ワルテル・マッツァーリ
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![]() 2012年のマッツァーリ | ||||||
名前 | ||||||
ラテン文字 | Walter Mazzarri | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
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生年月日 | 1961年10月1日(58歳) | |||||
出身地 | サン・ヴィンチェンツォ | |||||
身長 | 180cm | |||||
選手情報 | ||||||
ポジション | MF | |||||
ユース | ||||||
1976-1979 |
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1979-1981 |
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クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
1981-1982 |
![]() | 26 | (4) | |||
1982 |
![]() | 4 | (0) | |||
1982-1983 |
![]() | 12 | (1) | |||
1983 |
![]() | 0 | (0) | |||
1983-1988 |
![]() | 91 | (4) | |||
1988-1989 |
![]() | 8 | (0) | |||
1989-1990 |
![]() | 21 | (0) | |||
1990-1991 |
![]() | 30 | (3) | |||
1991-1992 |
![]() | 11 | (0) | |||
1992-1994 |
![]() | 32 | (1) | |||
1994-1995 |
![]() | 9 | (0) | |||
通算 | 244 | (13) | ||||
監督歴 | ||||||
2001-2002 |
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2002-2003 |
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2003-2004 |
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2004-2007 |
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2007-2009 |
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2009-2013 |
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2013-2014 |
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2016-2017 |
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2018-2020 |
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1. 国内リーグ戦に限る。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ワルテル・マッツァーリ(Walter Mazzarri、1961年10月1日 - )はイタリア・サン・ヴィンチェンツォ出身の元サッカー選手、サッカー指導者。現役時代のポジションはMF。
来歴[編集]
現役時代[編集]
ACFフィオレンティーナの下部組織出身で現役時代はエンポリFCなどのチームを転々としながら主に二部以下のカテゴリーでプレーした。
指導者時代[編集]
- 初期
現役引退後、SSCナポリなどでコーチ経験を積む。2003-04シーズンに、セリエBに所属していたリヴォルノをセリエAに昇格させる。
- レッジーナ
2004-05シーズンからレッジーナの監督に就任した。レッジーナは毎年のように残留争いを繰り広げるプロヴィンチャであったが、マッツァーリの適材適所の采配が光り、3シーズン連続でセリエA残留に成功した。特にマッツァーリの評価を高めたのは2006-07シーズンのレッジーナの奇跡的な残留である。同シーズン、カルチョ・スキャンダルへの関与が判明したレッジーナは、マイナス11ポイントというペナルティを課せられた。貧弱な戦力で残留争いを繰り広げていたレッジーナからすれば、これは致命的なペナルティであり、降格は不可避であるかに思われた。しかし、シーズン前の予想を裏切り、レッジーナはニコラ・アモルーゾ、ロランド・ビアンキの2トップがゴールを量産。ペナルティがなければUEFAカップ出場権も夢ではない勝ち点をたたき出し、見事に残留を決めた。ビアンキはそれまで大器とされながら停滞しており、マッツァーリの指導の下で才能を開花させたのである。
- サンプドリア
