020年)
- フィールディング・バイブル・アワード:2回(2019、2020年)
- シーズン最少捕逸:0(守備試合数118は歴代4位[7])
背番号[編集]
- 55(2014年 - )
代表歴[編集]
脚注[編集]
- ^ Jordan Bastian (2014年4月27日). “Prospect Perez played through Bell's palsy”. MLB.com. 2014年7月12日閲覧。
- ^ Jordan Bastian, Alec Shirkey (2014年7月8日). “Indians call up catcher Perez from Triple-A”. MLB.com. 2014年7月12日閲覧。
- ^ “Scores for Jul 10, 2014”. ESPN MLB (2014年7月10日). 2014年7月12日閲覧。
- ^ Young stars join Beltran, Yadi for Puerto Rico MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年3月16日閲覧
- ^ American Beauty: USA dominates PR in final World Baseball Classic (英語) (2017年3月22日) 2017年3月23日閲覧
- ^ “Perez receives four-year extension” (英語). MLB.com (2017年4月2日). 2019年11月6日閲覧。
- ^ a b “Cleveland Indians’ Francisco Lindor, Roberto Perez strike Gold (Gloves) for their defensive play” (英語). Cleveland.com (2019年11月4日). 2019年11月6日閲覧。
- ^ Explaining Indians Players Weekend names MLB.com (英語) (2017年8月26日) 2017年9月15日閲覧
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Roberto Pérez stats MiLB.com (英語)
- Roberto Bebo Perez (robperez2015) - Instagram
- Roberto Perez (@robperez2015) - Twitter
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