2007-08シーズン、実績を買われたマッツァーリはサンプドリアの監督に就任する。当初はチーム構築に手間取ったが、我慢強く起用していたアントニオ・カッサーノが調子を取り戻すにつれてチームも勝ち進み、6位でフィニッシュしてUEFAカップ出場を決めた。カッサーノの他にも、MFのパオロ・サンマルコ、DFのクリスティアン・マッジョ、ウーゴ・カンパニャーロら、期待されながらくすぶっていた選手たちが才能を開花させている。カッサーノはEURO2008に臨むイタリア代表に選出されるほどであった。2008-09シーズン、チームはUEFAカップとリーグ戦との両立で疲弊して13位に終わり、コッパ・イタリアも準優勝となりタイトル獲得はならず、シーズン終了後に退団した。
- ナポリ
2009年10月5日、ロベルト・ドナドーニの後任としてナポリ監督に就任。ユヴェントス戦での逆転勝利など采配が光っている[1]。 エディンソン・カバーニ、マレク・ハムシク、エセキエル・ラベッシの3人からなる「トリデンテ」の活躍もあって、2010-11シーズンは3位で久々のチャンピオンズリーグの出場権を獲得。2011-12シーズンは5位に終わったが、チャンピオンズリーグではバイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・シティ、ビジャレアルと同じ組にもかかわらず突破、そして決勝トーナメント一回戦では優勝したチェルシーを敗退の一歩手前まで追い込んだ。コッパ・イタリアでは決勝まで勝ち進みユヴェントスと対戦。カバーニとハムシクのゴールにより2-0で勝利し、クラブにとって1986-87シーズン以来4回目となる優勝を果たした。2012-13シーズンは「トリデンテ」の一角であるラベッシがパリ・サンジェルマンに移籍したが、リーグ戦はユヴェントスに次ぐ2位と健闘した。シーズン終了後、退団を発表。
- インテル
2013年5月24日、アンドレア・ストラマッチョーニ監督の後任としてインテル監督に就任。リーグ9位に終わったクラブを引き継いだ2013-14シーズンはリーグ5位に押し上げ、ヨーロッパリーグのプレーオフ出場権を獲得した。2014年7月2日、クラブとの契約延長が発表された[2]。2014-15シーズンはリーグ第11節終了時点で9位に低迷し、ミラノダービーを控えた2014年11月14日に解任された[3]。
- ワトフォード
2016年5月21日、キケ・サンチェス・フローレス監督の後任としてワトフォード監督に就任。
- トリノ
チーム造りの特徴[編集]
![]() | このチーム造りの特徴に関する文献や情報源が必要です。出典を明記するためにご協力をお願いします。(2014年1月) |
- ナポリ時代にレンツォ・ウリヴィエリ、ボローニャ時代にフランチェスコ・グイドリンの下で戦術・指導方法を学ぶ。指導したクラブの昇格、躍進の実績は素晴らしいもので、限られた戦力でも最大限に活用することが得意。前述のビアンキ、カッサーノに加え、DFクリスティアン・マッジョ、MFモザルト、ジャンドメニコ・メスト、FWジャンパオロ・パッツィーニなど彼の元で成長・再生した選手は多い。問題児カッサーノを心服させた人格者としても知られる。
- 戦術としては3バック採用が多く、守備に人数を割きつつ、サイドからの素早い展開を実践している。レッジーナ時代の2004-05シーズンには中村俊輔も指導しており、カッサーノを始めテクニシャンを重用している。
監督成績[編集]
- 2020年2月2日現在
クラブ | 就任 | 退任 | 記録 | ||||
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試 | 勝 | 分 | 敗 | 勝率 | |||
アチレアーレ | 2001年7月1日 | 2002年6月30日 | 31 | 10 | 10 | 11 | 32.26 |
ピストイエーゼ | 2002年7月1日 | 2003年6月30日 | 39 | 12 | 11 | 16 | 30.77 |
リヴォルノ | 2003年7月1日 | 2004年6月30日 | 47 | 20 | 20 | 7 | 42.55 |
レッジョ | 2004年7月1日 | 2007年5月28日 | 123 | 37 | 39 | 47 | 30.08 |
サンプドリア | 2007年7月1日 | 2009年6月30日 | 99 | 38 | 29 | 32 | 38.38 |
ナポリ | 2009年10月6日 | 2013年5月20日 | 182 | 89 | 49 | 44 | 48.90 |
インテル | 2013年5月24日 | 2014年11月14日 | 58 | 25 | 21 | 12 | 43.10 |
ワトフォード | 2016年7月1日 | 2017年5月21日 | 41 | 12 | 7 | 22 | 29.27 |
トリノ | 2018年1月4日 | 2020年2月4日 | 90 | 37 | 25 | 28 | 41.11 |
合計 | 708 | 280 | 211 | 217 | 39.55 |
獲得タイトル[編集]
指導者[編集]
- ナポリ
- コッパ・イタリア : 2011-12
脚注[編集]
- ^ livedoorスポーツ(2009-11-1) 金星のマッツァーリ 「ダトロ投入が決め手」
- ^ インテル、マッツァーリと契約延長で合意 Goal.com 2014年7月2日付
- ^ インテル、マッツァーリ解任を正式発表 Goal.com 2014年11月14日付
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